明神岳 東稜



- GPS
- 13:23
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,443m
- 下り
- 1,449m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:36
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:44
天候 | 7日 晴れ 稜線はガスのち晴れ 8日 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
写真
装備
個人装備 |
スノーバー2本
アルパインヌンチャク7本
120スリング3本
60スリング2本
|
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感想
ようやく天候と休日の日程が噛合い、今シーズン雪稜の登り納めに明神岳 東稜へ雪稜を楽しみに行ってきました。
始発のバスにより早朝の上高地に降り立ちます。大型連休明けとも有り、静寂に包まれた上高地。 暦では既に立夏を迎え、まさに夏への準備が進むように緑に覆われ、その新緑が静寂と相乗し、気持ち良く一般道を辿り明神へ到着。
天候は晴れ、しかし明神より望む明神岳、他の高峰の峰々には分厚いガスに包まれ天候の不安を抱くものの、予報では晴。予報を信じ一般道を外れ東稜を目指します。
一般道離脱より積雪は無く踏み跡を辿り高度を上げると下宮川谷付近より積雪が現れ始めます。前日に降雪が有った為かトレースは無く慎重に高度を上げ、ひょうたん池直前の長七沢付近では目前を小雪崩が襲い緊張を強いられながらひょうたん池到着。
登り始め不安を抱いていた稜上のガスは晴れず、此処でガスに捕まります。幕営適所ですが、ひょうたん池からは稜を辿るルートの為、行動は継続し目的地であるラクダのコルを目指し高度を上げ東稜下部核心である第一階段へ到着。
第一階段
草付の泥壁。スタカットにて登攀開始。草付にアックスを打ち込みながら慎重に抜ける。50mいっぱい延ばし上部のブッシュにてピッチを切る。その後は雪壁の登攀。コンテに切り替え、同時登攀にてロープスケルにして150m程高度を上げ再び稜上へ。
心配していたガスは時間を追うごとに薄くなり、視界が開け快適な登高を楽しみながら目的地であるラクダのコルへ到着。天候に不安も有ったものの、行動終了時にて晴れ快適な1日だった。
2日目 前日とは違い、日の出より雲一つ無い空が広がる。快適な登攀が約束される中、出だしよりルート上の核心部であるバットレスへ取り付く。
下部。草付。フリーでも行けそうだが朝一ともあってロープを出す。昨夜の季節外れの冷え込みより、草付にはアックスが良く決まり50m延ばし肩がらみにてピッチを切る。
核心。バットレスの登攀。傾斜は緩いが1枚岩のスラブ。凹角を頼りに高度を上げるが幕営一式を背負っての登攀は非常に厳しく感じた。残置は多いがカムが有れば心強く感じるピッチ、
上部。雪壁。 フリーで抜ける。上部に行くにつれ傾斜はきつくなり、滑落は絶対に許されない中慎重に抜け上部岩壁を左より抜け明神岳のピークへ立つ。雪質が不安定ならスタカットが無難に感じた。
ピークからは北アの高峰が出迎えるように聳えます。 下降は前穂高目指し岩稜伝いに進み奥明神沢より雪渓を下降。雪崩の心配も有りましたが、雪質は安定しグイグイ高度を下げ岳沢経由にて長い下降路を辿り上高地へ戻りました。
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