杣添尾根から横岳


- GPS
- 08:34
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,146m
コースタイム
- 山行
- 2:52
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:58
天候 | 一日目 曇りのち雪 夕方から風 温度ログ 最低-12.53 15:44 最高7.27 11:20 二日目 快晴 風は比較的穏やか 温度ログ 最低-11.91 08:13 最高0.93 12:19 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
小淵沢着 09:43 小渕沢発 10:07 野辺山 10:40 復路 野辺山 13:53 甲斐大泉着14:10 パノラマの湯へ 甲斐大泉発15:50 小淵沢着 16:05 小淵沢発 16:28 往復 川上観光タクシー 20分 4500円 0267-97-2231 他に野辺山駅から呼べるのは高根タクシー(清里)、予約は不可。 野辺山観光タクシーは6年前に廃業したとの事、電話不通。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2/21 ・トレースあり、新雪の下が凍結していたので登山口からアイゼンを使用した。 ・2400m位まで締っていた。以降は新雪が増えた。 ・宿泊地まで、2名4組単独1名とすれ違った。平日で、曇り降雪の天気であるにも拘わらず結構な人出があると感心した。 2/22 ・2580m展望地からは新雪が積り前日までのトレースは消えて踝ぐらい沈んだ。高度を上げると新雪が消え凍結したトレースが復活。締ってアイゼンが良く効いた。 ・稜線は岩の露出も少なくアイゼンが良く効く。2名ほどのトレースがあった。 ・鉾岳西面の巻道は硬くて外傾強く、真直ぐ進むとアイゼンの片爪しか刺さらない。少し前爪のみでカニ歩きしたが、怖いので撤退することにした。 ・2400m位の降りからは昨日よりも凍結が進んだ。 ・出発前の宿泊地で、単独一名、三叉峰からの降りから単独5名、2名1組とすれ違った。 |
その他周辺情報 | 野辺山駅徒歩圏 ピクニック 0268-7-98-2784 喫茶店酒無 ビーフカレー700円 高原旅館 野辺山荘 0267-98-2027 外来入浴は電話確認要でこの日は休みだった。 甲斐大泉駅徒歩圏 パノラマの湯 0551-38-1341 850円 食堂は14:00~17:00まで休み。 |
写真
感想
休日と天気とやる気が合わず、また前回の山行から一ヶ月開いてしまった。そろそろどこかに行かねばと焦っていた所に22日甲信快晴の予報だが、体力が落ちているので軽い所にしたい。2019/2/3に赤岳から硫黄岳を縦走した際、三叉峰から延びる尾根上のトレースを見て以来気になっていた杣添尾根が頭に浮かんだ。初訪なので新鮮だ。電車日帰りは無理なので山中泊。可能なら今年年始の宿題をやっつけ美濃戸に抜けようとツェルト泊にした。
---------------------------------------------------------------------------------------
2/21
充分な積雪が在り南面の権現岳とは大分違う。前日の降雪の白さが美しい。八ヶ岳林道登山口からシラビソ・コメツガ林なのが嬉しい。これもカラマツの権現岳とは違う。2000mから2100m辺りが急であるものの火山裾の緩い登りは丁度良い。小雪が舞うようになり降雪か風で飛ばされた雪か判然としなかったが、次第に確りとした降雪となった。2400m位から積雪も増え宿泊適地を見るようなり、なるべく高度を稼ぎながら宿泊地を探した。
2580mで勾配が緩み樹林が切れそうなのを見て戻り、降雪の中、北に樹林があり比較的平坦な場所を掘り下げ整地して設営。北にはブロック積み上げ。融雪2.8L。カレーメシとウイスキー晩酌後就寝する。夜中に吹き込む雪が顔に当たりツエルトが風に煽られる音で起こされて眠れない。頭と足の向きを入替て耳栓をしてようやく寝付いたが寝坊した。
2/22
4:30過ぎ起床、昨晩から続く風に今日の稜線の風が心配になり、宿泊装備をデポすることにして美濃戸に抜けるのは諦める。赤岳ピストンは鉾岳西面トラバースと日ノ岳ルンゼの状態次第だが往復は気が進まない。出発準備中、赤く染まる奥秩父に感心していると登って来られる方があった。後でお話しすると2:30に東屋を出発したとの事。左のアイゼンを着けると外側プラスティックハーネス2本の内1本が切れている事に気付いた。際どい場所でなければ脱落してもリカバリーできるとだろうと出発する。
直ぐに2580m展望地 モルゲンに染まる赤岳横岳を正面に望みながら進む。美濃戸からの登りでは得られない気持ち良さだ。左は富士、振り返ると奥秩父。全周囲展望の登りに胸のすく思いがした。風も弱まり岩場もなく緊張もない。稜線が近づき勾配が増してくるとピッケルを出したがあっけなく三叉峰の道標の所に着いた。
稜線上は凍結して美しく神々しい。地面に突出した小石に着いたエビのしっぽが面白い。風はあるものの八ヶ岳としては穏やかな方で場所によっては無風となる。雲一つない快晴の下、北アルプスの白い屏風、赤岳から阿弥陀岳、間の南アルプス、中央アルプス、御岳山、乗鞍岳を堪能する。これでもう充分満足を感じ、赤岳は行かなくてもいいかという気分になっていた。無名峰に向かい、浅間山から四阿山、日光方面を望む。予報通り上越国境は雲の中。無風の奥ノ院で雨飾山から火打山妙高の眺めを堪能した後引き返し赤岳方面へ向かう。石尊峰まで順調に進むが、鉾岳西面で凍結した際どいトラバースとなり引き返すことにした。
---------------------------------------------------------------------------------------
2/21
09:21 日野春駅車中から 里は晴れているが甲斐駒上部には雲が掛かる。前日の降雪で山肌は白い。
09:55 小淵沢駅 ホームの積雪1cm程 八ヶ岳は雪が降っているようだ。
11:08 1750m杣添尾根登山口 新雪の下が凍結しているのでアイゼン着用、ポールを出してブリーザートイ・アルファダイレクト、サングラスで出発。
コメツガ、雑木、カラマツ 駐車あり。CAL1756 0.8℃ 32%
11:22 1760m 別荘地車道1
11:24 1770m 別荘地車道2
11:26 1790m スノーシューの本日のトレースあり。
11:27 1790m 別荘地車道3
11:30 1800m 別荘地車道4
11:31 1810m 別荘地車道5
11:36 1830m 道標で左折し北沢に向かう。
11:38 1840m アイゼンの本日数人のトレースあり。
11:39 1840m 鹿柵を通り抜けて左折。
11:42 1850m 北沢の際に出ると北沢を指す横岳表記の道標と南八ヶ岳林道方向を指す南牧村の道標がある。北沢に向かうトレースはあるが廃道の様子。南八ヶ岳林道に向かう広い道を行く。
11:49 1870m 南八ヶ岳林道に出て左折。すぐ右の林にペンキマークがある。
11:50 1870m 北沢を渡る橋の手前より北沢源頭を見る。雪が降っている様子。一方春を感じさせる北沢の流れ。
11:52 橋を渡り終えると左の「杣添登山口駐車場には行けません」の標識の所から踏み跡が上がってきていた。総合案内板のバツ印を見るに北沢の際の分岐に嘗て北沢を渡る道があったようだ。
11:53 1870m 南八ヶ岳林道登山口 貯水池と東屋 「八ヶ岳地域総合防火対策地山事業案内図」と「南牧村の杣添尾根登山道案内図」
11:55 1880m 登山道を入るとすぐ南牧村の標識あり、径は一旦分岐して合流する。シラビソコメツガ林になる。中ノ沢付近で最初の下山者とすれ違う。
12:03 1910m 西武杣添小屋を示すNo.1標識
12:05 1930m 勾配が増し尾根の左端に向かう。AL1947(+17)
12:14 1970m 額が流れるので手拭いを巻く。AL2000(+30) -6.7℃
12:26 2040m 2000mから一層勾配が増した。AL2070(+30)
12:27 2050m 着雪が見られるようになり、積雪が増す。AL2078(+28) -9.6℃
12:29 2060m 尾根が痩せる。 AL2090(+30)
12:35 2100m 勾配が緩み積雪が増える。2100m南牧村標識。AL2131(+31)
12:45 2140m 着雪が増え、雪が舞うAL2165(+25) -9.4℃
12:53 2180m 尾根の左直下を巻く。AL2213(+33) 温度計Low表示、-10℃以下
13:06 2250m 農林省保安林標識 左から南沢左岸尾根を合わす。AL2287(+37)
13:09 2270m 広がった尾根を九十九折れに登る。
13:14 2290m 抉れた道形
13:18 2310m 2300m南牧村標識
13:20 2310m 中間点標識 AL2353(+43)
13:35 2390m 着雪と積雪が増える。 AL2431(+41)
13:37 2400m いい感じの着雪 AL2444(+44)
13:42 2430m 平坦地 No.4標識あり。AL2469(+39)
13:52 2480m 樹林の上が開けてきた。AL2519(+39)
14:01 2500m 枯木で東が開ける。ますます積雪が深くなる。AL2546(+46)
14:04 2520m 樹々が少なくなって行く。降雪が確りして来たのでフードを被る。
14:18 2580m 展望地直下 勾配が緩み樹林が切れそうなのを見て戻り宿泊地を探す。
16:00 2570m 整地設営と採雪完了 AL1618m
17:52 水と湯使用済0.3 残0.5 融雪して2.8Lとする。-6.9℃
---------------------------------------------------------------------------------------
2/22
04:36起床 -4.0℃ 夕飯時には沢山着霜していたのに結露が全くない。
05:52 朝日に浮かぶ奥秩父のシルエット
06:24 ツェルトは支柱のトレッキングポールを外して宿泊装備とともにデポする。バラクラバ、ツルギジャケット着用。アイゼンとトレッキングポール2本で出発。
06:26 2580m すぐに展望地 甲武信から登る朝日に周囲は赤く染まる。富士山、南アルプス、モルゲンに染まる赤岳、横岳、この先前日のトレースは消え宿泊地ですれ違った方のトレースのみとなる。休憩中の彼を追い越すとラッセルとなった。
06:33 2590m ノートレースで踝位沈む。
06:36 2600m AL2570(-30) 昨日から校正していないので気圧が上がった故のマイナス差異だろう。
06:52 2660m トレース復活 AL2631(-29) 赤みが消えて白と青の赤岳。急な県界尾根、尾根から展望荘への巻道が見える。 浅間山 黒斑山 篭ノ登山 四阿山
07:04 2700m 三叉峰の道標が近づく AL2674(-26)
07:08 2720m平坦地 三叉峰の道標が近づく。赤岳展望荘が見える。無名峰 台座ノ頭 AL2689(-31) -6.9℃
07:15 2730m 勾配が増すのを見てピッケルを出しトレーキングポール1本仕舞う。AL2693(-37)
07:33 2810m 三叉峰道標に到着。北側から凍った三叉峰山頂を見上げる。西面の凍結具合が美しい。無名峰 奥ノ院 台座ノ頭 石尊峰 赤岳 阿弥陀岳 雲一つない遠望。南アルプス 中央アルプス 御嶽山、乗鞍岳、北アルプス
07:43 2810m無名峰への登り AL2770(-40)
07:47 2820m無名峰の一角
07:49 2820m無名峰 前方に奥ノ院 台座ノ頭 根子岳 四阿山 篭ノ登山 水ノ登山 黒斑山 浅間山 奥は白根山 岩菅山
07:56 2820m奥ノ院 硫黄岳 北八ツの眺め 台座ノ頭への降りにトレースあり。トレッキングポールを仕舞う。 -3.7℃
08:34 2810m三叉峰戻り
08:38 2810m 石尊峰手前のギャップ
08:40 2800m 東面を巻いて梯子を降る。
08:49 2810m石尊峰 特徴的な岩あり。
08:54 2790m鉾岳西面巻道降口 鉾岳と石尊峰を見上げる。
08:56 鉾岳西面巻道 1名か2名のトレースあるが、硬くて外傾強く、真直ぐ進むとアイゼンの片爪しか刺さらない。少し前爪のみでカニ歩きしたが、怖いので撤退することにした。
09:01 鉾岳西面巻道降口に戻る。
09:05 2800m AL2764(-38) -6.5℃
09:09 2790m 杣添尾根を降る。
09:44 2580m展望地戻り AL2541(-39)
09:47 2570m宿泊地戻り AL2520(-50) バラクラバ、ツルギジャケット脱、ピッケルを仕舞い、撤収作業。
10:33 撤収完了。
10:41 2490m シラビソ樹林の切れ間から奥秩父 AL2438(-52)
10:48 2430m平坦地 No.4標識 AL2381(-49) -1.8℃ 昨日より凍結が激しくなった。
10:59 2310m 中間点標識 AL2272(-38)
11:16 2140m AL2087(-53)
11:19 2110m No.2標識
11:42 1910m 西武杣添小屋の表記あるNo.1標識
11:45 1890m 中沢の木橋
11:49 1870m 南八ヶ岳林道登山口
11:51 北沢の橋 1.4℃
12:20 1750m 登山口戻り タクシーを待ちながら片付けする。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する