金勝アルプス周回



- GPS
- 04:54
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 448m
- 下り
- 453m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 4:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
耳岩に登る稜線だけは、花崗岩の岩尾根でロープが要るものの、手足を存分に使いこなさないといけない。コース選定にも注意が必要。 |
写真
感想
岩の塊の山である金勝アルプスに行ってきた。それも、登山口が最高到達点に近い位置にあって、最高点位置から谷に下り最低標高点に到達後、元の最高点に戻るという変な登山コースである。
その登山口とは、金勝りっとう道の駅から林道を進んで、金勝(こんしょう)寺を越えた先にある馬頭観音堂駐車場である。此処からの景色が素晴らしいのである。トレセンが真下にあって、三上山が埴輪のようにぽっかりと下に見える。駐車場は10台程度駐車可能で、トイレもあるのだ。すぐそばには馬頭観音堂があるが、建物としてあるだけで中が見えるわけではないのが、少し残念な気がする。
登山口から、木の根の多い少しのアップダウンを進み、少し登ると竜王山で大野神社の奥の院が祀ってある広場に出る。すぐ脇の切り開きを登ると山頂だが狭いし、木々が多くて見晴らしは今一だ。最高点に近い稜線はその後も続いて、茶沸観音という岩に祠も観音さんも彫られた小さな摩崖仏を越えると、白石峰という分岐のピークに到着する。ここから北に進むと、耳岩、天狗岩、鶏冠山に行き、南西に進むと重ね岩、国見岩、狛坂の摩崖仏、桐生辻へと行くことが出来る。景色も抜群で、下に新名神が走っている。比叡山や愛宕山も比良山の蓬莱も見える。夏空の青色がきらめいて、白い雲が際立っている。風が涼しく吹いているので、秋がすぐそこに来ているのかもしれない感じを醸し出している。
階段や大きな岩の急斜面の荒れた道は歩きにくいが、整備はそれなりにはしているらしく感謝をしながらの歩きである。狛坂摩崖仏は何度目なのかは覚えていないが、周りの木々が大きくなっていて暗い雰囲気が印象的になってきた。ただ、この摩崖仏はメインの3体の他に無数の仏が彫ってあり100は優に超えるものと思えるほど小さなものまであるのに気づいた。1,200年ほど前のもののようだが、周辺には石垣が積まれた寺院が沢山あったようだ。今ではどこにそれがあったのかは夥しい樹林に囲まれたところでは想像が難しい程だ。
細い水の流れを覆うウラジロシダを描き分けながら緩傾斜の谷を下ると桐生辻からの廃林道にでる。出合という場所であるが、深い樹林の中で何もない。そこからほんの少しで、斜面が北に代わり峠を越した形となって小川が北に向かって、オランダ堤の方向に流れているようだ。此処も草津川の源流の一部なのだろうか?
しばらく進むと右から谷が合流すると、それは水晶谷である。ここから耳岩に向かって岩の尾根を登ることになるはずだ。沢の中の道を進んでいると、メンバーの一人が珍しい花が咲いているというので、思わずその小さな花を写真に収めた。周囲には花がまだ出ていないのか根生葉だけが沢山見受けられた。
谷を右に左にと渡りながら高度を上げていると左の尾根が近づいてきて、岩が出て来てトラバース気味に左へと進み、上り下りが激しい斜面を辿ると稜線に出た。もう時間だから稜線に出たら昼食と決めていた。急斜面から稜線に出たら、狭い傾斜した、落ち着かない感じであるが周りの景色が良く見えるので昼食場所とした。
遠方に見えるのは比叡山か比良山?近江大橋か琵琶湖大橋?それにプリンスホテルが見えない。10mほど東に移ると比叡山の四明岳と大比叡が見えて来て、先ほどのは比良山の蓬莱と琵琶湖大橋だと確定した。プリンスも見えた。
そこから耳岩までは花崗岩のザラザラの急傾斜の溝状と岩の隙間をロープ頼りに、アクロバテイックな登りに腕も足も大活躍であった。耳岩の周りも木々が大きく、昔は木がもっと小さくてここから天狗岩も見えたのに今は少し離れないと見えなくなっていた。天狗岩までのピストンをして耳岩から白石峰まで階段の多いクネクネの尾根道を進むと白石峰だ。ここからは緩い同じ高度を登山口まで戻るだけだ。
今日は一日、木陰の道が多く風も心地よく吹いて、涼しくさえ感じた。街中では感じられないほどの気持ちよさであったと思う。もう秋がすぐそこまで来ているのであろうか?と思わせるほどの風情であった。しかし、空の雲もまだ秋のものではないし、アキアカネも飛んではいなかった。夏の蝶がまだ何匹か目についたほどだ。
”永”、”竹”、”石”
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