ダイラと三国岳



- GPS
- 06:06
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 866m
- 下り
- 851m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
最後の紅葉かもしれないと岐阜・三重・滋賀の県境にある三国岳に行ってきた。当初は烏帽子岳から三国に周回を考えていたが、烏帽子への登山口が判らなくてダイラの頭から三国岳に登り、標高550mのダイラの紅葉を期待してコースを変更した。
湖東三山ICから大君ヶ畑-鞍掛峠・時山と山道で時間が掛かった。おまけに水資源公団施設前の登山口と思わしき林道状の道を進むと水量の多い谷となり、とても登れるようなものでないことにすぐ諦めて、三国岳への登山口に移動した。赤い橋より少し上流に道脇の広場があったので、そこに駐車して歩き始めると、丁度そこに三国岳登山口との表示があった。墓地を過ぎると害獣除け柵があって少し山道を進むと尾根と谷コースの分岐にでたので、行きは尾根道を帰りは谷道を歩もうと右手の山道を歩きだした。何処もそうであるが、尾根への登り口は急斜面でシンドイのだが、ここも同じにようにヒノキの植林地で何も見えず、ただ下だけを見て歩くのみだ。風がないのでこの時期でも汗が出るほどなのが不思議がって服装の調整をする次第だ。
いつの間にか傾斜は緩やかになって植林地から落葉樹林に代わっていて、592mピークを越えた辺りから赤い紅葉が見えだしてカメラを向け始めた。殆どの木々が葉を落下さているのに、何本かの木が赤や黄色の葉をつけて我々を待っていたかのようである。最後の急斜面を喘いで登るとダイラの頭である。烏帽子や三国とその稜線が良く見えて、中間にある送電線の鉄塔が目の前だ。本来ならあそこで昼食の予定であったが、結果はこのダイラの頭と相成った。尾根コースは霊仙や鍋尻山などを終始見ながらの快適なコースで、特に北方向の景色が良かった。
ダイラの頭から急斜面をかなり下降して、コルから北斜面のトラバースとなり足幅ほどのステップが急斜面に続いていてあまり気持ちの良いものではなかった。谷コースへの下降点分岐を過ぎて三国岳へのこれまた急な斜面を登っていると岩の出っ張りから、北方面の遠くに白い雪をかぶった山が見えた。御岳か白山かと山座同定に意見が沢山出るが決め手はない。そこからは最後の登りで、すぐに三国岳山頂に到着した。岐阜・三重・滋賀の三国岳である。これで、滋賀を取り巻く三国岳は全て登ったことになるものと思う。
三国の標高の最高点は直ぐ東にあるので10分ほどで着いたが、木々が多く葉の落ちた枝越しに周辺の山が見える程度で、新緑から秋口に掛けては何も見えない味気ない山頂なのだろう。そこへ行くと三国岳は木々が低く360°周囲の山が見える。藤原、御池、鈴北、鈴ケ岳、養老山地、霊仙、鍋尻、伊吹等々殆どの山並みが見えて、山座同定などできないくらい沢山である。更に琵琶湖も見えて、比良山地も全体が見えたものの、比叡山は何処なのか不鮮明で確認できなかった。
往路を戻り、阿蘇谷への下降点から少ない踏み跡を辿って、小谷を進むと左から緩傾斜の台地が見えてきて、僅かばかりの黄葉と紅葉の木々があって、このダイラに今回来た甲斐があったというものだ。緩い斜面はかなり広くて、何段かありそうだが今回はそれらを探索する時間的余裕がないのが残念だ。次回にでもこの周辺を散策してみたいものである。
そこからは阿蘇谷を忠実に下降するので、沢の中を進むため渡渉することおびただしい。踏み跡は偶に見えるほどであるが、変わりにピンクテープと古い赤テープに助けられて、右岸左岸を何度渡渉したことか数知れない。下降していると石段が多数出てきて枡状に仕切られていて、これは何だろうと思っていると『ワサビ田なので進入禁止』と表示があったが、以前はここでワサビを栽培していたのだと判った。今は草ぼうぼうで見る影もないが、昔は見事なワサビの葉が累々と茂っていたものだろうと想像した。
谷の水量が増えてきて渡渉がシンドクなってきたら、簡易橋が掛けられていて河を渡る困難さはなくなってきた。傾斜も緩んできて左の稜線が随分と下がってきてもうすぐ登山口なのかなと思っていたら、林道に出て害獣防止柵と墓地に出て、すぐ先が駐車地であった。
”八”、”竹” L
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する