鍋倉山。春、残雪、根開きのブナ新緑


- GPS
- 05:23
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 493m
- 下り
- 486m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りはじめからずっと残雪上、状態よく登山靴のまま。アイゼンなど滑り止めは未使用。山頂尾根まではどこを歩いても良さそう。また、どこを歩いてもすばらしいブナの新緑。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(O R)
シューズ(冬)
ズボン夏
冬タイツ
帽子(耳)
冬長袖シャツ
TシャツW
サングラス
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感想
戸狩や斑尾でなくほかならぬ飯山に親近感を持つようになった最初の縁は、べんちゃんこと水上勉の『良寛』で教えてもらった正受老人なる人物が飯山産で、かの白隠禅師の師であり、その庵がいまだに伝わっていると知ったからで、ちょっと調べてみると市内にはたくさんの寺社があるらしい、それなら行ってみようと、晩秋のもみじの盛りに出かけて、正受庵やそのほかの寺社を一日かけて巡った。もう何十年も遠い昔のこと。
次の縁は『阿弥陀堂だより』が映画化され、ざわつきのほとぼりが冷めた頃合いに、ロケ地阿弥陀堂に出向いたが、段々田んぼのような中を歩きのぼっていったさらなる先に小さな堂があり、ここも飯山だった。堂というより仮小屋のような感じだったが、地元の歳召した女性がおり、自分も含めて幾人かが訪ねて来ていた。途中、里の大イチョウが、鮮やかな黄色に飾りたてた巨大すだれのようにもたいそう立派でずいぶんと目立った。
数年前、野沢温泉の湯めぐり後にそういえばこのあたりに阿弥陀堂があったと思い出し、妻ともども再度訪ねたが、段々田んぼも、最奥の堂も昔のままの姿だったように思ったが、記憶は定かならず、きっと雰囲気が同じようであったのだろう。
そんなわけで、何度目かの魅力あふれる飯山は、鍋倉山となった。雪の残る斜面を蔽った新緑は、ひと目もうすばらしく、息を呑むほど。残雪、根開き、芽吹きの新緑と三拍子揃ったその様子は、山全体に響きわたり、眺めの美しさは格別だった。
山頂尾根まではブナ林の谷筋を登り、登っている間はもちろんどこを見てもブナブナブナで、ずっと新緑の息吹が溢れていた。また薄茶からオレンジ色の木々も多く、こんなにもすばらしい春もみじを感じるのは初めてかもしれない。山頂からの帰りは尾根筋を伝って歩いたが、こちらも眺めのよいルートで、遠望はもちろんのこと、周りのブナ林も緑まぶしく、とりわけ茶屋池付近は変化に富んで見飽きることのない眺めが続いた。本日はまさしく新緑漬けの山歩きだった。
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