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ハイキング
甲斐駒・北岳
雪解けの南アルプス「雨乞岳」を東麓の石尊神社から往復
2022年04月09日(土) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,400m
- 下り
- 1,404m
コースタイム
石尊神社駐車場7:20→ホクギノ平9:10→水晶ナギ分岐9:55→水晶ナギ10:10→水晶ナギ分岐10:25→11:15雨乞岳山頂11:40→水晶ナギ分岐12:05→ホクギノ平12:40→石尊神社駐車場14:05 【歩行時間:6時間20分】
天候 | ☀晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●石尊神社前駐車場 中央道勝沼ICから一宮御坂ICまでは周囲に桃畑が広がっていますが、今は丁度、花をつけていて一面が「桃色」に染まっています。春ですねぇ。 さて、国道20号線のサントリー白州蒸留所入口交差点を左折すると、サントリー敷地に入る直前に右前方に伸びる道が見えてきます。ここを奥へと詰めていくと、沢に架かる橋を渡った突き当たりが石尊神社(山梨県北杜市白州町鳥原3107)です。 正面に参道の鳥居があり、右手の道路脇には10台程度駐車可能なスペースがあります。未舗装で看板はありません。料金の徴収がないので、無料で駐められます。トイレ・水場も見当たりません。私のau携帯は電波が入っていました。 https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-2771 最寄りのコンビニは、蒸留所入口交差点にあるセブンイレブン北杜白州店(山梨県北杜市白州町鳥原2321-1)でした。無休で24時間営業のようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨乞岳(あまごいだけ)というと鈴鹿山脈にも同名の山がありますが、こちらの雨乞岳は山梨県北杜市にある南アルプスの前衛峰で標高は2037m。山梨百名山に選ばれています。 登山道は、北側の平久保池からと東側の石尊神社からの2ルートがあり、私は石尊神社側の登山口から山頂までを往復しました。登りでは水晶ナギに立ち寄っています。 ●石尊神社→水晶ナギ→雨乞岳山頂 登山口(標高767m)から尾根の取り付きまでは勾配が緩く、距離を稼ぎながら歩きます。取り付きからホクギノ平までは、尾根上につづら折りに付けられたトレイルの登りとなります。道は洗掘が進んでおり、落ち葉が堆積してフカフカした感覚がありました。左手には樹木越しに日向山と日向八丁尾根が間近に見え、その先に地蔵岳や甲斐駒ヶ岳が頭を出しています。 ホクギノ平からは、下草は笹に変わり、日差しを感じる幅広の明るい尾根歩き。痩せたコルを通過すると黒沢ノ頭を左に巻くように道が続いており、やがて花崗岩が風化してできた砂地(水晶ナギ)が見えてきます。 水晶ナギ分岐からは軽い登降を経て15分程で水晶ナギに到着します。日向山の雁ヶ原と比べると周囲の山が見える程度で、遠くまで見通せませんが、まるで秘密のプライベートビーチみたいな感じでした。 分岐まで戻ると間もなくで雨乞岳に向けた急登が始まります。途中、ロープが付けられた箇所もあり、登るごとに八ヶ岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳や登ってきた尾根の先にサントリーの蒸留所が遙か下に見えるようになり、景色が広がります。 山頂からの景色も素晴らしいのですが、八ヶ岳と鋸岳が樹木越しに見えるのがやや残念でした。 ●全体的に 歩行距離は14km、累積標高差は1400mですので「軽めのハイキング」ではありません。登り応えを感じました。付近の人気の山と比べると、人の少ない静かな山歩きを味わうことができます。 雪の様子ですが、今年の1月下旬に来た時には、水晶ナギ分岐の手前では膝上までの積雪があり、数百mラッセルしたものの登頂を諦めた程でした。今日は雪解けが進んでいて、一部で残雪を踏む程度。山頂直下の下りは勾配があるので、滑る感覚がありましたが、結局、滑り止めは使わずに登降できました。 ルート下部では道に落ち葉が堆積していますが、土道は滑りやすい感覚はなく、浮き石もなく、歩きやすいです。ピンクテープは少なめですが、「←雨乞山登山道→」の標識が豊富でした。1月にはカモシカや猿に出会いましたが今回は会えませんでした。 トイレ・水場は無く、避難小屋もありません。私のau携帯はルート下部の一部で電波が不調でしたが、全体的には通信が可能でした。 |
その他周辺情報 | ●金精軒 甲州街道台ヶ原宿のかつての旅籠屋を使い、明治35年に開業したという老舗の和菓子店です。甲斐駒ヶ岳を源流とする尾白川の水で作る和菓子で、生信玄餅などが有名ですが、夏季限定の「水信玄餅」って、賞味期限30分なので店に行かないと食べられないんですよね。気になります。営業時間は9時〜17時。木曜定休。 https://kinseiken.co.jp/ ●翁 長坂でランチする際に使わせていただく、森の中の蕎麦店。蕎麦のメニューは、もりそば「ざる」と「田舎」の二種類。月曜定休、火曜不定休。営業時間は、11時30分〜14時30分。 https://yamanashiokina.com/ ●尾白の湯 名水公園にある入浴施設です。露天風呂からは、八ヶ岳連峰が見えちゃいます。営業時間は10時〜21時、水曜定休(祝日の場合は翌日)、大人830円也。https://www.verga.info/%E5%B0%BE%E7%99%BD%E3%81%AE%E6%B9%AF ●道の駅はくしゅう 甲斐駒ヶ岳や日向山登山の際は、買い物やトイレで利用させていただいています。建物前に無料の水汲み場が設けられていて、多くの方がポリタンク持参で天然水を汲んでいました。営業時間は、9時〜18時。水曜定休。 https://www.hokuto-kanko.jp/guide/roadside_station_hakushu ●サントリー白州蒸留所 新型コロナウイルスの影響で、工場見学は休止中。残念。 https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
今年の1月29日に南アルプスの雨乞岳へと、積雪期ハイキングに出かけたのですが、水晶ナギ手前では膝上ほどの雪が積もり、頑張って数百mをラッセルしたものの敗退してしまいました。
最近は気温が上がり、東京周辺の標高2000mの山は残雪が少なくなりましたね。今回は雨乞岳へリベンジに行ってまいりましたが、自分にとって条件が良くなったところを見計らって再挑戦するのは、果たしてリベンジと言えるのでしょうか? 釈然としませんが、とにかく行ってきました。
雨乞岳はその名のとおり、水不足に苦しんだ人々が山麓の石尊神社に参拝後、山頂付近で雨乞い儀式を行ったそうです。今のような天気予報もなく、農業用機械もなく、化学肥料や農薬もなく、昔の農業は想像を絶する重労働。先人の苦労はいかほどに大きなものだったでしょうか。
この山は、北杜市から見ると南アルプスの前衛峰で、親しみやすいのではないかと思えますが、周辺の人気の山と比べると、歩く人が少ない静かな山です。それでも山梨百名山に選定されて、ハイカーが増えたのだとか。
確かに手軽に楽しむには、歩行距離と標高差が大きいようですし、眺望はといえば甲斐駒ヶ岳などの姿は日向八丁尾根越しで、頭が見える程度でした。水晶ナギ(標高1730m)も、日向山の雁ヶ原と比べて眺望が乏しいのですが、人の姿がないプライベートビーチみたいで、とっておきの秘密の場所というような魅力がありました。
華やかな山を歩いた後に登ってみたくなる、そんな山かもしれません。
今回ルートでは、ヤマツツジの蕾を沢山見かけました。これからが雨乞岳の良い季節になりそうです。
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