武能岳(西尾根)


- GPS
- 17:22
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,342m
- 下り
- 1,366m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 9:05
天候 | 1月12日(土):晴れ! 1月13日(日):高曇り→ガス→小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全般 武能岳西尾根は登山道はありません。 西尾根取り付きから1640までワカンを使用。アイゼンは1640から先で使用。 尾根から外れるところで、アイゼンとピッケルに換装して下りました。 幕営適地は随所にあり。 ●土樽駅〜西尾根取り付き 土樽駅から安全登山広場の手前までは除雪された車道歩き。 安全登山広場の手前で除雪は終了。 トレースがない場合はここからワカンやスノーシューが必要になります。 ここから取り付きまではおよそ2kmの林道歩き。 最後に蓬沢の雪上を対岸へ渡ります。 ●西尾根取り付き〜1172 取り付きから雪崩れなさそうな斜面を選びますが、 尾根に乗るまでの高低差60mほどが急登。雪も不安定で2時間かかりました。 800mからは顕著な尾根筋となり、 急斜面と緩斜面を織り交ぜながら標高を上げていきます。 ●1172〜稜線 1400m付近で森林限界を超えると徐々に尾根が痩せ始め、 1620m付近からナイフリッジになります。 落ちたら沢までまっしぐらの箇所が続くので注意が必要。 1670付近から稜線へと突き上がり、1700で上越国境稜線に乗ります。 ●稜線〜武能岳 1700で稜線に乗り、武能岳の肩を経て500mほど進むと武能岳山頂に到着です。 この辺りは笹地帯のため、踏み抜きがけっこうありました。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 ユングパルナス(900円) |
写真
感想
「何のために標高を上げているんだろ?」
と何度アタマをよぎったことか。
柔い足元、徐々に重くなる背中の荷物、溜まる疲労…、一歩一歩がキツイ。
こんなペースじゃ到底ピークを踏むことはできないのに、
どうしてこんなムダなことをし続けてる?
ようやくやってきた好天予報の上越地方の三連休。
このエリアを楽しむには、まだちょっと早い感じもありましたが、
この機会を逃すと次いつやってくるかわからない。
これは行くしかないでしょ、
ということで、目指したのは武能岳の西尾根。
ラッセル覚悟で土樽駅をスタートしましたが、
林道にはトレースがあり、なんと!西尾根の取り付き手前まで続いていました。
「えー、マジか。この時季にこのルート歩く人がいるなんてビックリ&ガッカリ。
これだと下手したら日帰りできちゃうかもよ」
なんて軽口を叩いてましたが、トレースは取り付きで忽然と消えてました。
あるのは動物トレースのみ。
そして、尾根に乗るまでが核心でした。
万歳ラッセルで、たったの高低差60m登るのに2時間も要してしまいました。
その後もまだ固まっておらず不安定な雪の中、膝〜腿ラッセルが続き、
思うように標高を稼げません。
道中は完全に諦めモード。冒頭のような陰鬱な思いを抱きながらも、
komemameの頑張りで、何とか1300m付近まで持ってくることができました。
結局、尾根に乗ってから500m標高を上げるのに5時間かかりました。
ホントに明日、頂上を踏めるのか?
夜のテントで心の中を重たいものが占領します。
「でも、明日は背中は軽いし、沈み込みも少ないはずだし…、
ボクたちの前には、明るい未来しか広がってないよ!」
ってカラ元気で眠りに就きました。
2日目。標高が上がったせいでしょうか、気持ち雪も硬くなり、
膝〜腿ラッセルが続きますが、スローペースながらも順調に進むことができました。
なーんてエラそうに書いてるけど、
深雪でのkomemameスイスイ、danyamaズボズボ問題が今回も発動。
ほぼ先頭はkomemameに張ってもらいました。
西尾根は標高を上げるにつれて尾根が痩せ始め、
1600m付近から美しい雪稜が続きます。
時間の目処もついて、ようやく景色を楽しむ余裕も。
少し緊張感のあるナイフリッジと西尾根発生地点の急斜面を慎重に通過し、
上越国境稜線に合流した途端、ガスに取り巻かれてしまいましたが、
充実感たっぷりの山行となりました。
今シーズン、待ち望んだ上越。
悪天続きを縫うように、ちょっと晴れ間が出そうとのことで
ようやく行くことができました。
それにしても!
こんなに雪が多くて、やわやわだとは。
1歩で1cmしか進まない。むしろ、ときどき後退している感。
毎年ラッセルしているけど、これほど苦しんだのはこれまで一番です。
でも一方で、雪が多いのはやっぱり楽しくて、大満足&満腹になりました。
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