毘沙門谷は断念!県境尾根からダイラの頭へ


- GPS
- 07:48
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 905m
- 下り
- 923m
コースタイム
天候 | 曇り 時々晴れ 【気温】終日18℃前後 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
緑の村公園を過ぎた下山で右折し県道139で時山へ→養老CC方面へ右折→ 県道139を牧田川に沿って西進→時山養魚場入口の赤い橋「清内橋」の 一つ先の白い橋「阿蘇橋」先の路肩に駐車。7:00集合 その後乗り合って薮谷を渡った先、林道・時山〜多賀線ゲートへ移動し、 手前の路肩スペースに駐車。 (詰めれば5台ほど停められそう。) |
写真
装備
備考 | 反省: 長靴を使っての山行は初めてだったが事前のフィッテイングを怠ったため、 急登やトラバースでは違和感があったが、 きちんと準備すれば意外に使えそうだ。 徒渉ありきの山行には積極的に使って行こうかな。 |
---|
感想
ダイラの頭辺りを源頭とし牧田川へ合流する毘沙門谷。
この谷を詰めてダイラの頭へ上がる計画を立てて6ヶ月。
幸いSさんも計画していると言うこの日、同行も叶ってやっと
計画が実現した。
紅葉が始まった谷はどんな表情を見せてくれるか楽しみだが
生憎前日は雨。谷の増水に備えて山靴を長靴に積み替えて
集合場所の時山へ向かう。
集合したメンバーの足元を注意するとSさんは予想通り長靴だが
Mさんは山靴だ。ちょっと心配だね等と雑談しながら立派な林道を
牧田川に沿って進み過ぎてしまい、牧田川に沿った旧道分岐を
見逃してしまった。戻って確認すると、登り勾配の途中で広がった
路肩から草叢の道が川に沿って続いていた。
林道か山道かわからなくなりしばらくして、右岸前方に放置された
廃車と崩壊寸前の炭焼き小屋が見えると毘沙門谷の出合に到着だ。
牧田川に架かる腐った橋は渡る勇気がないので本流左岸から出合へ
降りるが、やはり雨後の谷は水量も勢いも心配した通りだった。
毘沙門谷に渡るのも一苦労だ。長靴で正解だったがMさんは
早くも悪戦苦闘だ。
短いピッチで何度も徒渉を繰り返す。
流石のMさんも苦労しながらもなんとか徒渉してくるが、
このまま増水した谷をドボンする事なく源頭まで詰めるのは
難しそうだ。最初の枝沢を越えたところで支尾根伝いに県境尾根の
P700直下へ上がるようにコース変更を決定。
しかしこの支尾根は登りには不向きだった。
地表に張り出した根っこをホールドやスタンス代わりにして
厳しい登りを喘ぐ。
僅かに緩んだ気がする植林帯で一息入れるが、植林が尽きてしばらく
すると支尾根は次第に尾根形状を崩し斜面のように広がって一段と
傾斜を増し、藪もうるさくなってきた。直登よりも僅かに藪が薄い
右寄りにルートを求めてなんとか県境尾根に合流した時はもう
汗びっしょりだ。
標高差300mを甘く見て、結局1時間を越えるアルバイトだった。
当初は毘沙門谷からダイラの頭へ上がり、県境尾根を東ヨコネ経由で
五僧方面へ周回する計画だったが、東ヨコネ経由でダイラの頭へ出て
瓢箪池の尾根で時山へ下山する事にする。
一息入れて東ヨコネに向かう県境尾根は時々痩せ尾根も現れるが
紅葉も始まって、これまでと比べると快適だったが、
そう長くは続かなかった。
薄くなった踏み跡を頼りに東ヨコネに到着するが、山名板も無く
展望にも乏しい地味な山頂だった。西へ向かう三角点峰への
踏み跡を背にして烏帽子岳を正面に見る東斜面の藪を下る。
地図を確認するとダイラの頭はまだ遠く、アップダウンも多そうだが
標高差はさほど無さそうだと言い聞かせる。
進行方向に尾根が派生する紛らわしいピークに出るたび方向を
確信して尾根筋を辿る。
ダイラの頭から五僧方面へ向かう方が少しはわかりやすいのかな
などと考えながら踏み跡やテープを追うと、やっと目指す山頂が
姿を現し、しばらくすると緩やかな尾根が一気に傾斜を増しいよいよ
頭への登りが始まった。
岩場を廻りこみ、うるさい藪を抜けるとやっと傾斜が尽きたと思ったら
一つ手前のピークでガッカリ。
見込んだ12時を少し過ぎてやっとダイラの頭に到着した。
ここまでくれば時山までは2時間ほど、ゆっくりと昼食を摂る時間は
有りそうだ。
阿蘇谷の左岸尾根は今年の春にも歩いたコースだが、下りで使うのは
初めてだ。
注意すべき紛らわしい分岐もあるので、慎重に行こう。
要注意ポイントを過ぎ、癒しの地:ダイラへの下降点を過ぎると
緩やかな窪地に水を湛える瓢箪池はすぐそこだ。
ゆったりとしたコバでこの後に待ち構える急降下に備えて
最後の休憩としましょう。
コメント
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こんばんは。
今年は雨量が多く、鈴鹿の谷も増水中のようですね。
今回もonetotaniさんらしいマニアックなルートで、さらに谷から外れてバリ尾根ルートと、盛沢山です。
臨機応変にルート変更に対応して歩かれてます
この辺りは歩く人も少なく、県境稜線でもほとんどバリルート状態なんですね
3年前に行ったダイラの紅葉が見事でしたが、今年はどうでしょう。
楽しみです
個人的には、長靴登山は、濡れるのも気にならないし、かなり気に入っています
totokさん 今晩は。
雨後で増水しているとは承知していましたが、是非毘沙門谷を尾根まで
詰めたいと思いやってきましたが、メンバーの足元が揃わず
止む無くコース変更しましたが、支尾根はきついきつい登りでした。
S48年に廃村となった五僧の生活の匂いが色濃く残る魅力的な
コースですので、ダイラも含めてこのエリアにはまたお邪魔したいと
思います。
徒渉の装備として使った事はありますが、終日長靴で歩いたのは
初めてです。渡渉がメインの山行では心強い装備ですね。
毘沙門谷からダイラの頭、とてもマニアックでそそられます。詰め手前は広々とした雑木林なんでしょうね
ルートはともかく、ダイラ付近はぜひ歩いてみたい場所です。紅葉には間に合いそうにないですが、できれば近い内に一度行ってみたいです。
長靴はクッションの良い中敷きでややキツ目にフィットさせれば、谷以外でも結構歩けると思います。靴底パターンが浅いので、石灰岩質の山のヌルヌル土壌は苦手(山靴でも泥が詰まれば同様ですが)。
つま先立ちはダメですが、岩場でも結構グリップしますね。
渡渉と尾根が半々くらいなら、長靴とショートカットの靴を履き替えて歩いています。(履き替えが面倒な時は長靴1本で)
teppanさん 今晩は。
阿蘇谷の左岸尾根を歩いた時から東側の毘沙門谷は気になっていました。
生憎、今回は雨後の増水で途中で諦めましたが、谷から尾根を見上げて
詰めて行く気分は楽しいでしょうね。
毘沙門谷も、ダイラも気になるコースとして次の機会を楽しみに
しておきます。
今回の長靴使用は靴下を重ねるなどの工夫も足りませんでしたが
いい学習になりました。
アドバイス有難うございます。
鈴鹿山脈の県境尾根は、セブンマウンテン界隈
せいぜい、御池岳周辺までしか体験のない
自分にとって、野性味溢れるこのたびの
箇所は、新鮮に感じました、かっては
すぐ近くまで、人が定住してたのですね。
人の手が、多く加わった箇所と
自然に還りつつある箇所では
ずいぶん様子が違うものですね。
長靴で川を歩くのは、楽しそうですね。
komakiさん 今晩は。
鈴鹿と言えば三重・滋賀の県境稜線の印象が強く、縦走路も良く歩かれて
いますが、三国岳を過ぎ三重・岐阜の県境になると随分雰囲気が変わり
踏み跡も頼り無いものになります。岐阜側から鈴鹿山系に入る道は
烏帽子岳へのルート以外はバリエーション扱いに近いものですね。
そんなエリアにも炭焼きや山仕事の踏み跡が残っています。
先人の逞しさを感じます。
そんな雰囲気が色濃く残る毘沙門谷を今度はしっかり辿りたいと思います。
増水した谷も気にせずジャブジャブと徒渉。長靴もしっかり使えば
徒渉も尾根歩きにも通用する立派な装備品ですね。
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