記録ID: 3195102
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
【過去レコ】槍ヶ岳(北鎌尾根) 〜想いはつのる〜
2010年07月17日(土) 〜
2010年07月19日(月)



- GPS
- 61:25
- 距離
- 38.2km
- 登り
- 3,430m
- 下り
- 3,369m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 9:25
2日目
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 11:55
天候 | 7/17-19 梅雨明けの快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿→(夜行バス)→穂高→(乗合タクシー)→中房温泉 ■復路 松本→(バス)→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ヤマレコ公開日:2021年8月 ※記録内容:2010年7月 ------------------------------------------ 先人が歩いていてくれたおかげで、私も歩ききることができました。残置ロープ等にも助けられましたし、道迷いしそうなときは、思い切って稜線まで登ると、その先の進むべき道が見えたりと…。 |
予約できる山小屋 |
|
ファイル |
(更新時刻:2021/08/07 11:59)
|
写真
【1998.8.7】
突然ですが、1998年夏。
槍ヶ岳登頂を仲間たちと喜んでいたまさにその時、突然、山頂の祠の下から顔を覗かせたのが、単独行の登山家。聞けば、祠の裏側に伸びる尾根(=通称、北鎌尾根)から登ってきたそうだが、地図を開けば、そこに尾根は描かれていても、登山道は記されていない。。。
そんな北鎌尾根の存在が、以後ずっと心に残ってゆくのであった。
突然ですが、1998年夏。
槍ヶ岳登頂を仲間たちと喜んでいたまさにその時、突然、山頂の祠の下から顔を覗かせたのが、単独行の登山家。聞けば、祠の裏側に伸びる尾根(=通称、北鎌尾根)から登ってきたそうだが、地図を開けば、そこに尾根は描かれていても、登山道は記されていない。。。
そんな北鎌尾根の存在が、以後ずっと心に残ってゆくのであった。
【2003.8.11】
湯俣で見つけてしまった「北鎌尾根」を示す道標! そうか…。北鎌尾根の登山口は存在していたんだ、と実感…。(当時でも、登山道はすでに廃道と言われていたが…。)
※この日は湯俣の天然温泉を満喫して、おしまい。
湯俣で見つけてしまった「北鎌尾根」を示す道標! そうか…。北鎌尾根の登山口は存在していたんだ、と実感…。(当時でも、登山道はすでに廃道と言われていたが…。)
※この日は湯俣の天然温泉を満喫して、おしまい。
【2010.7.18】
3:00 起床。ヒュッテ内はすでに人の動きが。
3:20 熟練者と見られる白ひげ2人組が出発していった。
3:40 満天の星空の下、我々も、ヒュッテを出発!
4:05 貧乏沢入口
3:00 起床。ヒュッテ内はすでに人の動きが。
3:20 熟練者と見られる白ひげ2人組が出発していった。
3:40 満天の星空の下、我々も、ヒュッテを出発!
4:05 貧乏沢入口
ここで白ひげ二人組がお湯を沸かしていた。聞けば、以前も北鎌を狙いに来たものの、悪天候のため断念したとのこと。何か熱意が伝わってくる!
お互いの健闘を祈り合ったところで、行ってきます!
お互いの健闘を祈り合ったところで、行ってきます!
4:52
雪渓の下りは、思ったよりも長かった。ここで、例の白ひげ組に追いつかれたが、彼らはアイゼンがないため、雪渓では相当手間取っていた。他方、我々はアイゼンを装着し、距離を一気に稼げたのだが、アイゼンの着け外しの時間を考えると、結果はあまり変わらなかったかも!?
雪渓の下りは、思ったよりも長かった。ここで、例の白ひげ組に追いつかれたが、彼らはアイゼンがないため、雪渓では相当手間取っていた。他方、我々はアイゼンを装着し、距離を一気に稼げたのだが、アイゼンの着け外しの時間を考えると、結果はあまり変わらなかったかも!?
5:22 雪渓の下は空洞。崩れたら怖かったね…。
雪渓を通過後、単独の女性にも抜かされた。彼女はとにかく足取りが軽い。すでに仲間たちと北鎌を踏破したことがあり、今回は敢えて単独で狙いに来たとのこと。
やはり、ここはツワモノレベルの人たちが集まる場所であり、我々3人は、ただただ羨望のまなざしを向けるのみ。。。
雪渓を通過後、単独の女性にも抜かされた。彼女はとにかく足取りが軽い。すでに仲間たちと北鎌を踏破したことがあり、今回は敢えて単独で狙いに来たとのこと。
やはり、ここはツワモノレベルの人たちが集まる場所であり、我々3人は、ただただ羨望のまなざしを向けるのみ。。。
沢に出てからすぐ左に曲がったところで、休憩をとる。
ここからは天井沢を上流に向かって歩く。ガイドブックには、広い河原の中を自由に歩けると書かれてあったが、水量は多く(沢と言うより、川!)、対岸へ渡るのも一苦労だった。
ここからは天井沢を上流に向かって歩く。ガイドブックには、広い河原の中を自由に歩けると書かれてあったが、水量は多く(沢と言うより、川!)、対岸へ渡るのも一苦労だった。
7:25-7:40 北鎌沢の出合。再度休憩。
北鎌沢の出合の目印となるケルンはあったが、あまり目立ってはいなかった。ここから今度は標高差680mの急登。しかも陽射しは強くなる…(汗)
北鎌沢の出合の目印となるケルンはあったが、あまり目立ってはいなかった。ここから今度は標高差680mの急登。しかも陽射しは強くなる…(汗)
8:28 ガイドブックでは、北鎌沢の水量は少なく、水は汲めるところで汲むべきだと記載されていたが、この時期は雪渓もあり、水量も豊富。標高約2200m地点あたりでも、水はまだ流れていたが、心配にもなり一人3リットルずつ、水を汲む。
さらに重たくなるが、Go!
さらに重たくなるが、Go!
9:26
この辺りで追いつかれたのが7人組のツアー団体(うち女性1人)。先頭と最後尾のガイドは何度も北鎌を経験したことがある様子。彼らのペースは遅すぎず速すぎず、しばらくは着いていったが、休憩時間のズレから結局は抜かされた。
さらに特筆すべきが3人組男性パーティー。彼らはなんと、本日未明に中房温泉から歩き始めたそうで、我々と7人組を颯爽と抜かしていった。何という体力…!?
この辺りで追いつかれたのが7人組のツアー団体(うち女性1人)。先頭と最後尾のガイドは何度も北鎌を経験したことがある様子。彼らのペースは遅すぎず速すぎず、しばらくは着いていったが、休憩時間のズレから結局は抜かされた。
さらに特筆すべきが3人組男性パーティー。彼らはなんと、本日未明に中房温泉から歩き始めたそうで、我々と7人組を颯爽と抜かしていった。何という体力…!?
9:31
北鎌沢右俣の中腹では、さらに左右に分かれる分岐があった。3人組は右ルートをたどっていたが、我々もこの右ルートに踏み込むと、とにかく尋常ではない傾斜の登り…。結局、7人組が進んだ左ルートに軌道修正。しかし、3人組を見れば、ザイルを張りながら登って行くではないか。うーん、できる男たちは違う… (→でも、彼らが進んでいく方向は違うような…!?)
北鎌沢右俣の中腹では、さらに左右に分かれる分岐があった。3人組は右ルートをたどっていたが、我々もこの右ルートに踏み込むと、とにかく尋常ではない傾斜の登り…。結局、7人組が進んだ左ルートに軌道修正。しかし、3人組を見れば、ザイルを張りながら登って行くではないか。うーん、できる男たちは違う… (→でも、彼らが進んでいく方向は違うような…!?)
やがて、7人組は長い1本のロープでお互いをつなぎ始めた。ここから先、万一誰かが滑落した時は、全員でその人が落ちるのを食い止めるための方法らしい。
しかし、安全のためとはいえ、ロープでつながれている限りは、常に一定の距離間隔で歩き続ける必要もあるのだろうから、好きな時に休んだり、自由に写真を撮ったりはできなそう、と思ってみたり…。
しかし、安全のためとはいえ、ロープでつながれている限りは、常に一定の距離間隔で歩き続ける必要もあるのだろうから、好きな時に休んだり、自由に写真を撮ったりはできなそう、と思ってみたり…。
12:05-12:15 小休憩
この小休憩後、ザックを背負い、いざ出発しようとしたその時、
あれ、
何だかおれの調子が狂ってる。。。
Kさん達から「wwの顔色が悪い」と言われ、そう言われるとなおさら気分が悪くなる。
この小休憩後、ザックを背負い、いざ出発しようとしたその時、
あれ、
何だかおれの調子が狂ってる。。。
Kさん達から「wwの顔色が悪い」と言われ、そう言われるとなおさら気分が悪くなる。
まだまだ行ける、という気持ちもありつつ、「休んでいいんだよ」というお二人の言葉に甘え、遠慮なくしゃがみ込むと、今まで張りつめていた緊張感がなくなり、一気にテンションダウン…。
12:15-12:55 小休憩が大休憩に。日陰で横になる。日射病!? 熱中症!? しかし一度起き上がり、Yさんに頭から水をかけてもらうと、それがほんの少量でも気持ちよくて、一気に目が覚める。まるで、お皿の乾いた河童が元気になるように。。。
(→これ以後、二人からはカッパと呼ばれることになるのだが。)
でも、Yさん、貴重な水をどうもありがとうございました♪
12:15-12:55 小休憩が大休憩に。日陰で横になる。日射病!? 熱中症!? しかし一度起き上がり、Yさんに頭から水をかけてもらうと、それがほんの少量でも気持ちよくて、一気に目が覚める。まるで、お皿の乾いた河童が元気になるように。。。
(→これ以後、二人からはカッパと呼ばれることになるのだが。)
でも、Yさん、貴重な水をどうもありがとうございました♪
そんな最中、早朝貧乏沢で出会った、単独の女性登山家が現れた。なんと彼女は、北鎌沢の出合が分からず、天上沢をかなり上流まで歩いてしまった、とのこと。テンポよく歩いていても、意外なところに落とし穴があるのが北鎌なのか!?
それでも、やはり今日中には槍ヶ岳まで辿り着きたいからと、再び単独で軽快に我々を抜かしていくのであった。
その後、我々も出発!
写真は、通過したP8を撮ったもの(と思われる)(13:01)
それでも、やはり今日中には槍ヶ岳まで辿り着きたいからと、再び単独で軽快に我々を抜かしていくのであった。
その後、我々も出発!
写真は、通過したP8を撮ったもの(と思われる)(13:01)
13:20 目の前には大きな存在感を放つ、独標(P10)!! 今からここに登ります!
そんなとき、先ほど出会った中房温泉発の3人組が、突如後ろからやってきた。例の右ルートをザイルを使って登っていたわけだから、どこか特別なポイントを経由して登ったのかと聞いてみると、単純にルートを選び間違えました、とのこと(笑)。
険しいルートと認識しつつも、引き返せないと判断し、ザイルや登はん具を駆使し何とか稜線に出た。そして、笑いながら「時間をロスしたー」と嘆いている。ほんとにすごいヤツらだ…。
彼らには追い抜いてもらったところで、我々も!
そんなとき、先ほど出会った中房温泉発の3人組が、突如後ろからやってきた。例の右ルートをザイルを使って登っていたわけだから、どこか特別なポイントを経由して登ったのかと聞いてみると、単純にルートを選び間違えました、とのこと(笑)。
険しいルートと認識しつつも、引き返せないと判断し、ザイルや登はん具を駆使し何とか稜線に出た。そして、笑いながら「時間をロスしたー」と嘆いている。ほんとにすごいヤツらだ…。
彼らには追い抜いてもらったところで、我々も!
13:50-14:05 ここでなんと、まさかの雪渓!!
火照った身体を、冷やしまくり〜♪
もう水場はないと思っていたので、まさにオアシス。8月ならなかったかもしれない雪渓。ここでかき氷をたくさん食べ、ペットボトルに雪を詰めて、飲み水確保!! イェーイ!!☆
火照った身体を、冷やしまくり〜♪
もう水場はないと思っていたので、まさにオアシス。8月ならなかったかもしれない雪渓。ここでかき氷をたくさん食べ、ペットボトルに雪を詰めて、飲み水確保!! イェーイ!!☆
14:44
独標の核心部に近付くにつれ、岩が大きくなっていく。稜線上の直登ルートと、直登を避けるトラバースルートがあり、我々は後者を選ぶ。
崖から飛び出した岩(オーバーハング!?)の下をくぐるような場所もあったが、
独標の核心部に近付くにつれ、岩が大きくなっていく。稜線上の直登ルートと、直登を避けるトラバースルートがあり、我々は後者を選ぶ。
崖から飛び出した岩(オーバーハング!?)の下をくぐるような場所もあったが、
P10 独標に到着! ガスりそうで、槍が良く見えた!
実はここで15:35。
この先、せめて北鎌平までは進もうか、という話も出たが、3人の体力を考え(→すでに疲労困憊!?)、ここでビバークすることにした。
一日中足場の悪い中、大天井ヒュッテから800mも下り、北鎌沢の急登を700m登り返し、さらに北鎌尾根を500mは登ってきたのだから、みんな頑張った!
そして、一日で槍ヶ岳まで歩き切るというのは、本当に健脚で体力のある登山家を指すのであり、おれらはまだその領域に達していないということを痛切に思い知らされる。
(それなのに、もし今日中に槍ヶ岳にたどり着いていたなら、翌日Yさん達は常念岳へ、おれは笠ヶ岳へという計画まで立てていた。なんとまぁ身の程知らずだったことか…。恐れ多くも山の神様、お許し下さいm(__)m)
実はここで15:35。
この先、せめて北鎌平までは進もうか、という話も出たが、3人の体力を考え(→すでに疲労困憊!?)、ここでビバークすることにした。
一日中足場の悪い中、大天井ヒュッテから800mも下り、北鎌沢の急登を700m登り返し、さらに北鎌尾根を500mは登ってきたのだから、みんな頑張った!
そして、一日で槍ヶ岳まで歩き切るというのは、本当に健脚で体力のある登山家を指すのであり、おれらはまだその領域に達していないということを痛切に思い知らされる。
(それなのに、もし今日中に槍ヶ岳にたどり着いていたなら、翌日Yさん達は常念岳へ、おれは笠ヶ岳へという計画まで立てていた。なんとまぁ身の程知らずだったことか…。恐れ多くも山の神様、お許し下さいm(__)m)
独標(2899m)にツエルトを張って寝る。これだって、実はなかなかできない体験!!
Yさん達は、これまでテント泊をしたことがないそうで…。野営デビューが2899mの独標だなんて、ものすごく記念すべきことですよ〜☆
Yさん達は、これまでテント泊をしたことがないそうで…。野営デビューが2899mの独標だなんて、ものすごく記念すべきことですよ〜☆
【2010.7.19】
3:30 起床
水がない…。
いや、ないわけではない。昨夜の夕食から、3人の持っている水の量を確認し、計画どおりに使った。そのため、朝食のうどんは、水をけちったせいで、ちょっとしょっぱかった(笑)。
それでも最終的に残った水が少ないと実感。(→個人用は、朝食終了時点で、残量が750ml…) 暑くならないうちに、距離を稼がねば!! と自分に言い聞かせ、今日も元気に行ってみよう!
3:30 起床
水がない…。
いや、ないわけではない。昨夜の夕食から、3人の持っている水の量を確認し、計画どおりに使った。そのため、朝食のうどんは、水をけちったせいで、ちょっとしょっぱかった(笑)。
それでも最終的に残った水が少ないと実感。(→個人用は、朝食終了時点で、残量が750ml…) 暑くならないうちに、距離を稼がねば!! と自分に言い聞かせ、今日も元気に行ってみよう!
左側に身体を寄せれるポイントがあった。ここで左側に身を寄せたはいいものの、再び直登するには、身体を右側に移動させなければならない。そして目の前には絶妙な場所にハーケンが打たれ、短いロープが垂れ下がっているのだが…。
このロープに全身の力を預けた時…、
ロープがハーケンごと抜け落ちたら…。
そんな恐怖感に襲われ、先に進めなくなってしまった💦
このロープに全身の力を預けた時…、
ロープがハーケンごと抜け落ちたら…。
そんな恐怖感に襲われ、先に進めなくなってしまった💦
結局、手に汗を握りながら、左手で垂れ下がったロープに一瞬ぐいっとぶら下がった後、右手でホールドを見つけ、その勢いで足場も確保。
恐怖との闘いだったが、Kさんが登った軌道にまで辿り着き、あとは無理やりよじ登る!
恐怖との闘いだったが、Kさんが登った軌道にまで辿り着き、あとは無理やりよじ登る!
はい、wwも続きます!
それにしても、三点支持が原則だとしたら、膝も駆使して(!?)四点支持の格好にもなった。どう考えてもきれいな登り方ではなかっただろうが、上からはKさん、下からはYさんの視線を感じながら、どうにかこうにかして登りきった…。
それにしても、三点支持が原則だとしたら、膝も駆使して(!?)四点支持の格好にもなった。どう考えてもきれいな登り方ではなかっただろうが、上からはKさん、下からはYさんの視線を感じながら、どうにかこうにかして登りきった…。
任務完遂!!
この先、登りやすい岩場に沿って登り、ちょうど角度が変わったところで…。
山頂から遠方を眺めている登山客と目が合った! 「今行きま〜す!」と手を振りながら叫んだが、その人は不思議そうな顔をしていた。そりゃそうだ…。このルートを知らない人からすれば、道迷いした人が登ってきた、くらいにしか思われないだろう…。
でも、間違いなくそこに山頂がある!! そう確信でき、ここで思わずうるうるときてしまった…。
この先、登りやすい岩場に沿って登り、ちょうど角度が変わったところで…。
山頂から遠方を眺めている登山客と目が合った! 「今行きま〜す!」と手を振りながら叫んだが、その人は不思議そうな顔をしていた。そりゃそうだ…。このルートを知らない人からすれば、道迷いした人が登ってきた、くらいにしか思われないだろう…。
でも、間違いなくそこに山頂がある!! そう確信でき、ここで思わずうるうるときてしまった…。
さらにその先。北アルプスは続くね〜。
と、いつまでも感慨にふけってはいられない。
(というより、ここで急に現実に戻る。)
南側の登山道から登ってくる登山客が後を絶たない。彼らは彼らで、もちろん槍ヶ岳登頂に大喜びしている。一生に一度、立てるか立てないかの槍ヶ岳に登頂したのだ!!
その姿を見ていたら、なぜだか、ヘルメットを着けている自分が、妙に場違いな気がしてしまって…。早くその場を立ち去りたい気分だった。(なんというか…、今日は誰にも会わず、貸し切り状態で北鎌尾根を歩いてきたことを、ここにいるみんなには秘密にしておきたい、自分のココロの中にだけ閉まっておきたい、そんな気分!?)
と、いつまでも感慨にふけってはいられない。
(というより、ここで急に現実に戻る。)
南側の登山道から登ってくる登山客が後を絶たない。彼らは彼らで、もちろん槍ヶ岳登頂に大喜びしている。一生に一度、立てるか立てないかの槍ヶ岳に登頂したのだ!!
その姿を見ていたら、なぜだか、ヘルメットを着けている自分が、妙に場違いな気がしてしまって…。早くその場を立ち去りたい気分だった。(なんというか…、今日は誰にも会わず、貸し切り状態で北鎌尾根を歩いてきたことを、ここにいるみんなには秘密にしておきたい、自分のココロの中にだけ閉まっておきたい、そんな気分!?)
徳澤園もいつかまた〜。
結局、19:20に上高地到着だったけど(→日照時間が長くてよかった)、明神館で予約を入れておいたタクシーに乗って、松本へ。
ビジネスホテルの一室で、3人で反省会🍺 長くて充実した一日だった!✌
結局、19:20に上高地到着だったけど(→日照時間が長くてよかった)、明神館で予約を入れておいたタクシーに乗って、松本へ。
ビジネスホテルの一室で、3人で反省会🍺 長くて充実した一日だった!✌
感想
※ヤマレコ公開日:2021年8月
※記録内容:2010年7月
------------------------------------------
◆2010年7月の山行記録
⇒上記添付ファイル(PDF)を参照
※原文(添付ファイルと同一)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1547251452&owner_id=6743162
(↑無駄に長い。しかし当時は熱くまとめたかったのだー!)
◆2021年8月に想うこと
北鎌。振り返れば、いつかは、いつかは…、という内に秘めた想いを募らせながら、満を持しての山行だった! 結局、自分が行けるか行けないかは、行ってみないと分からない。だから行けた!というのもある。もちろん、時として強引なYさんと、謙虚なのに肝の座ったKさんの存在も大きかった。
今でこそ、SNSやYoutube等で情報が溢れかえっているが、当時はまだそこまではなかったと思う。誰かのネット記事を探すくらい!? 逆に下山後、今回すれ違った人たちのの記録も見つけ、みんながそれぞれ歩ききったんだなと分かるのも嬉しかったし、これが今でいうヤマレコに繋がっている!
ちなみに、私たちが登った前日に、遭難事故が起きていたことも後から知った。やはり油断はできない場所である。それでもまたいつか!? という想いもある(笑) 次回は湯俣からの超クラシックルート!?(→Oさん切望!)もそそられつつ、やっぱり上高地から入って天上沢へ行くのが無難!? みなさまのレコも参考にさせてもらおう。
wildwind
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中房温泉から上高地まで表銀座ルート縦走 燕岳(合戦尾根) 大天井岳(表銀座) 西岳(喜作新道) 槍ヶ岳(東鎌尾根)
利用交通機関:
電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
私が北鎌の存在を知ったのはヤマレコで2012年くらい。何これ?とビックリして読み漁り、自分には歩く事が出来ない凄いコースを擬似体験してました〜(笑)
このレコでも他の登山者達も道間違いしたり、各々のドラマがあったんだろうと思いました!ホント皆さん強者でしたね!
それにしても1日目は燕岳を往復、最終日はそのまま上高地まで12時間以上の歩きも凄い体力ですね(^-^;
いやいや、客観的に見れば本当に無駄に長いだけだと思うのですが…(原文はもっと長い…)。10年以上前のことでも振り返れば、あれも書きたい、これも書きたい、という気持ちが出てきてしまい、こうなりました
(でも過去レコは、今後はもう少しコンパクトにする予定。でないと終わらない…
それにしても北鎌尾根。数々のドラマが生まれているのだと思います!
ちなみに最終日。本当は笠ヶ岳まで歩いて…、なんて計画していた自分を呪いつつ、Yさん&Kさんが常念まで行きたがっていたのも遮って、とにかく早く無事に下山して、さっぱりして…、ということを主張したのも覚えています。このへんが自分の弱さかな!?(いやいや、自己の技量をわきまえた安全意識!?)
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