唐松岳・青空と白い北アルプスの眺望
富山県
長野県
ぐろ
体力度について
- GPS
- 05:59
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 958m
- 下り
- 942m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 5:59
| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
https://www.happo-one.jp/access/parking/ ・八方アルペンライン券 往復3800円。ゴンドラ＋アルペンクワッド＋グラートクワッド通し往復券。登山やBCは登山届（紙、コンパスをスマホで提示）が必要。 https://www.happo-one.jp/ticket/ ・アルペンライン券では、ゲレンデ内を滑走しての下山は出来ない。午前券か一日券が必要。また早朝深夜スキー場ゲレンデ内は立入禁止。 ・リフトゴンドラ通常終了時刻は、グラードクワッド15時20分、ゴンドラ15時40分。乗り遅れないように。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・全体的に例年より積雪は少ない。当日は暖かく兎平−1℃、山頂−7℃で5〜8m/sの弱冷風。 ・八方尾根ケルンの呼び名と順番。 八方池山荘前 第1ケルン〜トイレ手前 石神井ケルン（八方山ケルン）〜トイレ先北 第2ケルン（息（やすむ）ケルン）〜トイレ先南 八方ケルン〜八方池南 第3ケルン（八方池ケルン）〜丸山ケルン ・八方池山荘〜八方池：トレースを外すと踏み抜く。ほぼ無風のため暑かった。 ・下ノ樺〜丸山：下ノ樺から急登が始まる。トレースはあるがフラットのため、アキレス腱を痛めないように。ダケカンバを通過後、上ノ樺の急登。ここから不帰嶮を抜ける風が強く吹き付ける。 ・丸山〜頂上山荘ヘリポート：狭い岩稜帯に積雪しているので南側をトラバースする。踏み抜き注意。 ・頂上山荘ヘリポート〜唐松岳山頂。分岐までは積雪少なく地面露出。コルから先はトレースもステップ状にあり楽に歩ける。山頂からは360度のパノラマ。 |
写真
2時に起床。谷川方面へ行く予定だったが、東海沖低気圧が北へせり出して天気が急変し雨予想。急遽、影響の受けにくい長野北部の唐松岳に変更。八風山トンネルを風のように駆け抜ける。
1
ぶらぶらしていたら、第二駐車場でirohaさんの車を発見！山荘泊で来ていることは知っていたので、今日は途中まで一緒に行くことにした。留守番よろしく。
4
山荘を振り返ると、雲海に浮かぶ頚城北信山稜。関東は上信越山稜が雲を堰き止め、雨か曇りなのだ。自分を信じてこっちに来て良かった。
2
ヘリポートで昼食。双耳峰の鹿島槍をイメージして白いおにぎり二つ。唐揚げ、ソースかつ。カップ麺保温器を買ったが、金属製で気温−7℃では冷えて効果はいまいち。
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山荘泊のirohaさんとkazumさんとはここでお別れ。山頂を13時半に出発すれば、グラードクワッド最終15時20分に余裕で間に合う。私はおおむね下りは約1時間50分、登りは約2時間50分。
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感想
春の陽気に霞む赤城山。雄大な裾野に広がる田園地帯を貫く川。初春の川の水は少なく、土手の梅並木はすでに満開を過ぎていた。香りだけ残して散った花びらが水路を流れていく。花びらを追うようにあぜ道を歩く。休耕地の一面ホトケノザの紫色は、高僧の袈裟を連想させるが、仏が居心地よく座っているようには見えなかった。
フェンスに突き当たり西へ向かう。正面遠くには白い浅間山、手前は大きなアンテナのビルがそびえる。ちぐはぐな風景から視線を逸らすと、フェンス越しに体育館があり、ガラス越しに紅白の幕が見えていた。
曲った先の門には花に縁どられた看板。卒業式。コロナ禍を高校生活最初から経験した生徒たち。前代未聞の出来事に不安や葛藤もあっただろう。それから三年経ち、終息に向けて世の中が動き始めた。
咲き始めた河津桜に気を取られていたら、いつの間にか周りが騒がしくなっていた。校門で保護者や友人同士で記念撮影。黒い学ランで肩を組んで卒業証書を手にしている。三年の呪縛を解き放つように、マスクなど無い素顔で笑い合っていた。
爼�瑤惺圓�予定だったが天気が深夜に急変。二つの高気圧に挟まれた低気圧が、東海沖から北へせり出し6日の関東は曇りか雨予想。上信越山稜が雲を堰き止めるからだ。影響が出にくい長野北部へ急遽変更。唐松岳へ。
3時半に前橋市を出発。小雨模様で曇っていた。前橋南ICから高速道。八風山トンネルを抜けると晴れて月が見えていた。五里ヶ峰トンネル手前で対面通行。土日は渋滞するだろう。更埴で下りて国道18号へ。
降りた途端いきなり事故に遭遇。直進トラックと右折ハイエースが大破していた。篠ノ井の街中抜けて19号からオリンピック道路へ。峠を越えトンネルを抜けると北アルプスの山並み。道には積雪凍結は一切なかった。
白馬駅の手前を右折し天神坂に6時15分に到着。日の出は6時13分だが山があるので少し遅い。東の空に雲が多かったのでモルゲンはいまいち。それでも少しは赤く焼けていた。
移動して白馬駅を通り過ぎ、松川橋を渡り左折。北部消防署の前を河川敷へ。ここもフォトジェニックポイント。五竜岳を中心とした後立山連峰と松川の流れ。撮影して戻り駅前を左折。八方の信号を直進すると第二駐車場に見慣れた車を発見。irohaさんの車があった。
山荘泊するとは聞いていたので、来ることは知っていた。ただ私は爼�瑤帽圓�と言っていたので、私を見た時のirohaさんとkazumさんの驚き様は面白かった。事情を話すとさらに驚いていた。深夜2時での決断、移動3時間以内で晴れている所へ行く。
ゴンドラ始発は8時から。スマホのコンパスを表示して見せ、アルペンライン券を購入。往復3800円と良心的。谷川岳RWは往復3000円と星野リゾート価格。狭いゴンドラに三人乗り、おしゃべりしながら兎平へ。
長野オリンピックメモリアルと白馬三山を眺めてアルペンリフトへ乗る。グラードクワッドは8時45分始発。ゲレンデ整備が遅れ登山者だけ先行で乗せていた。左手には鹿島槍ヶ岳と五竜岳の景色。降車すると八方池山荘に到着。
山荘泊する二人とは別れて先行して8時50分に出発。2年ぶりの唐松岳。快晴の青空とほぼ無風の好条件。気温−1℃だが日差しが強く暑くて腕まくり。道もトレースがバッチリあり楽勝モード。
右手には白馬三山、左手には鹿島槍と五竜岳の絶景。急いで歩いてはもったいない景色。眺めたり撮影したりしてゆったりと歩いていく。八方山を経て閉鎖中のトイレ脇を通り八方池へ。逆さ白馬三山は心の目で見て通過。風速計が設置してあった。
ダケカンバの間を歩くと下ノ樺の急登が始まる。行動食を食べて供える。トレースはステップ状になっておらず斜面の状態なので、アキレス腱が伸びる。疲れやすくなるので、歩幅は小さく、ストックを身体の後方に突いて前かがみを避け、推進力を与えると楽に歩ける。慣れと腕の力が必要だが。
上ノ樺からは、不帰嶮を抜けた北西の冷たい風が吹き始めた。扇雪渓も心の目で見て丸山に到着。白馬三山と五竜鹿島槍が美しい。眼下には雲海と頚城山塊。赤コーラらでエナジーチャージして出発。岩稜帯の積雪は踏み抜きに注意。
ヘリポートに到着。ここに来て初めて立山連峰を見ることができる。白く続く日本の屋根。周辺は砂礫のハイマツ帯なので雪が付きにくく、登山道だけ踏まれて積雪していた。やはり今季は積雪が少ない。コルを抜けビクトリーロードへ。
唐松岳山頂に到着。気温−7℃で5〜8m/sの弱風。3月なので視界はやや霞む。1月のクリアな視界に比べると物足らない。能登半島の禄剛崎まで見える。それでも正面に五竜岳、その奥に裏銀座や槍ヶ岳、その西に剱岳と立山、毛勝三山と続く。
黒部川流れる黒部市も見えていた。日本海の水平線は霞んで良く見えなかった。不帰嶮から立ち上がる天狗平、北ア主稜線は白馬三山へと続いている。フォッサマグナの糸魚川を境に立ち上がる頚城山塊。白い火打山が印象的だった。浅間山から南は雲の影響で全く見えなかった。
山頂で20分ほど景色を楽しんで下山。雪庇にライチョウの足跡があったので、少し追ったが唐松沢の方へ下りて行っていた。結局、姿を見ることは叶わなかった。残雪期4月の蝶ヶ岳に期待。山荘へ行くか迷ったが、irohaさんとkazmuさんを待ちたいのでヘリポートで昼食にすることにした。
気温−7℃の弱風なので、唐松としては暖かいほうだ。カップ麺の保温容器を買った。自作するほど必要性は無く、費やす時間が無駄だし面倒。容器がステンレス製で冷え切ってしまい、効果はいまいちだった。先にお湯を入れて温め、保温容器を保温材で覆う。つまり熱源を加え、それを保温対策する必要があると結論した。
デザートを食べ1時間ほど留まっていると、irohaさんとkazumさんがやってきた。腹が減ってバテバテだったらしい。山登りは食わないとダメ。蒸気機関車の様に燃料ガンガン足しつつ走り続けなければならない。
メシ食って落ち着いたらここで記念撮影。山頂へ行くには私が最終リフトに乗れなくなる。通常山頂を13時半に出発すれば、グラードクワッド最終15時20分に余裕で間に合う。私はおおむね下りは約1時間50分、登りは約2時間50分で往復できる。
二人と立山連峰に別れを告げて下山。日が西へ傾き、午前中とは違った光と影の景色が楽しめる。岩稜帯の積雪はコントラストが映えるので特に素晴らしい。復路も足が進まずのんびり歩く。下ノ樺から下は雪が融けて重くなっていた。
15時前に山荘に到着。アイゼンを外してリフトに乗る。振り返ると五竜岳と鹿島槍ヶ岳はガスに覆われ始めていた。ゴンドラで下りる頃には白馬三山もガスが掛かっていた。白馬村は10℃と暖かかった。駐車場に戻り帰路へ。
雪解けし始めた田園の美麻線を南下。水面に映る山並みが美しい。オリンピック道路を東へ。日高トンネル西口に入る。サイドミラーを見ると鹿島槍ヶ岳の双耳峰が映っていた。帰路も国道18号で事故に遭遇。軽自動車が横転していた。
往路と逆に更埴から前橋南へ。渋滞もせず自宅に着いた。荷物を下ろして見上げる満月。きっと八方池山荘にいるirohaさんとkazumさん、所要で来られなかったkijimunaさんも自宅から見ているだろう。月曜の男たち、遠く離れていても同じ月を見上げている。
こっそり拍手
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天気の急変で行先も急変です。いわゆる気圧の谷に発生した低気圧、南風が湿った空気を運んで発達しました。また最近の暖かさで爼�瑤籠�白山は雪崩で行けないかもしれませんね。
早朝は曇っていましたが、晴れることは分かっていました。スキー場へ向かう途中でirohaさんとkazumさんには、9時過ぎには快晴になると伝えました、しかも暖かく弱風になるとも。
天気ですが、最近はかなりの確率で自己流予想が的中できるようになりました。私の勘ピューターもデータが蓄積されてきたのでしょう。失敗は成功の母。
月曜休みが同じで山で頻繁に会うようになった仲間。住所が関東圏で離れていますが、4人で歩くと楽しいですね。年齢も近いですからね。笑いが絶えないんですよ。それぞれ個人的で重大なことまで相談し合ってます。親友ですね。私は協調性が無く、人付き合いがあまりないので、その分この三人には心置きなく話すことが出来ます。
追記 足を負傷されたんですね。あそこは落ち葉で足元が分かりにくく、段差に気づかないことが多いです。捻挫はクセになるので、くれぐれもご無理せぬよう安静にお過ごしください。
ずいぶんご無沙汰しておりました。
相変わらずすごい写真ですね❗️
実はぐろさんのレコの前に他の方の唐松岳のレコを見たばかりで、頭の中が唐松岳でいっぱいになっていたところ、ありゃ！また唐松岳‼️と、思ったらぐろさんでした😁
何と言っても五竜岳の写真が素晴らしいです😃
私は夏の唐松には何度も登ってますが、五竜は未踏で、いつか行きたい行きたいと思いつつも行けずにいます。
あの岩山にいつか立ちたい！そんな素晴らしい五竜を見事に切り取ってくださり、目の保養になりました❣️
やっぱり雪山は美しいですね〜
これからも素晴らしい景色をお願いします。
また伺いますヽ(*´∀｀)
こちらこそ大変ご無沙汰しております。今年度は自治会の組長を任命され、行政から奴隷同様にいろいろと命じられております。4月になれば解放されるのでヤマレコも以前のようにみなさんのレコを見られると時間がとれると思います。
唐松岳は3月に入り天気が安定し晴天率も上がりますからね。入山者が増えます。その分景色は春霞で厳冬期のようなクリアさはありません。ただ景色は美しいですね。絶景です。
写真をお褒めいただきありがとうございます。霞みが分かっておりましたので、絞り気味でコントラストを少し上げております。山頂からの山座同定も何度もしておりますので、詳細までお伝えすることが出来ます。
五竜岳ですが、昨年は直前で台風が来てキャンセルし、3年前の8月に行っております。唐松からの反時計回り周回でした。山頂からは険しい八峰キレットとそれに続く鹿島槍ヶ岳が雄大に見えます。険しい岩稜に咲いていたウルップソウが印象的でした。ぜひ訪れてみてくださいね。
今年は鹿島槍、五竜岳の展望と剱岳など北アルプス展望台の唐松岳ですか、
途中で仲間と会って相方さんのどんぐり眼をピースで返す余裕の姿いいですね、
てっきり遠見尾根かと思っていましたよ、今週末俺たちが行って来ますね、大遠見まで行ければよいけどどうなるか目標地点は中遠見です。
同じ五竜岳の違う角度で眺めてきますね。
その前データーをgrowmonoさんに作ってもらいました展望情報と道路情報有難く使わせていただきますよ。
お疲れ様でした。
俎�瑤鯤儿垢靴禿眈廠戮砲靴泙靴拭１鷂�尾根も考えましたが、弱風で大眺望が望めるので唐松岳ですね。二人とも私の決断と機動力に驚いていました。せっかちですが、熟考したうえでの判断です。そうと決まれば行動も迅速です。早起きすればどうにでもできますからね。
遠見尾根ですが、yasioさん行かれるのは土曜日ですよね？。土曜は快晴予想ですので八ヶ岳や南アルプスまで見えると思います。もしかしたら日曜休みですので、私も行くかもしれません。予定の一つです。天気で行先が変わります。
大遠見まではアップダウンが三回あります。小遠見山山頂だけ槍ヶ岳が見えます。あとはやはりここの醍醐味、鹿島槍北壁とカクネ里氷河ですね。一見の価値はあります。大遠見手前は雪庇と急斜面があるので注意してください。西遠見まで行くと武田菱が頭上ですよ。
オリンピック道路は7時まで通過すれば無料です。それ以降は210円です。積雪凍結はないので安心して行けますよ。テレキャビンは混み合うので、早目に行って階段で待って、チケットは改札で購入します。
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