足尾アルプス「孤高のブナ」と美しい稜線(銅親水公園からピストン)


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,053m
- 下り
- 1,053m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●足尾銅(あかがね)親水公園駐車場 足尾ダム付近にある公園で、足尾アルプス登山の基点になっています。駐車可能台数は30台弱といったところで、無料で使用できます。公園内にトイレ棟あり。私は土曜日の午前7時前に到着しましたが、既に満杯でしたので路駐させていただきました。下山時には相当な台数が路駐していました。 http://www.tochigi-navi.net/09206008.html 公共交通機関は、日光市営バスが運行しており、わたらせ渓谷鉄道の通洞駅(つうどうえき)、足尾駅、間藤駅などから、日光駅線や赤倉線に乗車できます。通洞駅からだと始発は6時34分で、銅親水公園入口バス停までは所要15分程度、340円のようです。 https://www.city.nikko.lg.jp/seikatsuanzen/guide/seikatsu/bus/ なお、最後に見かけたコンビニは、日足トンネルを抜けた国道122号線沿いのローソン足尾店でした。その先には営業中の商店を見かけませんでした。 https://www.navitime.co.jp/around/category/poi?node=00005428&category=0201001009 |
コース状況/ 危険箇所等 |
栃木県日光市の足尾銅(あかがね)親水公園から、足尾アルプスの中倉山(なかくらやま)と沢入山(そうりやま)へ登りました。 ●駐車場〜中倉山 駐車場は県道の終点にあり、ここからは工事車両のみ通行可能な舗装路を歩きます。当面は、駐車場から中倉山方面に見えている導水管橋に向かいます。川を2回渡りながら左手へと進んでいきます。導水管を潜ると1本道。緩やかな勾配を登りながら40分ほどで登山口に到着します。 登山口からは、勾配のある斜面に付けられたつづら折りの道を登りますが、全行程がきちんとした道状になっておらず、所々で斜面をそのまま登るように踏み跡が付いています。湿った土道は勾配があるととても滑りますのでご注意を。 中倉山の肩に出ると、次の小ピークに向けて更につづら折りを登ります。その先は分岐箇所(標識無し)があり、どちらも上部のつつじの群生地で合流します。群生地から先は稜線上に森は無く、草原の先に山頂標識が間近に見えます。 ●中倉山〜孤高のブナ〜沢入山 雄大な景色を見ながらの気持ちの良い尾根歩きを楽しむことができます。 中倉山ピークからすぐ先の鞍部に、「孤高のブナ」があります。ロープで規制されて触れることはできませんが、周辺は草地になっていますので、腰掛けて眺めるのも良いでしょう。 その先に大きなピークが見えており、これが沢入山かと思えますが、沢入山のピークはその先にあります。途中、露岩帯がありますが、上部を通過することもできますし、巻き道もあります。 左右非対照の斜面を見ながら、ピークに向けて登ります。道は明瞭で崖上を通過するということもありませんので、安心して歩くことができます。ピーク(波平ピークかな?)からの景色は申し分なく、男体山や日光白根山、周囲の山と深い谷を見ることができました。沢入山はすぐその先に見えていて、大きな登降なく山頂を踏むことができます。 ●全体的に 稜線からの眺望は素晴らしいの一言です。標高2000m弱の稜線でこれほどの景色を楽しめる場所は他に無いのではないでしょうか。これが公害の影響によるものだと知ると複雑な心境になります。 駐車場からは指導標識は一切ありません。登山地図の掲載もありませんので、他の方のレコを頼りに歩きました。所々にピンクテープが付いていますが、道は明瞭です。斜面は勾配がありますので、登りがキツく感じますが、登り切った後の稜線からの景色が何よりのご褒美になります。 天然の水場はありません。小屋も無く、トイレは親水公園にしかありません。私のau携帯は稜線上でかろうじて電波が入っていましたが、駐車場含め全行程で不調でした。 |
その他周辺情報 | 往路は東北道を使って栃木県側からアクセスしましたが、帰路は国道122号線で群馬県側に向かい、北関東道→関越道を使いました。途中、温泉施設に立ち寄っています。 ●水沼駅温泉センター(わたらせ渓谷鐵道) わたらせ渓谷鐵道の水沼駅にある温泉施設。駅は無人で誰でも気軽に訪れることができます。営業時間は10時30分〜20時で不定休。利用料金は大人600円也。駅前広場に広い無料駐車場があります。 http://ablinker.com/mizunumaekionnsenn.html ●道の駅くろほねやまびこ 地場産粉の蕎麦をいただき、野菜を買いました。 http://www15.wind.ne.jp/~kurohone-y/ ●桐生市名物の「ひもかわうどん」 今回は立ち寄りませんでしたが、桐生市内で薄くて平べったい「ひもかわうどん」を食べるのも楽しいです。 https://icotto.jp/presses/4360 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
登山地図の無い山。足尾アルプスの中倉山と沢入山へ出かけてきました。
目的は噂に聞く「孤高のブナ」に会うこと。そして、「日本のグランドキャニオン」の異名を持つという景色を眺めることです。今年は梅雨が早いそうですが、雨の合間の晴れ予報の土曜日。現地7時到着を目指して、夜中に家を発ちました。
足尾と言えば、日本で最初の公害「足尾銅山鉱毒事件」を学校で習った記憶がありますが、訪れたことはありませんでした。赤倉地区に入って驚いたのは、古河鉱業の銅精錬所の施設がそのまま残されて廃墟になっている姿が間近に見えたこと。建物は傷み、地盤は崩壊が進み。煤けた煙突が異様に見えました。国鉄足尾線の廃線跡もまた、暗い歴史を感じさせます。
その先にあるのが足尾銅親水公園。環境学習センターがあるのは、公害の教訓を踏まえてのことなんでしょう。ここから見える足尾の山々と渡良瀬川はとても魅力的です。原発事故による放射能汚染の様に立ち入り禁止にならないことがせめてもの救いでしょうか。
それはそれとして、山はとても魅力的でした。他欄にも書きましたが、周囲の山や深い谷の眺望は素晴らしく、ハイカーの歓声が聞かれました。是非、ここの尾根歩きを仲間にもさせてみたいのですが、登りが少々大変です。親水公園の標高は700m、中倉山が1530mで、沢入山は1704mですから、標高差1000mと登り応えがあります。それでもまあ、「来て良かった」と言ってくれるかな。
栃木県と群馬県の境にある山ですので、帰りは栃木県側(日光や宇都宮)に出るも良し、群馬県側(桐生など)に出るも良し。温泉に浸かり、美味しい地の食材を食べ、お土産を沢山買って帰りたいですね。
昨年は足尾に近いアカヤシオで有名な袈裟丸山を登りましたが、付近にはいい山が沢山あり、また訪れたいと思っています。
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