しっとり歩く癒しの谷から大嵐山
福島県
Kasaya
体力度について
- GPS
- 05:27
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 916m
- 下り
- 917m
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| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
道は適度に良い。赤テープが多いので問題ない |
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感想
ちょっと涼しくなってきたこの頃なら少し低山でもいいかなあと未踏の大嵐山（おおあれやま）にやってきた。この山は川��精男氏の雪山・藪山の本に登路のない山として紹介されていたが、今ではしっかり道もできておりどうも山開きもあるらしい。ただマイナーな山で今まで全く眼中になかった。記録を見ても他の山と比べると圧倒的に少ない。まあこういう山も静かでいいのだろう。
林道終点が登山口ということだが林道に木の覆いかぶさっているところもあり、やはりあまり人は入ってないのだろうと想像される。ただ着いた駐車地は意外に広い。しかし降りてびっくり、いきなりアブが押し寄せてきた。クルマの中にも何匹か入ってきた。うれしくないなあ。このアブにはこの後も悩まされ頂上では何か所かをさされてしまった。
こんなところにはいられないので早々に出発する。道は林道からすぐに山道になるが最初に合った杉林はすぐに広葉樹林に変わる。低山なら植林がしばらく続くのが当たり前と思っていたがどうもここは違うようだ。道は滝沢沿いを登っていく。緩やかである良い道。整備状態がいいとは言えないが、赤テープもしっかりあり登るには何の不都合もない。それよりも谷に広がる広葉樹林が自分の気持ちを癒してくれる。最近歩いていた有名な山と違い何か心にしっとりとくるものがある。この谷道を歩くだけでもここに来た甲斐があった気がした。鈴鹿ならこういう雰囲気の道はたくさん知っているが、こちらの山ではそういうところに出合っていないのでちょっと新鮮だ。
しばらく歩き道が谷から外れ高度も増してくると周囲はブナの林に変わってきた。大きなブナは見当たらないが、ここもいい感じ。そして道沿いに行くと尾根に乗りここで初めて展望が開けた。今日は雲が多くて遠望がきかないが会津の山並みが広がっているのが見られる。その後、意外に痩せた尾根を辿っていくと直に大嵐山に到着だ。
そこには場違いに立派な看板もあり、思ったより広い頂上だ。ただガスの多い今日は山頂部が雲で覆われており山の同定が難しい。かろうじて鶏頂山が確認できたくらい。本当はもっと見えたのだろうが、もともと360度の展望はないので仕方がないか。時刻は10時を過ぎたばかりでお腹も空いておらず担ぎ上げたビールだけを飲み地図を片手にあれこれ見るが、今回はアブが気になる。汗に寄ってくるのか背中を何か所か刺されて痛い。こうなるともう長居は無用の気分でそそくさと荷物をまとめ下山にかかる。
当初の予定にはなかったが今回のコースでは湯ノ倉山にも寄れるようなのでそちらを目指す。いったん下ってから登り返しがあるが荷物も軽く暑くもないので気楽である。着いた頂上は一方のみしか展望のない山であったが落ち着けそうなのでここでランチとする。熱いコーヒーとパンの簡単な食事。いつもはラーメンだがこういうのもいいかなあ。
下山はここから滝沢としらかば公園の二つの選択肢があるが、自分の登ってきた滝沢の方に進む。このルートは事前に調べていなかったのでどこに降りるのかよく分からなかったが、道なりに行けば尾根道が谷に変わりそのまま登ってきた道に合流した。合流した場所は大きな谷の合わさるところで広く緩やかな場所。ここでテント泊したら気持ちいいかなあとふとそんな気にさせる場所。今日は持って帰ろうかと思っていた持参のグレープフルーツをここで食ししばしゆっくりする。
さあ帰るか。ここからは山道がいつの間にか林道に変わっていくようなところだが、そういえばこの道沿いには炭焼き窯とか見かけなかったがこのあたりは炭を焼かなかったのかなとつい鈴鹿と比較しながらの歩きとなる。ほとんど半日程度の歩きだが、だれにも会わず駐車地に戻って登山靴を脱いでいたら突然の雨が降り出す。ありゃりゃ。谷の中なので天気の状態も意識せずに歩いていたが、こうもタイミングよく雨が降り出すとはなんとラッキーなことか。
こうなればこの後の楽しみは地元の湯の花温泉に入ること。先週も入ったのだがこの時間ではだれもおらず、ゆっくりと寛いだ。
今回は偵察みたいなものだったが、春の時期は花も多いらしい。ここならこの先にある田代山と異なり林道の開通を待つこともないので、そのころに来てもいいかなあ。それとも紅葉の時期かななどと思いを巡らす。
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