記録ID: 48642
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無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
白砂山〜上信越三国境の秀峰で浴びた初冬の洗礼、プチ冬型がもたらした強風と初雪
2009年10月11日(日) [日帰り]


- GPS
- 06:45
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,136m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
登山道入口9:42-9:52ハンノ木沢9:53-10:17切明分岐<地蔵峠>10:18-11:16水場分岐<野反湖見晴台>11:17-11:43堂岩山11:44-11:45八間山分岐[R1]11:51-12:51白砂山頂上[R2・L]13:11-14:05八間山分岐14:06-14:08堂岩山[R3]14:13-14:34水場分岐[R4・水場往復7分]14:54-15:47切明分岐[R5]15:52-16:11ハンノ木沢16:12-16:27登山道入口
【実働】5時間43分
【実働】5時間43分
天候 | 曇り時々雨、一時雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
野反湖の一番奥の野反ダム手前が野反湖駐車場で駐車は余裕、白砂山登山口はその奥にある。また、駐車場直前の国道のコーナー部にも登山道入口があり、そこにも5台程度駐車できる。 なお、国道405号線は上信県境(秋山郷切明〜野反ダム)が車道未建設であり、長野県側から野反湖まで車で入ることはできない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース概要・状況】 ●登山口〜堂岩山 登り始めて程なくハンノ木沢に向かって50m程下る。木の橋で沢を渡ると地蔵峠への登りとなり、途中一カ所分岐を右に折れ、左に壊れた小屋を見ると間もなく切明への分岐道標がある地蔵峠に到る。プレートのない地蔵山はいつしか通り過ぎ、アップダウンを幾度か繰り返すうちに水場分岐、さらに掘割状となった道を登り切ると堂岩山の頂上となる。 この区間は樹林帯の中の明瞭な道で、要所には道標がきちんとあり危険箇所もないが、台風18号が通過して間もないせいもあってか靴を汚すぬかるみが非常に多かった。黒土の露出した斜面は滑りやすく、スリップ転倒に注意。 ●堂岩山〜白砂山 堂岩山から僅かに下った八間山分岐で樹林帯からは完全に抜け、以降はクマザサとハイマツ・コメツガ・シャクナゲなどの低木しかない稜線の道が続く。天気さえ良ければ快適そうな道で展望が期待できる反面、荒天時は逃げ場がない。 稜線上の小さなアップダウンを繰り返し、中間部の小ピークを左から巻いて鞍部に出ると、後は白砂山頂上まで高度差約240mを一気に登り切る。 八間山分岐から先は道標はないが、道は間違えようもなく危険箇所もない。また、途中一カ所池塘脇を通るもののぬかるみはほとんどなく、総じて歩きやすい。 【登山ポスト・水場・トイレ・その他施設】 登山ポストは登山口付近には見当たらなかったが、野反湖ロッジ内にあるらしい。 水場は堂岩山への登りにかかる地点に道標があり、3分ほどで小沢に下れる。他にもハンノ木沢を渡って少し登ると小沢を渡る所があり、脇に取貯水用と見られるコンクリート施設があることからこの沢水も飲用可能と思われる。 野反湖駐車場にはトイレ・売店・自販機等があり、野反ダムを渡った奥にはキャンプ場やロッジがある。駐車場での車中泊は禁止されている。 最寄の温泉は国道405号線途中の花敷・尻焼温泉で、川の中から温泉が湧き出る広大な露天風呂"川の湯"(無料)や日帰り入浴施設の"バーデ六合"(大人400円)などがある。 国道292号線まで戻れば草津温泉も近く、19の共同浴場で無料で名泉を楽しめる。 |
写真
野反湖駐車場直上の国道端にある登山道入口、先行者の車が4台停まっていた。
今日の天気予報は全国的に行楽日和のはずで、草津付近では確かによく晴れていたが、野反湖までくると周囲は全て雲の中。
昼からの回復を願っての遅い出発。
今日の天気予報は全国的に行楽日和のはずで、草津付近では確かによく晴れていたが、野反湖までくると周囲は全て雲の中。
昼からの回復を願っての遅い出発。
ハンノ木沢に下る道でいきなり尻餅をつく。
道が滑りやすいのは確かだが、靴底もそろそろ張替え時なのかも。
ハンノ木沢はきれいな水で適当な深さがあり、夏は水遊びが楽しそう。
板を渡した橋で対岸へ渡る。
道が滑りやすいのは確かだが、靴底もそろそろ張替え時なのかも。
ハンノ木沢はきれいな水で適当な深さがあり、夏は水遊びが楽しそう。
板を渡した橋で対岸へ渡る。
ハンノ木沢から少し登るとすぐに小さな沢を渡る。
画像右上にコンクリートのマスが見え、木橋の手前には施錠された通水トンネル?があったので、飲用水源なのかも。
まだ幾らも歩いていないのでここはスルー。
画像右上にコンクリートのマスが見え、木橋の手前には施錠された通水トンネル?があったので、飲用水源なのかも。
まだ幾らも歩いていないのでここはスルー。
地蔵峠で分岐する秋山郷切明への道は、いわば未開通の国道405号線。
直線距離なら10kmそこそこなのに、志賀高原-草津と迂回してくると93kmにもなる。
道標に地蔵峠という表示はないが、画像から右の奥まった所にお地蔵様が祀られている。
直線距離なら10kmそこそこなのに、志賀高原-草津と迂回してくると93kmにもなる。
道標に地蔵峠という表示はないが、画像から右の奥まった所にお地蔵様が祀られている。
堂岩山手前の水場分岐は野反湖の展望地でもあるが、登山道自体が雲の中では見える訳もない。
ここまでに雨・雪・強風・寒さ・ぬかるみなどを理由に何組もの先行者が引き返してきていたが、ルートの不安はないので、とりあえずはさらに歩を進める。
ここまでに雨・雪・強風・寒さ・ぬかるみなどを理由に何組もの先行者が引き返してきていたが、ルートの不安はないので、とりあえずはさらに歩を進める。
登山道に雪が現れた。
今朝のラジオで志賀高原の初冠雪を告げていたので、ここも初雪だろう。
樹林帯の中は無風だが、上空ではゴウゴウと唸り続けている。
帰宅後に天気図を見ると一時的ながら西高東低の冬型気圧配置になっていて、妙に納得してしまった。
今朝のラジオで志賀高原の初冠雪を告げていたので、ここも初雪だろう。
樹林帯の中は無風だが、上空ではゴウゴウと唸り続けている。
帰宅後に天気図を見ると一時的ながら西高東低の冬型気圧配置になっていて、妙に納得してしまった。
堂岩山のプレートは、実際のピークからは少し八間山分岐側に下った位置に掛かっている。
ここまで来ると高木はまばらになり、次第に強い北西風を感じるようになってくる。
正午近くになっても一向に雲に囲まれた状況は変わらない。
ここまで来ると高木はまばらになり、次第に強い北西風を感じるようになってくる。
正午近くになっても一向に雲に囲まれた状況は変わらない。
堂岩山プレートからものの1分程で八間山分岐に出る。
この先は笹主体の植生に変わり、晴れていればさぞ眺望が楽しかろうと思う。
ここまで下りてきた先行者からこの先部分的に特に風が強い区間があると聞き、ついに上半身だけ雨具を着込む。
この先は笹主体の植生に変わり、晴れていればさぞ眺望が楽しかろうと思う。
ここまで下りてきた先行者からこの先部分的に特に風が強い区間があると聞き、ついに上半身だけ雨具を着込む。
途中の稜線上で20人くらいの大パーティーとすれ違う。
ひたすら足元だけ見て歩いているうちに2,139.7mの白砂山頂上に到着。
これも台風の影響だろうか、プレート板はひしゃげて倒れ、大きなトタンプレートは剥がれ落ちて地に寝ていた。
ひたすら足元だけ見て歩いているうちに2,139.7mの白砂山頂上に到着。
これも台風の影響だろうか、プレート板はひしゃげて倒れ、大きなトタンプレートは剥がれ落ちて地に寝ていた。
佐武流山方面は僅かに踏み跡が見えるものの、ずっと笹が生い茂っており、「この先危険」と警告されている。
せめて秘峰・佐武流山の全景を見ておきたかったのだが、一級の展望を誇る秀峰は今日は登山者を歓迎してはくれなかった。
せめて秘峰・佐武流山の全景を見ておきたかったのだが、一級の展望を誇る秀峰は今日は登山者を歓迎してはくれなかった。
侘しく弁当の握り飯をかじり始めると、あられに近いようなにわか雪が横殴りに降ってきた。
せっかく立てかけたトタンプレートも風でまた倒れてしまった。
20分滞在ののち下山開始、この後他の登山者に出会うことはなく、図らずも今日も殿軍と相成った。
せっかく立てかけたトタンプレートも風でまた倒れてしまった。
20分滞在ののち下山開始、この後他の登山者に出会うことはなく、図らずも今日も殿軍と相成った。
野反湖駐車場奥の白砂山登山口、ここから写真1の国道端の登山道入口に道が通じている。
朝はそれに気付かなかったため、引き返しですれ違う登山者の多さは予想外だった。
三連休の中日とあってこの山としてはよく賑わっていたようだ。
朝はそれに気付かなかったため、引き返しですれ違う登山者の多さは予想外だった。
三連休の中日とあってこの山としてはよく賑わっていたようだ。
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