【日帰り】甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根【9合手前まで】


- GPS
- 12:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 2,107m
- 下り
- 2,094m
コースタイム
07:47 笹ノ平分岐点
09:26 刃渡り
10:30 五丈小屋跡
11:35 七丈小屋 11:50
12:52 8合御来迎場 13:00
13:16 9合手前くらい
17:45 尾白川渓谷駐車場
天候 | 快晴 無風(稜線でも微風すら吹かず) 気温 5:00 +1℃(駐車場) 暑くて、終日半袖で汗だく |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道韮崎ICより国道20号経由、道の駅白州手前を左折 ※ガイドにより小淵沢ICや長坂ICなどあるが、韮崎ICからのアクセスが、国道20号が信号も少なく、真っ直ぐで走りやすい。 ▼駐車場 尾白川渓谷駐車場(竹宇駒ケ岳神社) 100台 無料 男女別水洗トイレ |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼コース状況 【駐車場〜笹ノ平分岐点】 積雪ほとんどなし。登山道だけが一部凍結。 危険箇所なし。 【笹ノ平分岐点〜刃渡り】 積雪または凍結多く、要アイゼン。 刃渡りは、雪がのっていて、夏より歩きやすい。 危険箇所なし。 【刃渡り〜五丈小屋跡】 刃渡り直後の鎖場や梯子場が凍結していて危険。 軽アイゼンではダメ。 刃利天狗からの黒戸山巻き道は積雪あるが、歩きやすい。 【五丈小屋跡〜七丈小屋】 梯子、鎖場が凍結していて危険。 特に鎖場は、朝のうちはステップがないので、要注意。 小屋手前のトラバースは、ロープが張ってあるが、狭い足元は腐れ雪で崩れやすく危険。 【七丈小屋〜8合先(岩場手前)】 テントサイト脇は吹き溜まりでズボズボはまるが、その先からは、ひたすら急な雪壁をまっすぐ登る。 雪面は締まっていて、アイゼンがよく効くので歩きやすい。 【岩場〜山頂】 ※伝聞(山頂まで行った人の話) 岩の間に吹き溜まった雪が腐っていて、かなり危険。 登れないことはないが、下りは人によってはロープなど使うことも考慮。 ★道具 アイゼン(前爪)・ピッケルは必要。 不慣れな同行者がいる場合、確保・懸垂の用具。 (五丈〜七丈間で実際に使用していた方々いました。) ワカンやスノーシューは必要なし。 ▼温泉・食事 尾白の湯 http://www.verga.jp/modules/tinyd1/ 時間 10:00〜21:00 料金 700円 尾白川渓谷駐車場から車で3分なので便利。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
私の山行スタイルは基本的にはソロなのだが、今年に入ってまだ一度も単独行していない。
前日に北横岳で遊んだついでに、その近場でどこか考えて、甲斐駒ケ岳に日帰りでチャレンジすることにした。
★参考
「360度大展望 快晴の北横岳」
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-277063.html
しかし、かなりの体重増。しかも、暗い中は歩きたくない。
そうなると、山頂を踏むのは難しいかな。
とにかく行けるところまで行って、13時を目処に下山開始と設定。
道の駅白州で車中泊。
明るくなり始める5時過ぎに出発の予定が、5時起床。
山頂踏める可能性が低くなり、登るのやめようかという気持ちが芽生えたが、振り切って尾白川渓谷駐車場へ移動。
車は6台。あまり人は入ってなさそう。
でも、小屋番さんの車があるので、小屋は開いているらしい。
スタート後しばらくは、晩秋の様相。尾根に乗ると登山道に雪や氷が。
しかし、登山道以外のところに積雪はない。
わざわざ凍結しているところを歩く必要もないので、“溝”から出て、尾根トップを歩く。
そして、笹ノ平分岐点に到着。
ここからは本格的な登りで、斜面全体に雪がついているので、アイゼンを装着。
まだ早い時間帯で雪も締まっているので歩きやすい。
なんとか登り切り、目の前が明るくなった。
刃渡りだ。
本来は危険箇所なのだが、リッジ上に雪が積もっていて歩きやすくなっている。
ここを超えればあとは楽だ!と思っていたが、甘かった。
寒暖の差が激しい今の時期、融雪→再結氷の繰り返しで、特に鎖場はツルンツルンになっている。
とりあえず・・・
透明な氷にアイゼンを刺すのがもったいなかったので、脇を登ってみた。
大変だった(汗
次はしっかり蹴り込んだ。
彫刻したい衝動に駆られたが、頑張った!
参上!
とか、千葉県民っぽいこともしなかった。
黒戸山をのんびり巻いて、五丈小屋跡近くになると、木々の隙間から甲斐駒ケ岳山頂がチラチラ見えてくる。
早くあそこに立ちたい!と思いつつ、時間は微妙。
急く心を落ち着かせ、梯子に取り付く。
あぁ、やっぱり凍っているのね・・・
一段上まで上がると、雪が降ってきた。
しかし、天気は快晴そのもの。
上を見ていると、ガッ!ガッ!と氷に蹴り込んでいる音が。
そして、カンカンと甲高い金属音もする。
ピッケルが梯子や鎖にぶつかったり、引き摺っている音っぽい。
しばらく、下で待機。
なんだか大変そうだ・・・
最後の梯子に差し掛かったときに目が合った。
「こんにちは」
とあいさつするも、返事する余裕すらない模様。
どうやら二人組のようだが、一応人数を確認するも、返答なし。
もう一度確認すると、
「えっ?あ、二人です、すみません」
との返事が。
えー、そんなに大変なのぉ?
確かに大変でした。
ここ、帰り下りたくないなぁと思いながら、先へ進む。
次の鎖場に取り付こうと思ったら、上からロープが降りてきた。
そして、男性が懸垂で下降。
その男性が確保しながら、おばちゃんが全力で降りてきた。
えー、えー、そんなに大変なのぉ?
はい、大変でした。
あぁ、面倒臭い。
なんとか、小屋手前のピークまで登り切り、あとは巻くだけ。
が、この巻き道がまた大変!
真新しいロープが張ってあり、なんだか嫌な予感。
日当たりがよく、狭い足元の雪が腐っていて、崩れる崩れる。
右脇にロープを挟んで進んでいたのだが、
足元が崩れてロープにぶら下るや否や、ダイエットを決意!
も束の間、目の前の小屋でおにぎり3つ食べた。
ここでピッケルを出し、山頂に向かう。
しかし、時間的にはピークを踏むのは無理。
でも、せめて展望の良い8合までは行きたい。
8合まで行けば、向こう側が見えるのだ。
テント場を過ぎると、山頂直下の岩場までは、ひたすら雪壁を直登。
雪は締まっているので登りやすい。
急な斜面がなだらかになると、8号の御来迎場だ。
正面の八ヶ岳や隣の鋸岳、その遠方に北アルプス。
そして、今まで鳳凰三山しか見えていなかったところに、北岳が見えた。
雲ひとつない快晴。風もまったくない。
しばしボーっとする。
もう、満足。
時間も、もうすぐ13時。リミットだ。
とりあえず、2本の剣の下まで行き、戻ってくる。
でも、やはり名残惜しい。
もう1時間あれば、あの山頂に立てたのだ。
寝坊が悔やまれるが、仕方がない。
下山開始。
登りで苦労した雪面は、時折滑り台と化す。
滑ってそのまま大の字になってみたり。
あぁ、気持ちいい。
もう少し、ここに居たいなぁ・・・
少しずつ下っていき、小屋に到着。
そのまま通過し、先ほどよりも更に腐った雪のトラバースを行く。
今日のお楽しみは終了。気持ちが切り替わる。
あとは怪我をしないように下るだけ。
昨年の正月に、ここで右肩靭帯を痛めているので、気を引き締める。
気を引き締めていれば、鎖場も問題はない。
とっとと下る。
途中、スタート前に駐車場でお話した方と会い、しばし、お話。
小屋泊まりとのことで、翌日の天気が微妙だが健闘を祈って別れた。
尾白川渓谷遊歩道分岐で、行きですれ違ったお二方に追いついた。
かなりバテていたが、感じのよい方々。
行きであいさつが返せなかったのは、やはり大変だったのだろう。
お先に失礼し、明るいうちに駐車場に帰還。
3月にもかかわらず、汗だくになったので、すぐ近くの温泉「尾白の湯」に向かう。
汗を流してサッパリしたあとは、食堂で甲府鳥もつ煮定食で空腹を満たし、ノンアルコールビールで喉を潤す。
道の駅白州へ移動し、渋滞が解消した頃合いを見計らって、帰路についた。
もう少し痩せていれば、山頂踏めたかなぁ・・・
anbyさん こんばんわ。あれから真直ぐ帰るとは、思っては、なかったのですが
anbyさん、こんにちわ。
驚きました〜。北横岳の翌日に甲斐駒とは。
普通、逆の様な
でも、そこがanbyさん。
一人くらい(13Bさんとか)しょっぴいていけばよかったのに。
あ、でも単独行がしたかったんですね
先日はお疲れ様でした!
どこ行こうか考えてたとき、南アルプスか八ヶ岳が頭に浮かび、人が少なそうでのんびりできるということで、黒戸尾根にしました。
13Bさんにはフラれました
なんとなく甲斐駒を登ろうと思ってしまい、ネタがまったく準備できてなかったのが残念デス。
無風快晴という、山メシにはこれ以上ない好条件だったのに・・・
かなり暑かったので、イチゴシロップくらいあればカキ氷食べられたのですが
練乳かけてもいいですか(*'▽'*)
いーなー
雪山登って そゆことしてみたい。
ダイエット…
ハルもしないとなー
練乳は必須ッス!
ダイエット…
しようと思うほど、太ってしまうのは、なぜ(汗
翌日は予想以上に天気の悪化が早く、5時からガスってて雪もチラホラ舞ってました。それでもがんばって、2本の嶮から10分先の所までいったのですが、風は更に強くなりそうだし、自分のトレースも消えてきそうで帰れなくなりそうなので、撤退しました。家に戻ってニュースをみるととても変な天気の一日と知り、撤退して正解だったな〜とおもいました。因みに、8合目から上のトレースはanbyさんの時は途切れ途切れでしたか??
それではまたどこかで!
お疲れ様でした!
翌日は、首都圏も相当の暴風だったので、大丈夫かなと心配しておりました。
無事下山できて、なによりです。
テント場より上は、先がしっかり見えていたので、トレースは気にしていなかったです。
特に下りは、みんなテキトーに下ってた感満載のトレースがけっこうありましたw
雪深い方にツボ足、こんなところで尻セードなどなど・・・
上の方は、雪面が締まっていたので、アイゼンの歯の穴くらいのトレースしかなかったですね。
またどこかで会いましょう!
はじめまして。hanameizanです。
お疲れ様でした。クロト尾根が長いですね。
anbyさんの良いヤマレコを参考にして、とても助かりました。
このレコのおかげで今朝殆ど同じところまで行ってきました。
やはり、アイスはイヤですね。
hanameizanさん、こんにちは!
黒戸尾根、お疲れ様でした。
それにしても早いですね
あのタイムで、夏の+40%とは
良いレコだったかどうかはわかりませんが、
少しでもお役に立てたのであれば、幸いです。
でもホント、あのアイスはイヤですね
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