明護坂〜鷹ヶ峰〜白倉岳☆錦繍の尾根から冬枯れの山へ


- GPS
- 06:24
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,162m
- 下り
- 1,112m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:24
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
武奈ヶ岳から北西の方角を眺めると眼下に流れる安曇川を挟んでその対岸には白倉三山から鷹ヶ峰、雲洞谷山を経て朽木の至るまでの長い尾根が続いている。先週の金曜日の比良の縦走の時に武奈ヶ岳や釣瓶岳から眺めた限りでは白倉三山のあたりでは紅葉がすっかり終わっている様子だったが、雲洞谷山より北のあたりでは尾根の紅葉が綺麗であった。
月曜日に紅葉散らしの雨が降った後なので果たしてどれだけ紅葉が残っているか気がかりではあるが、ここも紅葉か新緑の頃に縦走したいと思っていたところなので、家内を伴って出かけることにした。
R367沿いの大原や坊村のあたりでは先週は見頃であった紅葉が既に終盤にさしかかっているようだ。栃生を通過するバスの時間を勘違いしていたせいもあり、下山予定の栃生にたどり着くとなんと目の前でバスがバス停から出発してしまう。すぐに車でバスを追いかけて、栃生口のバス停の手前でバスを追い越すことが出来る。
車を道路余地に停めてバスに合図すると運転手はバスの出発時間が遅れることも厭わず「どこの山に登られるんですか』と聞いている。「雲洞谷山です」とお応えすると「それなら朽木まで行って雲洞谷の方に行くバスがいいです」と説明されるが「いや、このバスでいいんです」と説明してバスに乗り込む。
生杉からのバスの車内には珍しく三人のご婦人が乗っておられた。これまで何度かこのような縦走型の登山のためにこのバスを使っているが、大概は早朝の便のせいか、他の乗客と乗り合わせたことがない。車内でも「どこの山に登るんですか」と皆さん興味津々だ。雲洞谷山とお答えするとさすがは朽木の方だ。少なくともどこにある山かはすぐに理解される。
終点の朽木支所でバスを降りるとすぐその隣に鯖寿しの店が目に入ったので早速にも美味しそうな鯖寿司を手に入れる。立派な旧家の立ち並ぶかつての朽木宿を抜けると小さな水車小屋がある。折しもそこを散策しておられるご夫婦がおり、水車の上には「不老の滝」という滝があるんですよ。と教えて下さる。水車の背後の藪の中に目を凝らすと小さな滝が流れ落ちているのが辛うじて目に入る。
防獣柵の扉を開けて林道を辿ると、谷沿いに峠越えの古道が現れる。明護坂に辿りつくと坂のあたりは期待通り、紅葉が真っ盛りだ。尾根はアップダウンの少ない紅葉の自然林となる。樹林の中には黄色に色づいたタカノツメが目立つ。
最初のピーク、東山が近づくとあたり一面はタカノツメの鮮やかな黄色の世界に包まれる。山頂はビワイチのトレランの道標があるだけの地味な場所であった。
次の行者山にかけてもなだらかな自然林が続く。雲の合間から太陽の光が落ちると途端に樹林の中には色とりどりの透過光が降り注ぐ。
雲洞谷山が近づくと尾根の右手には植林が現れるようになる。いつしか空には雲が多くなり、太陽の光を雲が遮ることが多くなる。雲洞谷山で朽木で購入した鯖寿司でランチ休憩とする。鯖寿司はかなり肉厚であり、非常に美味と家内は大喜びだ。
雲洞谷山からは広々とした自然林n疎林が広がるピークを越えると、送電線鉄塔に向かって急下降となる。鉄塔の下からは北側に地蔵谷峰の展望が大きく広がり、その彼方には百里ヶ岳が見える。
大彦峠に下ると小さなお地蔵様がおられた。しばらくは送電線巡視路となり、尾根の両側にパノラマが広がるようになる。
林道を越えて鷹ヶ峰への登りに取り付くと、送電線鉄塔から辿ってきた尾根の展望が広がる。東側には琵琶湖の展望が広がり、伊吹山にシルエットを確認することが出来る。
ca700mのあたりで道が右手の斜面にトラバースし始める、これはおかしいと思って地図を確認すると本来のルートは尾根道を登ってゆくはずだ。送電線巡視路から登山道が分岐するのに気がつかなかったらしい。すぐ左手の尾根に乗ると尾根上には登山道が現れる。
相変わらず周囲は自然林ではあるが、標高が700mを超えたあたりから急に樹々の紅葉が少なくなり、既に落葉している。途端に尾根を吹き渡る風が冷たく感じられるようになる。わずかな標高の違いではあるが、秋から冬へと季節の境界を跨いだかのようだ。
鷹ヶ峰の山頂には大きなブナの孤樹がある。白倉岳に向かって冬枯れの樹林が続くなだらかな尾根を辿る。
烏帽子岳に到着すると高島トレイルの真新しい標柱が建てられている。昨年の夏に戸谷から白倉三山を訪れた時にはこの烏帽子岳にPH氏のプレートがあったのだが、プレートが見当たらない。
白倉岳にかけて尾根上にはブナが目立つようになる。しばらくはなだらかな尾根が続くが、唐突に急登になったかと思うと白倉岳の山頂に出る。ここからは中岳、南岳とアップダウンが連続するが、それぞれのピークの間が短いのでアップダウンはさほど苦にならない。
中岳はひときわ存在感のある大きな芦生杉が印象的だ。折しも西の空では再び太陽が雲の下から顔を出したようだ。杉の裏手に回ると夕陽を浴びた樹肌が琥珀色に輝いていた。
南岳の山頂一帯はブナの大樹が立ち並ぶ。栃生にかけての下山路が尾根を離れるまで短い区間ではあるがブナの回廊を楽しむことが出来る。尾根を下り始めると稜線で感じた寒さは途端に和らぎ、暖かく感じられる。
これまで登りではあまり気にならなかったのだが、下りになるとそれまで左足の足首に感じていた違和感が明瞭な痛みに変わった。二日前の岩尾山の下山後から軽い痛みが続いているのだった。足を捻った覚えがないのだが、明らかな捻挫の症状だ。この日はトレッキング・ポールを携行してこなかったことを今更ながらに後悔する。
急下降は尾根の上部のみで、距離は長いが歩きやすい道が続いているのが救いだ。こちらの尾根でも標高が700mより下がると紅葉の樹々が現れるようになるが、途中の植林の区間が長く続く。
舗装路に着地すると安曇川にかかる橋を渡り、すぐにも栃生に到着する。安曇川の川辺では満開のススキが風に揺れている。あとは車を停めた栃生口まで1.5kmほどの歩きだ。国道を歩いて駐車地に向かうとあたりは急速に薄暗くなってゆくのだった。
コメント
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お地蔵さんの表情が、とっても良いですね。こんな柔和なお地蔵さん、お会いしたことがありません。
それと鯖寿司旨そうです。好物です。
足首は大丈夫でしょうか。
反応されるポイントがGRさんらしいです
お地蔵様を気に入って頂いたようなのでもう一枚写真を追加させて頂きました。どうぞご笑覧ください・・・少し不気味かな
京都から大原、朽木を経て小浜へと通じるルートは鯖街道とも呼ばれて、R367の国道沿いには多くの鯖寿司のお店があるのです。特に朽木のあたりは集中していて道の駅でもいくつもの店の鯖寿司が売られています。今回入手したのはやはり国道沿いで朽木支所の隣の「みうら」というお店のものでしたが、実に美味でなおかつコスパがとても良いものでした。
GRさんも滋賀のお山にいらっしゃることがあれば是非・・・
私の長い文章に最後までお付き合い下さり有難うございます。ようやくハムストリング付着部炎から快復したと思えばこの有様・・・足首捻挫は快方には向かっているとは思うのですが・・・また改めてレコにてご報告させて頂きます。
鯖寿司は「みうら」さんかな。
間違いないですね。
お気に入りのお店です。
スノーシューを準備しました。
土蔵岳、三国岳あたり行かれる予定がありましたら、よろしくお願いします。
その通りです。GRさんのコメントにレスしている最中に丁度、churaさんからのコメントを頂いたようです。家内もいままで朽木で食べた鯖寿司の中で最も美味しかったと申しておりました。churaさんがお気に入りの店であれば、折り紙付きですね。
スノーシューを入手されたら山に雪が降るのが待ち遠しいでしょうね。
三国岳は今シーズンは広野側からアプローチしてみたいと思っております。
もうお気づきのことと思いますが、私は、2021/6/12に同じコースを単独で歩いています。いつものオレンジプレートを、「行者山」「雲洞谷山」「烏帽子岳」「鷹ヶ峰」「白倉岳」と5枚用意して行きました。季節は新緑の季節で、天気も晴れており、爽やかな山行ができました。鷹ヶ峰の山名プレート(私のではないもの)は私がちゃんと針金で留めましたが、今は落ちてしまっていましたか。私の場合は、下山口の栃生に自転車をデポして、車は道の駅に駐めました。
今回は完全にkitayamawalkさんのコースの後追いでした。真新しいプレートの裏側の日付も確認させて頂きました。五つの山のプレートはいずれも健在でしたよ。このコースは新緑の時もいいでしょうね。また季節を変えて縦走してみたいと思います。
先週末は白倉岳も積雪したらしいので、プレートも雪の下に埋もれてしまったかもしれません。
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