真昼岳
岩手県
秋田県
ちゃってぃ
2ton
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 755m
- 下り
- 772m
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標高グラフを拡大| 天候 | くもり時々雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2008年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
2008年6月7日、西和賀にある「真昼岳」に登ってきました。
この日の天気予報は「曇り時々晴れ・全般に天候は回復傾向」だったので、ここ何週か、週末の天気が悪いのが続いたので「今日こそは」と意気込んで出かけていきました。
ところが、県道1号を南下し銀河高原を過ぎたあたりから土砂降りの雨が…。この土砂降りこそすぐに止んだものの、目指す方角の山々は厚い雲に覆われています。
去年までの私なら、ここで速攻でUターンするところですが「まぁ、雨止むかもしれないから、行くだけ行ってみよう」と、そのまま登山口へと向かいました。これは進歩や成長なのか、はたまた慎重さが足りなくなっただけなのか(笑
真昼温泉の前の道を進み、途中から未舗装になる林道を約9�匚圓�と真昼岳兎平登山口があります。よく整備された走りやすい林道だと思いますが、ところどころに水はけ用に結構深い溝が切られているので、勢い良く飛び込むと車を壊す原因になるかも。慎重に走行しましょう♪
登山口に着いた頃には雨は完全にあがっていました。しかし、いつまた降り出すとも限らないどんよりした天気…。最終的には登ることにするのですが、決断を下すまで15分くらい悩みました(笑
だってねぇ…絶対にずぶ濡れになるのわかってるし、ねぇ…。
時折、わずかに見える青空に後押しされ、登ってくることにしました。まずは吊り橋で本内川を渡ります。写真の私はずいぶんとへっぴり腰に見えるかと思いますが、この橋、結構怖いんですよ。ただ揺れるとかならまだいいんですが、重心がずれると板が斜めに傾いて行くんですよね(^^;
増水していたら潔く渡るのを諦めるのが無難かもしれません。
しばらく行くと道が二手に分岐しています。標識は右手を指していますが、地形図を見ると左側の道が正しいような気がします。結論から言うと右手に進むのが正解であるわけですが…
=== 地形図、修正しろよ ===
2万5千図は、廃道になった道がそのまま掲載されていたり、色々問題があると聞いていましたが、まさに今回それを目の当たりにすることになりました。コース中、あちらこちらに赤テープや標識が設置されていたのでよかったですが、そういった類の物がなければ確信を持てず引き返してきたかも…。
分岐点からまもなくの場所に「飛竜の滝」があります。なるほど、そう言われてみると竜が天に掛け昇っていく様に見えます。かっこいい滝ですね♪
斜面をジグザグに横切りながら急坂を登り詰めると、平らなブナ林に出ます。晴れていれば、木漏れ日がさぞかし気持ちよいのでしょうが…。
突然、頭上でバラバラバラっと音がし始めました。何事かと思って見上げると、どうやら粒の大きい雨が降ってきたようです。ただ、ブナの葉がそのほとんどを遮ってくれるおかげで、根本にいる我々はほとんど濡れなくて済みました。ブナの保水力ってすごいですね〜。
雨に濡れた大量の落ち葉と、その下に隠れた濡れて滑りやすい石とを悪戦苦闘しながら乗り越えていきます。帰りもスリップしまくるんだろうな〜と思うと今から憂鬱…。
樹林帯を抜けると兎平で、ちょうど山つつじが見頃を迎えていました。濃いガスの中に鮮やかな花、というのも幻想的で良いのですが、それでもやはり「晴れていたらなぁ」と思わずにいられません。
兎平を抜けると稜線分岐点に着きます。ガスはますます濃くなり、右を見ても左を見ても真っ白け…。念のためにコンパスを合わせておきますかね〜。
分岐点から先は稜線歩きとなり、見晴らしが良い…はずなのですが…なんにも見えねーよ！ヽ(｀Д´)/
少し標高が下がると矮化ブナの樹林に突入。これで、最後まで薄皮一枚で濡れるのを免れていた腰上から胸下までが陥落。全身ずぶ濡れと相成りました。
雨具着ると暑くてやってらんないから、一か八か着ない方向に賭けたのですが…
=== どうやら完敗(笑 ===
再び登りに転じ樹林帯が途切れると、今度は足下が鋭角に切れ落ちている場所に出ます。崖下がガスに隠されて見えないので、あまり高度感がありません。ただ、落ちたら死ぬな〜という空気だけはばんばん伝わってきますので、ここはひとつ用心しながら進むことにしましょう。
先がまったく見えないので、いくつ小ピークを越えても、まだまだ先があるのか、それともすぐそこに頂上があるのか判然としません。歩行距離にしても時間にしても、それほど長くはないのですが早く頂上について、早く帰りたい気分だったので嫌に長く感じられます。まさか、頂上に気が付かないで通り過ぎた…わけはないよな〜。
白い闇の中から、ひときわ目立つピークが見えてきました。
やっと頂上か!?
着いた〜、ちょ〜じょ〜。ガイドブックではこの方角に鳥海山が見えたりすると書かれていますが鳥海山どころか隣の山すら見えやしません。画像処理を施したかのように見事に真っ白な背景です。
頂上付近は風も強く、寒くてやっていられないので小屋に入って休みましょう。
ところで、この小屋ですが避難小屋ではありません。扉を開けると神社があります。
これ、予備知識無しで開けたらびっくりするんじゃないでしょうか？
小屋の外見はどう見たって普通の避難小屋か何かに見えるのに扉を開けたらいきなり神社…。
頂上で30分ばかりねばりましたが、結局天気は回復せず素晴らしいはずの眺望はまったく楽しむことができないまま下山の途に着きました。
…ところが、兎平分岐に着いた頃にガスが晴れ始め、登山口付近まで降りてきたときには、なんと青空が見え始め、さっきまで薄暗かったブナの林は柔らかい木漏れ日に包まれ、とても良い感じに！
おまけに、最後の最後でまたしても「ヤツ」を目撃してしまいました。小さな沢を一またぎにしようとした、まさにそのタイミングで、ニョロニョロ〜っと、ヤツが流れてきたのです。
うひ〜！ 気持ち悪い！
なんだ、ダメ押しか！
私になんの恨みがあるって言うんだ、真昼岳！
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