笠ヶ城山・城山・宮山(宍粟50名山)


- GPS
- 03:30
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 622m
- 下り
- 615m
コースタイム
天候 | 霧後晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
笠ヶ城山の登路、一部不明瞭。 |
その他周辺情報 | よい温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
kinuasaは足と腰の不調で山を控えていたが、先週、六甲で復帰第1戦をこなし、その後、悪化することもなかった。そこで、今週もあまりヘビーにならない山を登ることになった。宍粟50名山があと7座未踏のままで、その多くは行程が短いところだから丁度いいんじゃないか、それに場所を選べばこの時期、紅葉を楽しめるだろう。さらには、姫路の昼網で捕れた新鮮なサカナを、山里の宍粟で買ってかえれるかもしれない(あそこに行けば)。そこで、第一のターゲットとなったのが、50名山の未踏のもののうちで一番北に位置する笠ヶ城山だ。小さな山ながら、ワイルドで自然度の高い山と聞く。それと抱き合わせにするのが、一宮の宮山(みやま)である。宍粟50名山にはもう一つ宮山と書く山があり、それはみややまと読むそうだ。一宮の宮山は行程が短いので、こうして組み合わせて登るのには都合がいい。
中国道山崎インターで降りて国道を北に向かう。今日は好天の筈だが、曇っているように見える。霧のせいと思いたい。さすがに気温も阪神間とは比べ物にならないくらい低い。国道を離れ皆木の集落を抜けて登山口に向かって車を走らせると、宍粟らしい山村の空気に心が浄化されるように感じる。春に宍粟に来て以来、ほとんど半年ご無沙汰していたので、なんだか懐かしい。
皆木の登山口の前には狩り払いした「登山者用駐車場」が設けられているが、我々以外には誰もいない。天気は満点ではないが、登るうちにきっと晴れてくるだろう。登山道はスギ植林の中の小さな谷に沿って登っていく。杉植林の下は落ち枝が累積して、道がわからなくなることがあるが、ここも例外ではない。いずれにせよ、最後は谷の右岸を登っていくとわかれば、気にすることもない。暗い植林帯を抜けるとブル道に出て、しばらくこれを辿る。そして再び山道に入り、鞍部に至る。ここは稜線の北側に向かって広くなだらかな斜面がひろがり、大きなカエデの木が何本も天に向かって枝を広げている。モミジ谷、とよばれるところだ。ここから右手の尾根を登っていく。そして山頂に飛び出すと、ほぼ360度の見事な眺望だ。そして待望の青空が、次第に広がってきた。対面には植松山の勇姿が圧倒的な存在感でそこにある。
一服の後、峠登山口、という指導標に沿って下山する。宍粟50名山の指導標は、意味の判読が難しいケース多々ありである。ローカルにとっては当たり前でも、旅人にはどこのことなのかわからない表示である。峠登山口ルートも紅葉の気持ちの良い尾根だが、途中から激急傾斜となる。また、50名山ルートとは異なる側路も存在している。周囲がヒノキの植林となってジグザグに斜面を下ると、林道に降り立つ。この道を下って民家の前の車道に出、それを右に進むと、北側に今登って来た笠ヶ城山が全貌を現す。駐車地点はもう目前だ。
車に乗り込んで一宮の宮山へ向かう途中、城山に寄り道した。ここはかつて波賀城があったところで、広い駐車場と立派な遊歩道が整備されている。城山山頂直下にお城風の建物が作られており、そこからの眺めは見事。千種から鳥が乢トンネルを抜けて波賀に入った時、正面の小山の上に見えている建物がこれだ。「お城」の白壁が周囲の黄色や赤に色づいた木々を背に青い空と洒落たコントラストを見せて際立っている。
駐車場に戻って陽だまりに陣取り昼食をとった後、一宮の宮山へと向かう。まだ大した距離は歩いていないが、一山、「ふた山」登ってくると何だか筋肉に疲労がたまってきているように感じるのはなぜだろうか。50名山地図の宮山の登山口前に「P」マークを見つけてそこまで入ってみるが、最後の狭隘部分は片側に側溝、反対側は急傾斜に切り落ちていて、幅のある我々の車ではおおいにスリルを感じるのだった。駐車場は「神戸配水場」前にあり、里を一望する気持ちのいい場所だ。宮山はヤマビル注意なので、もういないはずの季節ながら、今日はぽかぽか陽気なので、念のためヒル避けスプレーをかけての出発である。杉植林の作業道をジグザグに登って稜線に上がり、そこから山頂へとまっすぐに登る。途中、磐座(いわくら)という大岩下の小さな社を見る。一宮の伊和神社の祭祀で21年に一回、この社を使うとの説明が付されている。距離の割には遠い感じのする山頂に出ると、北と東に眺望が得られ、未踏の花咲山とその向こうには行者山が綺麗に見えている。山頂南には説明版が立っていて、この地に「岡城」(おかしろ)という城があったことを記している。戦国時代、この辺りの山という山には城があった、そんな感じだ。
登りでは「まだかまだか」だったこの山、下りはあっという間。ますますいい陽気で昼寝でもしたい気分だが、まだ高速の旅は続く。うれしいことに昼網の魚が手に入って、今日のすべての目標は達成されたのだった。
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