大山


- GPS
- 04:27
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 584m
- 下り
- 864m
コースタイム
天候 | 雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
伊勢原7:05→大山駅7:23(神奈中バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特になし。 帰路はケーブルカーを利用 |
その他周辺情報 | 登山後、東学坊で温泉と遅めの昼食 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
丹沢・大山と言えば豆腐である。少なくとも筆者の中では。その豆腐を食べるために大山に登ることにした。豆腐を食べるためだけならわざわざ登らなくてもいい。でも我らがリーダーは、きれいな山小屋とか美味しいゴハンとかがないとモチベーションが上がらないらしい。ということで、リーダー、筆者、助っ人氏改め分岐マニア氏の例の3人で大山登山に出掛けることにした。分岐マニア氏がふもとの温泉宿で昼食を予約してくれたので、早めに登って遅めの昼食というプランを立てた。しかし、当日の関東地方の予報は雪。平野部でも積雪と出ていて、果たして登れるのか、と不安を抱きつつ準備し、伊勢原駅で待ち合わせることにした。伊勢原からは神奈中バスで終点の大山ケーブルバス停まで行き、登山開始である。
バス停からは土産物屋などが並ぶ参道の階段を登っていく。なんとなくこのあたり、子供の頃父親に連れられてきたときの風景が残っているような気がする。デジャヴに似たようなものかもしれない。大山豆腐やら長寿独楽やらの看板が並ぶ横を登っていくと、ケーブルカーの駅を示す矢印と女坂・男坂の分岐に出た。つまり、阿夫利神社下社に行くには、ケーブルカー、男坂、女坂の3通りの方法があるということですな。迷わず予定通りの女坂を行くことにした。女坂の途中には大山寺がある。見上げるような石段である。恐れをなした筆者は、ここはスルーしようとメンバーに呼びかけ、脇をすり抜けていこうとすると、なんとそこには「らくらくスロープ」なる看板があるではないか。「らくらく」の文字に安心感を抱いたため、お参りもしていくことにした。確かに楽だった。
前日のTVで相当寒くて雪も激しいようなことを言っていたので、筆者は相当着込んできたのだが、すでに暑くなっていた。ここのトイレでユニクロタイツは脱ぐことにし、メンバーを待たせて身支度を整えて、小さな橋を渡ると、女坂の七不思議の看板があって、「無明橋」とある。なんでもしゃべりながら渡ると忘れ物をしたり悪いことがあったりするらしい。最近の山行で数々の忘れ物をしてきている筆者としては「それー、早く言ってよー」とTVCMのセリフを言いたくなる。まあ、忘れ物はともかく、橋から落ちないように気を付けよう。
女坂を登りきると男坂の合流があり、その先の石段を登れば、阿夫利神社下社である。売店はまだ開いていないが、「ルーメソ」というのれんがある。よっぽど変わった地元特有の食べ物かと思ったが違った。「ラーメン」ののれんを横にして裏返しに掛かっていることが分かった。いやー、横にして裏返しにしても読めるなんてすごい(別にすごくはないか・・・)。
さて、阿夫利神社下社にお参りしていた分岐マニア氏は、ここに何度か来ているらしく、湧き水の場所に案内してくれた。さすが別名「雨降山」というだけあって水が豊富なのだろう。境内の端からは、厚木か伊勢原の街がみぞれで霞む中に見えた。「無事かえる」とあるカエルの石像に挨拶し、登山道に進むことにした。
神社の横にある急な階段を登ると、ここから本格的な登山道である。階段状にはなっているが如何にも登山道と言う雰囲気になってきた。みぞれはそれほどひどくないので雨具は着込まずにそのまま行く。道はなかなか急である。結構きつい。いや体力落ちたかなーと思いつつ、16丁目という分岐に来た。登山道で「丁」という番地がついているのは珍しいなと思ったが、神社の参道ということなのだろう。少々酸素、というより血が足りなくなっているような感覚を感じつつ、登っていくと25丁目についた。ここはヤビツ峠方面との分岐である。この辺まで来ると結構気温も低く、木々の枝に雪が凍り付いてきれいな景色である。地面は雪がついているが積もっている訳ではない。辺りは霧で視界はきかないが、歩くのが危険と言うほどではない。さらに登ってようやく山頂、阿夫利神社上社に着いた。ピークハント!
山頂で屋根がある建物の軒先で一休みした。この時期ばかりは山専水筒が役に立つ。豆腐の予約時間があるので、早々に下りに出発した。ほぼ計画時間通りである。下りは木で崩落防止をしたような階段が延々と続く。登りの時の血が足りない延長か、あるいは同じような風景が続くためか、なんだか眠くなってきた。同じような風景が続くと眠くなるのは「高速道路催眠現象」とか言うらしい。情報遮断されて半分寝てしまうらしい。最近では高速道路だが、昔は夕暮れて同じような風景が続く山道で、旅人は疲れで寝てしまって(寝ぼけてしまって)泥饅頭なんかを自分でこしらえて食べてしまって、「狐に化かされた」という話になるという説もある。
狐に化かされないように水分と行動食を取り再出発。さらに雷ノ峰尾根という恐ろし気な名前の付いた尾根道を行くと見晴台という平たくなった部分で出た。残念ながら今日は見晴らしはない。晴れていればどうやら相模湾まで見えるようだ。狐に化かされないように歩きながら面白い話をしろとリーダーが言うので、とっておきの「フランス国造りの小話」を披露したが全く反応されなかった。悔しいのでここで再掲したいが更にウケないと立ち直れないので止めておく。続いて、しめ縄を張ったでかい杉があり、ごつい鋼製の滑落防止のワイヤーを横目に、二重滝の到着した。ここには狛犬の代わりに狛竜?がいて、やはり阿形吽形の対になっていた。いや左側の竜の下あごは取れていたのかもしれない。二重滝は枯れていた。そもそも最近では流れていないのだろうか。それとも今日だけ渇水なのか。
二重滝からしばらく行って、阿夫利神社下社に戻ってきた。売店は既に開いており、呼び込みが盛んであった。筆者がトイレに行くと料金制で「水不足のため」との記載があった。うーん、湧き水はあるが、滝は枯れていて、トイレも水不足・・・。多少混乱しながらお金を入れて用を足して茶店に戻ると、リーダーと助っ人氏はその茶店で味噌こんにゃくを食べていた。いや食べ終わっていた。残しておいてはくれなかったのね。4本もあったのに。
さて帰りはケーブルカーを使って降りて、先ほどの土産物屋街を降りてさらにバス停を越して、東学坊という旅館で温泉と遅めの昼食をいただくことにした。なかなか立派な建屋で、温泉は新島々の某旅館に匹敵するぐらい熱かったが、男湯は一人だったので、水で温度調整させてもらってゆったり入った。食事もリーダーが喜びそうな、かわいい器とかがあり、いかにもいわゆるインスタ映えするコースで、美味しくいただきました。帰りがけ神奈中バスに乗る前に、分岐マニア氏が推奨する老舗の饅頭屋で饅頭を買い、ひどくなってきた雨を避けるようにバスに乗った。帰宅後食べた饅頭は、もちろん狐の作ったものではなく、ほんのり塩味が絶妙な美味さであった。
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