ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2937187
全員に公開
山滑走
妙高・戸隠・雨飾

乙妻山 梯子尾根から北東斜面

2021年02月20日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 新潟県 長野県
 - 拍手
GPS
09:30
距離
16.5km
登り
1,547m
下り
1,537m

コースタイム

日帰り
山行
8:52
休憩
0:36
合計
9:28
距離 16.5km 登り 1,547m 下り 1,547m
4:52
88
6:20
6:24
36
佐渡山鞍部
7:00
7:05
240
氷沢川
11:05
11:30
138
13:48
13:50
29
佐渡山鞍部
14:19
1
14:20
ゴール地点
天候 快晴。北アルプス霞あり。朝の気温氷点下7℃ぐらい。山頂時点で0℃ぐらい。
山頂のみ南風風速20m超の爆風。
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大橋駐車場。4時30分頃で5台。下山時14時過ぎで道路に溢れてる。
コース状況/
危険箇所等
有名なルートなので解説不要かと思いますが私見では以下の通り。
佐渡山鞍部まではたんたんと登る。難しいところはない。
その後、氷沢川を渡るがいろんなトレースがある。何がいいかはわからないのでてきとうに選ぶ。
今回登った尾根は、梯子尾根とか中妻尾根とか言われてるよう。ほとんど、アップダウンのない、ずーーっと尾根通しの登り一辺倒。
取り付き点から急な登り。中間辺りは痩せ尾根となる。終盤は立ち木のないかなりの急斜面。雪崩に要注意。
乙妻山本体は手前の尾根にさえぎられて山頂直前まで見えない。
北東斜面の滑走はどこからエントリーしても一ヶ所に収斂する。エントリーポイントを山頂近くにするほど急になる。今日みたいな昇温、南風でも太陽光にまともに照らされず南風も当たらない北東斜面は、雪の状態が非常によいと感じた。
最後、佐渡山鞍部からの滑りは雪質悪く、雪面ガタガタ、立ち木がたくさんで尾根の左右への転落を避け滑るため難しい。木に激突して最後にケガなどしないよう要注意。
その他周辺情報 直帰。
今日も真っ暗スタート。上を向けば満点の星空。
2021年02月20日 04:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 4:57
今日も真っ暗スタート。上を向けば満点の星空。
30分ほど歩いて黒姫山との分岐点に。なお帰りはこの区間5分ほど。
2021年02月20日 05:27撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
2/20 5:27
30分ほど歩いて黒姫山との分岐点に。なお帰りはこの区間5分ほど。
後立山連峰から明るくなってきた。白馬、五竜の形がよくわかる。今日も快晴の予感。
2021年02月20日 05:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 5:50
後立山連峰から明るくなってきた。白馬、五竜の形がよくわかる。今日も快晴の予感。
佐渡山鞍部まではトレースしっかり。
2021年02月20日 06:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
2/20 6:17
佐渡山鞍部まではトレースしっかり。
高妻山がモルゲンロート。実際にはもっと赤くてすごくきれいだった。
2021年02月20日 06:35撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 6:35
高妻山がモルゲンロート。実際にはもっと赤くてすごくきれいだった。
氷沢川に降り立つ。デブリで木がなぎ倒されている。
2021年02月20日 07:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
2/20 7:12
氷沢川に降り立つ。デブリで木がなぎ倒されている。
尾根にとりつく。
トレースなし。
2021年02月20日 07:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 7:22
尾根にとりつく。
トレースなし。
振り返るとマイトレースのみ。
2021年02月20日 07:32撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 7:32
振り返るとマイトレースのみ。
高妻山がド迫力。
2021年02月20日 08:11撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 8:11
高妻山がド迫力。
かっこよぎる、これ。
雪崩の破断面がクッキリ。
2021年02月20日 08:11撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
6
2/20 8:11
かっこよぎる、これ。
雪崩の破断面がクッキリ。
黒姫山。
2021年02月20日 08:19撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 8:19
黒姫山。
痩せ尾根。真ん中の亀裂、覗くと3m以上の落とし穴。
2021年02月20日 08:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 8:45
痩せ尾根。真ん中の亀裂、覗くと3m以上の落とし穴。
高妻山にむかっているお二人。
2021年02月20日 08:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 8:55
高妻山にむかっているお二人。
ドカンと妙高山。外輪山がはっきりとわかる特徴のある山だ。
昨年、子供と登ったのが懐かしい。
2021年02月20日 09:03撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
6
2/20 9:03
ドカンと妙高山。外輪山がはっきりとわかる特徴のある山だ。
昨年、子供と登ったのが懐かしい。
誰も歩いていない。ひたすら登り詰めていく。乙妻山山頂は見えない。
2021年02月20日 09:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 9:04
誰も歩いていない。ひたすら登り詰めていく。乙妻山山頂は見えない。
このあと、とりつく斜面だが破断面クッキリ。
2021年02月20日 09:06撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 9:06
このあと、とりつく斜面だが破断面クッキリ。
黒姫山とマイトレース。
2021年02月20日 09:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 9:10
黒姫山とマイトレース。
この世界にたった一人だけ。
2021年02月20日 09:32撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 9:32
この世界にたった一人だけ。
これが斜度。
2021年02月20日 09:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 9:37
これが斜度。
かなりの急斜面でひたすらジグを切りながら慎重に登っていく。
雪崩れるなよ。
2021年02月20日 10:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 10:10
かなりの急斜面でひたすらジグを切りながら慎重に登っていく。
雪崩れるなよ。
高妻チームはこの尾根を登っている。こちらよりもさらに急だ。下山して駐車場で聞いたが、今日はこの斜度でもシールで登れたと。
2021年02月20日 10:15撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 10:15
高妻チームはこの尾根を登っている。こちらよりもさらに急だ。下山して駐車場で聞いたが、今日はこの斜度でもシールで登れたと。
ドカンと頚城山塊。妙高山、火打山、焼山、金山。
さらに左に雨飾山があるが見切れてしまった。焼山を滑ってみたい!
2021年02月20日 10:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 10:45
ドカンと頚城山塊。妙高山、火打山、焼山、金山。
さらに左に雨飾山があるが見切れてしまった。焼山を滑ってみたい!
ようやく山頂が近づいてきた。
2021年02月20日 10:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 10:50
ようやく山頂が近づいてきた。
ここを上り詰めば山頂だ。
2021年02月20日 10:59撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 10:59
ここを上り詰めば山頂だ。
強烈な風の中を山頂へ登っていく。
山頂で居合わせた方が送ってくださいました。ありがとうございます!
強烈な風の中を山頂へ登っていく。
山頂で居合わせた方が送ってくださいました。ありがとうございます!
ちょうど山頂で居合わせた方。見ての通り爆風が吹き荒れる。
2021年02月20日 11:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 11:16
ちょうど山頂で居合わせた方。見ての通り爆風が吹き荒れる。
山頂!6時間かかった。
穏やかに見えるが爆風に耐えている。
2021年02月20日 11:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8
2/20 11:18
山頂!6時間かかった。
穏やかに見えるが爆風に耐えている。
パッと一枚、後立山連峰。
2021年02月20日 11:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 11:18
パッと一枚、後立山連峰。
高妻山。
2021年02月20日 11:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 11:38
高妻山。
妙高山。
2021年02月20日 11:42撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 11:42
妙高山。
火打山、焼山。
2021年02月20日 11:43撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 11:43
火打山、焼山。
では北東斜面、行くぜ。
2021年02月20日 11:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 11:38
では北東斜面、行くぜ。
アハモーメント。
2021年02月20日 11:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 11:45
アハモーメント。
今週もノーシュプール斜面、ゲットしました。
2021年02月20日 11:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5
2/20 11:45
今週もノーシュプール斜面、ゲットしました。
ヒャッホーモーメント。
来てよかった。
2021年02月20日 11:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8
2/20 11:46
ヒャッホーモーメント。
来てよかった。
笑いが止まらない。
2021年02月20日 11:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
6
2/20 11:49
笑いが止まらない。
まだまだ行ける。見えるトレースは尾根ではなくこの斜面を登ってきた方々のもの。
2021年02月20日 11:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
7
2/20 11:50
まだまだ行ける。見えるトレースは尾根ではなくこの斜面を登ってきた方々のもの。
浮遊感。
2021年02月20日 11:51撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
9
2/20 11:51
浮遊感。
見えるターン弧はすべて自分のもの。
下手なりにこの独占状態はタマランチ。
2021年02月20日 11:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
9
2/20 11:56
見えるターン弧はすべて自分のもの。
下手なりにこの独占状態はタマランチ。
佐渡山からの乙妻山。これが北東斜面。山頂で居合わせた方が送ってくださいました。ありがとうございます!
佐渡山からの乙妻山。これが北東斜面。山頂で居合わせた方が送ってくださいました。ありがとうございます!
春爛漫。
2021年02月20日 12:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 12:01
春爛漫。
斜面からデブリ。
2021年02月20日 12:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 12:17
斜面からデブリ。
佐渡山暗部に登り返して最後の尾根滑走。
ここが一番苦労した。
2021年02月20日 14:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
2/20 14:01
佐渡山暗部に登り返して最後の尾根滑走。
ここが一番苦労した。
自動運転中。
2021年02月20日 14:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
2/20 14:13
自動運転中。
ゴール〜!
2021年02月20日 14:21撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
2/20 14:21
ゴール〜!
撮影機器:

感想

2週間前、ヤマレコのフォローさんが3名、同日に乙妻山BCをされていて、大変な賑わいだったようだ。これは、よほどよいに違いないということで今週は乙妻山にロックオンしていたが、前日、風予報が風速20-25mと出た。森林限界の歩行があり、ヤバくないかと思いつつも、今更みすみす変更もしたくない。最悪、黒姫山の選択肢も考えつつ、現地へ向かう。激戦の駐車場を勝ち取るため4時に到着するとまだたったの数台で余裕だった。上空の様子を見ても風の音など全くしない。これは乙妻山決行だ。ほぼ同時にスタートした方は高妻山に行くという。他の車の車内にはまだ人の様子。ということは、これ、もしかして、乙妻山は、ボッチになる?と出発の時点で予感していた。
氷沢川までおりると、尾根取りつき地点で休憩している先行者を発見。聞くと、尾根
を登るというが、休憩中のため、いやおうなしに期せずして自分がトップになった。
さて、この登る尾根がなかなか急登続き、さらにトレースゼロで、雪が結構深い。最終的には、標高差900mをずっと一人で4時間ラッセルし続けて山頂まで登りとおすことになった。
前後には誰もいない。特に最後の無木立の急斜面は万が一、雪崩が発生すればかなりまずい状況になる雪の量と斜面の状況だった。ただ、今日は、急斜面でもしっかりとスキーを踏み込めば、バケツ並みに雪が沈み込み、ずれる感じもなく、無心に登り続けた。登っても登っても山頂が見えず、ようやく最後の尾根を越えると山頂を捉えた。ここまでは、ビックリするほど、風はなくそよ風以下。しかし、山頂手前10mほどの個所から見上げる山頂は爆風が吹き荒れている。ここまできたら行くしかないと山頂をゲット。北東斜面から登ってきた方とほぼ同時になり、爆風下で写真を取り合って、シーールのまま、ピンポンダッシュで10mほど戻って落ち着いた。
さて、今日のメインイベント、北東斜面の滑走だ。
初めてで勝手がわからないが、有名斜面なのでてきとうに飛び込めば大丈夫でしょうということで、斜度が少し緩そうな斜面を選んでドロップしたが結構急だった笑。
雪はパウダーバフバフで数少ないBC経験を振り返って今日ほどのパフパフ、バフバフ感を体験できたのは初めてだった。滑走斜面下部に危険な岩や沢もなく、多少の斜度があっても安心の斜面だった。いや〜、気持ち良すぎた。
その後、佐渡山鞍部までやってきたころには上空では風が唸りまくり、かなりやばい雰囲気。早朝狙いで登った甲斐があった。この斜面、病みつきになりそう。
また、来よう。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:749人

コメント

貸し切りの乙妻山BC最高!
Murphyさん、おはようございます。
貸し切りの乙妻山BC最高でしたね!
天気予報通り快晴ながらも稜線は爆風、それでも北東斜面はパウパウですね。雪崩れそうな梯子尾根も上手なコース取りしていて腕を上げてますね。PONでも足首までのソロラッセル、かなり大変だったかと思いますがいざという時のためにやっておいた方がよいと思います。山ではいつ何が起きるか誰にもわかりません。
今回もノートレースで最高でしたね!しばらくは指を加えて見ています。
hareharawaiより
2021/2/21 7:18
Re: 貸し切りの乙妻山BC最高!
hareharawaiさん、こんにちは。
絶好のコンディションをまた当ててしまいました。それなりの人気の斜面で一番手で滑るというのはなかなかめぐってこないと思いますのでほんとにラッキーでした。
ずっと一人でラッセルしていった甲斐がありました。
hareharawaiさんも、早く治るといいですね!
2021/2/21 22:09
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら