赤岳主稜

- GPS
- 13:57
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,177m
- 下り
- 1,177m
コースタイム
美濃戸530ー730行者小屋815ー取付920ー中間岩場1130ー終了1630ー1730行者小屋1750ー美濃戸1900
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2010年02月の天気図 |
| アクセス | |
| コース状況/ 危険箇所等 |
<岩場> •岩が氷っていてツルッツル.. なので、ピナクルとかでランニングは取れなかった。もちろん ホールドもツルッツル..(怖いよ〜) •支点が雪の中なのかあまり見当たらなかった(もともとハーケンなど少ないルートだと思いますが) •上部へ行けば行くほどエビのしっぽが |
| ファイル |
非公開
4325.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
前日の天気図で、明日は高気圧が本州ど真ん中に張り出しているのが分かっていたので楽しみにしていた。
文三郎尾根から主稜を見たら、結構な人が上部岩場までいる。
しかし、取付を見たら2Pしかいないし、天気も良いので決行!
<岩場>
■1ピッチ目CS(kURIちゃんリード)
ピッケルを背中に刺し、正面突破。ステミングっぽく越えた。
フォローだけど難しいなあ〜。KURIちゃんすげー!
CSを越えた後、ピッケルを出そうと思ったらザックに引っかかって、思いっきり引っ張ったら、その勢いで瞼に当たった!?
血が止まらない・・ティッシュが真っ赤っか・・まだ1ピッチ目なのに戦意喪失。
■2ピッチ目(MJUNリード)
支点がない。岩にスリングを引っ掛けるが、凍っているので引っ張るとスルっと
抜けちゃう。
出始めの1か所にきまったか分らないランナーを取り、ほぼフリーソロ状態で登る。正面から抜ける自信がなかったので左から捲いた。
■3ピッチ目(コンテ)
ここまで来て、終了点に着くと。必ず前のパーティがいて若干待たされる。
今日はずっとこんな感じなのかな。
■4ピッチ目(中間岩場 MJUNリード)
登って途中左にハーケンが打たれていたので、それを利用。
稜上に出て右上へ30mくらい。
終了点に2パーティいて支点が使えなく、しばらく待つ。
上を見ると上部岩場の取り付きにすごい人が。
あそこが掃けないと、ここの2パーティも上に上がれない。
待ち疲れたので、上部岩場の取り付きまでそのままザイルを延ばす。
KURIちゃんとは登る前、声が届かないからザイルが張ったら勝手に登ってきてと話し合っていた。
ショートバイル&ピッケルのダブルアックスでぐんぐん登る。ふくらはぎが痛い・・
ザイルが張った。上部岩場まで、まだまだある。
「お願い。KURIちゃん登ってきて・・」
少ししたらザイルが緩んだ。良し!
ここからはコンテで進む。
■5ピッチ目(上部岩場 KURIちゃんリード)
すごい人! さっき抜かした2パーティも上がってきた。
そのパーティに、我々もあそこで待ってたから云々言われ、結局その2パーティに先を譲る。
どのくらいここで待ってたか分らない。手足の指が寒くて痛い・・
あまりにも待ったので、ここの核心を右のルンゼへ降り巻いた。
しかし、思った以上に時間がかかり。途中から本ルートへ戻りピッチを切った。
■6ピッチ目(MJUNリード)
う〜ん・・あそこのチムニーを登るのか〜。
支点がないし。岩角は凍っていてスリングでランナーは取れない。
ハーケンが打てないかリスを探したがなさそう。カムも持ってきたのにクラックも
見当たらない・・
どうしましょう?? やっぱ登るしかないですよね!?
片手はピッケルを使用し、ツルッツルのホールドを掴み、フットホールドをすげー確認し登った。チムニーの抜ける箇所が一番緊張!だってランナー取ってないんですよ!11クライマーなら余裕カモ。
終了点のピナクルが前のパーティに使われていたけど、一言言って使わせて貰う。
■7ピッチ目(KURIちゃんリード)
ここもダブルアックスで登った。今回ダブルアックスの出番が多い。
ふくらはぎもパンパンですよ。
■8ピッチ目(MJUNリード)
ここもダブルアックス。
ザイルを一杯に伸ばし。そのままコンテで終了。
<下山>
冷やりはっとがあった。
下山時、地蔵尾根での出来事だ。
ナイフリッジで堅い雪だった。
アイゼンを利かせザックザック歩いた。ナイフリッジが終わりそうな箇所の雪が
柔らかく、そのまま足を取られ滑落・・
KURIちゃんが自分の名前を叫んでいるのが聞こえた。
1回、2回!ピッケルのピックを刺して止まった・・
怖ぇ〜!! とてもスローモーションに感じた。
原因は疲れて集中力がなくなったこと、ちゃんとピッケルを刺して歩かなかった。
ことだと思う。
この後はかなり慎重に歩いた。
美濃戸に着いた時は19時だった。
しかし、KURIちゃんは相変わらず顔色一つ変えない。
ターミ・ネーターみたいだ(笑)
今回の山行は安全を天秤にかけ、判断が良かったか微妙。
まだまだ修行が足りませんね。
ターミ・KURIちゃん今回もスローなペースに合わせてくれてありがとう!
またよろしくです!
コメント
この記録に関連する登山ルート
mjun












かなり長い間登ってたんですね。
寒い中どうやって待機してたんですか?
トイレに行こうか迷ったんですが... あの時行っておけば良かったです。
冬壁?はちょっとトラウマになりましたよ。
もう渋滞はうんざりです
あれだけの時間がかかったということは、
渋滞が大変だったようだね。
トイレに限らず食糧・水分補給などは、
登攀中ではタイミングが難しいので
とれるときにとるというのに慣れないと厳しいよ。
何にせよ、一つ宿題クリアできてよかったじゃない 。
おはようございます。
此処まで渋滞しているとは知りませんでした
渋滞、風、ツルツル、トイレ等問題の中もまだ余力ありと思われます。
とても楽しんでいる様子が伺えました。
一般道から見た登攀姿は、かっこよく、美しく、羨ましく輝いて見えました
ttanaさん
行者小屋に着いた時は安心しましたよ。
下山連絡時間までには帰らなきゃとは思いましたが。
雪山で初めてのヘッデン下山を経験出来ました
yakouseiさん
確か、「チャンスは貯蓄出来ない」でしたっけ??
あの言葉に影響を受け。
「山は逃げない、しかしチャンスは二度来ない」的な精神で行ってきましたよ
まあ、安全第一ですが。
やはりすごい人ですね。八が岳は人気ですね。
私たちが行く南は人と会うのが珍しいです。
でも楽しめますね。
riekoさん初めまして。
南アルプスはアプローチが長くないですか?
あとriekoさん山行記録見たんですが・・
毎週のように行ってませんか!?
すごいっす
いいねした人
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