【年末山行】間ノ岳弘法小屋尾根(ラッセル敗退)


- GPS
- 56:19
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 4,333m
- 下り
- 4,318m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:19
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:43
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 9:42
天候 | 12/28 冬型⇒高気圧の張り出し 12/29 高気圧圏内 12/30 気圧の谷の接近 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
弘法小屋尾根取り付き手前の堰堤前後で渡渉あり アイゼンを付けてがベスト 堰堤は右岸に脚立をかけ残置ロープを頼りにアイゼンを引っかけてトラバースしてこえる 尾根取り付きはピンクテープ沿いは間違い 向かって左手の方に鉄パイプのハシゴがある |
写真
感想
今年最後の山行は南アルプスの間ノ岳バリエーションルート弘法小屋尾根へ。あわよくば北岳へののっこしも狙う計画だ。
28日 渡渉と標高上げ
眠い目をこすりながら中央道を走り韮崎を経由して夜叉神峠へ。
12月から山梨でも登山計画書の提出が義務付けられたようで、警察と遭対協の人たちが注意喚起をしていた。
ゲート横はでかいザックだ通り抜けできないので空身にして受け渡し。
長い長い夜叉神トンネルを歩きぬけて林道を進む。途中目指す間ノ岳・北岳を望めるスポットを通過しながら歩いていき鷲ノ住山の分岐へ。
少し岩々したところを登ってから一気に標高を下ろしていく。明後日登り返すかと思うと憂鬱な気分になるが、ダーッと下ろして発電所のところの吊り橋まで。
通過は一人ずつと書いてありなるほど吊り橋らしい吊り橋だった。
渡ってからは右手のほうに進み林道に上がる踏み跡を登る。途中岩交じりで少しいやらしいところあり。
トンネルを抜けて橋を渡ったところから始まる林道に入り尾根取り付きを目指す。
凍結しているのでスリップ注意。取り付きまで雪ないかなと思っていたが、そこそこ雪があってびっくりだ。
大きなダムの上の水がほぼないところで右岸から左岸にわたり堰堤まで進む。
堰堤手前で渡渉し、近づいてみる。残置かちらほら見えるがいまいちどう超えるかが判然としない。
いったん戻って左岸からの巻きを見てみるもなかなか危険な感じでザイルが必要そう。
もう一度堰堤の右岸に近づくと、雪に埋もれた脚立を発見。
それを使えばとちょうど残置ロープをつかんでトラバースできそう。
ということでアイゼンを装着し脚立を立てかけて残置ロープを頼りにトラバース。
足元のコンクリートの微妙なでっぱりは雪がついていてアイゼンがよく効く。
堰堤上で再度渡渉すると尾根取り付き。
一休みしてピンクテープを辿って尾根の右側を進むがこれが大間違い。
いくつか巨岩をこえて面倒だと思ったがいっこうに取り付ける気配がないので引き返し。
尾根の左手に鉄パイプのハシゴから始まる道があり、簡単に登っていくことができた。
そこからはひたすら標高稼ぎ。1500mくらいからしっかり雪が出てきたんのでスノーシュー装着。
1800mから上は急になるのでアイゼンに変えてひたすら登るも2250m付近で時間切れ。
狭いところに無理矢理2人用テントを張る。
晩御飯はお決まりのぺミカン。今日は予定のところまで上がれなかったので、明日早めに出発し取り戻すこととする。早めに沈。
29日 最高の天気と大ラッセル
日清のマーボー飯をかき込んで真っ暗な中出発。
最初は相も変わらず急斜で倒木もうっとおしいが、うさぎの足跡をたどるとあら不思議。そんなに苦労もなく倒木帯を突破できる。
大きなテントが張れそうなのは2350と2500付近だ。
2600m手前に岩峰があり左手からかわす。やや急か。右からでも巻けそうだが今回は雪は深くうっとおしかった。
順調なペースで高度を稼いでいたと思っていたが、岩峰の巻き終わりから雪が深くなる。
スノーシューに変えても膝くらいまで埋まる重めの雪。一気にペースが落ちる。
9時過ぎくらいまでラッセルして頑張るも2800m手前くらいまでしか進まない。
携帯の電波が入ったので明日の天気を確認するも朝方から崩れる予報。
これでは北岳山荘に入るのも厳しいし、アタックに切り替えたっとしても間ノ岳も厳しいペース。
ということで残念ながら敗退決定。悔し紛れに2843ピークまで空身で行ってみる。
空身ながらも結構埋まるのでなかなかしんどい。
小ピークに出ると目の前にどしりと構える間ノ岳、右には八本歯を携えたピラミダルな北岳、左にはひと際ギバギバした農鳥と白根三山を一望できる。
振り返れば富士山がどーんと望むことができる。
写真なんかをとって景色を堪能して引き返し。
2700mあたりの眺望がいいところにテントをはる。
日当たりもよく年末年始とは思えない暖かさ。テントを設営し、外で水づくりなんかをしながらのんびり過ごして、少し寒くなってきてからは昼寝。
4時過ぎくらいからご飯を作り始める。今日もペミ。カロリーオーバーかな?
なんだかんだで下山も長丁場になるので明日も4時発することにして沈。
30日 雨の中の下山
昨晩は時折強い風を感じることもあったが、悪化しきってはいないよう。
雪がちらつく中、テントを撤収して下山開始。
トレースを辿って下っていくのは楽ちんだが、急斜はやっぱり下るのは大変。
アイゼンをつけたままダーッと降りていき、4時間ほどで尾根取り付き。ここで半分くらい。
堰堤の脚立はかかったままで一安心。ひたすら歩いて滑落に注意しながら林道から吊り橋へ。
ここからは登り返し。行きのときからしんどそうと思っていたがやっぱりしんどい。
ひぃひぃいいながら登り返し。
帰りの林道を歩くころには雪は雨に変わり寒い。長いトンネルを交えつつ夜叉神峠まで。
昨年に引き続き年の瀬に山行はラッセル敗退となってしまった。
韮崎の白山温泉に行くとトレランイベントがあったそうだ。天気が悪いのにすごいな・・・
汗を流して中央道原PAでおなかを満たし京都への帰路についた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する