平ヶ岳(撤退) 憧れの頂はあまりにも遠く



- GPS
- --:--
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,512m
コースタイム
8:50台倉山 -(15分雨宿り)- 10:00白沢清水 - 11:45池ノ岳(昼食)
12:05池ノ岳 - 13:25白沢清水13:30 - 14:45台倉山
14:50台倉山 - 16:00下台倉山 - 18:30鷹ノ巣登山口
天候 | 曇りときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車で鷹ノ巣登山口へ ⇒登山口:鷹ノ巣登山口 ⇒下山口:鷹ノ巣登山口 ■帰り 鷹ノ巣登山口より次の山へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道 登山道は非常に良く整備されています。 鷹ノ巣登山口から下台倉山までは、やせ尾根の急登が続きます。 ロープ設置個所も多いので慎重に。 ■目にした花 ゴゼンタチバナ アカモノ ツマトリソウ キヌガサソウ シャクナゲの仲間 リンドウの仲間 キンコウカ ■下山後の宿泊 御池ロッジ |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 1
ティッシュ 1
三角巾
バンドエイド 1
タオル 1
携帯電話 1
計画書 2
雨具 1
防寒着 1
ストック 1
水筒 1
時計 1
非常食 1
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
ファーストエイドキット 1
医薬品
カメラ 1
ビデオカメラ
車 1
|
感想
というわけで平ヶ岳です。
越後会津遠征の2日目、平ヶ岳登頂。
今回の遠征のメインイベントであり、私の今年の大きな目標でもある山です。
往復で10時間以上かかるというこの山の奥の奥の山を極めたい。
それが、今回の遠征の動機でした。
そこには、果たして何が待っているのか
■前日〜鷹ノ巣登山口
前日に八海山にアタックしたのち、平ヶ岳登山に向けて移動を開始。
魚沼から、奥只見シルバーライン、そして奥只見湖畔の「酷道」こと国道352号「樹海ライン」を超えて、尾瀬鷹ノ巣集落までやってきました。
ここにある清四郎小屋で一泊して、翌日に備えるのです。
清四郎小屋でご主人に突然言われたのが
「明日の朝4時に、中ノ岐登山口へ車を出します。ふつうは+5000円かかるのですが
明日は団体がいるので+2500円でよいですよ。いかがですか?」
とのこと。
鷹ノ巣→6時間半→平ヶ岳→5時間→鷹ノ巣
の予定が、このバスに乗ると
中ノ岐→3時間半→平ヶ岳→5時間→鷹ノ巣
になるのです。
ちょっとピクッと来たのは言うまでもない。
しかし、結局我々はこの提案を丁重にお断りしました。
理由はそんな大したものじゃない。当初予定は鷹ノ巣ピストンだったし、
2500円払わないといけないし、だったらふつうのコースでよいか。というものでした。
そして、この選択は正しかったと、いまでは思っています。
翌日、4時半。鷹ノ巣登山口に到着。
ここからが長い長い戦いの始まりでした。
■鷹ノ巣登山口〜池ノ岳
鷹ノ巣登山口から25分くらい?林道を歩くと、看板が現れます。
ここからが、やせ尾根の始まり。
このやせ尾根には本当に苦しめられ、大幅にタイムを落としてしまいました。
両サイドががっつり切れ落ちてるので、眺めはいいのだけど。
奥多摩のサルギ尾根を、超長くしたような感じ?
あるいわ谷川の西黒尾根にも近い印象をうけました。
そして、右にも左にも、かすかに見える送電線を除いて、ほとんど人工物がない。
尾瀬がいかに山深いところであるかを、改めて思い知りました。
本州で、ほかにこんなところあるのかな?
北アルプスは山小屋がいくつもあるし。
北海道と、離島と、あとここくらい?こんなに人工物が無いのは。
3年前の会津駒ヶ岳も、こんな感じだったな。
這う這うの体で下台倉山→台倉山を通過。
その後雨に降られて15分雨宿り休憩などしつつ、7時間かけてようやく池ノ岳に到着したのでした。
■池ノ岳〜鷹ノ巣登山口
すでに大幅なタイムオーバー。
ここに来てようやく平ヶ岳がその全容を現しましたが、まだまだ彼我の距離はあります。
山と高原地図によると、往復80分。しかし、ここまでタイムオーバーである以上、もっとかかるかも。
これでは下山中に真っ暗になってしまう恐れがありました。
さすがに、あの下台倉の下りは明るいうちにこなしたい。
残念ですが、ここで撤退です。
ずっと目標にしてきた山が前に見えるのに、ここで退かなければならないのは、本当に残念です。
まだあそこに至る力が足りなかったということ。
ちょっと「やっぱり山小屋のバスに乗ればよかった」という思いもありました。
それならば問題なく山頂に立てたでしょう。
しかし、過ぎたことを言ってもしょうがない。
姫ノ池を堪能したのち、再訪を誓って平ヶ岳を後にしました。
下りも例によってスローペースで、鷹ノ巣まで6時間かかってしまいました。
下台倉のあの恐ろしいやせ尾根は意外と難なくこなして、下山。
かくして、14時間耐久レースを無事完遂したのでした。
■考察
今回は、下台倉山のやせ尾根があそこまで過酷だったことを知らなかったこともありますが
やはり体力的な問題でペースを上げられなかったのが、最大の敗因かと思います。
すれ違う人のなかには、鷹ノ巣ピストンを10時間足らずで達成していそうな人もいて、やはり体力の違いはいかんともしがたいものがあります。
せめてあと1時間縮められれば、平ヶ岳まで行けただろう。
それこそ4時前に出発するくらいにしたほうがいいかもしれない。
あと、今回は特にテント泊を考えていなかったのですが
テント泊もありかなぁと思えました。大荷物を池ノ岳まで運ばないといけないけど。
色々なことがわかったので、やはり鷹ノ巣コースから登ってよかったと思いました。
私にとって、槍ヶ岳に続いて、また大きな宿題ができてしまいましたが
あの頂に必ず立って見せる、そういう思いを強く持ちました。
飛べない君は歩いて行こう
絶望と出会えたなら手を繋ごう
つづく
→次回:3連休最終日は、軽くサクッと登山、のはずが。。。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-482744.html
▼▼▼EXPLORING RECORD========================
ヤマレコ 59記録
3000m峰 4/21
日本百高峰 8/100
日本百名山 19/100
日本二百名山 22/200
日本三百名山 31/300
一等三角点百名山 9/100
都道府県最高峰 4/47
(平ヶ岳は日本百名山だが、登頂を達成していないのでカウントせず)
こんにちは。
悔しかったと思います。私も時間切れで撤退をしたことがあります。
でも次回の肥やしにすれば良いと思いますよ
はじめまして
私もなつかしく思い出しました。
私は欲ばって山頂部まで行ったために、やせ尾根を下るのが夜になってしまいました。
その失敗の反省もあり、平ヶ岳にはもう1回行きたいです。
himajyanさんこんにちは(^^)/
そう簡単に行けない場所なだけに登頂したかったのですが、今では退いてよかったと思っています。
この経験を糧に、また次回がんばります!
shiremonoさんはじめまして(^^)/
コメントありがとうございます。
あの痩せ尾根を夜に越えたのは凄いです。
最初にアレを見せられたことで、登山中常に意識させられちゃいますよね。。。
ぜひぜひもう一度チャレンジしてください!
私も必ず再訪します。
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