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Yamareco

記録ID: 259049
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

勿体ない! コンタクトレンズ落として諦めた富士山

2013年01月04日(金) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:59
距離
13.6km
登り
1,413m
下り
1,399m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

須山口登山歩道入口1:05→六合目第一火口分岐5:15→六合目小屋5:30
→新七合目付近6:40→標高2840m付近で撤退
→新七合目小屋8:00頃→須山口登山歩道入口12:00
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前日まで雪が降ったようで、水ヶ塚駐車場を含めて道路が冠雪しており運転に気を使いました。
コース状況/
危険箇所等
水ヶ塚の登山歩道入口から新雪が積もっていたが、その下はツルツルのアイスバーン。アイゼンを使いたくなかったので、ダブルストックでゆっくり歩きましたが、一合五勺目くらいまで非常に危険な状況。
その先はノーアイゼンでも問題ない積雪路。もちろん一番乗りなので新雪を踏みしめていく。
宝永火口の四合目からはアイゼン装着。六合目への水平トラバースが最初のヤマ場で、ここを歩けない人は上に行ってはいけない。
今日は竜巻が大量に発生していたため、落石が多く大変危険だった。
六合目より上はバリバリのアイスバーンになっている箇所が多く、ルート選定を間違えると滑落する可能性が高い。
帰りは入口までアイゼンを付けて下山しました。滑って頭を打ったら終わりなので。
いきなり関係ないですが、前日の富士山。こういう雲が出ているときは風が強いので絶対に登らないです。久しぶりに鉄分補充。
2013年01月06日 23:37撮影
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いきなり関係ないですが、前日の富士山。こういう雲が出ているときは風が強いので絶対に登らないです。久しぶりに鉄分補充。
夜中の1時にスタート!
先行者は鹿さんだけです。
2013年01月04日 01:13撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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夜中の1時にスタート!
先行者は鹿さんだけです。
薄い新雪の下はアイスバーン。
鹿さんが滑った跡もありました(^^;)
2013年01月04日 02:01撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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薄い新雪の下はアイスバーン。
鹿さんが滑った跡もありました(^^;)
雪の結晶がキラキラと輝いて綺麗でした。
2013年01月04日 02:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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雪の結晶がキラキラと輝いて綺麗でした。
森林限界を超えると夜景が綺麗です。誰も来ない夜景スポット。マイナス15度くらい。
2013年01月04日 04:37撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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森林限界を超えると夜景が綺麗です。誰も来ない夜景スポット。マイナス15度くらい。
突然目前に輝くものが。ヘッドランプを反射した富士山山体観測装置です。チョービックリ!
2013年01月04日 04:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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突然目前に輝くものが。ヘッドランプを反射した富士山山体観測装置です。チョービックリ!
六合目から上は夏道登山道をトレースします。反射テープが目印になりありがたいです。
2013年01月04日 05:48撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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六合目から上は夏道登山道をトレースします。反射テープが目印になりありがたいです。
東の空が赤みを帯びてきました。
2013年01月06日 23:41撮影
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東の空が赤みを帯びてきました。
新七合目付近で日の出になりそうです。
2013年01月06日 23:41撮影
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新七合目付近で日の出になりそうです。
ご来光です。快晴で美しい日の出です。
2013年01月06日 23:42撮影
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ご来光です。快晴で美しい日の出です。
富士山が赤く染まります。
2013年01月06日 23:42撮影
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富士山が赤く染まります。
実は強い風が出ていたので水平ブル道で待機していました。
2013年01月06日 23:43撮影
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実は強い風が出ていたので水平ブル道で待機していました。
神々しい朝日と氷の斜面。眼下の宝永山を見ると…
2013年01月06日 23:43撮影
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神々しい朝日と氷の斜面。眼下の宝永山を見ると…
御殿場口に向かって朝の定番竜巻が発生しているじゃないですか。
2013年01月06日 23:44撮影
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御殿場口に向かって朝の定番竜巻が発生しているじゃないですか。
暗いうちに通った富士宮口六合目あたりも風が巻いています。
2013年01月06日 23:44撮影
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暗いうちに通った富士宮口六合目あたりも風が巻いています。
突然上の方でガラガラという大音響と共に竜巻が発生しました。耐風姿勢を取りますが、幸い?竜巻は御殿場口方面へ進んでいきました。
2013年01月06日 23:45撮影
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突然上の方でガラガラという大音響と共に竜巻が発生しました。耐風姿勢を取りますが、幸い?竜巻は御殿場口方面へ進んでいきました。
ところが真上で発生した竜巻は最大30センチくらいの石を数個こちら目がけて落としてきました。落ちものゲームみたいに左右に避けます(°◇°;)
2013年01月06日 23:45撮影
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ところが真上で発生した竜巻は最大30センチくらいの石を数個こちら目がけて落としてきました。落ちものゲームみたいに左右に避けます(°◇°;)
その後も耐風姿勢を取りつつ上を伺っていたら、片目のコンタクトレンズが落ちたので、諦めて新七合目小屋の山下側に待避。
2013年01月06日 23:46撮影
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その後も耐風姿勢を取りつつ上を伺っていたら、片目のコンタクトレンズが落ちたので、諦めて新七合目小屋の山下側に待避。
そのうち風も収まり素晴らしい天気になりましたが、片目運転なので諦めて下山です。
2013年01月06日 23:46撮影
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そのうち風も収まり素晴らしい天気になりましたが、片目運転なので諦めて下山です。
テカテカのアイスバーン。
2013年01月06日 23:47撮影
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テカテカのアイスバーン。
拡大です。黒いのは飛ばされてきた砂です。
2013年01月06日 23:47撮影
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拡大です。黒いのは飛ばされてきた砂です。
所々に危険なアイスバーンがあり、ここは避けます。
2013年01月06日 23:48撮影
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所々に危険なアイスバーンがあり、ここは避けます。
六合目の水平トラバースもアイスバーンの上、谷間だけに先ほどの落石が脳裏をよぎります。
2013年01月06日 23:48撮影
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六合目の水平トラバースもアイスバーンの上、谷間だけに先ほどの落石が脳裏をよぎります。
時々上を見ながら進みます。しかし風が全く無くなりました。
2013年01月06日 23:48撮影
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時々上を見ながら進みます。しかし風が全く無くなりました。
宝永火口から山頂までくっきりと快晴です。なんて絶好の条件なんでしょう!
2013年01月06日 23:49撮影
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宝永火口から山頂までくっきりと快晴です。なんて絶好の条件なんでしょう!
風が収まったあと、静岡県警のヘリコプターが捜索活動をしていました。
2013年01月06日 23:49撮影
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風が収まったあと、静岡県警のヘリコプターが捜索活動をしていました。
御殿庭のクリスマスツリーが綺麗です。
2013年01月06日 23:50撮影
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御殿庭のクリスマスツリーが綺麗です。
いつも欠かせないゼリードリンクも凍って飲みにくい状況。
2013年01月04日 11:18撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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いつも欠かせないゼリードリンクも凍って飲みにくい状況。
水ヶ塚駐車場にお昼とは勿体ない。でも11時間の行程でした。
2013年01月04日 11:58撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1/4 11:58
水ヶ塚駐車場にお昼とは勿体ない。でも11時間の行程でした。
撮影機器:

感想

いろいろな天気情報を総合的に判断し、1月4日は富士山の天候が良いと思われたため、前日早めに富士宮の健康ランド「富岳温泉花の湯」に入り、昼間からたっぷり睡眠を取って、この日に備えました。

スタートは夜中の午前1時。こんなに早く出たのは初めて。正月休みだからこそです。
水ヶ塚駐車場は雪に覆われており、ローリングを楽しむ若い衆が滑っています。お願いだからオイラの車を壊さないでね…

宝永火口直下で風が出てきたのでアイゼンを装着します。新七合目くらいまではアイスバーンに気を使いながらも順調に歩を進めました。

しかし恒例の?竜巻があちこちで発生しています。特に頭上八合目付近で発生した竜巻は、ガラガラと大音響とともに、落石を伴ってきました。

30センチくらいの石が当たったらアウトです。
危険を感じて水平ブル道で待機していたのが正解。なんとか左右に逃れ、落ちものゲームをクリアできたわけですが、氷の斜面だったらそうはいきません。下手に避けたらバランスを崩して滑落…当たっても滑落…生命の危機を感じましたね。

時折変則に吹く風に対して耐風姿勢を取りますが、周りを見ないといつ落石を食らうかわかりません。上目使いに瞬きをした瞬間、悲劇は起こりました。
ゴーグルの中で落ちたものが。コンタクトレンズが落ちた!

片目では上を目指すことはできません。とりあえず新七合目に待避して予備のコンタクトを付けようと試みますが、強風の中鏡無しでうまくはいかない。その前にバリバリに凍ってましたが…マイナス16度。

そのうち風が無くなり、素晴らしい天候になってきました。体力は十分に残っているけれど、片目運転では上を目指せないので諦めて下山開始。アイスバーンの斜面に気を付けながら安全に下っていきました。

風が無くなると共に、県警のヘリが捜索活動を始めました。これも撤退を決意した大きな理由です。
途中3名ほど登ってきましたが、みなさん宝永山がお目当てのようでした。できるだけお話をして危険を共有できるように心がけています。

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