中ア・片桐松川〜与田切川


- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,262m
- 下り
- 915m
コースタイム
パーティー;ひとり
10/4 車止発(1110)ユワタル沢出合(1250)H.1580m泊(1500)
/5 発(730)稜線(945)念丈岳(1030~45)鳥越峠(1115)中小避難小屋(1345)車着(1600?)
過去天気図(気象庁) | 2003年10月の天気図 |
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アクセス | |
ファイル |
(更新時刻:2018/09/14 13:28)
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感想
百名谷であるという片桐松川へ。この計画の肝は下降路を与田切川に採る点にこそ有る。
片桐松川は、(中アにしては)そこそこ滝もあり楽しめる部類の沢であったが、日帰りスケールでもあり風格の点で第一級渓谷の範疇からはどう贔屓目に見ても外れてしまう。残念ながら大滑八丁とやらも胸ときめく程の空間ではなかった。
念丈岳からの展望を楽しんだら、ここで帰ってはいけない。飯田松川の源流域(又は源流行き)にも惹かれたけれど、一流域一本(は観よう)という主旨の元に笹に覆われた鳥越峠から東へと進路を採る。与田切川は地図通りに実に何も無い沢で、乾いた秋空の下開放的な気分でゆらゆらと水と同化して流下するのは何とも気持ちの良い行為だった。札幌近郊で遡下降していた頃の初心を俺に思い起こさせた。
木曽山脈の渓谷について、内容無くツマランだとか脆い半端だ大味だとか何とか言う発言からそろそろ中アを開放してあげたい。ゴルジュや滝だけが沢登りの要素ではない、渓谷の持つ豊かさにもっと目を向けなければ。でないと馬鹿者無定見者の沢登り二流発言を容認する土壌を生むことになる。今回の与田切川や六月の伊奈川のように無垢で清潔な遡行フィールドを提供してくれる門戸の広い場という捉え方をするのも一方ではないかと考えるのだが如何なものだろうか? 釣り師にも荒らされて居らず、水清く岩白く人気無く、初心者がより良き思想を育むに誠に良き地に思う。渓谷の捉え方は人それぞれ千差万別なのは当然の事だが、単なる二次元的「線」としか認知できないのでは沢は谷は不幸だ。自然のありとあらゆる豊かさを享受感受するのは勿論の事、立案時に思想や自己主張を盛り込み更には時間軸をも駆使した物語性に主眼を於いた語られ方をしないことには芽のある若手が育つことは叶わないだろう。今回、そんなことも考えながら飛び石下降を続けたのだった。
ヒッチしたオッサンによれば今日は越百から富士山が望めたという。ちっ。
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