勿体ない! コンタクトレンズ落として諦めた富士山


- GPS
- 10:59
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,413m
- 下り
- 1,399m
コースタイム
→新七合目付近6:40→標高2840m付近で撤退
→新七合目小屋8:00頃→須山口登山歩道入口12:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水ヶ塚の登山歩道入口から新雪が積もっていたが、その下はツルツルのアイスバーン。アイゼンを使いたくなかったので、ダブルストックでゆっくり歩きましたが、一合五勺目くらいまで非常に危険な状況。 その先はノーアイゼンでも問題ない積雪路。もちろん一番乗りなので新雪を踏みしめていく。 宝永火口の四合目からはアイゼン装着。六合目への水平トラバースが最初のヤマ場で、ここを歩けない人は上に行ってはいけない。 今日は竜巻が大量に発生していたため、落石が多く大変危険だった。 六合目より上はバリバリのアイスバーンになっている箇所が多く、ルート選定を間違えると滑落する可能性が高い。 帰りは入口までアイゼンを付けて下山しました。滑って頭を打ったら終わりなので。 |
写真
感想
いろいろな天気情報を総合的に判断し、1月4日は富士山の天候が良いと思われたため、前日早めに富士宮の健康ランド「富岳温泉花の湯」に入り、昼間からたっぷり睡眠を取って、この日に備えました。
スタートは夜中の午前1時。こんなに早く出たのは初めて。正月休みだからこそです。
水ヶ塚駐車場は雪に覆われており、ローリングを楽しむ若い衆が滑っています。お願いだからオイラの車を壊さないでね…
宝永火口直下で風が出てきたのでアイゼンを装着します。新七合目くらいまではアイスバーンに気を使いながらも順調に歩を進めました。
しかし恒例の?竜巻があちこちで発生しています。特に頭上八合目付近で発生した竜巻は、ガラガラと大音響とともに、落石を伴ってきました。
30センチくらいの石が当たったらアウトです。
危険を感じて水平ブル道で待機していたのが正解。なんとか左右に逃れ、落ちものゲームをクリアできたわけですが、氷の斜面だったらそうはいきません。下手に避けたらバランスを崩して滑落…当たっても滑落…生命の危機を感じましたね。
時折変則に吹く風に対して耐風姿勢を取りますが、周りを見ないといつ落石を食らうかわかりません。上目使いに瞬きをした瞬間、悲劇は起こりました。
ゴーグルの中で落ちたものが。コンタクトレンズが落ちた!
片目では上を目指すことはできません。とりあえず新七合目に待避して予備のコンタクトを付けようと試みますが、強風の中鏡無しでうまくはいかない。その前にバリバリに凍ってましたが…マイナス16度。
そのうち風が無くなり、素晴らしい天候になってきました。体力は十分に残っているけれど、片目運転では上を目指せないので諦めて下山開始。アイスバーンの斜面に気を付けながら安全に下っていきました。
風が無くなると共に、県警のヘリが捜索活動を始めました。これも撤退を決意した大きな理由です。
途中3名ほど登ってきましたが、みなさん宝永山がお目当てのようでした。できるだけお話をして危険を共有できるように心がけています。
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