乙妻山 梯子尾根から北東斜面


- GPS
- 09:30
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,547m
- 下り
- 1,537m
コースタイム
天候 | 快晴。北アルプス霞あり。朝の気温氷点下7℃ぐらい。山頂時点で0℃ぐらい。 山頂のみ南風風速20m超の爆風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
有名なルートなので解説不要かと思いますが私見では以下の通り。 佐渡山鞍部まではたんたんと登る。難しいところはない。 その後、氷沢川を渡るがいろんなトレースがある。何がいいかはわからないのでてきとうに選ぶ。 今回登った尾根は、梯子尾根とか中妻尾根とか言われてるよう。ほとんど、アップダウンのない、ずーーっと尾根通しの登り一辺倒。 取り付き点から急な登り。中間辺りは痩せ尾根となる。終盤は立ち木のないかなりの急斜面。雪崩に要注意。 乙妻山本体は手前の尾根にさえぎられて山頂直前まで見えない。 北東斜面の滑走はどこからエントリーしても一ヶ所に収斂する。エントリーポイントを山頂近くにするほど急になる。今日みたいな昇温、南風でも太陽光にまともに照らされず南風も当たらない北東斜面は、雪の状態が非常によいと感じた。 最後、佐渡山鞍部からの滑りは雪質悪く、雪面ガタガタ、立ち木がたくさんで尾根の左右への転落を避け滑るため難しい。木に激突して最後にケガなどしないよう要注意。 |
その他周辺情報 | 直帰。 |
写真
感想
2週間前、ヤマレコのフォローさんが3名、同日に乙妻山BCをされていて、大変な賑わいだったようだ。これは、よほどよいに違いないということで今週は乙妻山にロックオンしていたが、前日、風予報が風速20-25mと出た。森林限界の歩行があり、ヤバくないかと思いつつも、今更みすみす変更もしたくない。最悪、黒姫山の選択肢も考えつつ、現地へ向かう。激戦の駐車場を勝ち取るため4時に到着するとまだたったの数台で余裕だった。上空の様子を見ても風の音など全くしない。これは乙妻山決行だ。ほぼ同時にスタートした方は高妻山に行くという。他の車の車内にはまだ人の様子。ということは、これ、もしかして、乙妻山は、ボッチになる?と出発の時点で予感していた。
氷沢川までおりると、尾根取りつき地点で休憩している先行者を発見。聞くと、尾根
を登るというが、休憩中のため、いやおうなしに期せずして自分がトップになった。
さて、この登る尾根がなかなか急登続き、さらにトレースゼロで、雪が結構深い。最終的には、標高差900mをずっと一人で4時間ラッセルし続けて山頂まで登りとおすことになった。
前後には誰もいない。特に最後の無木立の急斜面は万が一、雪崩が発生すればかなりまずい状況になる雪の量と斜面の状況だった。ただ、今日は、急斜面でもしっかりとスキーを踏み込めば、バケツ並みに雪が沈み込み、ずれる感じもなく、無心に登り続けた。登っても登っても山頂が見えず、ようやく最後の尾根を越えると山頂を捉えた。ここまでは、ビックリするほど、風はなくそよ風以下。しかし、山頂手前10mほどの個所から見上げる山頂は爆風が吹き荒れている。ここまできたら行くしかないと山頂をゲット。北東斜面から登ってきた方とほぼ同時になり、爆風下で写真を取り合って、シーールのまま、ピンポンダッシュで10mほど戻って落ち着いた。
さて、今日のメインイベント、北東斜面の滑走だ。
初めてで勝手がわからないが、有名斜面なのでてきとうに飛び込めば大丈夫でしょうということで、斜度が少し緩そうな斜面を選んでドロップしたが結構急だった笑。
雪はパウダーバフバフで数少ないBC経験を振り返って今日ほどのパフパフ、バフバフ感を体験できたのは初めてだった。滑走斜面下部に危険な岩や沢もなく、多少の斜度があっても安心の斜面だった。いや〜、気持ち良すぎた。
その後、佐渡山鞍部までやってきたころには上空では風が唸りまくり、かなりやばい雰囲気。早朝狙いで登った甲斐があった。この斜面、病みつきになりそう。
また、来よう。
コメント
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Murphyさん、おはようございます。
貸し切りの乙妻山BC最高でしたね!
天気予報通り快晴ながらも稜線は爆風、それでも北東斜面はパウパウですね。雪崩れそうな梯子尾根も上手なコース取りしていて腕を上げてますね。PONでも足首までのソロラッセル、かなり大変だったかと思いますがいざという時のためにやっておいた方がよいと思います。山ではいつ何が起きるか誰にもわかりません。
今回もノートレースで最高でしたね!しばらくは指を加えて見ています。
hareharawaiより
hareharawaiさん、こんにちは。
絶好のコンディションをまた当ててしまいました。それなりの人気の斜面で一番手で滑るというのはなかなかめぐってこないと思いますのでほんとにラッキーでした。
ずっと一人でラッセルしていった甲斐がありました。
hareharawaiさんも、早く治るといいですね!
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