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Yamareco

記録ID: 4200726
全員に公開
ハイキング
御在所・鎌ヶ岳

花とピークを求めて岩ヶ峰から三池岳へ縦走

2022年04月23日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 三重県 滋賀県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:09
距離
11.4km
登り
1,048m
下り
1,027m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:19
休憩
1:51
合計
8:10
距離 11.4km 登り 1,050m 下り 1,044m
6:41
55
犬尾山
7:36
34
8:10
8:32
24
8:56
9:05
27
9:32
9:33
14
9:47
8
10:04
10:07
8
10:15
20
10:35
10:36
7
10:43
10:45
12
10:57
11:05
21
11:26
11:51
11
12:02
4
12:06
12:09
3
12:12
12:13
3
12:16
6
12:22
12:26
3
12:29
6
12:35
12:52
11
13:03
13:05
3
13:08
13:09
16
14:10
14:22
5
天候 曇り 時々晴れ

【気温】栃谷橋:16℃ 岩ヶ峰:13℃ 段木分岐:22℃ 東尾根登山口:20℃
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
R421石榑北からR306で四日市方面へ〜田光(たびか)で右折〜
八風(はっぷう)キャンプ場〜栃谷橋を渡り路肩スペースへ駐車
《5台ほどのスペース有り》
コース状況/
危険箇所等
東尾根の福王山分岐を下った辺りから土砂止めや、紛らわしいコースの
誘導案内を兼ねた固定ロープの設置などかなりの距離で
整備されていました。
傾斜の厳しい登山道ながら安心して歩けるコースになったと思います。


《個人的忘備録》

アカヤシオ:co700m辺りではすでに散っていましたが、標高を上げた
 北山の手前〜岩ヶ峰の間で多く見られましたが、ミツバツツジはすでに
 開花時期を過ぎていました。
コイワカガミ:東尾根のco650mを下った辺り〜迂回路入口。
イワウチワ:岩ヶ峰尾根のヌタ場〜稜線への登り。
フデリンドウ:段木尾根の上部岩峰下の斜面。

【岩ヶ峰尾根】イワウチワ・バイカオウレン・ショウジョウバカマ・
 アカヤシオ・ミツバツツジ・シロモジ・馬酔木
【段木尾根】シロモジ・ニシキゴロモ・フデリンドウ
【県境稜線】バイカオウレン・ニシキゴロモ・フデリンドウ・ムシカリ・
 馬酔木
【東尾根(城の尾)】コイワカガミ・ミツバツツジ
まずは犬尾山を目指し、右岸から入山。
2022年04月23日 06:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 6:25
まずは犬尾山を目指し、右岸から入山。
尾根に乗ったな。
2022年04月23日 06:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 6:32
尾根に乗ったな。
《犬尾山》
ピークに出たら右折(西向き)し、鞍部へ下降する。
2022年04月23日 06:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 6:41
《犬尾山》
ピークに出たら右折(西向き)し、鞍部へ下降する。
【岩ヶ峰尾根】
名前のように岩の多い尾根だ。
2022年04月23日 06:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 6:53
【岩ヶ峰尾根】
名前のように岩の多い尾根だ。
最初のお出迎えはコイワカガミ。
2022年04月23日 07:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 7:02
最初のお出迎えはコイワカガミ。
あ〜あ、アカヤシオもミツバツツジも散ってしまった。
2022年04月23日 07:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 7:20
あ〜あ、アカヤシオもミツバツツジも散ってしまった。
岩稜帯から釈迦ヶ岳、岩ヶ峰、鏡岩を望む。
2022年04月23日 07:31撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 7:31
岩稜帯から釈迦ヶ岳、岩ヶ峰、鏡岩を望む。
アカヤシオと三池岳。
2022年04月23日 07:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 7:41
アカヤシオと三池岳。
co800m辺りがちょうど見頃のラインかな?
2022年04月23日 07:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 7:46
co800m辺りがちょうど見頃のラインかな?
アカヤシオとミツバツツジ。
2022年04月23日 07:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 7:51
アカヤシオとミツバツツジ。
タチツボスミレ
2022年04月23日 07:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 7:52
タチツボスミレ
巨大な嘴:鏡岩に向かおう。
2022年04月23日 07:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 7:57
巨大な嘴:鏡岩に向かおう。
色白のイワウチワ。
2022年04月23日 08:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 8:01
色白のイワウチワ。
《鏡岩》
山腹をトラバースして、岩の集まる小尾根に到着。
2022年04月23日 08:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 8:10
《鏡岩》
山腹をトラバースして、岩の集まる小尾根に到着。
《鏡岩》
TOPから岩ヶ峰尾根の北山辺りを望む。
2022年04月23日 08:21撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 8:21
《鏡岩》
TOPから岩ヶ峰尾根の北山辺りを望む。
《鏡岩》
岩ヶ峰の東面を飾るアカヤシオ。
2022年04月23日 08:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 8:23
《鏡岩》
岩ヶ峰の東面を飾るアカヤシオ。
《鏡岩》
基部から仰ぐ鏡岩。
2022年04月23日 08:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 8:24
《鏡岩》
基部から仰ぐ鏡岩。
【岩ヶ峰尾根】
バリエーションルートから正規ルートに合流。
2022年04月23日 08:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 8:51
【岩ヶ峰尾根】
バリエーションルートから正規ルートに合流。
《岩ヶ峰》
石楠花に囲まれたピークに山頂標識が。
2022年04月23日 08:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 8:57
《岩ヶ峰》
石楠花に囲まれたピークに山頂標識が。
《岩ヶ峰》
やっと見つけたバイカオウレン、すでに開花時期は過ぎてしまったようだ。
2022年04月23日 09:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5
4/23 9:02
《岩ヶ峰》
やっと見つけたバイカオウレン、すでに開花時期は過ぎてしまったようだ。
鞍部のヌタ場(池?)はイワウチワの群生地だ。
2022年04月23日 09:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 9:11
鞍部のヌタ場(池?)はイワウチワの群生地だ。
大柄のイワウチワ。
2022年04月23日 09:16撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
7
4/23 9:16
大柄のイワウチワ。
岩場の登りにかかると今年もいっぱい見られました。
2022年04月23日 09:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
5
4/23 9:19
岩場の登りにかかると今年もいっぱい見られました。
まるで撮影大会の様でした。
2022年04月23日 09:22撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 9:22
まるで撮影大会の様でした。
【県境稜線】
お助けロープの下がる下降地点を見下ろす。
2022年04月23日 09:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 9:34
【県境稜線】
お助けロープの下がる下降地点を見下ろす。
僅かに残ったバイカオウレン。
2022年04月23日 09:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 9:41
僅かに残ったバイカオウレン。
ミツバツツジはここだけ?
2022年04月23日 09:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 9:44
ミツバツツジはここだけ?
《釈迦ヶ岳最高点》
猫岳へ延びる縦走路と銚子ヶ口の山並みかな。
2022年04月23日 09:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 9:57
《釈迦ヶ岳最高点》
猫岳へ延びる縦走路と銚子ヶ口の山並みかな。
少し東尾根を偵察してこよう。
2022年04月23日 10:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 10:02
少し東尾根を偵察してこよう。
《釈迦ヶ岳山頂》
山頂標識前は順番待ちで賑わっていた。(三角点名:釈迦ヶ岳)
2022年04月23日 10:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 10:07
《釈迦ヶ岳山頂》
山頂標識前は順番待ちで賑わっていた。(三角点名:釈迦ヶ岳)
登ってきた岩ヶ峰を眺める。
2022年04月23日 10:21撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 10:21
登ってきた岩ヶ峰を眺める。
幹に刻まれた「赤坂谷←」
2022年04月23日 10:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 10:26
幹に刻まれた「赤坂谷←」
大平尾根TOPから、岩ヶ峰〜釈迦ヶ岳を振り返る。
2022年04月23日 10:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 10:37
大平尾根TOPから、岩ヶ峰〜釈迦ヶ岳を振り返る。
鈴なりの馬酔木。
2022年04月23日 10:40撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 10:40
鈴なりの馬酔木。
オオカメノキ(ムシカリ)
2022年04月23日 10:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 10:42
オオカメノキ(ムシカリ)
【段木尾根】
三池岳を正面に見て尾根を下る。
2022年04月23日 10:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 10:45
【段木尾根】
三池岳を正面に見て尾根を下る。
ニシキゴロモ
2022年04月23日 10:53撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 10:53
ニシキゴロモ
段木は裸のピークだ。
2022年04月23日 10:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 10:57
段木は裸のピークだ。
さて、戻って食事にしようか・・・。
2022年04月23日 11:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 11:00
さて、戻って食事にしようか・・・。
アブラチャン? シロモジ?
2022年04月23日 11:16撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 11:16
アブラチャン? シロモジ?
白いフデリンドウ。
2022年04月23日 11:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6
4/23 11:19
白いフデリンドウ。
尾根下にはフデリンドウのブーケが。
2022年04月23日 11:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
4
4/23 11:23
尾根下にはフデリンドウのブーケが。
【県境稜線】
幸い天気も回復してきたようだ。
2022年04月23日 11:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 11:55
【県境稜線】
幸い天気も回復してきたようだ。
峻険な三重県側に対し、滋賀県側はゆったりした非対称稜線。
2022年04月23日 11:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 11:57
峻険な三重県側に対し、滋賀県側はゆったりした非対称稜線。
《仙香池》
ひっそり・・・。
2022年04月23日 12:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 12:07
《仙香池》
ひっそり・・・。
《仙香池》
廻り込むとハート型に見える。
2022年04月23日 12:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 12:10
《仙香池》
廻り込むとハート型に見える。
The rest rock
2022年04月23日 12:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 12:19
The rest rock
《北仙香山》
メジャーになったようです。
2022年04月23日 12:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 12:23
《北仙香山》
メジャーになったようです。
《北仙香山》
天狗堂、御池岳、藤原岳、竜ヶ岳の展望はここが一番。
2022年04月23日 12:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 12:26
《北仙香山》
天狗堂、御池岳、藤原岳、竜ヶ岳の展望はここが一番。
手入れされた日本庭園のような縦走路。
2022年04月23日 12:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 12:34
手入れされた日本庭園のような縦走路。
《八風峠》
絶好の休憩ポイントでコーヒータイムにしよう。
2022年04月23日 12:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 12:37
《八風峠》
絶好の休憩ポイントでコーヒータイムにしよう。
《八風峠》
岩ヶ峰、大平、段木の尾根が重なる。
2022年04月23日 12:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 12:54
《八風峠》
岩ヶ峰、大平、段木の尾根が重なる。
可愛いお地蔵様?にホッコリします。
2022年04月23日 13:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 13:05
可愛いお地蔵様?にホッコリします。
《三池岳山頂(中峰)》
縦走路に位置する好展望のピーク、山頂に相応しいのはこちらでいいんじゃないかな。
2022年04月23日 13:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 13:06
《三池岳山頂(中峰)》
縦走路に位置する好展望のピーク、山頂に相応しいのはこちらでいいんじゃないかな。
《三池岳山頂(中峰)》
釈迦ヶ岳、段木から八風峠まで、歩いてきた縦走路が一望だ。
2022年04月23日 13:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 13:07
《三池岳山頂(中峰)》
釈迦ヶ岳、段木から八風峠まで、歩いてきた縦走路が一望だ。
《三池岳三角点》
中峰よりもわずかに低いんだね。(三角点名:八風峠)
2022年04月23日 13:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 13:10
《三池岳三角点》
中峰よりもわずかに低いんだね。(三角点名:八風峠)
【東尾根(城の尾)】
ミヤマシキミ
2022年04月23日 13:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 13:15
【東尾根(城の尾)】
ミヤマシキミ
《お菊池》
別名:御池=みいけ
2022年04月23日 13:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 13:23
《お菊池》
別名:御池=みいけ
随分整備が進みましたね。
2022年04月23日 13:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 13:46
随分整備が進みましたね。
ミツバツツジ
2022年04月23日 13:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
4/23 13:46
ミツバツツジ
co650mを過ぎてやっとコイワカガミが開いてきた。
2022年04月23日 13:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3
4/23 13:49
co650mを過ぎてやっとコイワカガミが開いてきた。
クールダウンしていこう。
2022年04月23日 14:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 14:17
クールダウンしていこう。
射撃場跡地にはマムシグサがいっぱい。
2022年04月23日 14:28撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
2
4/23 14:28
射撃場跡地にはマムシグサがいっぱい。

感想

春の花と展望を求めて岩ヶ峰から三池岳への周回山行は4月の恒例として
定着したが、今年も期待通りの花が見られるだろうか?
雪融けが遅れたり、季節先取りの気温が続いたりと、花を愛でる
タイミングとしては心配だが、春を迎えた稜線は今年も爽快な尾根歩きを
感じさせてくれるはずだ。

6時半に栃谷橋の駐車スペースに到着するとすでに満車状態、
マイナーだった岩ヶ峰尾根も人気のメジャールートに昇格したようだ。
何とか空きスペースをみつけ、車内でオニギリを頬張っている間にも
何台もの車が止まっては通過していく。

今回は春の花を愛でる事にピークハントも目的に加えて出発する。
まずは犬尾山を目指して栃谷橋の袂から右岸へ踏み込む。
二つ目?の堰堤を見送る頃に現れた尾根らしき斜面へ取り付くと
なかなかの急登だが、やがて現れた古いテープ目印と
明確になってきた尾根地形に一安心しながら登りきると、
何重にもテープが捲かれたピークとなり、直進方向に誘われそうな
尾根が延びている。が、目指す方向は右だ。西へ向かって鞍部に下る
尾根には明確な踏み跡が続いていた。

1座目となる犬尾山を越え、左岸の徒渉点から登ってくる尾根に出ると
さすがに人気のルートだ。道標こそ無いがしっかりと続く踏み跡と
ペンキマークに従って明確な尾根を辿るが、一向に林床にも
目線の高さにも花は見られない。
僅かに見られたイワウチワ以外、バイカオウレン、アカヤシオ、そして
ミツバツツジはどうしたのだろう・・・。南向きの尾根に乗り換えると
楽しみにしていたアカヤシオもミツバツツジも全て散っていた。
そうか、見頃はすでに過ぎていたのか・・・。

それでも北山が近くなると見頃を思わせるアカヤシオが多くなってきた。
ピンクの花びらを透かして釈迦ヶ岳や三池岳を眺めながら辿るうちに
鏡岩へ分かれる鞍部に到着だ。
早速急斜面にへばり付くように小さな谷をトラバースして小尾根に
上がり、集まった岩を廻り込むようにして鏡岩の基部に出ると、
古びた固定ロープがTOPから下がっていた。

鏡岩からそのまま山腹を北側へ廻り込み岩ヶ峰のピークに出て
バイカオウレンを見ることなく鞍部のヌタ場(池?)から県境稜線へ
向けての登りにかかると、やっとイワウチワの群落に出逢えた。
あちこちで撮影大会が始まった群落帯を過ぎ県境稜線に乗り上げると
もうきつい登りを要求される事も無い、しばらくはゆったり行こう。

僅かに残ったバイカオウレンを探しながら釈迦ヶ岳の最高点まで
南下したら、改めて三池岳に向かって県境稜線を北上し大平尾根の
TOPを越えると尾根に遮られていた爽快な風景が目前に広がる。
森林限界越えのような開放感、滋賀県側のゆったりとした尾根とは
真逆の東側に鋭い落ち込みを見せる非対称の稜線、竜ヶ岳〜御池岳へと
連なる主脈の展望。幸い天気も回復して、まさにハイライトと言える
風景の中を稜線漫歩だ。

稜線から外れた段木、北仙香山などのスポットにも立ち寄りながら
本日10座目となる三池岳三角点まで縦走し、珍しく水を湛えた
お菊池を過ぎるといよいよ東尾根の厳しい下りが始まるが、
土砂止めや固定ロープなどの整備がかなり上部まで進み、厳しいながらも
安心して下れるコースに変わっていた。
ツツジも石楠花も見られない尾根も中盤を過ぎると、鮮やかに開いた
コイワカガミが多くなり、途端に下るペースが落ちてしまった。

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