東電歩道・紅葉最盛期にはまだ早かった水平歩道


- GPS
- 08:06
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,962m
- 下り
- 1,944m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・例年10月最終週から11月初週にかけて水平歩道は紅葉最盛期となるが、今年は暖かい日が多く、色付きは一週間から十日遅い。また降雪や強風で落葉も多かった。 ・トネクラ沢の土石流跡にて渡渉あり。 ・第一トンネル南側で複数の倒木あり、処置がしてあるので歩行可能。 ・山側から落石が頻繁にあるので注意。 |
その他周辺情報 | ・雄川閣 貸し切り露天風呂は水着着用。軒先で栄村特産品を直売している。 http://yusenkaku.yadoroku.jp/ ・栄村観光協会。 http://sakae-akiyamago.com/ |
写真
感想
期待外れの観光地、世界遺産などネットに掲載されている。寺院や美術館などは催しがあり、訪れる時期は確かめられる。自然遺産や景勝地などは季節や天気が影響するので難しい時もある。時期を外してしまえば、平凡な景色になってしまうからだ。
地球温暖化で平均気温がここ200年で約1℃上昇している。季節感が乏しくなり寒暖の往来が激しく、豪雨や豪雪など異常気象を感じるようになった。それが農作物や木々の育成に顕著に現れている。今回の山行きで私もそれを実感することとなった。
予定通り、秘境秋山郷の切明温泉から行く、東電歩道の紅葉見物へ。今年は「雪あかり」に泊まれたのだが連休にならず、昨年と同様にピストンの予定。だったのだが前日の降雪により、西大倉山先まで行き、冠雪の岩菅山を眺める所まで行くことにした。
前橋を4時に出発。関越道から353号を経て405号を南下し秋山郷へ。2時間10分で切明温泉雄川閣に到着した。3台停まっていた。6時30分に出発、気温4℃。湿度がありそれほど寒くはない。
舗装路からゲート脇を入り作業道へ。中津川沿いの紅葉は全く色付いていなかった。吊り橋を渡り西岸へ。少し色付いた紅葉があるだけ。この時点で水平歩道の紅葉は色付きが遅いなと予想した。
九十九折れを200mほど登り上げると、朽ちた木製のベンチに到着。ここから約7kmに及ぶ水平歩道の始まり。
ベンチの裏にスーパーカブ二台が放置されていた。昨年は無かった。下からは運べないので、発電所辺りから落ちて来たのだろうか?不法投棄か天災かは判断できない。
黄色の紅葉が色付き始めてはいるが、緑色のカエデが目立つ。やはり今年はまだ早い。手彫りのトンネルを二つ抜けるとサイレンがある。対岸には大岩山と月夜立岩がそびえる。見えないがその奥が苗場山頂上台地。山麓のカラマツも色付いてはおらず、中津川沿いに紅葉が見られる程度。
一昨年10月28に訪れ、爆発的な色彩を水平歩道で経験しているので、昨年は11月3日に訪れ最盛期を逃したが、吊り橋付近がとても良かった。早く訪れてしまうと、全く物足らない景色になり愕然とした。
それでも第一トンネル手前では、美しい紅葉の道を歩き見ることができた。渋沢ダムで水平歩道は終了。野反湖から流れて来た清流には紅葉がたくさん浮いていた。降雪と強風の影響だろう。
枯れた渋沢に架かる吊り橋を渡り、大倉坂を登って行く。薄く紅葉した見事なブナ林に感嘆の声が上がる。徐々に急坂の九十九折れとなり標高を上げて行く。更に急坂の百二十曲りになると積雪が目立ち始めた。紅葉と積雪。
尾根の途中になると完全に雪道。積雪は3〜5cmなので滑り止めは要らない。山頂標の無い西大倉山を過ぎ、更に登ると開けた展望場所に到着。野反湖と冠雪した岩菅山の眺望が素晴らしい。気温−3℃。曇天だが美しい景色を見て踵を返す。
下りは得意のグリセード。あっという間の1時間で渋沢避難小屋へ下りてきた。ここで昼食。オール群馬県産の食材で作ったモチ豚すき焼きを食べた。群馬県民なら、すき焼きは豚肉と言うご家庭が多いはず。実家もそうだった。甘くて柔らかいモチ豚は普通に食べていた。
デザートは、月末にハロウィンなのでパンプキンプリンとケーキ、スタバのコーヒーを入れて美味しく頂いた。上州弁なら「うんまい」「うんめぇ」なのだろう。私は使わないが。
再び装備して下山。たかが4時間で色付きが変わることはないので、足早に水平歩道を歩いていく。しかも徐々に厚い雲に覆われてきた。本来の色彩が欠けた水平歩道を淡々と歩き、九十九折れを下り吊り橋を渡り作業道へ。可愛らしいアカネズミが出迎えてくれた。
ゲート脇を抜け舗装路を歩いて雄川閣へ戻ってきた。着替えて軒先にある栄村直売所に足を運ぶ。栄村のハッピを着た村役場の方と談笑。コロナで秘境より悲況な財政なのだろう。
やはり今年は暖かく、割り込むように先日の降雪で、暖房やタイヤの履き替えで大変だったと伺った。秋からいきなり冬、そして初秋に戻るような暖かい気候。当惑されていた。栃の実とエゴマせんべいの二つをお土産に。財政に協力したい。
予想を反して小雨が降り始めた。帰路へ。353号十二峠トンネルは片側通行。信号がある。下った先で見た越後三山は冠雪していたが、今日の暖かさで溶けてしまぅだろう。
陰謀なのか、前を走る新潟県警のパトカーに誘導されるように「魚沼の里」に到着。私と愚息が大好物なのどぐろの蒲鉾、南魚沼産米を使用したせんべいや半熟カステラを贖った。
塩沢石打ICから高速道へ。渋川ICで下りる。榛名山が美しく見えていた。下りたらmamimu3さんから連絡があり、経過も変わりなく、元気に自宅療養されていらっしゃるとの事。お土産は魚や乳製品を買ってくれば良かったと思ったが、行った先は秘境の山の中。せめて気分だけでもと、拾った紅葉を栄村のパンフレットに挟んでお渡ししたいと思った。
コメント
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水平歩道、味があっていいですね〜!秋山郷の紅葉は例年ほどでないにせよ楽しめて良かったですね。
西大倉山から見た岩菅山、まだまだ積雪が少ないですね。
十分な降雪があれば志賀高原の一ノ瀬から入山しノッキリを経て岩菅山に登って滑走し林道歩きをして戻るルートも楽しそうですが、それが可能になるのはまだまだずっと先のことだろうと思った次第です。
hareharawaiより
例年通り行きましたが、今年は色付きが遅いですね。浅間山、日光白根山と良い感じで山行きを重ねられましたが、針葉のカラマツばかり見ていたので、赤城山で気が付くべきでしたね。
そして先週の降雪で季節感が分からなくなってしまいました。私が幼いころ45年前は11月でも平野部に降雪し12月はかまくらを作った記憶があります。地球温暖化へと導いた近代の生活環境は便利ですが、こういった弊害や災害などの原因となりうることを稀有しなければなりませんね。
巻機山や浅間山で良い時に行けたので、東電歩道も期待していましたが、残念でした。10月4日の赤城山訪問で気が付かなかった自分の愚かさです。ただ先週の降雪が逆に良い風景を見せてくれました。西大倉山山頂付近の北面は、吹き溜まってましたのでグリセードしましたよ。
すき焼きですが、近所のJAファーマーズで全て買いそろえました。地元農家直売のがありますからね。地産地消することは、輸送が最小限ですからCO2排出も抑えられ素晴らしいことです。豚肩ロースは薄切りではなく、生姜焼き用の厚切りで作りました。しいたけも分厚くて最高にうまかったです。やはり群馬県民ならおっきりこみですよね。とろとろの汁が好きなんですが、すき焼きなので生うどんは入れられませんでした。次回の山行きでも鍋にしようかと思っています。
先ほど東電歩道のレコを拝見しました。一週間で進みましたね。ご参考にしてくださり感謝です。
例年吊り橋の所で色付き始めていると、水平歩道は紅葉最盛期くらいなんですよ。ただ今年は寒暖の差が無かったり、強風が有ったりとして悪条件でしたので、爆発的な色彩ではないですね。それでも7kmの水平歩道は楽しめたと思います。馬の背辺りから第一トンネルのところが良いですね。
私は1日に裏巻機渓谷や五十沢渓谷へ行きまして、東電歩道以上の紅葉の隧道を歩けました。今年の東電歩道の再訪を断念させる素晴らしい景色でした。
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