鏡山☆里山で藪漕ぎ三昧


- GPS
- 02:18
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 278m
- 下り
- 260m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
東京からの出張帰り、その足で鏡山を訪れることにした。空気は湿度の高さを感じるが、幸いにもこの日は気温は低いようだ。公園の近くの空き地に車を停めると、砂山北古墳群と記された道標のある林道から分岐する小径を辿り、右手の灌木帯の中にある湿原を訪ねる。しかし、雨が少ないせいだろうか、湿原は驚くほどに乾燥化しており、秘かに出遭えることを期待した花は全くみられない。わずかにピンク色の花が咲いているばかりだ。トウカイモウセンゴケかコモウセンゴケのどちらかの花なのだろうが、この両者を鑑別するすべを知らない。
湿原の奥にもう少し進めば、1/25,000地図に破線で記載されている道に出合うだろうと、藪の中へと進入するが、猛烈な藪であり、おまけにところどころに有蕀植物が潜む。何とか藪の中を漕ぎ進むと、地図上の破線の道と出合う。しかし、この道もおそらく長いこと人が歩いていないのだろう。かなり荒れており、地図上では小さな流れに沿って進んでいく筈であるが、倒木と藪で進むことが出来なくなる。再び藪を漕ぐと、西に向かう明瞭な踏み跡に飛び出した。
しかし、この道も所詮は廃道である。繁茂する竹笹に道が覆われていたり、或いは倒木が密集していたりと、藪漕ぎルートとしてもかなりハイレベルな道である。鬱蒼としたジャングルのような林の中を進むうちに左手に水溜りのような小さな池が出現する。
道を完全に塞ぐ倒木を巻いて先に進むともう一つの池が現れる。池の奥には何の目的で作られたのかはわからないが苔むした人工的な石積みがある。このあたりで道はかなり不明瞭となるが、微かな踏み跡を辿り右手の斜面を登るとさらにもう一つ、黒々とした水を湛えた池が現れる。池の中になにか潜んでいるような不気味さがあるが、同時に神秘的ともいえるかもしれない。池に何かが飛び込んだ音がする。突然、慌ただしく鳥が池の水面から飛び立った。池に潜って魚を採ったカイツブリのようだ。
池の奥からは右手の斜面を登ってゆく微かな踏み跡を辿り、尾根に出ると、尾根上には途端に明瞭な踏み跡が現れる。とはいえ、それまで辿ってきた踏み跡に比べれば相対的に明瞭という程度であり、尾根道は倒木などでそれなりに荒れている。しかし、尾根上は谷から吹き上がってくる涼しい風のお陰で途端に快適だ。
稚児谷地蔵の磨崖仏への標識をすぎてようやく一般登山道に出ると、ようやく歩きやすい道となる。整備された階段を歩き、展望台のあるピークに辿り着くと二人の女性ハイカーが休憩しておられる。まずは緩やかな吊尾根を辿って鏡山の山頂を目指す。山頂の西側の開けた斜面を少し下ると金勝アルプスや三上山の展望が開ける。
山頂からは鏡山新道を下る。展望のよい1つ目の送電線鉄塔を過ぎると、右手に分岐する送電線巡視路がある。鏡山新道は一年前に訪れた時にも辿っているので、違うルートをと思い、送電線巡視路を辿る。展望のない二つ目の送電線鉄塔からは尾根を直進する踏み跡と右手の斜面を下ってゆく踏み跡が目に入る。前者のルートを選択するのだが、踏み跡はすぐに羊歯の藪の中へと消えてゆく。尾根芯を辿るうちに左手から来る明瞭な道と合流する。送電線鉄塔から斜面を下る道のようだ。
道を進み、鳴戸池から雲仙寺跡へと続く一般登山道に合流すると池はすぐそこである。池の畔に辿り着くと、驚いたことに池の水がほとんど枯渇しているではないか。昨年の7月は池の中に水没していた木道よりもかなり低いところに水位がある。
池からは薬師峠を越える道へと入る。途中にある湿原ではモウセンゴケの花を見つけることが出来るばかりであった。訪ねる時期が悪かったのだろうか。時間はまだ昼前、もう一つ、湿原を訪れることにしよう。
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