【生還】初めての恐怖!!【戸隠山 西岳 上級コース・熊の遊場・無念の峰・蟻の戸渡り】


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
07:04 登山ポスト
07:22 川に下りる。
08:05 草原
09:36 熊の遊場
10:19 無念の峰
10:59 第一峰(1989m)
11:30 西岳
12:08 本院岳
13:57 八方睨
15:50 戸隠神社奥社
16:35 鏡池、下山
天候 | ☀のち☁ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料駐車場・トイレあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
私達は「鎖場・岩が好き」という程度のレベルで、決して「熟練者」ではありません。 この程度の視線からこのレコを書かせて頂きます。 その点をご了承下さいませ。 <<P1尾根>> ★どんぐりハウスより宝光社方向へ5分ほど歩いた場所に、道標と登山ポストが設置してあります。 ★西岳の道標に従い、谷沿いの道を降りると大きな川に下り立つ(道標・道は明瞭) ★三回渡渉し採草地(天狗平)へ登り返す(二回目の渡渉が困難でした・増水時は不可能) ★尾根が細くなると急登に変わり、「熊の遊び場」まで激急登が延々と続きます(木の根多く滑りやすい・熊の遊場の手前に一箇所鎖場がある) ★前方に絶壁が現れると、無念の峰まで緊張したトラバース道&鎖場が続きます(もし足を滑らすと終わりと言うような箇所でした) ★無念の峰からすぐに、オーバーハング気味の10m懸垂下降です。 上から見ると鉄梯子が見えないほどで、つま先を掛ける程度のホールド(ここが一番危険と感じました) ★これを突破すると、蟻の戸渡りです(本命より短い距離です、10mほど) ★渡り終えると、すぐさま垂直にちかい鎖場を攀じ登る。 ★木の根・笹の根を掴み、ドロドロの滑りやすい急登&鎖場を延々と登ると「第一峰」到着。 ★このP1尾根ですが、今まで経験した岩場の中で一番危険と感じました。 <<第一峰〜西岳〜本院岳〜八方睨>> ★稜線に出て西岳まで、ホッとできる明瞭な道でした(東側は切れ落ちてるので気を許さないよう・滑落したら終わりです) ★西岳からキレットへ降りる鎖場も注意が必要です。 ドロドロ状の足場で、しかも垂直にちかい鎖場です。 ★キレットを過ぎ、次のピークを越えて最低鞍部まで下ります。 この間に一箇所トラバースする危険箇所があります(ロープ・鎖がありますが、それほど難しくありませんでした) ★ここを越えて八方睨まで見晴らしの良い稜線を登ります(東側は切れ落ちてるので注意) ★全般的に稜線の道は笹の根とドロドロ状の道で、かなり足元が滑りやすいので注意してください。 <<蟻ノ戸渡り〜戸隠神社奥社〜鏡池>> ★八方睨より 戸隠神社奥社まで地図上一般道ですが、蟻の戸渡りに続き、連続した鎖場が続くので上級者コースとさほど変わりません。 下りは特に難易度があります。 岩場にはしっかりしたホールドがあります。 ★戸隠神社奥社から参道を下りて、隋神門を過ぎると道標があり、鏡池へ向かう遊歩道があります。 20分ほど歩きます。 戸隠神社奥社・西岳登山口に登山ポストあります。 トイレあります(戸隠神社奥社・どんぐりハウス) |
その他周辺情報 | ★鏡池から見る戸隠連峰は絶好の撮影ポイント♪(ぜひ立ち寄って見てみてください) ★戸隠神社五社巡り(宝光社・中社・奥社・九頭竜社・火之御子社) ★下山後のお風呂・戸隠神告げ温泉 http://web-nagano.jp/kamitsuge/ お風呂付きの蕎麦セットはお勧め♪ |
写真
この先、尾根取り付きポイントまで、荒れた川沿いの道で泥濘地獄だったのでスパッツは必要かと。
明瞭だが少しだけ迷い易いポイントがあるので注意(沢沿いに上流へ向かうこと)
ココでtさんは撤退を口にし始めた。
私の足では下山が遅くなると・・・
((-゛-メ)ムッとする私)
もうこうなるとtさんには何を言っても無駄。
私が大丈夫な事を証明するしかない!
どこかで撤退するかもしれないけれど、やってやる!(k)
まあ! こうくると思いましたぜぇ〜♪(t)
「こんなとこ降りるのか!!!」っというような数メートルの絶壁なのです。
上から見下ろしてもオーバーハングして、足を掛ける場所が見えないのです。
っと思ってたら鉄梯子が見えました。
鉄梯子に取り付くまで2mほどのトラバースだが、鎖にしがみつき、掛ける足場は数センチ程度で緊張しました。
ここが一番、難易度が高かった場所です。
妙義の鷹戻しなんてヒヨッコだと思いました。
感想
tさんも初めてという西岳コースに挑戦してきました。
戸隠と言えは「蟻の戸渡り」が有名ですが、この西岳コースも破線ルート。
どんな仕掛けが待ち受けているのかワクワクでした。
NO9・草原での一件。
今迄にも何回かありますが、こんな時は黙って登る。
私が頂点を極めたいなら、認めてもらうしかないのです。
そこからは急登な上に泥濘で滑る、熊笹の束を掴みながらひたすら登る。
「熊の遊び場」までに既にかなり疲労が・・・。
もうこの急登を撤退して下る気はしません。
先に進むしかないと思いました。
ソコからの鎖場連続・・妙義の鷹戻しを彷彿させます。
いえ、それ以上!
3点支持・・「手が足が届かない、かけられない」で、出来ません。
オーバーハングもフツー。
腕力、無いと落ちます。
さすがにこの辺りから tさんも口を開き始めます。
「ココへ手を・・ココへ足を置け」
大袈裟かもしれませんが、二人が無事に下山する為にお互い必死だったと思います。
(こんなにもピリピリしたtさんは初めてでした)
「無念の峰」・・なんて怖い名前。
この直後の横鎖からの梯子。
有り得ません。(ココを降りた方はわかると思います)
よく降りたと自分で自分をほめちゃいます。
かなりの斜度有、滑る岩場のトラバース。
えっ?鎖が無い・・・
「あの・・気をつけます」としか言えない。
稜線の道は細く片側は全て切れ落ちた崖だと思って下さい。
念のため熊笹を掴みながら歩きます。
(今回はあちこちで「熊笹命」でした(^^;))
無事西岳に着くもホッはできない、この先も 危険マーク有。
キレット過ぎの垂直の数10mの垂直下り鎖。
半分泥濘となっていて滑る滑る。
その後もアップダウンの連続。
八方睨に着いた時はヘロヘロ。でもこれからは下りのみ(^^)
って・・・
ここまでは
「怖いという感覚は無く。ただ、考えながら危険個所を克服していく達成感を感じていました」
が・・・・・・・・
「蟻の戸渡り」が待っていました〜
さぁ行くぞ!!
ココで私の中に初めて 「恐怖」が芽生えました。
「何?コレ?人が立って歩く?少しでも躓いたら一巻の終わりでしょう」
(私、ふつうの登山道でもよく躓きます^^;)
「でも、kakomidoってコレくらい歩ける設定でしょ?」
「え〜?マジ?」
自問自答です(汗)
そこで天の声が!!!
「おい!行く気じゃないよな?昨日裏妙義歩いて今日ココまで西岳歩いてヘロヘロだろ。
辞めろ!STOPじゃ!巻き道行け!」
と・・・
今回ばかりは tさんの声にホッとした。
人間、「怖い」と思ったら行ってはいけないと思います。
もうその「恐怖感」で行けるものも行けなくなる。
平均台を30m歩けと言われたら歩ける自信あります。
でも この両端がキレ落ちた崖。落ちたら死は間違いない。
まだまだ歩きたい山が沢山ある。まだ逝くわけにはいかない。
今回も良い経験となりました。
tさんは 「これが下からの登りでガスっていたら歩けていたかもしれないぞ」と慰めてくれました。
本当にそう?
今回上から見てしまった、『下る「蟻の戸渡り」』 また挑戦できる日が来るのでしょうか。
言葉を交わした あの登山者さん。
ご無事ですよね?
色々とアドバイスをありがとうございました。私達は無事に下山できました。
※・・・このルートを歩こうと思われる方。
是非、妙義山の鷹戻しを経験されて「楽しい♪」と思えれば、
大丈夫かもしれません。たぶん・・・
確保の装備を持っていくと良いと思われます。
感謝。
前から気になってた戸隠山西岳コース。
何時かは歩いてみたいと思っておりました。
昨日の裏妙義に引き続き、kさんを連れての初挑戦。
まあ! 妙義の鷹戻しと同等ぐらいと思い込んでいましたが、
実際登って見ると、もっと上級で驚きました。
P1尾根コースから登り、西岳を越えて八方睨。
蟻ノ戸渡りを下り奥社から鏡池に下山という周回コース。
初のコースに危険箇所が沢山あるP1尾根を先に登っておいて、後々正解だったことに気づきました。
何せ気が抜けない危険箇所が次々と現れるのです。
難儀したのは熊の遊場と無念の峰。
ここだけは極度に緊張しました。
これを下りに使うとなると難易度はさらに高くなると思われます。
ココをkさんを下らすのは危険!!!
もう登ってしまったら後に戻ることはできないと思い稜線まで出ました。
さらに、稜線に出てからも危険から逃れることはできない。
もし足をとられてバランスを崩したら、東側は絶壁なので助かることはないのです。
それに加え八方睨まで危険箇所がある。
本院岳からキレットへの下りと、最低鞍部へ下る前のトラバース道。
どちらかというと、キレットの下りの方が難易度が高いと思いました。
ドロドロの悪路に加えて垂直にちかい鎖場を下るのです。
ここも緊張しました。
トラバース道はそんなに難しくなかった感じがしました。
八方睨に着いてホッとした束の間、また蟻ノ戸渡りや鎖場が連続するコースを奥社まで下るのです。
地図上では一般道になってますが下りとなると、とにかく気を抜くことはできない鎖場が続きました。
ホールドがしっかりして問題なかったですが、下りは上級者並みのルートだと思います。
今年、私たちは色々な岩場ルートを経験してきましたが、
ここまで難易度が高いとは思いもよりませんでした。
岩岩で楽しい反面、一歩間違えば奈落の底に転落してしまい助かることは無い恐怖の戸隠山。
今回、身をもって経験させていただきました。
もう二度と登りたくないです。
無事にkさんを下山させて一安心しました。
こんなとこは俺一人でいいのだ!!!
次から連れて行かない(笑)
お疲れちゃんでしたぁ〜\(^o^)/
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