十種ヶ峰、福谷池コースより山芍薬。


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,003m
- 下り
- 1,019m
コースタイム
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般コースを外れる場所あり。 |
写真
感想
十種ヶ峰へ福谷池コースより登り、併せて今が見頃らしい神角の山芍薬の自生地を訪ねる。福谷池へ至る林道は、幅員が狭く離合が困難なうえ、石がゴツゴツと露出した場所もある。そこで、車で福谷池まで行くのは止め、長い林道歩きとなる。福谷池堰堤より、萌黄色の新緑と謎めいた湖面を前景に、目差す十種ヶ峰の尖峰が見える。
堰堤上を通り左岸湖畔沿いの小径を辿ると山口・島根県境の名賀(なよし)越えに着く。この県境峠より十種ヶ峰東南山腹に開削された古い林道を登って行く。
林道終点からは県境尾根に残っている小径を辿って行く。植林間もない頃に登った数十年前は、十種ヶ峰の秀麗な山容がよく眺められ、尾根歩きの急登で疲れた体を癒してくれたものだが、今では植林の生長で爽快な景色は失われている。
神角コース分岐から、本州西限地と思われるブナが点在する夏緑樹林帯の尾根を下る。尾根の途中に主(ぬし)ブナと呼ばれる太い幹のブナが立っていた。尾根を下り切ると神角コースと別れ、底の抜けた堰堤が見られるザレ場から、満開をちょっとばかり過ぎた山芍薬の自生地を登って行く。光沢のある緑葉の波に乗っかったヤマシャクヤクの花は、清楚な白い花弁と黄色い葯の調和がとても綺麗である。
山芍薬を観賞しながら登っていると、いつの間にか再び県境尾根に出た。その先は植林帯もなくなり、やっと山頂が顔を見せてくれ新緑のなか快適な登りとなった。振り返ると、先程通った新緑に萌えるブナ尾根や山芍薬の浴(えき)が俯瞰できた。
山頂へ到着すると、目を惹く綺麗な蝶(キアゲハ)が舞ってた。一等三角点の標石を一瞥し、チュウゴクザサに覆われた北東尾根へと急ぐ。切開きが終了したあたりからチュウゴクザサを漕ぎ、名賀から延びる林道を目差して下降する。
林道へ降り着きほっとしたのも束の間、名賀越え方面へは土石流で林道が流されたらしく寸断されていた。沢床が深く切れ込んでおり渉るのは危険である。仕方なく林道と別れ枝尾根を辿って、津和野町名賀側の県道13号線へ下りる。下り着いた場所は、名賀地域センターより数百メートル上側で、重連の堰堤があった。
県道13号線を希望(のぞみ)橋を渡り、愛宕神社がある白井へ出る。山口線は直ぐそこで、何でもここはSL撮影のスポットらしく撮り鉄がカメラの放列を布いて待機していた。
白井より島根・山口県境峠の徳佐越えの鞍部を目差す。地図では破線だが、前半は古い林道である。しかし、鞍部に近づくに連れ林道は消滅する。鞍部には古くゆかしき道標があり、防石との往来道であったことを物語る。
徳佐の田園地帯を通り、東面に展開する高岳山から三ツヶ峰の稜線を見ながら出発点の福谷林道に戻る。
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