歓喜の稜線と静寂の谷と恐怖のトラバース 塩水橋〜丹沢山〜白馬尾根〜早戸大滝〜瀬戸沢ノ頭〜堂平の周回


- GPS
- 11:25
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,334m
- 下り
- 2,333m
コースタイム
10:02鬼ヶ岩ノ頭10:17〜(白馬尾根ルートロス5分)〜
11:28雷平〜12:09早戸大滝12:30〜
14:27瀬戸沢ノ頭14:37〜
堂平分岐〜(バリルートルートロス15分)〜15:39堂平〜16:24塩水橋
天候 | 午前中は晴れ、午後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<全般> 行の鬼ヶ岩ノ頭までは一般道ですが、それ以降はほぼ全てバリエーションルートです。稜線と沢が組み合わされた面白いルートですが、それなりの経験を積んでから挑戦する事と、エスケープルートと撤退時間を決めておく必要が有ります。 <塩水橋〜堂平> 道路はほぼ薄く雪が被っていましたが、下山時は融けている部分が少し増えました。この位だと早朝は凍っているので注意が必要です。今回初めてショートカットの道を歩きましたが、暗かったのと木橋を渡った後に林道の様な広い道が有り、それにつられてその道を歩いてルートロスしました。木橋を渡るとこの林道をちょっと歩いた所に左に登る道が有るのでそちらが正解です。今の所この道の方が距離が短く、かつ歩きやすいのでお勧めです。 <堂平〜丹沢山〜鬼ヶ岩ノ頭> ほぼ最初から雪ですが、踏み跡多数で歩きやすい道でした。天王寺尾根分岐の先の、大崩の鎖場の手前で6本歯の軽アイゼンを装着しました。 <鬼ヶ岩ノ頭〜白馬尾根〜雷平> 白馬尾根への下降点は、鬼ヶ岩ノ頭のほんの少し手前です。この日は丁度登って来られた方がいて、踏み跡は所々判り難い所が有りましたがまあまあでした。軽アイゼンは最初に外しました。上部では雪が深くワカンを装着しました。白馬尾根は無雪期に一度だけ登った事が有りますが、積雪期の下りだと印象が全く違いました。GPSを持って行く事をお勧めします。 <雷平〜早戸大滝> 沢はずっと雪に覆われていましたが、踏み跡多数で道迷いの心配は有りません。渡渉回数は多いですが、沢の水量が少なくて全て濡れずに飛べました。靴を脱がずにすんで楽です。早戸大滝は凍り始めており、滝壺の水は冷たくて美味しいです。ただ本間橋から入る場合、雷平までの間で靴を脱がなければならない渡渉点が有ったと聞きました。早戸林道側から入る人はそれに対する対策が必要です。この様な場合に備えて完全防水靴下なるものを購入したので、次回に試してみる予定です。 <雷平〜瀬戸沢ノ頭> のっけからロープの有る急登なので、出発前にアイゼンを装着し、ストックをピッケルに変更する事をお勧めします。踏み跡は有りませんでした。ロープは所々雪に埋もれています。最大の難関はトラバース箇所で、特に大滝の上部の手前は、足場が完全に無くなっている様に見え、落ちたら滝壺まで滑落して命は無さそうです。お助けロープが有りますが、所々埋まっていました。ロープに頼りきるのは危険なので、ピッケルとキックステップで確保しながら進みましょう。 大滝新道分岐からも急登でトラバース箇所は直登しました。途中なだらかになりますが、瀬戸沢ノ頭へはまた急登になります。夏道だとここは右か左にトラバースする様ですが、雪に埋もれて危険に見えたので直登しました。そうすると正にテーブルの所に出ました。 <瀬戸沢ノ頭〜堂平〜塩水橋> 太礼ノ頭の手前で右に下ります。テープと階段が有り、踏み跡も有りました。出だしは急ですが、下に地図でも明白は緩やかな丘が有ります。ここに下ると踏み跡が四方に分かれていて迷います。右に行くのが正解で暫く下るとモノレールに着きます。これ沿いに下った踏み跡が有り、それをたどると雨量計の所に出ました。ただ地図で見ると真っ直ぐの踏み跡に従っても行けるかもしれません。左右の崖の間をうまくすり抜ければ最短ルートになりそうです。次に積雪期に来る機会が有れば調べてみたいルートです。 |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル 1
軽アイゼン 2 4本歯と6本歯
ワカン 1
ストック 2
GPS 1
|
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感想
前回同様、早戸川林道が雪で通行止めになった際の、早戸川への積雪期のルート調査を兼ねた山行です。前回は神ノ川から地蔵尾根〜蛭ヶ岳〜市原新道〜榛の木丸〜姫次の周回でしたが、計画をちゃんと建てる時間が無いままに決行し、結果は予定を大幅に遅れて明るい内に帰り着けませんでした。しかも雷滝からの滝めぐりコースも行けず、目的を貫徹できない悔いの残る山行でした。
新年の初登山のリベンジの為、かみさんに頼み込んで二週連続の山行となりました。今月はもう無しです。丹沢の前二回は天気予報で晴れを確認して出発したのに曇りでしたが、今回は3時起きで塩水橋に4時20分頃に到着すると空は星が出ていて晴れそうな予感。初めて林道のショートカットの道を歩いたら道迷いで時間をロスしましたが、今回はほぼ計画通りの時間に丹沢山に着けました。そこから鬼ヶ岩ノ頭まで快晴の稜線歩き。富士山も綺麗!この景色を見たかった!
白馬尾根の分岐点が少し心配でしたが、丁度登って来られたソロの方がいて状況と踏み跡をいただきました。有難うございます。その方は僕のワカンを見るなり開口一番、そのワカンが欲しかった。そうでしょうとも。今回はワカンどころかピッケルも持って来ているのです。すれ違った人たちは誰もこの二つを持っていませんでしたが、今回のルート取りなら必需品です。白馬尾根はルンルンで下りました。このほとんど踏み跡の無い雪原を、眼下の景色を見渡しながら下るのが最高なんです。
雷平から早戸大滝までは渡渉が少し心配でしたが、今回も靴を脱がずにすみました。これで11月から4回連続です。やっぱり冬季は降雨量が少ないので、沢の水量が減っていて渡渉が楽ですね。早戸大滝はいきなりコーナーを曲がると現れます。しかも半分氷瀑になっています。来て良かった!!!この景色が見たかった!!今回は予定より早く着いたので、滝壺のほとりでゆっくり休憩。滝の水が冷たくて美味しい事!
でもこれからが大変だったのです。ここから6本歯の軽アイゼンを装着し、ストックをピッケルに持ち替えたのですが、すごい急登でお助けロープも所々雪に埋もれて踏み跡もなく緊張しました。特にトラバースの恐い事。落ちたら死ぬねと思いながら慎重に進みました。初めての瀬戸沢ノ頭へのバリルートも急登の連続で気が抜けませんでした。最後のトラバースを直登に変えて頂上に着いたらいきなりベンチの前、今回の二度目の稜線は、曇って景色こそ有りませんでしたが、達成感で嬉しかったです。自分の計画達成率は10%位ですが、ここまでくれば今回は計画を貫徹できそうです。最後の堂平へのバリルートも初めてで少し迷いましたが、予定より1時間以上早く到着できました。
遅くなってしまいました。
おっしゃるとおりです。最高の記録で、滝の全面凍結を昔から狙っていて、14日に計画していました。
6年ぶりに風邪をひいて、動けない休みを過ごしました。
早くにコメントしようと思っていたのですが……。
折角のチャンス♪
倍返ししかありませんね。
早くの登録ありがとう。そしてお疲れ様でした。
kazikaさん、今晩は。
氷瀑を狙っていたのですか。もうちょっとかかりそうですが、今週はこのところ寒かったので凍結が進んでいるでしょうね。風邪は残念でしたが今週末か来週末に延期して正解だと思います。きっと塞翁が馬ですよ
本間橋からだと雷平までの渡渉点が問題ですね。出合った人はそこの部分はレジ袋に足を入れて渡ったそうですが、やっぱり濡れたみたいです
自分も2月の山行で、滝の全面凍結を狙おうかと思っています
Futaro さん、こんばんは。
丹沢お疲れ様でした。
こちら側の斜面は積雪も多いので大変だったと
思いますが・・流石です。
白馬尾根は滑る方もいるくらいですので
気持ちの良い斜面ですね
凍結が進んでいる早戸大滝もいい感じ
>ショートカット入り口
初めての場合意識してないと直進の方多いみたいです。
暗いとなおさらですね
kankotoさん、今晩は。
あのショートカットの道、登山地図にはそれしか書かれていないので、そのまま林道の様な道を歩いたのですが、あれでは分からないですよね。林道の様な道が終わって、バリエーションルートぽくなって、これはあんまりだろうと思って引き返して分かりました
ところで自分で歩いてみて、kankotoさんの塩水橋から蛭ヶ岳のコースタイムの速さを新目て痛感しました。よくもまああんなに短時間で登れるものですね
この時期の白馬尾根と早戸大滝は良かったですよ〜。もうじき完全に氷瀑になりますね。丹沢でこんなに大きな氷瀑が見られるとは思っていませんでした
Futaroさん、こんばんは。
今回は富士山もバッチリですね。
しかし、またマニアックなルートで
(というか、Futaroさんの場合、凝っていないルートはないですが)
早戸大滝は凍結するのですか。あの大きな滝が全面凍結すると見応えが
ありそうです。
白馬尾根は気持ちよさそうですね。大滝新道を歩いている時に隣に
見えた尾根ですよね。
今回は晴れの山行、良かったです
youtaroさん、こんにちは。
今回はやっと快晴に恵まれました。もっとも午前中だけで早戸大滝に着く頃には曇っていたのが残念でした。日が差し込んだ完全氷結した早戸大滝を見たいものです。
2月に氷瀑巡りをしますが、youtaroさんも如何ですか
ところでやっと動画をアップできましたが難しいですね頭に着けると。。。どの角度にしても下すぎか上すぎになります。足元を見る時と前を見る時で頭が動くからです。頭を動かさずに眼だけ動かす様にしないと良い動画が撮れません。
Futaroさん、こんにちは。
いつものように、雪のバリルート探索、お疲れ様でした。
早戸大滝のルート、積雪時はとても危険であることが良く分かりました。
妻を連れて周回で丹沢・蛭を、と思っていたのですが、やめときます
それにしても天気良かったですね。
こういう雪山&風景を楽しめる近くて良い山、丹沢へぜひとも行きたいです
動画のアップも楽しみにしております。
shigetoshiさん、こんにちは。
雷平から早戸大滝をピストンするなら問題は無いと思います。shigetoshiさんだけなら周回でも問題無いでしょう。奥様の力量が分からないのでご一緒だと何とも言えませんが、問題のトラバース個所は滝壺からそれほど距離が無いので、取りあえず登られて判断されると良いと思います。ここ数日でかなり冷え込んでいますから、氷瀑化がすすんで見ごろでは無いでしょうか。
それ以外だと本間橋〜雷平〜早戸大滝ピストン〜雷滝〜市原新道で蛭ヶ岳、時間が無ければ同じ道を引き返し、時間が有れば白馬尾根で雷平か、丹沢山〜本間ノ頭〜本間橋というのも考えられますね。やっぱり奥様の力量次第ですが。。。もちろん市原新道に踏み跡が有るかどうかで随分時間が変わります。後は雷平までの渡渉点の水量がキーですね。。。
稜線主体なら塩水橋から丹沢山〜蛭ヶ岳ピストンでも十分楽しめるでしょう。是非たまには丹沢にいらして下さい
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