霰の俱留尊山(日本三百名山) 太郎生から


- GPS
- 02:55
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 554m
- 下り
- 551m
コースタイム
09:35亀山峠09:40
10:00二本ボソ
10:25俱留尊山山頂10:30
11:10亀山峠
11:50駐車場所
歩行時間2時間45分
天候 | 時折、強風・霰の攻撃に耐えました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
国道369号線の信号「中太郎生」から「太郎生」を目指す 曲がりくねって坂のある集落の中の細道を進む 「東海自然遊歩」の標識が所々にある辺り、道路脇の余地に駐車 「亀山峠登山口」標識のある手前にも余地あり 「民宿くろそ山荘」への電柱に取り付けられた標識を頼りに行った方がわかりやすいかもしれません |
コース状況/ 危険箇所等 |
東海自然遊歩道の標識に従って農道のような舗装された細道を歩く 左側に民宿「くろそ山荘」を通り過ぎると、登山口標識が正面に見えてくる 杉林の入り口から、熊野古道を思わせる石畳の道 途中から、やや道幅は狭まるが、 木段の付けられている箇所もあり、標識も整備されていて歩きやすい 斜度がきつくなりジグザグを数回繰り返すと亀山峠に飛び出す 薄暗い造林帯から一気に視野が開け、 ここからは右側が急斜面の薄野原の尾根道 薄く雪がついていたが岩場、特に問題なし 「俱留尊山」は、個人の所有で、入山料が必要 二本ボソ山頂の建物脇に料金を入れるポストが設置されている 二本ボソの下りから俱留尊山山頂までは北斜面、凍結あり 凍結の上に霰が積もり、わかりにくい 岩場、急斜面にはロープが張られている ロープが凍っている場合は滑るので要注意 岩場が多く、アイゼンはあまり用をなさない 三点支持で足場を確保(三重県側は切れ落ちている) 帰りは、「姫石(ひめし)の湯」 国道369号線の道の駅に併設されている温泉で、桶の露天風呂がくつろげます |
写真
感想
今回の計画、三つ目の「俱留尊山」。
朝から強風、時折横殴りに霰が襲ってきて
車のフロントガラスの上を跳ねていきます。
「少年自然の家」から登れば、短時間で往復できそうですが
私A「折角来たのだから、もう少し骨のある山歩きをしたら?」
私B「こんな日に吹きさらしの尾根を歩くのはちょっと…」
私C「温泉に入って、このまま帰ろうよ!又出直せば?」
誘惑が心をよぎり、様々に迷います。
もう少し風が収まるのを待つことに。
気温の上昇と共に、多少歩きやすくなるだろうとの思いもあります。
雲が、見えていた山腹まで覆い隠し始めたので
曽爾高原からの登山は止め、車で御杖村に移動を決意。
369号線沿いにバス停があり、
信号機の設置された交差点までは比較的スムーズでしたが
集落の中の細い道に入ってから右往左往。
すれ違いの出来ない坂道で軽トラに出会ってしまったり…
冷や汗をかきながら「太郎生」集落を抜け、なんとか東海自然歩道を発見。
風はありますが、三重県側は空が明るく、心も明るくなってきます。
車を道脇に停め、亀山峠を目指すことにしました。
峠までは良く整備された道を一息で登る感じです。
エスケープには、林の中が一番、風がなく暖かです。
下山時にもっと風が強まっていても安全地帯に逃げ込めると思うと
俄かに心強くなりました。
「俱留尊山」は「赤目・俱留尊火山帯」のカルデラの縁をなす山。
呪文のように「本宿コールドロン」を思い出しながら歩きます。
太郎生から見た「俱留尊山」が絶壁をなしている理由は
「妙義・荒船」に共通する、カルデラの縁の地形だからなんですね。
妙に「俱留尊山」に親近感を覚えてしまいます。
尾根の風は厳しく、辛いものがありましたが、
着る機会のなかったハードシェルが威力を発揮
おかげで、効果を実感できました。
皮肉なものです…
予想通り、「二本ボソ」に下山してくるまで誰にも行き会わず、
昨日と同様ひっそり下山になるのかと思ったら
登って来る大勢の家族連れで、いきなり騒々しくなってびっくり。
ファミリー登山の山なのですね。
子どもたちは、風などものともせず元気におおはしゃぎ、
「子どもは風の子」私まで活力を分けてもらいました。
帰りは、通り過ぎるのがもったいなくて「姫石(ひめし)の湯」に。
この温泉も、地元の方々で大変賑わっていました。
今回は、別名「温泉三昧の旅」と名づけたいくらい
温泉に大満足の旅になりました。
もっとゆっくりしていたかったのですが、
帰路のとんでもない長さを思い、家路に着きます。
末筆になりましたが、
「高見山」、「三峰山」登山口で丁寧に道を教えて下さった地元の方々、
優しさに心が温まりました。有難うございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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高校生の頃友達の一族が曽爾村の人で、春休みに友人グループで旅行にお邪魔したことがありました。
大阪からみんなは取り立ての免許
曽爾高原に自転車を担いで登りましたよ
兜岳、鎧岳はよく覚えているのですが、倶留尊山は知らなくて、一度行きたいと思いながら拝見しました。
充実した今回の山歩き+αのご旅行でしたね
私も今年こそはテン泊山行を実行します
大阪から自転車での距離は想像もつきませんが、針ICからもかなり南下した気がします。
若さですね
その頃から、現在のmonsieurさんの素地があったのでしょうね。
わが道を行くという思い切りは難しいように見えますが実は境目のない遠近両用レンズのボーダーなのかもしれませんね。
機会があったら(機会は自分で作るしかないのですが)兜岳、鎧岳を縦走してみたいですね
迫力のある山でした。
初めまして、こんにちは。
久しぶりに来週、倶留尊山を目指すことになり、
下調べでこちらの山行を拝見しました。
最近の他のレポも拝見させて頂きましたが、
道中で何か問題が生じた時に、その場の状況に応じて
臨機応変に最良の判断をなさっておられることが
素晴らしいと思いました。
私は普段は仲間と母子登山なのですが、これから単独山行も
していこうと思っていまして、是非参考にさせて
頂きたいと思います。
私の山行記録を読んで下さって有難うございます。
毎回、独断と偏見に任せ、気ままに山を歩いております
一人ですと、想いつきで計画変更自由自在、この自由に病み付きです。
自由と責任は表と裏、
何か事故があった時は全て自己責任で対処しなくてはなりません
ヒヤリハットは数知れず、それでもなお、一人歩きに魅力を感じております
(どうも放浪癖があったことに気づかなかったようです)
お子様との登山、良いですね
お子様にとってもかけがえのない思い出になると思います。
子どもの小さい時は一緒に登ってくれましたが、
成長するに従い、あっけなく見放されました。
そんな日があっという間に来てしまった感じです。
dyunさんも単独行をと思っていらっしゃるのですね
思いがけないこととの格闘になりますが
そんなことも楽しんで、気をつけてソロも楽しんで下さい
今後も拙い記録を掲載していく積りです。
読んでいただければ光栄です
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