深南部!バラ谷の頭から黒法師岳、鎌崩



- GPS
- 16:11
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 3,388m
- 下り
- 3,339m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:10
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:08
天候 | 初日晴。2日め曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート迄、林道が崩れている場所は無い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鎌崩、5年前より踏み跡がハッキリしており、ルーファイはさほど難しくなくなっていた。 浮いた岩は増えた気して、滑落の危険度はましているような。 歩く人が増えたのかな〜 |
写真
感想
今年の初夏、古い山友とバッタリ会った。
アルパインメインの山友は縦走的な登山に興味を持っているようで今度、一緒に山に行こうとの話になった。
希望は深南部の鎌崩と黒法師。夏はヒル、ダニが多いルートのため、涼しくなったこの時期の計画とし、共通の知人であるねーさんを誘った。
ねーさんとは2017年6月に同じルートを日帰りしている。その時に、じっくりとテン泊したいねと話していた。
テント泊適地は丸盆岳手前のカモシカ平か、鎌崩岳の先、不動岳手前の鹿の平。
どちらも似たような大笹原の展望地だ。今回は、鎌崩通過前にテン泊装備を少しでも軽くしたい事と、鹿の平には泊まった事があるため、カモシカ平宿泊に決定。
最初の頂上はバラ谷の頭。展望良く、今回の中で一番好きな頂上です。低い雲に覆われて富士山が見えなかったのは残念。山頂にテント一張。持ち主は散歩に出かけているようだ。
バラ谷と黒法師の間のコルを少し下った所に水場アリ。背丈以上に成長した熊笹の急斜面を泳いで、地味な黒法師岳山頂。笹とガレの際を下降し等高尾根分岐。角度を変えて更に80m下降。丸盆岳との中間迄登り返したら本日の宿泊地、カモシカ平に到着だ。
カモシカ平は雄大で素晴らしい。これまで泊まったテン場の中で一番良かったかも。他に泊まる人もおらず貸切!とっておきの秘密の場所。
翌朝、いよいよ核心の鎌崩通過。以前来たとき、核心のザレ場よりも、丸盆から鎌崩取付迄のガレと草付のキワの急斜面のルーファイが難しかった。ねーさんと「アプローチのルーファイが核心だね」と確認しあい、慎重に進む。
が、今回、入る人が増えたのか、踏み跡はハッキリしており、さほどルーファイに苦労しなかった。
鎌崩の核心の手前の10mのザレたナイフリッジ。前回も稜線を攻めて通過している。切込隊長のねーさん、バッチリトレースの巻き道をガン無視し稜線に上がるルーファイ。2番手の山友、不安定な地面が抜けて、落し穴に落ちるように墜落。2m下にしっかりした地面があったので口回りを切っただけで事なきを得た。
気持ちを落ち着けて、今度は正規のルートで鎌崩核心に出て、慎重に稜線通しで通過した。
このルート、クライミング要素は無いが、難易度的には奥穂〜西穂の縦走より難しい。土崖で脆いので滑落の危険度ははるかに高い。
前回来た時は日帰りで荷物が軽かったが今回、テン泊の重装備。朝露に濡れていてよく滑る。前回来た時より人が入った形跡が大きいからか、動く岩が多くなっており、前回より難しく感じた。
支点が取れないのでロープを出しても意味がなく、じわっとホールドに体重をかけながらバランスを崩さないように進むしかないルートだ。
山友曰く、「(脆いと言われる)北穂、滝谷の第一尾根よりボロボロ〜。今まで行った山の中で一番怖かったかも」との感想。
計画では、鹿の平、六呂場山経由で周回する予定だったが曇っており、帰路も長いので、鎌崩岳のすぐ先、不動岳登山道から長い林道を経由して下山した。
今回の山行、とってもいい時期に最高のロケーションのテン場、スリルある鎌崩を通過出来、普段と違うメンバーと新鮮な話も聞けて充実、すごく楽しかった。
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