結婚記念日イブ登山〜武甲山


- GPS
- 07:07
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,178m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
6:18一ノ鳥居-7:00十八丁目ノ水場[0:42](予定7:06/差+0:06)
7:00十八丁目ノ水場-7:35大杉の広場[0:35](予定7:42/差+0:07)
7:35大杉の広場-8:48武甲山山頂[1:13](予定8:57/差+0:09)
9:12武甲山山頂-10:03長者屋敷ノ頭[0:51](予定外)
10:03長者屋敷ノ頭-11:17シラジクボ[1:14](予定9:49/差-1:28)
11:35シラジクボ-12:58十五丁目[1:23](予定外)
12:58十五丁目-13:25一ノ鳥居[0:27](予定13:51/差+0:26)
※計画時コースタイムの根拠詳細は添付のExcelファイルを参照
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6:00の時点では車2台。20台以上停められるので余裕はある。 駐車場スペースは鳥居をくぐった先にあるが、でっかい車だと鳥居を通過できないかもしれないのでダンプとかで来ちゃあダメ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【一ノ鳥居〜十八丁目ノ水場】 危険箇所は特になし。 十三丁目くらいまで舗装道で、十五丁目でシラジクボ方面への林道と武甲山登山道に分岐する。 十五丁目を過ぎると登山らしい登り坂になる。それほど傾斜があるわけではないが、何故かキツく感じた(寝不足とメガネの曇りのせいではないかと思う)。 木橋を渡り、右手に不動の滝がある箇所が十八丁目。 【十八丁目ノ水場〜大杉の広場】 ひたすら登りが続く。危ない場所は特にない。 南側の斜面のせいか残雪もほぼなく、道のコンディションは良好。 グッと来る大木がいくつか見られる。特に三十一丁目の枯れ木は根元部分が大きく朽ち果てていてグッときた。 【大杉の広場〜武甲山山頂】 途中で男坂・女坂の分岐があるが、男坂のほうは階段崩壊のため通行禁止。 残雪がある場所では、朝早かったせいか凍結していて非常に滑りやすかった。南面なので少し時間が進めばとけただろうと思う。 御嶽神社の手前にトイレがあるが、冬季は使用停止中。 神社に向かって左手の脇を抜けて裏手に回って進んでいくと第一展望台(山頂)へ至る。 山頂からは北側に展望がある。削られてしまった山肌を見下ろすこともできる。 反対側(神社から右脇を抜けた先)には第二展望台がある。 【武甲山山頂〜長者屋敷ノ頭】 神社前から南進すると長者屋敷ノ頭方面への分岐がある。 直進するとシラジクボなのだが、今回何故か間違って長者屋敷ノ頭方面へ進んでしまった(何故?)。 斜面を斜めにグイグイ降りていくので、おかしいなぁ?という感じはあったものの……。 長者屋敷ノ頭に至る道の途中では、木々の間から山々の景色が楽しめる。 途中で三頭の鹿にも遭遇。 【長者屋敷ノ頭〜シラジクボ】 長者屋敷ノ頭の分岐を右に行くとシラジクボに至る。長者屋敷ノ頭の道標は朽ちかけていて読み取りにくいが「水場まで2分」の案内のある方向がシラジクボである。 バリルートなので状態はあまり良くない。山の斜面に沿って横方向に続いていく道で、傾斜はほとんどないものの道幅は狭い。 残雪が凍結している箇所もあり、素直にアイゼンを使った。軽アイゼンで十分だが、無いと危ないかもしれない。 途中で雪と落ち葉で踏み跡が不明瞭になる箇所もあったが、斜面に沿って横方向に進めばよい。 シラジクボの直前になると少しずつ傾斜が出てきて、残雪で滑らないよう注意がいる。 【シラジクボ〜十五丁目】 シラジクボから東方向に進むと持山寺跡や生川基点方面へ至る。 小持山・大持山の北側斜面に沿って下っていく道なので、残雪が多く凍結していて滑りやすい。ここでもアイゼンの世話になった。 細い斜面の道をしばらく下っていくと、左手に並走している林道にぶつかる。 林道から離れて登山道を行くと持山寺を経由して十四丁目付近に出る。今回は予定外の下山中なので冒険はやめて林道を下った。 しかしながら林道もところどころ崩壊が進んでおり、木や土砂を乗り越える必要がある。 林道が舗装道になると、凍結での滑りやすさがMAXに達する。舗装道路ってのは何て歩きにくいものなんだ……。 【武甲温泉】 横瀬駅から北東に500mくらいのところにある。日帰り入浴可。 入湯料は大人800円。浴場のロッカーは有料で100円。 炭酸温泉がちょっと面白かった。シュワシュワ泡がついてポッカポカになる。 |
ファイル |
計画時にコースタイムの計算に使ったExcelファイルです。ご自由に再利用どうぞ。
(更新時刻:2012/12/25 05:02) |
写真
感想
最強そうな名前の山ランキングがあったら上位に食い込むであろう武甲山に登ってきた。
武甲山は石灰岩が採れるとのことで、北側斜面はがっつり削られて、洗濯板みたいなギザギザの山肌になっている。
登山口の一の鳥居に向かう道も工場の間をすり抜けていく道だ。
今回は夜明け前に車でブーブー走っていったので、真っ暗な路肩に落っこちるんじゃないかとヒヤヒヤして工場どころではなかったが。
闇の中、鳥居を見つけたものの駐車場がどこなのかわからず、しばし林道をウロウロ。
際どいところでUターンして、ヤマレコ諸兄のGPSログを参考に、駐車場は鳥居をくぐった先だろうと予想。無事正解。
6時時点で1台も車がいなかった。
準備運動して装備を整えている間に1台到着したが、仮眠をとっているのか、車から降りてこなかった。
こちらは太陽光を浴びる前に、早々に出発である。
一の鳥居から山頂まで、五十三の石柱で“丁目”が刻まれている。
つまり武甲山の山頂に辿りつくにはッ!五十三体の柱の男を(以下略
登山道は決して傾斜がきつくいわけではないのだが、どういうわけか出発直後はバテバテに。多分寝不足のせいだろう。3時間くらいしか寝てなかったから。
いつもなら登りはトレッキングポールに頼らないで済ますところ、今回は早々に棒にすがって歩くことにした。
「震えるぜ膝ッ!燃え尽きるほどバテバテ!山歩き用のトレッキングポール!」
かっこよくポールを使って歩いてたら、
「もう棒出してんの?(プフッ」
かみさんにちょっと笑われる。
やがてエンジンがかかってきて快調なペースで登っていけるようになった頃、今度は昨日の残雪による凍結斜面に行く手を阻まれた。
おそらく時間帯がもう少し遅ければ、氷がとけて歩けるようになると思われたが、この時点ではカチカチのトゥルントゥルン。
安全を期してアイゼンを使用。なんとか気化冷凍法を破って山頂に到着した。
武甲山山頂はこの日一番乗りだったようだ。5分程だったが独り占め気分を味わう。
北側に展望がひらけ、ちょっと霞がかってはいたが浅間山や微かに武尊などが望めた。
続々と登山者がやってくる中、恥ずかしげもなくバナナを手にポーズをとって写真をパチリパチリ。
「今まで食ったバナナの本数を覚えているのか?」
ってのも、そろそろ次の何かを考えたいところだが……。
ひとしきり遊んだあと、南に戻ってシラジクボを目指す。
ところが長者屋敷ノ頭方面への分岐がある箇所で、何を勘違いしたのか西へ進んでしまった。
道標に「シラジクボを経て小持山」と書いてあるのを見ており、道は確かに西向きだったが、
(ちょっと西に行って南に向かうんだろう)
と思い込んで進んでしまった。油断以外の何者でもない。初めて通る分岐点はきちんと確認する癖をつけなければ……。
ガンガン下っていくので、
「こんなに下っちゃっていいの?」
と、かみさんが疑問を口にしていた。その直感は正しかったのだ。
シラジクボまで200m以上下るのは確かなので、
「結構下るんだよ」
と答えたおっさんの判断が甘かったのだ。よくよく地図を把握していれば、シラジクボまでは尾根沿いの下りでなければおかしいと気付いたはず。歩いている道は斜面を斜めに下っていたのだから。
途中、木の合間から見える景色が素晴らしかったり、鹿の群れと遭遇したり、綿毛の木を見つけたりと、飽きのこない下り道だったので勢いに任せて下ってしまったが、途中からおっさんも、
(こりゃあ、やっちまったかな……)
間違いに気付きはじめた。
もしも間違ったとすると長者屋敷ノ頭へ下る道以外には考えにくい。となるとバリルートにはなるが、長者屋敷ノ頭からシラジクボに戻る道がある。どれくらいの時間がかかるかは把握していないが、元のルート上に戻ることは可能だろうと考えた。
やがて道標を発見。予想通り長者屋敷ノ頭の分岐だった。
シラジクボへのバリルート方面は道標にも“悪路”とある。どの程度荒れているかは行ってみるしかない。残雪の凍結が予想はされるが、かみさんもそれなりにレベルアップしているし、アイゼンもあるので乗り切れるだろうと判断した。
幸い、踏みあとは明瞭だった。
斜面をトラバースするようにほぼ真横に続いていく道である。ザレていたり残雪で滑りやすく、道幅がないので注意は必要だが、迷うことはない。
途中、謎の石窯のようなものを発見。何だったんだろう?
石窯のあたりで踏み跡がやや不明瞭になったが、ピンクテープと道標があるのでやはり迷いはしない。
落石の形跡もあった。
斜面上の木に、直径2mくらいの岩が引っかかって止まっていた。
「うわ、あれ落ちてきそうっ」
かみさんがびびっていたので、“もここ七戻り”の岩と名付けた。写真も撮ったがボケてしまったのが残念だ。
熊の形跡もあった。
登山道に面した木の側面をガリガリ引っかいた跡が。
さすがにもうお休みになってるのではと思うが、もしかして鈴の音に逆に、
「チリンチリンうっせぇんだよッ!こっちは眠ぃんだよッ!」
ブチ切れして出てくるんじゃないかと妄想してみたり。
結局1時間くらいかけてシラジクボに復帰。
シラジクボからは北側斜面を下って一の鳥居方面に戻るルートがある。
予定通り小持・大持を経て帰ることも可能な時間ではあったが、夕方に用事もあるし、温泉につかる時間も欲しかったので下山することにした。
北側斜面なので引き続き凍結ルートとなる。アイゼンの調整をしていると、
「この先アイゼン必要ですか?」
通りかかった人に確認されてしまった。ごめんなさい、我々は違う道なので……。
シラジクボから十五丁目に抜けるまでの道はほぼ全面残雪だった。
途中で林道と持山寺方面の山道とに分かれるが、今回は林道を通って帰ることに。林道のほうが歩きやすいだろうという判断だったが、けっこう崩壊していて手放しで安全とも言い切れない。
一番やっかいだったのは舗装道になってからだ。薄く残った雪が凍結して、滑りやすいことこの上ない。
十五丁目まで戻った後は行きと同じ道をたどって帰った。登りでは真っ暗で見えなかった風景を楽しむ。
駐車場に戻ってみると、みっしりと車で埋まっていた。鳥居をくぐる前の林道脇にまで車が停まっている。
こんなに大勢登っていたんだなぁ。ぜんぜん人と会わなかったから(間違えてバリルート行ったせいだろう)意外だった。
帰りがけに延命水を汲み、武甲温泉に立ち寄って汗を流した。
温泉を出て車を南に向けると、山肌を削られた武甲山の姿が目の前にあった。
さぞ威風堂々とした山容だったろうと思う。段々畑のように削られた今でさえ、ある種の厳しさを残しているんだから、かつてはなおさらだろう。
現代文明の恵みを十二分に受けている我が身としては、手放しに批判はできない。
削られた山はセメントやコンクリートになって、どこかのビルや道路を支えているに違いないから。どこか思わぬところで武甲山のかけらを踏んづけたことがあるだろうから。
武甲山までの登りは所々雪が残り凍結した道でしたが、初めて冬の低山を歩いているという感じが楽しかったです。
そして初めて誰も居ない山頂を満喫。
そこから次に目指す小持山・大持山へ行く計画でしたが・・・
計画のコースとまったく違うコースになってしまいました。
うーーーん・・・またあたしが失敗したのかしら?
クリアならず・・・悲しい(つω;´*)
しかし、鹿群れに遭遇したり、熊の爪痕が木にあったり、雪の上にたぬきの可愛い足跡をみつけたりで、山の生き物の生活をちょっとのぞき見れた事に感動。
帰りの車から見た武甲山の痛々しい姿はとても悲しかった。
それでもって結婚記念日イブの記念山行。
また来年も仲良く山歩きしたいもんです。
Merry Xmas!
そして一日遅れでご結婚記念日オメデト!\(^▽^)/
ん? クリスマスイブに結婚・・・
そんなロマンチックな話は嫌ぁ〜〜〜い!
本格的に寒くなってきたんで外での冷たいバナナで低体温症になりませんようにぃ〜
ありがとうございます。
御嶽神社は狼信仰なので、みんなこのタイプの狛犬なんですかねぇ。奥多摩の御岳山の狛犬もスマートなようで。
結婚記念日は狙ったわけじゃないのですが、休みがとれた日がたまたま……(^^;
ありがとうございます。
狛犬がスマートだったので
『あたしもスマートになりますようになりますように…』
とお願いしてきたけど下山後の飲み食いで、あぅあぅ
歩いてポカポカした身体に冷たい山バナナは美味しいけど
一気にクールダウンしちゃいますね。
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