篠山☆大樹と笹の広がる信仰の山


- GPS
- 01:10
- 距離
- 1.8km
- 登り
- 285m
- 下り
- 269m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された一般登山道 |
写真
感想
高知旅行の最終日、宿毛の近くにある篠山を訪れることにする。この山は高知県と愛媛県の県境にあり、地図を見ると愛媛県の南西部がここまで伸びていることに改めて吃驚する。三百名山の一つに選ばられている山ではあるが、山頂近くまで県道が走っており、県道の登山口から山頂まではほぼ1kmの距離だ。伊吹山であれば山頂直下の駐車場まで車で登るようなものだろう。こんな安易な登り方をしてしまうことに躊躇があるが、この日は下山後に高知空港まで移動する必要があり、短時間で登ることが出来る山としてはこれ以上にない格好の山であった。
篠川に沿って北上すると御在所の集落のあたりから川の上流に大きな山が目に入る。三百名山に選ばれたのはその秀麗な山容もあるのだろうが、古くから信仰の対象であった山ということも大きいのではないかと思われる。昔の人はここから山頂を目指して登ったようだ。
愛媛県側に入り篠川の上流に向かうと虹ヶ滝という案内があるので、道路脇に車を停めて滝に寄り道してみる。狭い谷奥には高い岩壁から落下する滝が現れる。落差は22mあるという。谷の手前には小さな炭焼き窯の跡があった。
県道で山腹をトラバースしながら高度を上げてゆくと大きな駐車場があり、岩壁を落下する滝が目に入る。瀬戸黒森の山から流れ落ちる白滝らしい。滝の前には広い園地となっており、休憩舎や綺麗なトイレが設けられている。駐車場からは篠川の谷の展望が大きく広がっている。篠山の下をくぐるトンネルが合流するが、トンネルの中から轟音が響かせてバイクに乗った男性が現れたかと思うと、篠山の登山口の方に向かって行かれた。
登山口に到着すると、先ほどのバイクの主の男性が篠山に登って行かれるところあった。登山道に入るとすぐにも立派な休憩舎がある。登山口に近いのでここで休憩する人が果たしてどれだけおられるのだろうかと気になるところだ。自然林の中を石段が続いている。すぐにも滾々と湧き出す清水が現れるが、登山口の手前で道の端で湧き出していた「不老長寿の水」で水を十分に補給したところだ。
登山道には苔むした大杉の大樹が次々と現れる。植林されたものではなく、自然に生えている杉の樹には独特の迫力がある。
立ち並ぶ大杉に見惚れながら石段を登ってゆくと忽然と苔むした石垣が現れる。ここにかつて観音寺という寺があり、廃仏毀釈で廃寺となってしまったそうだ。観音寺の廃寺跡からは防鹿ネットが張られており、扉を開けて先に進む。山頂が近づくと林床には一面に山名の由来となったミヤコザサが広がるようになる。山頂に向かう石段の両脇には可愛らしい獅子と狛犬の石像が現れる。石段を登って行くと立派な社殿があり、その後ろが山頂であった。
山頂には土佐と伊予の境界を示す大きな石柱がある。東には重畳たる山並みとその右手に土佐の海が見える。北西には宇和島の海、南西には宿毛湾の蒼い海が視界に入る。北側に見える山は昨日登った三本杭だろう。ここまで来るのに四万十川に沿って南下してから宿毛から再び北上するのでかなりの時間を要するが、直線距離ではかなり近く感じられる。
山頂の周囲には既に花が終わってしまったツツジがある。アケボノツツジなのだろう。小さな花をつけたコメツツジは花盛りのようだった。その下には小さな池がある。矢筈の池と呼ばれるところで、古くはここに国境の境界を示す立石があったらしい。
再び観音寺の跡に降りてくると第二駐車場へと降りる登山道の分岐がある。分岐から右手を眺めると一際大きな杉の樹が目に入る。この山の杉の大樹には樹齢が一千年を超えるものがあるそうだが、この杉の大樹のように思える。
駐車場に戻ると復路は東側に県道を進み、松田川に沿いに降りる。四万十市に出ると再び四万十川に沿って北上し、佐田の沈下橋の近く、川魚料理専門店さこやを訪ねる。多くの車とすれ違うが、ほとんどの車が高知ナンバーではなく、遠くの県外のものばかりであった。
佐田沈下橋は四万十川の最下流で最長らしい。多くの観光客が訪れていた。橋の北側には流出した古い沈下橋の遺構が見える。コンクリート製の現在の橋はかなり頑健に見えたが、この大河がひとたび氾濫を起こすと大変なことになるのだろう。四万十川の悠久の流れに後ろ髪を引かれる思いであったが、四日に渡る土佐の旅を終えて高知空港に向かうのだった。
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