甲斐駒ケ岳〜黒戸尾根〜(残雪期編)


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,462m
- 下り
- 2,452m
コースタイム
7:51横手登山口との分岐‐8:57刃渡り‐10:14五合目‐11:36七合目小屋のテント場付近‐12:51八合目(御来光場)‐14:06山頂‐14:54七合目小屋‐16:07刃渡り‐17:58登山口‐18:19尾白川渓谷駐車場
天候 | 1日中文句無しの快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
静かで電気付きのトイレもあるので車中泊も快適です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
横手分岐までは北側斜面のみ雪(氷ミックス)です。 南側斜面はほとんど雪がありませんが、落葉の下に隠れていたりするので注意が必要です。 刃渡り以降に出てくる鎖場は鎖が既に雪上に出ているので使えます。 梯子はまだ雪に埋もれている箇所があるので要注意です。 8合目以降の剣が2本刺さっている岩付近を登る箇所が急でかつ高度感があります。 懸垂下降用の支点が2つありました。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
残雪の甲斐駒ケ岳が黒戸尾根に行ってきました。
金曜夜に現地入りするも雨が降っていましたが、
快晴予報を信じて車中泊。
起きると文句無しの快晴です。風が強く吹いているのが不安要素では
ありましたがのんびり準備して出発しました。
駒ケ岳神社でいつものように安全登山を祈願し橋を渡ります。
渡りきった箇所は雪があり凍結していましたがそれ以外の箇所は雪が
まばらで最初からアイゼンを着けるのは嫌なのでソロソロとやり過ごします。
尾白川渓谷の尾根道分岐で先行の方がアイゼンを装着していたので自分もここで
アイゼンを着けました。
暫くは雪道でしたが南斜面に入ると雪がなくなり落葉がアイゼンに刺さり
まくって不快です。横手登山道との分岐までは北は雪、南は落葉といった感じでした。
3時間程で刃渡りに到着。風がやや強く吹いていましたが難なく通過します。
その後の鎖場+梯子は基本的にロープや鎖が顔を出していたので、3点確保しつつ
ガシガシ登りました。
黒戸山の登りあたりから雪が深くなりラッセルに苦しめられました。
トレースもなくなってきましたが、赤ペンキ等の目印があるので迷うことは
なさそうでした。
とはいえ久しぶりのラッセルだったので5合目到着時点で体力の7割程を消耗して
しまい、バテる直前でした。
7合目小屋までの鎖場+梯子区間も鎖やロープを使わせてもらって登りました。
垂直梯子を登りきった斜面がやや急だったのでそこからピッケルも使用しました。
又、7合目直前のトラバースは粉雪が吹き溜まって滑りやすくなっており何回か滑落しそうになりました。
7合目過ぎてフカフカの雪をラッセルしている時は時間も既に11時を過ぎており、
もう帰ろうかなぁ・・とか思っていました。すると上から下山者が1名降りて来られます。
やった!これでラッセルしなくて良くなるし不安だった森林限界以降のトレースも約束されました。
ということで登頂を決意し先に進みました。
(結果として山頂までのトレースに大変助けられました。感謝感謝です。)
しかし既に体力をほぼ使い切っていたので10歩あるいて立ち止まる速度でした・・。
やっと辿り着いた山頂では北岳、仙丈ヶ岳を始め南アルプスの山々が出迎えてくれました。
今までの登りで一番キツかったこともあり感動もひとしおでした。
中央アルプスも見えましたが北アルプスは春霞の為ほとんど見えずちょっと残念でした。
景色を堪能して10分程の滞在で山頂を後にしました。
下山はとにかく明るい内に刃渡りを超えることを目標に歩きました。
この日は気温がかなり上昇したようで雪がシャーベット状になり、アイゼンに
くっついて厄介でした。
横手登山口分岐を過ぎて土が多く出るようになり、一旦アイゼンを外したのですが
直後に落葉に隠れた雪で3回も派手にすっ転びました。
色々ありましたがなんとか真っ暗になる前に登山口に到着。
とても充実した1日でした。
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