金峰山敗退(空中散歩ならぬシャクナゲ地獄)


- GPS
- 08:58
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 905m
- 下り
- 902m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
金峰山には廻り目平と大弛峠から登頂した事はあるが瑞牆山荘からの入山は初めて。夏道を歩いてないが大丈夫だろうか。でも結構人が入っていてトレースもあるから大丈夫だろうという事で今週の山は金峰山に決定。
予定通り7時半頃に駐車場に着くと駐車している車が以外と多い。瑞牆山でなくて金峰山の場合はもっと早出の方がよかったのかなあと少し反省。
寝不足でスタート時の調子はイマイチ。でも富士見平までの程よい傾斜の道を歩いているうちに調子が戻ってきた。富士見平はその名の通り富士山がバッチリ見えた。ここを過ぎると雪が出てきて滑りだしたのでタイミングを見てチェーンアイゼンを装着。昨年同時期に廻り目平から登った時と較べると雪が少なくて汚い。やはり北斜面の方が雪が多いのかな。
そうこうしている内にふと気付くと飯森山の山頂へ向かっている。たしか地図では飯森山を巻いていったような気がして地図を出して確認してみるとやはり巻いている。そのまま北西方面へ下ればルートへ戻れると思った。下ってみたものの、どれがルートかわからないしトレースがあちこちに付いている。そのうち先程チェーンアイゼンを装着していた時に我々を抜いていったカップルが上から降りてきた。やはりルートミスをしているようだ。我々は彼らのトレースの後を登ってきてしまってルートを外してしまったのかもしれない。彼らも我々もうろうろしていた。ちょっと離れると、もう彼らの姿は見えなくなってしまった。
わからないので尾根を目指す事にした。尾根らしき所に出て進むと大日岩らしきものが見えてきた。岩陵の手前で左右に分かれるのだが地図を見て右側を選択。しかし相変わらずルートらしきものに出ない。少しテンションが下がってきた。大日岩の下側の陽当たりの良い場所で登頂は諦めて昼食とした。南アルプス〜八ヶ岳まで見る事が出来た。大日岩から金峰山までの稜線ではきっと空中散歩的な眺めなんだろうなとボンヤリ考えた。
yukkoさんが用意してくれた美味しいランチを食べた後は後ろ髪を引かれながら下山を始める。といっても、まだルートミスの最中なので突然進行方向にシャクナゲの群生が現れて行く手を阻んだりした。それでもなんとか大日岩と飯森山を結ぶ平らな尾根に出た。しかもピンクのリボンもある。やったね、やっとルートに出た。そして木に赤い二本線のマークも現れ、これだけマーキングがあれば大丈夫とそれを捜しながら進んだ。そうすると、だんだん怪しげなコースにはまりこんできた。飯森山の左側を巻いて行くはずなのに右側を巻いている。そんなコースもあるのかなと思いつつさらに進んだ。スキーで滑れそうな緩斜面が良い感じ。どんどん進むと谷が見えてきた。まてよ、ちょっとヤバイかなと思い始めた。この赤い二本線のマークはずっと下に向かっている。もしかして境界線??? だんだんとパニックってきた。これ以上下るとマズイかと思い水平移動に変更。すると、またもやシャクナゲが行く手を阻む。その時が3時頃。イヤな感じが頭をよぎる。日が暮れたらどうしよう。まあ最悪ツエルト、サバイバルシート、防寒具、非常食はあるから何とかなるだろうが。
そこで頭をリセットして少し戻って飯森山から富士見平に続く尾根を目指して登り返す事にした。なるべく通りやすい所を捜して登るのだがザックに装着しているピッケルが木に引っ掛かり歩きづらい事この上ない。しかも踏み抜きも多く、10m進むだけでも時間が掛かる。そんな中、後ろを見ると瑞牆山が格好良く見えた。ちょっと小休止して写真を撮る。そして、また飯森山山頂を目指す。今日は金峰山でなくて飯森山に登りにきたようだ。そんなこんなでやっと尾根に到着。念のため富士見平方面にコンパスを合わせた。あとは尾根を外さなければ大丈夫。私達のシャクナゲ地獄はこうして終わりを迎えた。
くたくたの体に増富温泉は良く効いた。ある意味こんなに疲れたのは久しぶり。先週の天国のような天狗岳に較べると地獄のようだった。反省点が一杯の山行だったが、この経験が無駄にならないようにしたい。さて、リベンジはいつ出来るであろうか。
登り始めおじいさんおばあさんが迫ってきて、私は振り切る為にペースを上げてしまった。
富士見台を過ぎたころ、チェーンを装着。
おじいさんおばあさんも一緒に迷っていた。
師匠は声をかけて道を教えてあげようとたが、自信がなかったので私は師匠をとめた。
師匠は誰にでも親切である。
岩を登るルートだったのに、二人とも知らなくてトラバースしてしまった。
大日岩したの氷滝がカッコよかった。
後で、ログをみたら小屋のすぐそばを通っている。全く分からなかった。
大日岩下の食事はポカポカして気持ち良かった
木の上に登って八を見た。カッコよかった。
木の赤い印二個に付いていて、それに沿って行ったら下りすぎてしまった。
富士見台そば林道に出る道だったのだろうか?
トレースは信用できない。
看板は信用出来る。
ピンクのテープも合ってたのか?
師匠の「迷った時は尾根にでる」は大正解だった。
師匠は下山の時も何度も私の名前を呼んで生存確認してくれたので心強かった。
何度も踏み抜いて足があざが四つ出来て、首と肩が痛い。
ザックのピッケルも毎回引っかかって全然前に進まない。
反省して、何人かの金峰山のブログを読んだ。
面白い事が書いてあった。
その人は「景色を楽しみにしているので、他の人の写真は見てこなかった」と書いてあった。
今回は下調べしないで、道に迷ってしまったけど、
知らない事は楽しいし会の山行にないスリルやエキサイトがあった。
何より自由で、何でも話せて好き勝手に動ける。
大切に伸ばしていた爪がボロボロになったので全部切った。
辛い経験すると、レベルアップできると思う。
失敗して学ぶ登山の方が、次につながるし、印象も強く残る。
酷い所に行ったがちっとも厭だと思わなかった。
お互いに大怪我しなくてよかった。
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