雲取山〜八ヶ岳 (山と道を繋ぐ旅、奥秩父編)


- GPS
- 104:00
- 距離
- 128km
- 登り
- 9,801m
- 下り
- 9,354m
コースタイム
奥多摩駅22:35〜(徒歩)〜鴨沢1:45(仮眠)
1日目●9月6日(木)【行動5時間35分】
鴨沢5:25〜小袖乗越(仮眠)5:55/7:45〜堂所9:15〜ブナ坂11:00〜奥多摩小屋(給水)11:35/11:55〜雲取山山頂12:50(避難小屋泊)
2日目●9月7日(金)【行動17時間】
雲取山山頂5:15〜三条ダルミ5:50〜北天のタル8:05〜飛龍権現9:10〜将監小屋(給水)11:20/11:35〜将監峠11:45〜唐松尾山(道迷い)13:10/13:30〜笠取山15:15〜分水嶺15:55〜雁峠16:10/17:00〜古礼山18:15〜水晶山18:45〜雁坂峠19:15〜雁坂嶺19:55〜東破風山20:50〜西破風山21:30〜破風山避難小屋22:15(避難小屋泊)
3日目●9月8日(土)【行動12時間25分】
破風山避難小屋6:30〜木賊山8:10〜甲武信小屋8:20/8:30〜甲武信ヶ岳8:50〜水師〜富士見〜東梓〜国師ヶ岳13:40〜夢の楽園〜大弛峠(給水)14:25/14:40〜朝日岳15:55〜鉄山16:20〜金峰山17:00/17:10〜大日岩18:35〜大日小屋18:55(給水・小屋泊)
4日間●9月9日(日)【行動17時間45分】
大日小屋3:00〜富士見平小屋3:35〜瑞牆山5:10/5:40〜不動滝7:10/7:35〜林道終点8:25〜信州峠10:35〜カヤトの原11:50/12:10〜横尾山12:45〜木賊ノ頭〜槍〜飯盛山17:05〜清里駅(給水)18:30/19:40〜美し森山20:45(テン泊)
5日目●9月10日(月)【行動13時間15分】
美し森山5:00〜ゲート5:35〜小天狗分岐6:55〜大天狗7:45〜赤岳9:00/9:50〜中岳10:25〜阿弥陀岳11:15/11:30〜不動清水(給水)13:15/13:20〜御小屋分岐13:45〜美濃戸口14:50/14:55〜(徒歩)〜茅野駅18:15
天候 | 9月6日(木)猛暑のち雷雨(by平井さん) 9月7日(金)曇りのち雨 9月8日(土)曇り 9月9日(日)晴れ 9月10日(月)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
茅野駅 19:05発スーパーあずさ |
コース状況/ 危険箇所等 |
●唐松尾山近くの岩場は、右に迂回しようとすると鹿道に迷い込みます。左もNG。頑張ってピークから行きましょう。(私は迷った挙句に気づいたら唐松尾山に戻っていました) ●雁峠山荘は廃墟です。利用できません。 ●横尾山から飯盛山間は、踏み跡がほとんどなく道を見失いやすいです。とても危険です。どうしても進む場合は、長袖・長ズボン・手袋は必須です。首や顔も隠せた方が良いです。 |
写真
感想
この夏、2度目の5連休。(職場の皆様に感謝m(_ _)m)
最近ハマっている山と道を繋ぐ旅。この機に繋がっていない雲取山から清里までを一気に繋げてしまいたい。
山地図を確認してみるとほぼトレイルで繋げる事が出来そうです。
しかも、間には百名山が三座(甲武信ヶ岳、金峰山、瑞牆山)もあります。
せっかく清里まで行くのだから、もちろん八ヶ岳にも登りたい!!
そんな訳で今回は、雲取山から八ヶ岳へ!!
……予想以上にハードな旅になりました。
●前日【波乱を予感させる長い前夜】9月5日(水)
仕事から帰って天気予報を確認するとNHK天気予報士の平井さんが「明日は猛暑のち雷雨でしょう」などと言っているでは、ありませんか!!
とりあえず雲取避難小屋まで行ってからプランを見直す事にして出発。
夜のうちに奥多摩駅から歩いて鴨沢を目指します。
鴨沢に着いたのは1時45分。テントを出すのが面倒なので、バス停のベンチで仮眠します。
半袖だとさすがに寒い。寝ていると突然、足がつりました。こむら返りです。水分は十分にとっていたので、急に体を冷やしたのが原因でしょう。まだ山登る前なんですけど……先が思いやられます……
●1日目【雷雨で足止め雲取山】9月6日(木)
そんなこんなで大して寝れないまま、5時に鴨沢を出発。
30分歩いただけで頭がくらくらしてきました。仕方なく小袖乗越で再び寝ることにしました。雷雨を回避するため13時には雲取山避難小屋に着きたい。寝れるのは8時までです。起きてまだ体調が悪かったら帰ろう。
……2時間後、目が覚めるといくらか体調も良くなったように思える。雲取山避難小屋を目指して出発します。
途中、奥多摩小屋で水場に寄り道。雲取山避難小屋で一泊するための水を確保します。
雲取山避難小屋に到着すると、予報通り大雨になり雷が鳴り出しました。
今日はこのまま雲取山避難小屋に一泊する事にします。
●2日目【帳尻合わせの愚山行】9月7日(金)
朝、避難小屋から出てみると富士山が見えるではありませんか!!
雲取山の山頂から富士山が見えたのは初めてだったので素直に嬉しい。
気を良くして出発します。
昨日、雷雨に足止めされてしまったため、今後の選択肢は2つ。
[八ヶ岳は諦めて、清里をゴールにする]
[無理してでも破風山避難小屋まで行く]
清里から八ヶ岳は以前にも歩いているので、清里をゴールにした場合でも、道を繋ぐ旅は成功したと言えます。……でも、やっぱり八ヶ岳にも登りたい。
よし、無理してでも破風山避難小屋まで行こう!!
まぁ何と辛く愚かな選択をしてしまった事か……破風山避難小屋に着いたのは、22時。
5時に雲取山を出発してから(休憩も含め)17時間も山の中を歩き回っていた事になります。
しかも14時からは雨の中、18時からは闇の中、なんという愚行でしょう。あぁ、疲れた。
●3日目【展望なし(T ^ T)甲武信ヶ岳&金峰山】9月8日(土)
今日は、ついに甲武信ヶ岳と金峰山です。
しかし、どちらも雲がかかって全く展望なしでした(T ^ T)
いつか必ず再び来る事を心に誓い先を急ぎます。(特に晴れの金峰山は良さそうです)
ちなみに大弛峠と夢の庭園も、とても感じの良い所でした。ここにも、また行きたいです。
●4日目【早朝の瑞牆山と素晴らしき横尾山】9月9日(日)
昨日、会った方から得た情報によると今日からは晴れるらしい。
昨日の悔しさを晴らすため、今日は瑞牆山での日の出を目指します。
何とか日の出の前に山頂にたどり着いたのですが、東側には国師ヶ岳があり日の出が見えないではありませんか(ーー;)
それでも晴れた早朝の瑞牆山山頂は最高に気持ちがいい!!
そして国師ヶ岳の上に日が昇りました\(^o^)/
瑞牆山山頂を満喫した後は一度林道に出て信州峠を目指します。
信州峠には、なぜか車が沢山停まっていて観光バスまで来ています。
何なのだろうかと思いながら横尾山に向かっていると、カヤトの原に着いた時、その理由が分かりました。
最高に景色が良い上、色々な花が沢山咲いているのです。
素晴らしい!!
しかし横尾山から飯盛山の少し手前くらいまでは、ほとんど踏み跡がなく荒れまくっていて危険です。一般的には信州峠から横尾山までのピストンが良いでしょう。(カヤトの原まででも良いかも)
飯盛山(めしもりやま)は、名前の通り茶碗に大盛りのご飯の様な形の山です。
清里までは、あと少し。
●5日目【最後は、もちろん八ヶ岳】9月10日(月)
最終日。県界尾根から赤岳へ。
ハイランドパークの先のゲートを左に入るとリフトが見えました。
県界尾根にはリフトの右側を行くはずなので、どうもおかしい。
迷っていると、ゲート脇に車を停めていたベテランさんが「県界尾根は、こっちじゃないよ」と教えてくれました。
そして県界尾根はゲートをまっすぐに行く事、リフトの左側を行くと真教寺尾根に行ける事なども教えてくれました。感謝。
後は一気に赤岳まで、登るだけ!!ここのコースタイムは以外とゆるく設定されているため、予想より早く登れて気持ちが良いです。
赤岳山頂で1時間位ゆっくりと景色などを味わい、阿弥陀岳を経て美濃戸口へ下山します。
そして美濃戸口から最後の締めくくり、歩くこと3時間20分。ようやく茅野駅に到着です。
これで一応、雲取山から八ヶ岳(奥多摩駅から茅野駅)を繋ぐという目的は果たしました。
凄い勢いで駆け抜けた5日間。
結局、改めてゆっくり行きたい場所が増えただけの5日間でした(ーー;)
コメント
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はじめまして。
凄い記録を共有していただきありがとうございました。
あのルートの計画は凄いですね。
きっとかなりの重量だったと思われますが、
奥秩父主脈縦走後、すぐに
県界尾根登りの赤岳から阿弥陀超え茅野駅までスパートされた最終日のペースをみますと、あれからもどこまでも行けそうな、5連休じゃ物足りないスタミナも羨ましいです。
信州峠〜清里駅まではバリルート多かったでしょうか。
荷物は18キロ位だったと思います。
軽量化するため(過去の山行を参考に)食糧を減らしました。
1日の食事→パン(ヤマザキ小倉デニッシュ)半分、カロリーメイト1.5個(3パック)、スニッカーズ1個、アルファ米1食、カップ麺1食
信州峠から横尾山までは良く整備されていますが、横尾山から先は、かなり荒れています。背丈ほどもあるススキや笹草をかき分けて進むことになるので、長袖・長ズボン・手袋は必須です。
迷った踏み跡が多いので、踏み跡に頼らず、尾根のピークを行くように心がけた方が良いと思います。一部、赤いマーキングがありますので、そこではマーキングに従います。
飯盛山に近づいて来ると平沢牧場の柵沿いをトラバース気味に歩かされます。柵の内側を歩く事も可能ですが、内側のまま歩き続けると平沢牧場に降りてしまうので注意が必要です。柵の外側に飯盛山ハイキングコースの案内図が見えたら、外側に出てハイキングコースを歩きます。写真を追加しておいたので参考にしてください。(写真62)
では、良い旅を!!
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