シャクナゲに励まされる苔むす雨の天城山


- GPS
- 08:00
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 667m
- 下り
- 672m
コースタイム
天候 | 雨!時々小降りになったりするもののずっと雨!どしゃぶりにならなかったのが救い。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
時おり弱まったりやんだりするも、ずっと雨だったので、登山道が川のようになっており、泥混じりの水が流れる中の沢登りのような感じだった。岩が多く、木で作った階段も雨のために削られたり流されたりして壊れている箇所もあり、予想以上に歩きにくかった。また、つるりとして綺麗なヒメシャラの木の根もかなり張っていてつるりとしていて、滑りやすい。粘土質の泥になっているところもありこれまた滑りやすくもあった。私は2度ほど滑って尻もちつきました( ; ; )コースの目印やロープ、標識など要所要所にはあったが、必要最小限で、若干迷うところもあった。コース(登山道)を外れて歩かないように、との注意書きがあるが、泥の川になっている箇所はできるだけ避けるようにハジの方を歩いたり、水の少なそうな箇所を選んで足を運んだり、と、時間もたくさんかかってしまった。 帰りのコースはトラバース的に横へ横へと歩く距離が多く、岩の上り下りもあってなかなか下る距離を稼げないので、思いのほか疲労した。 シャクナゲやミツバツツジ、アセビが綺麗でこちらは予想以上に素晴らしかった! |
その他周辺情報 | ・駐車場は無料で広い。 ・水洗トイレが駐車場内にある。きれい。 夜に着いたので暗い中トイレに入りましたが、入り口付近に電気のスイッチあります。しかし、ある一定の時間になると消える設定になっているようで、突然消えるので、驚きました。暗い時に使用する場合は驚かないように! ・途中や山頂にトイレなし。 ・駐車場内のトイレ前に靴を洗う水道とブラシがあります。トイレの中の手洗いでの靴洗いはやめてください、との張り紙あり。 ・水場や山小屋、避難小屋、東屋的な雨風しのげる場所なし。 ・山バッジは駐車場側のゴルフ場で購入できます。 3種類ありました。 |
写真
感想
静岡県にある百名山、天城山。大好きな富士山も見えるし、シャクナゲも見事らしい!と計画したものであったが、あいにくの雨予報。宿泊(松崎町雲見海岸とちょいと遠いが)も気合を入れて予約していたことや、このタイミングを逃すと今年のシャクナゲの季節に登れないかも、と、登ることに。てんくらによると、9:00頃までは曇り予報。それならば早めにスタートして速攻降りてくれば良いのでは?と前夜自宅から車で出発。渋滞もなくスムーズ。伊豆の有料道路も時間外で窓口不在で実質無料。これはなかなか良いのでは?この坂を登っていけば、駐車場だよ、とその時、「シカ!」バッチリ🦌と目が合う至近距離。なぜに車道まで出てくるのじゃ?!(◎_◎;)それからはそれまで以上に細心の注意を払って走行。駐車場に着くまでに10回11匹のシカと遭遇。たくさん住んでいるのだね。他にはタヌキも横断しました!💦
駐車場に着く頃に早くも雨が降り始めていて、祈る気持ちで仮眠。既に車も5台くらい停まっていました。伊豆だから暖かいのだろう、との期待も裏切られて意外と寒い。9度だって。膝掛け持って行くも車内冷えてしまって、5:00前にはぱっちり目が覚めてしまっていてエアコン入れて温めながら登山準備。周囲の車もそのような気配。途中から雨なのは仕方ないにしても、スタートから雨なのはテンション下がるなぁーと、出発しきれずに予定よりも若干遅い時間の6:00頃出発に。不安があったので、カメラは持たず今日はスマホ撮影だけに。
雨だけど、ウグイスをはじめ鳥たちの美しい囀りが響き渡る。近くにいるのかな?と気になりつつも、カメラがないし、第一足元の登山道は泥混じりの小川と化している!
噂に聞いていたヒメシャラの大木、数本かと思いきや、無数あり、雨水を嬉しそうに幹に流し落とし、根っこも立派に伸びている。「樹」というよりも「粘土で作り上げた艶やかなオブジェ」のよう。大理石のようにも見えてくる。素晴らしく美しい!いやいやそんなに鑑賞に浸っている余裕はないのだ!幹同様につるりとつややかな根っこは雨によって滑り足を取られる。登山道が雨水によって削られ濁った小川を歩く形に。せっかく整備された木を渡して作られた階段も崩れ落ちているところがかなりあり、むしろ邪魔している箇所もある。しかも粘土質なのか水を避けて足をつくと滑って危ないヒヤリの連続。結構な岩場もあり、これは辛いかも…
万二郎岳で既に気持ちは挫けそう…
しかしその後、待望のシャクナゲが!おお!これは!よく見るシャクナゲよりも大きく美しい。種類もピンクの濃いもの、薄いもの、白、と色々でそれぞれ大きさも異なる様子。シャクナゲの種類はたくさんあるらしく、よく山で見かけるアズマシャクナゲの他、ハクサンシャクナゲ、そしてここにはアズマシャクナゲを元とするアマギシャクナゲという伊豆半島の固有種があるらしい。雨だったのもあり、見分けるチェックポイントを勉強していなかったのもあり、どれがどれだか分からないのだけれど、どうも家に帰ってからネットの情報と照らし合わせると、アマギシャクナゲがほとんどのような気がする😓とはいえ、色んなことを言う人がいてよくわからないというのが正直なところ。誰か明確で分かりやすい見分け方を教えていただきたいです。
そんなシャクナゲの美しさに力をいただき余裕が生まれ足元を見れば苔むした世界が広がっていてなんと素晴らしいこと!コロボックルが住んでいるようではないか!?アセビの幼苗の新芽も赤く柔らかく伸びていて美しい!
嫌だと思っていた雨だが、雫が滴り落ちて、鮮やかな色彩も見ることができ、展望がないと失望していたがガスっている幻想的なシャクナゲやミツバツツジの花々はむしろ絵画的でうっとりする。
2度ほど転んで尻もちもつき、カッパを着ていながらも中までしみこんできた予想以上に疲労度の高い登山でしたが、それとは対照的に目には嬉しい天城山登山でした!
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