大山 滝沢リッジ 八合尾根



- GPS
- 14:15
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,674m
- 下り
- 1,674m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:35
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
その他周辺情報 | 大山付近の温泉の営業時間が12:00だったので 玉造温泉ゆーゆへ 500円 |
写真
斜面を上がり立木で中間支点をとっていただきました。
このあと核心部の岩峰が見えてきたので、リーダーはロープの長さとか流れを考えて、ピッチを切るためにちょっと後戻りしてきました。
さらにその後ハングした岩。ボルダーパワームーブで岩を上がりました。
感想
2日間の会山行。
Aパーティ…リーダーと私、umeさん-タツヒコさんは、滝沢尾根と八号尾根
Bパーティ…omiさん-oさん、kさん-iさんは、八合尾根と弥山西稜。
出発前日、大山の予報があまり良くないので、雪山パッキングが終わった後でしたが、天気の良い岸良でクラッククライミングに変更かなあ…クライミングにパッキングし直しかなあなんて呑気なことを考えていましたが、夕刻に今回のリーダーomiさんから、決行します!と連絡が来て正直驚いていました。ガスガスで視界のない登攀が予想され、修行系の山行が予想されます。頑張らなくては…。
姶良を18:30ぐらいに出発しました。陵南ic出口で火災があり高速も少し渋滞気味。umeさんたちと菊水で合流して行きました。米子でガソリンを入れて、コンビニでちょっと休憩しました。
善光寺駐車場に車を停めて、トイレで水を汲んでスタートします。ほんの少し雪がパラついていました。
大山寺のところでアイゼンをつけて元谷小屋まで行きました。予報通りガスった山頂付近。
元谷小屋の脇で、和美さん、パパさん、コメッチさんに会いました。久しぶりの再会になります。テント泊されていました。記念撮影して、私たちは、小屋に荷物を置いて滝沢尾根を目指します。ここまで連れてきたワカンは、置いていくことにしました。
トレースは、ほとんどありません。岩峰の基部が見えてくると、膝ラッセルぐらいになりました。リーダーがお手本で頑張っていただきました。あたくしは、リーダーのザックをお預かりして続きます。雪は、締まっていて軽く膝で押すと階段状のステップができていきました。
通常の1pの雪壁を詰め上げて立木で支点を取り、通常の2p目のところから私たちの1p目がスタートしました。
ブッシュのリッジを上がり、次のピッチが核心ピッチ。リーダーは、岩場が見えてロープの長さとか、流れを考慮して結果少し戻ってピッチを切りました。
2p目。見えていた岩場は、直登せずに、右から巻くようにトラバースし、ブッシュ帯を巻くように回り込んだところに少しハングした岩場をパワームーブで上がります。トラバースでは、小さいカムで支点をとっていただきました。その他立木で2箇所ほど、中間支点をとっていただきました。支点が取れないとの記録をいくつか見たように思いますが、立木など支点にできるものはあるように思いました。
3p目ハングした岩場を乗っ越した後は、ブッシュをぐいっと上がり、左に巻き上がると大きい立木がありそこでピッチを切ることができました。
4p目以降は、コンテで進みます。多分ガスが切れていればカッコいいところ。視界が良くないので雪庇との境目をよく見極めながら進まなくてはなりませんでした。
5p目もコンテで進みました。
夏道に出て、ホワイトアウト気味の稜線は、進行方向と、雪庇との境目を見失いそうになります。普段ならロープは要らない場所ですが、視界不良のためピンクのロープが心の安定剤となっていました。
山頂標識のところで写真を撮り、頂上小屋でumeさんたちを待ちました。
夏道に出ると風が強く感じられます。とにかく早く降りたいと思いました。
6合目避難小屋を少し過ぎたところから尻セードで元谷小屋の方に帰りました。
元谷小屋には、omiさん達が先に帰ってきていました。iさんが途中バイルを落としたものの探しに行ったkさんが見つけてきてくれた事件があったそうです。
元谷小屋で過ごしたのは、今回初めてでした。
元谷小屋には、アルミシートや毛布がたくさんあり、それも敷いて寝たのでぬくぬく過ごせました。小屋泊まりは、ラクだなーと感じました。
雪を溶かして水作りをしながら、早々に乾杯して、夕食の寄せ鍋を作り始めました。
ちゃんぽん麺を入れる時には、ニンニクと塩胡椒で味変が定番です。厳冬期用ガス缶を1個持って行ったのですが、水作りもあったので4人分と考えれば、小さめの予備ガス缶を持って行けば良かったと思いました。厳冬期用のガス缶は、使っているうちに周りに霜がつきました。朝お湯を沸かすほどのガスは、充分にありましたがほとんど空っぽになりました。
元谷小屋には、私たち8人の他に、京都からのお二人組、2階に10人くらい泊まったと思います。
2日目3:00起床。今日は、八合尾根。別山中央稜を予定していましたが、昨日稜線がホワイトアウト気味だったこと。今日も風が強くガスっていることが予想されたので、umeさんが行ったことのない八号尾根に行き早く下山しようということになりました。お湯を沸かして朝ごはんを食べて準備します。
テントを畳むわけではないので時間がゆっくりとあります。外は雪がチラついていました。前日のようなガスって風が出る予報。私たちのパーティは、今日は、八合尾根を目指すのでそんなにあわてなくてもいいはずなのです。
昨日使ったテムレスは、しっとりして使えません。やはりテムレスは、連日使えない。今日は、風も強そうなのでラックナーを使用します。
5時に小屋を出ました。トレースをあてにしていたわけではないのですが、昨日までのトレースは、積雪で消えていました。景色が望めない八号尾根に向かうので、なんとなく気持ちがのらず、蛇行気味に進みました。少し辺りが明るくなって分岐が見えてきました。後は進むだけです。雪壁をガシガシ上がっていくと次第に山の稜線が見え始めました。この時が景色が一番良かったです。
ブッシュのあるリッジも程よく雪に埋まり、登りやすかっです。私にとっては、3回目の八合尾根ですが雪のつき方によって随分のぼりやすさが違います。
脆い岩場のリッジのところは、ロープを出し損ねてそのまま進みました。出だしを慎重に行くと上部は、雪にバイルが効いたので良かったです。稜線に近づくと風が強くなってきて、ラックナーの表面についた氷同士がくっついて指と指が開かなくなってきました。指も冷たくてちょっと痛かったです。
夏道に出た時は、相当風が強く、顔が痛くて目が開けられないほど。ゴーグルをつけるタイミングを逃していました。記念撮影をして急いで降ります。夏道につけてあるピンクテープの印がようやく見えて良かったです。
六号目小屋付近まで降りてくるとだいぶかぜも弱まりホッとできます。ハーネスを外して、シリセードで元谷小屋まで帰りました。あたくしには、シリセードが楽しくてたまりません。
シリセードの途中、リーダーが赤い水筒を落としてしまいました。これはBパーティのkさんがまた見つけてくださいました。kさんは、探し物が得意なようです。
元谷小屋付近に来ると青空が見えています。下山あるあるです。上空は、雲の流れが早く風が強いことを感じます。
元谷小屋に到着して、荷物をパッキングし直して、下山します。大山寺付近の枯れた木をつつく鳥がいました。かなり、上のほうから飛び去って、いきました。音が凄いのでつついているところを見たかったなと思いました。
あっという間に駐車場まで降りてきました。駐車場した車にはフロントガラスが真っ白になるくらい雪が積もっていました。
温泉は、12:00から営業だったので、玉造温泉ゆーゆまで行きました。
セブンに寄って高速でピューっと帰ります。高速は、乗り降り自由の周遊券を申請したそうです。
帰り道、祖母傾の縦走の話をしました。ゴールデンウィークの頃だったと思います。umeさんも同じような日程で縦走していてコース的にはお会いできるはずだったのですが、私が遅すぎてすれ違うこともできなかったことを思い出します。
山を始めたばかりのころで、当時何回調べても水場は、枯れてるとか書かれているので、1泊で水を2リットルほど担いでいきました。一般に水場とされているところは殆ど枯れていて、水たまり程度でした。ブナ広場のところだけが塩ビ管があって水が出ていました。そんなことを話したら、今は、沢をやるから分かると思うけど後2.30m沢に降れば水は充分にある。とumeさんに言われて、なかなか気づけてなかったです。あははっ。
この山行前はクラック気分でしたが、雪山を楽しんでこれてよかったし、滝沢リッジも行けて良かったなあと思いました。
ロープは、50mスイフト、カム#2以下1セットスノーバーなど。
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