大崩山、猫岳、四ッ岳 ↑平湯野営場↓


- GPS
- 10:00
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,624m
- 下り
- 1,617m
コースタイム
天候 | 晴れ 山頂付近で多少ガスと小雪 気温-4~4℃(乗鞍スカイラインの四ツ岳少し手前だけ6℃) 山頂で‐1℃ 最大風速2m/s(山頂) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここから車で1分の平湯IC出口の駐車場(24時間トイレ利用可能)あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
平湯野営場からシールハイク可能。木曜日にそれなりの降雪があったらしい。ただし、前日、輝山の登山口は雪が少なかったので、標高1300m以下は雨だったかもしれない。 復路との分岐点の標高1600m付近までは新雪10~20cm。復路では雪が沈みこんで新雪はほぼなくなっていた。 分岐点から大崩山までは次第に新雪が増えて最大40cmほど。 1600~1900mまでは斜度45度程度ある結構な急登で、新雪やその下の薄いクラスト層などあり、シールが効きにくかった。細かな凹凸もあり、ルート取りにコツが必要な区間。このあたりから多少の効果を期待してクトー使用。2000mで外して、2100~大崩山山頂まで再度装着(hskmaxさんは使用せず)。 大崩山からコルまではパウダーあり。コルから猫岳への登りは、時々氷化斜面があるが、ほぼ薄い新雪。猫岳から乗鞍スカイラインまでは終始パウダーの吹き溜まり区間。ずっとシールで通したが、意外と距離もあるので、ここはシールを取って滑走した方が絶対楽しい。 乗鞍スカイラインは、先週のガリガリ氷化とうって変わって、新雪がいっぱい。念のためクトーを装着したが全く不要だった。 スカイラインから四ツ岳への登りは、シュカブラや氷化で基本的に氷化斜面。クトーが刺さらない箇所も結構あった。すぐにアイゼンに変えようとしたが、hskmaxさんは、「試しに少し行ってみたら」とお話があったので少しだけ試したが、怖すぎて無理。すぐにアイゼンに変えて山頂へ直登した。ただし、hskmaxさんは、怖いと言いながらもクトーで山頂まで通した。自分が装備転換して山頂へ行く時間とほぼ同じ時間で山頂へ到達。信じられない。滑落したら相当な怪我をする可能性があるので、自分にはリスク許容外。四ツ岳の地図上の山頂(ピーク)は間違いで、実際は30~50mほど北側にある。地図上の山頂は崖になっている。 四ツ岳からは、往路の合流点あたりまでは新雪30~40cmで、多少重いながらも良い雪。急登のツリーラン(密な区間もある)の区間が多いので、滑走技術はそれなりに必要。下部の急登では、新雪の下の根雪が薄く、板が底突きするような区間も多々あった。今週は気温も上がるので、来週末は場所によっては地面が出始めるのではないだろうか。 なお、大滝のスノーブリッジは高さ80cm程度、幅1.3m程度はあった。ブリッジの下は水がガンガン流れていたのでいつまで持つだろうか? 今回は、雪質、天候含め、抜群に条件が良かったが、森林限界以上は状況によって難易度、リスクとも激変する区間なので注意が必要。3年前にアイゼン、スノーシューで周回した時は、四ツ岳北面斜面が硬くクラストしており、アイゼンで踏み込むたびに10~20mのシューティングクラックが走った。そのような状況だとクラックの入った斜面は、ほぼ間違いなく雪崩れるので登り返すことさえできなくなる。少しルートを外れると雪崩地形もあるので、ホワイトアウトではリスクが増大する。風の通り道でもあり、爆風になることも多い。ガリガリ斜面になることもあり、滑落すると下部に岩が出ているので重篤な怪我を負う可能性もある。よって、本来ならば、平湯野営場からのピストンにして、往路で状況をみつつ、撤退のタイミングを計りながら山頂アタックを検討すべきだろう。今回は、前日の大崩山、猫岳の状況と当日の状況を見て、四ツ岳北面は問題ないと判断した。 |
その他周辺情報 | 高山IC下車後、セブンイレブンとローソンが1軒づつある。 平湯IC出口のトイレは24時間利用可能で、道路の反対側含めて20台以上駐車スペースあり。車中泊可能。 ひらゆの森は温泉(600円+貴重品ロッカー100円)、休憩、食事(夕食)可能。 |
写真
美味しいともいうが、今日は駄目だ。やってはいけない。
そういえば、ちょっと前にhskmaxさんが、「渡渉は落ちてもすぐ下山だから大丈夫」とか言ってたなあ・・・。
・・・というわけで、きち○いの仲間入りは出来たのか?
どなたかご判断してください(笑)。
ちなみにこんなとこ降りてわたりました。
おかしい。何かがおかしい・・・。
このあと少しだけシールで登る
装備
個人装備 |
ジオラインLW上1枚と予備1枚
ジオラインLW下1枚
ミレードライナメッシュのシャツ上とハーツパンツ
モンベルウィックロンジオサーマルロング(使用せず)
モンベルのジオラインバラクラバ2枚(使用せず)
ミズノの化繊帽子(使用せず)
防寒テムレス2
防寒テムレス2セット
インナー手袋(使用せず)
ハードシェル上下
スキー板(dpsワイラー168cm)
スキーブーツ(マエストラーレ)
ザック(オルトボックスオートルート40)
パン3個(2個消費1000kcal)
非常食(柿の種)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
GPS(ガーミンmap66sを2個)
スマホ
BDウィペット(直径12cmのスノーバスケット)
ココヘリ
防寒着(ダウン)
ツェルト(juza)
4mmロープ10m1本とカラビナ
ゾンデ(モンベル240cm)
スコップ
自作スノーソー
ヘルメット
ゴーグル
シール(ポモカ)
マムートビーコンBarryvox
クトー(使用)
BCAA入り水0.5L(消費)
お茶0.6L(0.2L消費)
ドライバー
アイゼン
トランシーバー
合計11.5kg(板
ブーツ
シール
ウィペット
ヘルメット除く)
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感想
今回の感想
今回は正直言うと、技術的に余裕がなく、自分にとっては少し背伸びしたコースだと感じた。だが、それ故に得るものも多く、達成感のある有意義な一日だった。こういったコースもソロで無難にこなせるようになるための課題も見いだせ、今シーズン終盤にふさわしいコースだったと思う。未熟者の自分を鼓舞しながらも引っ張ってくれたhskmaxさんには感謝しかない。
以下、今回の課題(自分のための備忘録)
・技術力の差があるメンバーとの滑走、及び難易度の高いコースが引き起こす課題と対策について
今回のコースは、約13km、+-1600m程度と、数字上はいつもの山滑走と大きな差がないレベルであった。しかしながら、山行時間10時間、下山後の疲労度は無雪期の10時間、30km、+-3000m以上に相当するなど、想定外の結果となった。下山後も軽いめまいや、30分ほどの息切れ継続、ペットボトルを握った手が硬直したり、足がしびれたりするなどの症状も発症した。このため、脱水症状とシャリバテの可能性があると判断し、お茶1Lとエネルギー約1000kcal(パン1個、ポンカン3個、小型ドーナツ2個、粉末BCAA1個)を摂取して、20分ほどでやっと症状が治まった。
過去の山滑走、及び今回同行したhskmaxさんと自分との比較から、上記の症状を発症した要因について考察してみる。
今回は、気温がかなり上昇して風もなかったことから、暑がりの自分はかなりの発汗を伴ったが、ついついおしゃべりなどに夢中になり、水分摂取が適切にできていなかった(水分は0.8L摂取)。対してhskmaxさんは体質の違いや技術的な余裕から、汗一つかいていない様子だった(おそらく0.5L以下の摂取)。エネルギー摂取に関しても、自分は1000kcal程度を摂取したが、hskmaxさんは、恐らく500kcal程度だろう。急斜面のシール登坂については、hskmaxさんが先頭を行く区間において、いつも以上の急角度で登坂したため、恐怖感や不安から、かなり力が入っていたように感じる(hskmaxさんと自分はクトー装着しても差が埋まらないほどの技術差)。滑走においては、技術的に余裕があるhskmaxさんと異なり、自分は終始息切れをしていたことから、技術的な差を筋力や体力でカバーしていたものと推測される(hskmaxさんはタイトなターンで、自分と比較すると直線的に滑走することが多い。同じ滑走ラインはトレースできない)。
以上の状況から、脱水症状、シャリバテ発症の最大の要因は、精神的な緊張感や技術力不足からくる筋力、体力の過剰使用によるものだと推測される。
対策としては、筋力、体力を過剰に使用しないような技術の獲得(メリハリのあるパワーの使用と筋力の使い方)が最優先課題だが、チーム山滑走の場合、特に自分より技術的に上のメンバーと行く場合には、技術力の差による筋力・体力の疲労が通常の倍以上になることを想定した自己管理(適切な水分補給とエネルギー摂取、事前準備)が必要だろう。また、常に緊張感を維持するのではなく、脱力するところは脱力するなど、緊張感のメリハリも重要になってくるだろう。
以上
やっぱり四ツ岳大崩山北面は新雪が活きていて楽しめました。大崩山までの登りは適度なラッセル(殆どgrさん)、四ツ岳からの滑りは重かったが新雪パウダー、下はガリ底で脚パンパンの滑り。でもスカイラインからの四ツ岳の登りは雪少なくハイマツミックスのカチカチでクトーが曲がりそうで難儀した。登りも滑りも色々な状況が楽しめ大満足でした。
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