市房山〜二ツ岩 ※九州中央山地※



- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,400m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 「山遊館 夢句」 https://kumamoto.guide/gurunavi-spots/detail/5270565 「市房山キャンプ場」 https://kumamoto.guide/spots/detail/11289 https://www.vill.mizukami.lg.jp/q/aview/43/1928.html 「新湯温泉」 https://yubito.jp/kagoshima/shinmoesou/6629/ 「霧島たまご牧場」 https://tabelog.com/miyazaki/A4503/A450301/45003840/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
2008年11月2日(日)【市房山〜二ツ岩】
私は当時47歳。下関に在住していた。
下関と福岡のmixiマイミクさん達と国見岳と市房山を1泊2日で歩く予定で熊本県まで遠征した。
1日目は曇り。当初は市房山のピストンだけだったが、山頂で二ツ岩まで縦走するという鹿児島のmixiマイミクさんに偶然遭遇し、みんなで二ツ岩まで縦走した。
縦走路は前半アップダウンがきつかったが、後半は天空の散歩道のような素敵なところもあり、二ツ岩手前の岩峰や岩場はとてもスリリングで思い出深い山旅となった。
現在、市房山から二ツ岩への縦走はできないようなので、今となっては貴重な山旅となった。
下座後は湯山温泉に入り、夕食を摂ってから市房山キャンプ場のロッジに泊まった。
2日目はあいにくの雨で国見岳は中止、えびの高原〜新湯温泉(入湯)〜たまご牧場(昼食)〜御池をドライブして家路についた。
※この山行記録は、2022年1月15日、61歳時に作成、アップした。
以下の感想は、2008年11月7日にmixiにアップした日記を転載した。
*************************************************************
11月の最初の3連休、遠征には絶好の機会なので、
以前から憧れていた九州最奥の地、脊梁山地にある国見岳とさらに同じ脊梁山地の南に困難な縦走路をもつ名山、市房山へ出かけてきました。
メンバーは9月28日に国見岳の登山口まで行きながら雨天中止となったときのメンバーであるマキさん、じぇみないさんに新たにreeさんを加えた4人です。
僕にとっては今年38回目の山行となります。
<コース:市房神社駐車場→市房神社→市房山→二ツ岩→林道終点→基幹林道>
1日目曇り。
天気予報では2日の方が天気がいいようなので縦走すればかなり時間のかかる市房山へまずは向かうことにしました。
前日のうちに入っていた大宰府のreeさんのお家を3時半に出発、7時半頃に市房山登山口に着きました。
登山口の手前にある市房山キャンプ場で市房山から二ツ岩までの縦走路の様子を聞きましたが二ツ岩の手前の部分がかなり危険であるとのこと。
今回は岩場が苦手なじぇみないさんもいるので市房山ピストンか、あるいは縦走路を途中まで行って第一縦走路から下山するか、どちらかにすることにしてどんより曇り空の下、7時50分に登山口を出発しました。
登山道の両側には杉の巨木が何本も立ち並び、深山幽谷の気配を漂わせています。
市房神社を過ぎると岩まじりの急坂の尾根になります。
針葉樹に混じって広葉樹の巨木もあり、紅葉がところどころきれいです。
とにかく植生がとても豊かな尾根道で美女3人組みはかなり気に入った様子です。
7合目あたりで休憩しているとどこかで見たような気がする男の人がとおりすぎていきました(あとで鹿児島のmixiマイミクのkouさんであると判りました)
馬の背と呼ばれるところでしょうか。
深い森は広葉樹林主体の明るい森へ変わり、傾斜もゆるくなり、散歩道のようなとても気持ちがいい登山道に変わります。
9合目からは潅木帯になり、樹木の間から遠望がよく利くようになってきました。
西には隣りの江代山の大きな山体が。
はるか南には霧島連山がもやのような雲海の上に顔を出していて素晴らしい眺めでした。
11時5分に山頂に着きました。
市房山の周囲には江代山以外に高い山はなく、広大な空間がどこまでの続いていました。
僕は山頂から眺めるこのような広大が空間がとっても好きです。
お昼の準備をする前にまずは写真撮影と山頂を歩いていると
どっかで見たこのある顔が…。
やっと気がつきました。
鹿児島のmixiのマイミクさんで一度だけお会いしたことがあるkouさんでした。
なんという奇遇でしょうか。
聞くとこれから二ツ岩へ縦走するつもりだとのことです。
しかも歩いたことがあるとのこと(これは僕達の聞き間違いで縦走の経験はなかったのですが)。
経験者で健脚のKouさんがいれば鬼に金棒です。
すぐに二ツ岩への縦走の話はまとまりました。
お昼は軽く済ませ、山頂からの展望も急いで楽しんで、11時40分に縦走路に足を踏み入れました。
すぐに稜線上の岩場にはさまったチョックストーン(「心見の橋」)が現れます。
ここは歩いて渡れるそうですがびびりの僕は怖くてとても渡れませんでした。
縦走路の行く手には大きなピークが見えています。
二ツ岩でしょうか。
縦走路は左右がすっぱりと切れ落ちているので左右の眺めがとてもいいです。
左(西)側には大きな山体の江代山、右(東)側には石堂山が、その山頂の左(北)側奥の峰々は美しい瀑布群を山腹に有する尾鈴山ではないでしょうか。
ひとつのピークを越えるとまた次のピークが見えます。
2時間の縦走コースですからそんなにすぐに二ツ岩のピークに着くわけはないのですが、
なぜか手前のピークが二つ岩と思い込んでいました。
所々でロープを使ってよじ登ったりして、いくつかのピークのアップダウンを繰り返し、13時頃にエスケープルートである第一縦走路を左(西)に分ける地点につきました。
やっと半分まで来たことになります。
天候はときどき明るくなるものの下り坂には変わりなく相変わらずどんより高曇りです
ここでこれから先に進むか、降りるかを話し合いました。
kouさんが実はこの縦走路は初めてだったことがわかり、二ツ岩手前の岩場の崩壊地の通過が気になります。
時間的には17時までに林道に下れるぎりぎりの時間です。
とにかく行けるところまで行ってみようということになりました。
しかし山頂手前で引き返して第一縦走路で下山すると林道に着く前にヘッドランプのお世話になってしまうでしょう。
縦走路は前半のアップダウンとやせ尾根がうそのようで、尾根幅が広くて笹原に潅木があるとても気持ちのいい山道に変わりました。
みんなは足が速いので僕はどんどん置いていかれてしまいましたが静かな美しい縦走路をひとり楽しむことができました。
進むに連れて尾根がまただんだん痩せてきて、最後の登りの前、やせた鞍部にいったん下りてから急坂を登り返していきます。
登りきるとそこが山頂と思いきや、ついに現れました。山頂手前のスラブ?上の岩壁が。
足場が少なくロープを頼って登るしかありません。
僕は登る前からかなりびびってしまいました。
じぇみないさんはショックのあまりへたり込んでしばらく声も出なかったようです。
しかしここで引き返すわけにはいきません。
足の速いkouさんとマキさんは既にここを突破して姿は見えません。
僕達の前でまずreeさんが登っていきます。
それほど怖くはないようです。
でもじぇみないさんはそうも行かないのでkouさんに戻ってきてもらい、サポートを受けてこの岩壁を突破しました。
僕も腕にかなりの力をかけてなんとかよじ登りました。
でも怖かったです。
しかし山頂手前にもうひとつ難関が待っていました。
キャンプ場で教えてもらっていた片側(左、西側)が崩壊している岩場の通過です。
短い岩場ですがまるで北アルプス剣岳北方稜線か西穂高岳〜奥穂高岳稜線のようです(行ったことはないけど)。
慎重にここを通過して、14時5分に穏やかなカヤトの二ツ岩の山頂につきました。
長い緊張感からやっと開放され、バーナーを取り出して遅い昼食にしました。
山頂からの眺めは相変わらず抜群でした。
せっかく縦走してきた秘峰中の秘峰、もう少しゆっくりしたかったですが、明るいうちに林道へ出なければなりません。
14時40分に第2縦走路の下山を開始しました。
すぐに山道自体の土が崩壊している危険なやせ尾根の通過が待っていました。
ロープが一応張ってあるので安全ですが、ふんばってっも崩れがとまらないやせ尾根道はかなりの慎重さを要しました。
さらなる風雨や私達登山者や鹿の歩行でさらに土が崩れるとここはもう通れなくなるかもしれません。
ここを抜けると短い笹の尾根に広葉樹が広がる美しい尾根道がしばらく続きました。
常緑の広葉樹や針葉樹が混じり始めると所々に紅葉もあり美しかったです。
やがて尾根道を外れるとすぐに暗い植林帯に入ります。
石がゴロゴロしている道で所々にロープを張った急な部分もありました。
かなり体がヘロヘロになってきた頃ようやく林道に出ました。
16時40分でした。
振り返るとついさっきまで縦走していたノコギリ状の尾根がよく見えました。
そして登山口までさらに長い長い林道歩きと車道歩きが待っていました。
おしまい。
そのあとのお話し。
車道歩きの途中でついに真っ暗に。
早く着いたkouさんとマキさんが車でreeさん、じぇみないさん、僕を回収してくれました。
市房山キャンプ場でバンガローを借りる手続きを済ませてから、
湯山温泉のとなりの山遊館でみんなで夕食。
そのあと温泉に入って、バンガローに戻って小宴会をやりました。
2日目雨
朝起きるとしとしとと雨の降る音が。
国見岳登山はあきらめて、霧島連峰の登山口の下見と新湯温泉を一応の目的にして出発。
人吉のガストで朝食を食べてから霧島連峰へ。
えびの高原の下見のあと、新湯温泉の白濁した野趣あふれる温泉に。
つぎに高千穂平をちらっと見たあとたまご牧場へ。
途中の森があまりにも素晴らしくてただただ感動いたしました。
ふわふわたまごのオムライスをいただきここでkouさんとお別れ。
R223を西に走って御池へ。
御池と御池河畔からうっすら見える高千穂峰に感動。
みやまきりしまロードと呼ばれる農道を進んで小林ICから一路大宰府経由下関を目指してひたはしりました。
市房山、二ツ岩、そして縦走路とも素晴らしかったし、
みんなのおかげで諦めかけていた縦走も成功したし、
とっても楽しくて面白くて充実した山歩きでした。
kouさん、マキさん、reeさん、じぇみないさん、ありがとうございました。
またご一緒しましょうね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する