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Yamareco

記録ID: 1824807
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

十種ヶ峰、福谷池コースより山芍薬。

2019年05月02日(木) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 島根県 山口県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
15.7km
登り
1,003m
下り
1,019m

コースタイム

日帰り
山行
7:02
休憩
1:15
合計
8:17
9:16
27
スタート地点、福谷川
9:43
10:04
40
福谷池
10:44
10:52
47
名賀越え
11:39
0:00
15
林道終点、尾根歩き開始
11:54
0:00
22
神角コース分岐
12:16
0:00
30
山芍薬の浴
12:46
13:16
15
県境尾根
13:31
13:37
16
十種ヶ峰
13:53
0:00
30
東北尾根下降
14:23
0:00
56
名賀越え林道支線へ降着
15:19
15:24
14
名賀、県道13号線
15:38
0:00
30
白井
16:08
16:13
56
県境鞍部,徳佐越え
17:09
0:00
14
徳佐中,平丸
17:23
0:00
10
羽波
17:33
ゴール地点,福谷川
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
一般コースを外れる場所あり。
十種ヶ峰と山口線「気動車キハ47」。
4
十種ヶ峰と山口線「気動車キハ47」。
福谷川沿いの林道を行く。
福谷川沿いの林道を行く。
福谷池堰堤。
福谷溜池築造記念碑。
福谷溜池築造記念碑。
福谷池の左岸湖畔にある名賀越えへの小径。
福谷池の左岸湖畔にある名賀越えへの小径。
福谷池北端より堰堤方向を見る。
福谷池北端より堰堤方向を見る。
福谷池北端の堆積帯。土留めに栗石を詰めた布団(蛇)籠が施されている。
福谷池北端の堆積帯。土留めに栗石を詰めた布団(蛇)籠が施されている。
福谷池上流の渓流。
福谷池上流の渓流。
福谷池上流から名賀越えへ至るやや不明瞭なる小径。途中で古い林道と出会う。
福谷池上流から名賀越えへ至るやや不明瞭なる小径。途中で古い林道と出会う。
山口・島根県境鞍部の名賀越え。
資材倉庫や廃車・バックホーあり。
山口・島根県境鞍部の名賀越え。
資材倉庫や廃車・バックホーあり。
名賀越えから延びる十種ヶ峰南面山腹への林道。
名賀越えから延びる十種ヶ峰南面山腹への林道。
十種ヶ峰、山口・島根県境(東南)尾根の林道終点。
十種ヶ峰、山口・島根県境(東南)尾根の林道終点。
十種ヶ峰、県境尾根の状況。取り付き付近こそササが蔓延っているが、十種ヶ峰山頂までは明確な小径あり。
十種ヶ峰、県境尾根の状況。取り付き付近こそササが蔓延っているが、十種ヶ峰山頂までは明確な小径あり。
神角コースとの分岐点。
神角コースとの分岐点。
分岐よりブナが点在する神角コースを下る。
分岐よりブナが点在する神角コースを下る。
ブナ尾根(神角コース)より樹間を透かして見る十種ヶ峰山頂。
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ブナ尾根(神角コース)より樹間を透かして見る十種ヶ峰山頂。
ブナ尾根を下るときの速さから、かなりの健脚とみた単独ハイカーさま。ふと振り返ると、自分が撮り終えるまで後ろでそっと待って頂いた優しさに感激。

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ブナ尾根を下るときの速さから、かなりの健脚とみた単独ハイカーさま。ふと振り返ると、自分が撮り終えるまで後ろでそっと待って頂いた優しさに感激。

登山道の傍らに立つ樹齢200年と云われる主(ぬし)ブナ。
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登山道の傍らに立つ樹齢200年と云われる主(ぬし)ブナ。
ヤマシャクヤク(山芍薬)ボタン科ボタン属 多年草 以前はキンポウゲ科であったというがボタン科に独立する。根は薬草になり鎮痛剤等に使われるという。秋には落葉。レッドリストでは準絶滅危惧種とのこと。
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ヤマシャクヤク(山芍薬)ボタン科ボタン属 多年草 以前はキンポウゲ科であったというがボタン科に独立する。根は薬草になり鎮痛剤等に使われるという。秋には落葉。レッドリストでは準絶滅危惧種とのこと。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるが、その芍薬は園芸種を指しているといえよう。個人的には、園芸種はアクの強い華麗さが漂い過ぎなので、断然、清楚系女子を感じさせるヤマシャクヤクの方に魅かれてしまう。
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「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるが、その芍薬は園芸種を指しているといえよう。個人的には、園芸種はアクの強い華麗さが漂い過ぎなので、断然、清楚系女子を感じさせるヤマシャクヤクの方に魅かれてしまう。
カタクリを見終わってさびしい気持ちになることもなく、リレーして元気にさせてくれるヤマシャクヤクの花を見れるのも、地域の方が自生地を手厚く管理されているからであり、感謝の至りである。
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カタクリを見終わってさびしい気持ちになることもなく、リレーして元気にさせてくれるヤマシャクヤクの花を見れるのも、地域の方が自生地を手厚く管理されているからであり、感謝の至りである。
ヤマシャクヤクの花言葉⇒「恥じらい」「はにかみ」 花が夕方になると、はにかむように閉じるからだという。花後は結実し、それが弾けたあとに黒い種子とグチュグチュになった赤い不稔粒の塊になる。その姿はさながらミッキーマウスの顔に似ている。
ヤマシャクヤクの花言葉⇒「恥じらい」「はにかみ」 花が夕方になると、はにかむように閉じるからだという。花後は結実し、それが弾けたあとに黒い種子とグチュグチュになった赤い不稔粒の塊になる。その姿はさながらミッキーマウスの顔に似ている。
5〜7弁の白い花びらの内側に、根本が紅紫色の黄色い葯(雄しべ)が、中央の2〜3本の花柱(雌しべ)を囲んで守り抱いている。色の付いた柱頭の先端がやや曲がっているのも特徴的である。
5〜7弁の白い花びらの内側に、根本が紅紫色の黄色い葯(雄しべ)が、中央の2〜3本の花柱(雌しべ)を囲んで守り抱いている。色の付いた柱頭の先端がやや曲がっているのも特徴的である。
雪害で歪曲したブナと山芍薬。
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雪害で歪曲したブナと山芍薬。
山芍薬の浴を登り切ると再び県境尾根に到着。
山芍薬の浴を登り切ると再び県境尾根に到着。
尾根道より新緑の陽光を浴びる十種ヶ峰を見る。
尾根道より新緑の陽光を浴びる十種ヶ峰を見る。
尾根道よりササ斜面が輝く十種ヶ峰山頂を見る。
尾根道よりササ斜面が輝く十種ヶ峰山頂を見る。
尾根道の傍らに咲く、新緑世界との対比がエキサイティングなセンセーショナルピンクの三葉躑躅。
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尾根道の傍らに咲く、新緑世界との対比がエキサイティングなセンセーショナルピンクの三葉躑躅。
尾根道より瑞々しい新緑に覆われたブナ尾根及び山芍薬の浴を俯瞰する。
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尾根道より瑞々しい新緑に覆われたブナ尾根及び山芍薬の浴を俯瞰する。
十種ヶ峰山頂。
山頂のチュウゴクザサに止まるキアゲハ(♀)。残念、旅する蝶のアサギマダラではなし。
山頂のチュウゴクザサに止まるキアゲハ(♀)。残念、旅する蝶のアサギマダラではなし。
山頂より見る十種ヶ峰東北尾根。
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山頂より見る十種ヶ峰東北尾根。
東北尾根より見る十種ヶ峰山頂。午後の通過になったので逆光になり画像が映えない。
東北尾根より見る十種ヶ峰山頂。午後の通過になったので逆光になり画像が映えない。
東北尾根上の切り開き小径終了点。
東北尾根上の切り開き小径終了点。
ササを漕ぎ東北尾根を下る。
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ササを漕ぎ東北尾根を下る。
名賀より延びる林道支線に降着。
名賀より延びる林道支線に降着。
林道傍の木に林野庁山火事防止キャラクター(島根県版)の看板。この付近下の枝尾根植林帯を下って県道13号線を目差す。
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林道傍の木に林野庁山火事防止キャラクター(島根県版)の看板。この付近下の枝尾根植林帯を下って県道13号線を目差す。
津和野町名賀、県道13号線に下り着いた場所には重連の堰堤あり。
津和野町名賀、県道13号線に下り着いた場所には重連の堰堤あり。
名賀地域センターと町営コミュニティバス停付近に、名賀越え林道の入口があり。
名賀地域センターと町営コミュニティバス停付近に、名賀越え林道の入口があり。
津和野町名賀の県道13号線、名賀地域センター下付近にある希望橋。
津和野町名賀の県道13号線、名賀地域センター下付近にある希望橋。
希望(のぞみ)橋。
希望(のぞみ)橋。
名賀白井より徳佐越えへの橋を渡る。山口線に近く、SL撮影スポットがある。
名賀白井より徳佐越えへの橋を渡る。山口線に近く、SL撮影スポットがある。
徳佐へ越える県境鞍部への林道(後半に消滅)。
徳佐へ越える県境鞍部への林道(後半に消滅)。
山口・島根県境鞍部には趣のある古い道しるべ標石があり。右→ツワノ(津和野)カネ(嘉年) 左→山道
山口・島根県境鞍部には趣のある古い道しるべ標石があり。右→ツワノ(津和野)カネ(嘉年) 左→山道
県境鞍部を徳佐側に下ると上宇津根の堤に出会う。
県境鞍部を徳佐側に下ると上宇津根の堤に出会う。
上宇津根の田園地帯に咲く蓮華。
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上宇津根の田園地帯に咲く蓮華。
徳佐の田園地帯より見る高岳山。
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徳佐の田園地帯より見る高岳山。
徳佐の田園地帯より見る高岳山・三ツヶ峰・野道山。
徳佐の田園地帯より見る高岳山・三ツヶ峰・野道山。
徳佐中、平丸より見る十種ヶ峰。
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徳佐中、平丸より見る十種ヶ峰。
山口線踏切(貞行)の傍らに立つ記念碑と十種ヶ峰。
山口線踏切(貞行)の傍らに立つ記念碑と十種ヶ峰。
徳佐中、平丸の田園地帯を疾走するSL。
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徳佐中、平丸の田園地帯を疾走するSL。
SL撮影スポットの聖地「徳佐のSカーブ」。
SL撮影スポットの聖地「徳佐のSカーブ」。
羽波付近より見る十種ヶ峰。
羽波付近より見る十種ヶ峰。
羽波奥、福谷川河畔の出発地に帰着 。
羽波奥、福谷川河畔の出発地に帰着 。

感想

 十種ヶ峰へ福谷池コースより登り、併せて今が見頃らしい神角の山芍薬の自生地を訪ねる。福谷池へ至る林道は、幅員が狭く離合が困難なうえ、石がゴツゴツと露出した場所もある。そこで、車で福谷池まで行くのは止め、長い林道歩きとなる。福谷池堰堤より、萌黄色の新緑と謎めいた湖面を前景に、目差す十種ヶ峰の尖峰が見える。
 堰堤上を通り左岸湖畔沿いの小径を辿ると山口・島根県境の名賀(なよし)越えに着く。この県境峠より十種ヶ峰東南山腹に開削された古い林道を登って行く。
 林道終点からは県境尾根に残っている小径を辿って行く。植林間もない頃に登った数十年前は、十種ヶ峰の秀麗な山容がよく眺められ、尾根歩きの急登で疲れた体を癒してくれたものだが、今では植林の生長で爽快な景色は失われている。
 神角コース分岐から、本州西限地と思われるブナが点在する夏緑樹林帯の尾根を下る。尾根の途中に主(ぬし)ブナと呼ばれる太い幹のブナが立っていた。尾根を下り切ると神角コースと別れ、底の抜けた堰堤が見られるザレ場から、満開をちょっとばかり過ぎた山芍薬の自生地を登って行く。光沢のある緑葉の波に乗っかったヤマシャクヤクの花は、清楚な白い花弁と黄色い葯の調和がとても綺麗である。
 山芍薬を観賞しながら登っていると、いつの間にか再び県境尾根に出た。その先は植林帯もなくなり、やっと山頂が顔を見せてくれ新緑のなか快適な登りとなった。振り返ると、先程通った新緑に萌えるブナ尾根や山芍薬の浴(えき)が俯瞰できた。
 山頂へ到着すると、目を惹く綺麗な蝶(キアゲハ)が舞ってた。一等三角点の標石を一瞥し、チュウゴクザサに覆われた北東尾根へと急ぐ。切開きが終了したあたりからチュウゴクザサを漕ぎ、名賀から延びる林道を目差して下降する。
 林道へ降り着きほっとしたのも束の間、名賀越え方面へは土石流で林道が流されたらしく寸断されていた。沢床が深く切れ込んでおり渉るのは危険である。仕方なく林道と別れ枝尾根を辿って、津和野町名賀側の県道13号線へ下りる。下り着いた場所は、名賀地域センターより数百メートル上側で、重連の堰堤があった。
 県道13号線を希望(のぞみ)橋を渡り、愛宕神社がある白井へ出る。山口線は直ぐそこで、何でもここはSL撮影のスポットらしく撮り鉄がカメラの放列を布いて待機していた。
 白井より島根・山口県境峠の徳佐越えの鞍部を目差す。地図では破線だが、前半は古い林道である。しかし、鞍部に近づくに連れ林道は消滅する。鞍部には古くゆかしき道標があり、防石との往来道であったことを物語る。
 徳佐の田園地帯を通り、東面に展開する高岳山から三ツヶ峰の稜線を見ながら出発点の福谷林道に戻る。

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