海抜0mの日本海へ!錦秋の栂海新道(猿倉〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜親不知)


- GPS
- 50:50
- 距離
- 42.3km
- 登り
- 3,474m
- 下り
- 4,704m
コースタイム
猿倉6:40-7:30白馬尻小屋7:35-岩室跡9:05-10:15白馬岳頂上宿舎10:30-白馬山荘10:45-11:00白馬岳11:10-三国境11:25-11:50鉱山道分岐11:55-12:25雪倉岳避難小屋12:30-12:55雪倉岳13:00-14:30水平道分岐14:35-15:40朝日小屋
(10月7日)
朝日小屋6:05-6:55朝日岳7:05-吹上のコル7:35-黒岩山9:45-10:40サワガニ山10:50-犬ヶ岳12:10-12:15栂海山荘12:40-菊石山13:50-15:20白鳥小屋
(10月8日)
白鳥小屋6:05-7:15坂田峠7:20-尻高山7:45-栂海新道登山口9:20-9:30親不知
天候 | 10/6 曇り 10/7 小雨のち曇り一時晴れ、午後から雨 10/8 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
自宅22:30→八方3:45 途中2時間弱の仮眠。 復路 八方15:20→自宅20:30 無休憩。 駐車場は八方第2駐車場を利用。 八方→猿倉 アルピコバス 900円。 親不知駅→白馬駅 JR 1110円+特急料金(南小谷〜白馬)730円=1840円。 白馬駅から八方まで徒歩で約20分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トイレ… 猿倉、白馬尻小屋、白馬岳頂上宿舎、白馬山荘、雪倉岳避難小屋、朝日小屋、栂海山荘、白鳥小屋、栂海新道登山口にあり。 水場… 猿倉…トイレ脇の蛇口。 白馬尻小屋…トイレ前の蛇口。 頂上宿舎手前の水場…水量細い。 白馬岳頂上宿舎…未確認。 燕岩…燕岩の少し手前の渡渉する小沢。水量そこそこ。 常水…燕岩の先の木道手前の渡渉する沢。水量豊富。 水平道…朝日小屋から10分ほど手前の渡渉する沢。水量豊富。 朝日小屋…テン場の外れの蛇口。 朝日岳…山頂から吹上のコルへ少し下ったところの雪渓の雪解け水。登山道からほんの少しだけ外れる。水量豊富。 黒岩平…黒岩平の前後の渡渉する小沢。朝日岳側の方が水量豊富。 北俣ノ水場…水場の標識あり。往復10分弱で水量豊富。 黄蓮ノ水場…水場の標識あり。往復10分弱で水量豊富。 白鳥小屋南側の水場…標識はないが踏み跡あり。水量かなり細い。 シキ割…登山道脇にあり。水量まずまず。 ※上記の小屋以外の水場の水量状況は、少し前の台風や前日の雨の影響もあると思われるので、汲める時に汲んだ方が無難。また、すれ違う人にも状況を聞いた方が良いでしょう。 栂海新道登山口の前に建つ親不知観光ホテルでは、1500円で入浴(温泉ではない)と親不知駅までの送迎してくれます。駅まで約10分。 朝日小屋のテン場代は500円。 |
写真
感想
この10月の3連休は越後の山を狙っていた。しかしピンポイントに、新潟にだけ雨マーク。金曜夕方まで様子を見ていたが好転する気配はなく、場所の変更を余儀なくされる。いくつか候補があったが、夏より秋の方が歩きやすいと思っていた栂海新道を歩くことにした。
(10月6日)
急遽決めた栂海新道行き。当然、下調べも殆んどしていない。
以前から歩きたい所ではあったので歩かれた方のレコはよく見てはいたが、直近の状況は分からない。夜明け前に八方に着くと携帯でヤマレコチェックし、一番気になっていた水場の状況を確認。
ルートは栂池から入って雪倉岳避難小屋泊〜栂海山荘泊を考えていた。しかしバス停で時刻表を見ると、今の時期の栂池行きのバスは9時台が始発と判明。これじゃいくらなんでも遅すぎると、猿倉行きを見ると6時発があった。これに乗るしかなさそうだ。
ルートも変更。頂上宿舎泊(テント)〜栂海山荘泊だな。2日目は行程が長いが仕方ない。
猿倉行きのバスは意外と閑散としていた。登山道も同じく。
白馬岳は3度目だが、猿倉からは初めて。ただ、大雪渓は殆んど歩けなくて残念。
頂上宿舎もまた閑散としていた。時間も早くに着いてしまい、これなら朝日小屋まで行けるかもとコースタイムを確認したうえで歩き出す。
こちらも静かな白馬岳の山頂を通過して三国境へ。ここからは初めての道でワクワクしてくる。
キツイ登りもなく、展望も良く紅葉もきれいとあってテンションは上がる。しかし雪倉岳から見えた朝日小屋はかなり遠くに見え、ゲンナリともした(笑)
また聞いた話では雪倉岳から朝日岳の間は花がもの凄いらしいので、ぜひ今度は夏に歩きてみたいと思った。
最後に朝日小屋へは水平道を歩いたが、よく耳にしていたとおり全然水平ではない(笑)
ただ言われるほどキツくもなかった。というか、この日は汗もそんなにかかなかったので、バテることもなかったのが大きいかも。実際、小屋に着いてもまだ歩けそうな気がした。
夜になって雨が降り出し、明日は大丈夫かなっと心配しつつ就寝。
(10月7日)
夜明け前になっても雨は降ったり止んだり。ただテントを叩く音が雨とは若干違っていたので、細かい雪も降っていたのかもしれない。
ガスが切れない中、朝日岳へ歩き出す。ずっとガスの中を歩いて朝日岳の山頂へ。
相変わらず細かい雨も降っているのでテンションは全く上がらない。
今回はアヤメ平や黒岩平の紅葉を楽しみにしていたのに、これではムリじゃないのか。
天気の良い時に再訪して今回は蓮華温泉でマッタリして帰るか、なんて本気で考えていた。とりあえず吹上のコルまで行ってから最終決定することに。
山頂から少し下ると不意に頭上が明るくなり、見上げると薄日が差してうっすらと青空も覗いてきた。俄然テンションアップ! これは行くしかないでしょう!
吹上のコルからいよいよ栂海新道へ。岩に書かれた「日本海→」を見て、ほくそ笑む。
この日の空はガスったり明るくなったり、一時青空が覗いたりと忙しい。幸いにして、栂海新道のハイライトとも言えるアヤメ平と黒岩平では鮮やかな紅葉を楽しむことができた。
ただ黒岩平が遠くに見えた辺りで急に雷がゴロッとひと鳴りし、黒岩平の先ではゴロゴロと轟いた時にはホントに怖かった。慌てて樹林帯へと思っても、その先の黒岩山も、その先の稜線も開けていて避けようがなかった。結局、雷は二度鳴っただけで済んだので助かりましたが。
雷とともに小雨も断続的に降り出し、嫌になってきたので栂海山荘に泊まろうかと頭によぎり出したが、サワガニ山で会ったご夫婦の話によると今日の栂海山荘は予約で一杯とのこと。なんでも30人は泊まるらしい。これを聞いて、当初の予定通り白鳥小屋まで行くことに決めた。
白鳥小屋まで途中の水場の状況が分からないので北俣ノ水場で2Lプラスしたが、途端に足が重くなった。たかが2kgされど2kgを実感(笑)
栂海山荘に着くと小屋泊の人数の情報が更に増えていて、ホントかウソか分からないが51人とか言ってました(汗)
栂海山荘から雨は本降りになり、もう黙々と歩くだけになる。それにしても白鳥小屋までがとてもキツかった。特に下駒岳への登りは強烈! これから行かれる方は覚悟しておいた方が良いかも。
靴から雨具から全身ずぶ濡れで小屋に到着。暫く寒かったがココアを飲んで夕飯を食べたら体も温まり、寝る頃には3季用シュラフでは少し暑いくらいだった。ちなみに、この日の宿泊者は計8名でした。
(10月8日)
この日は朝から快晴! 全く!昨日の天気と逆になってくれたら良かったのに!
早立ちしたお二人を除き、6時を境に他の方たちも小屋をあとにする。
昨日私の隣に寝ていた若い単独男性。話を聞けばまだ登山を始めて1年だが、すでに八ヶ岳全山縦走や南ア全山縦走をこなしている超健脚な方。
結局この方とは下山まで同じようなペースで歩くことになり、糸魚川までご一緒することになった。
せっかくの快晴なのに、小屋からはずっと展望の殆んどない樹林帯の歩きとなった。おまけに、そこそこアップダウンもあってなかなか大変。
それでも徐々に標高を下げる度に日本海に近付いているんだと思うとワクワクもするし、一方ではあと少しでこの縦走も終わってしまう一抹の寂しさも。
そして前方に国道とホテルの建物が見え、登山口に着いた。ただ、まだここで終わりじゃない。海抜0の日本海まで行かなくては!
ホテル脇の階段を下りること数分、ついについに日本海が眼前に!
そして海岸に下り立つ。日本海に「着いた」ではなく「着いてしまった」が正直な感想。達成感と寂しさがない交ぜな心境。当然すぐあとにはできず、暫く波と戯れたりひたすらボーっとしたりした。
もっともっとこの場にいたかったが帰りのこともある。こういう時に限って電車の接続がいいのも皮肉だ。
ちなみに下り立ったこの場所も、昔は20mほど砂浜があって海水浴場だったそうだ。その後砂浜の流失やダム建設の影響でそれもなくなってしまったと、駅までの送迎中にホテルの方が仰っていました。
糸魚川で単独男性とお別れをし(ヤマレコ見てくれるかな?)八方まで戻って帰宅の途へ。
今回急遽歩くことになった栂海新道。やはり大変素晴らしい道でした。
まだまだメインルートに比べたら静かだし、いずれまた再訪したい。
もちろんその時は、今度こそ快晴の下でね!
コメント
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kenさんこんばんは!
栂海新道、急遽だったんですね
私は2010年の10月6日7日で朝日小屋から一気に
日本海まで行きました。。
足、攣りまくりでした。。
日本海に降り立ったときはもう夕暮れでした。
kenさんは午前中ですね、降り立ったのは
山中はあいにくでしたが好天の日本海、イイですね
2年前の自分の山行とオーバーラップさせながら拝見いたしました
いずれまた再訪されるときは好天に恵まれると良いですね
navecatさん、こんばんは!
これでなんとか蓮華から親不知まで繋がりました
navecatさんのレコを今拝見してましたが、2年前の全く同じ日だったんですね
個人的には今回でもかなり満足だったんですが、やっぱり晴天の中を歩きたくなりました。
navecatさんのレコには、私には見えなかった景色がたくさんです
それにしても小屋泊で早立ちしたとはいえ、朝日小屋から親不知まで1日で歩くなんて凄いですね
よく途中で心が折れなかったですね
ホテルのオーシャンビューの部屋にも泊まってみたくなりました
ロマンすぎるレコにうっとり。(〃ー〃)
栂海新道で日本海までというこのコースは面白そうだな〜
っと思っているところでした。
2泊3日で行けるんですね。
いいなぁー
自分もここやってみたいんですよね。
参考にさせていただきます。宴会のときにまた教えてくださいね。
うらやましい
急遽とはいえ、サクッと2泊3日で歩き通してしまうのは、相変わらず健脚ケンさん(^^)
猿倉、つまりは大雪渓が初めてとは!意外でした(笑)ほとんど雪渓らしい雪渓ではなかったようなので、夏の大雪渓を歩いてみたいところでしょう(^^)
私は過去に3回通ったけど、落石がある危険ルートとしてそれ以来は避けてるけど。。
ところでテントってオレンジ色だったけ??
朝日岳周辺の紅葉が綺麗♪
晴れてたらもっとすごいんだろうな。
2日目は残念なお天気だったけど、よく頑張った!
日本海に到達したときの喜びが伝わってくるよ(^^)
それにしても、ブラック焼きそばって・・・(^^;)
ビジュアル的にはびみょ〜?
イカスミパスタと同じ感じかなぁ。
先週末からずっと忙しくて、亀レスになってゴメン!
帽子も時にはかぶりマスッ!
でもこの帽子、いちおうレインハットなんだけどホームセンターで1000円で買ったヤツで、しかももう6年くらい経ってるから、全く雨天時に役に立たないシロモノ
当然、2日目の雨にも全くの無対応だった
そろそろ、ちゃんとした帽子が欲しい〜
栂海新道、rokuさんなら絶対狙ってると思ってたよ
健脚だから同じ行程で歩けるはずだし、来年にでも
先週末からチョットいろいろありまして、亀レスになりました
お気に入り登録、ありがとうございます!
栂海新道、メタさんも狙ってたんですね!
ここはまだまだ静かですから、メジャーにならないうちにでも歩いてみてください
詳細は鍋割の時にでも
navecatさんも踏破済みですね
そう言うメタさんだって、中アの羨ましいルート歩いてきたじゃないですか
またまたまた、亀レスでゴメンね!
こまちさんだって当然狙っているよね、栂海新道は
良いポーターがいれば、こまちさんも2泊3日で歩けるよ
ただ絶景ポイントが多いので、それで足が止まっちゃう心配はあるけど〜
うんうん!夏の大雪渓歩いてみたい!
こまちさんは、もう3回も登ってるんだ〜。
やっぱり「こまち先輩」だね!
テントは1人用がオレンジで、2人用が鳳凰の時のグリーンなんだよ。
2日目は我ながら良く頑張ったよ(笑)
雨中の歩きは大嫌いなのにね
ブラック焼きそばは、まさしくイカ墨を使って黒くしてるんだよ。
イカ墨パスタは食べたことないけど、やっぱりマイルドな味なのかな?
食べた後は歯が黒くなった〜
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