花戸山→牛首ノタル→青笹


- GPS
- 31:15
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,343m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
時刻 場所/行動
10:02 芹沢入口(バス停)
↓ 0:08
10:10 笛吹権三郎公園
↓ 2:20
12:30 花戸山
↓ 3:25
15:55 黒金山稜線登山道合流
↓ 1:00
16:55 稜線平場
幕営
■12/7
時刻 場所/行動
15:00 稜線平場
↓ 0:15
15:15 牛首のタル
↓ 2:15
17:30 青笹
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:青笹から山梨市駅行きのバスを逃し徒歩るも塩山まで車に乗せてもらった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※花戸山のルートは正規の登山道ではありません。 このルートは全く整備されておらず、道標もありませんし、テープのルートサインも不正確な部分もあります。 入山に当たっては、地形図と読図能力及びバリエーションルートを自力で歩ける経験は必須です。 記録は記憶を頼りに正確を期すように記述しておりますが、誤りがある可能性もあります。この記録を参考に入山し遭難する事態になっても責任は負えませんので、入山される場合は完全自己責任でお願いいたします。 ■芹沢入口→花戸山 民家を抜け取付き部に獣除の柵があるので開けて入る。 その後の沢筋はゴーロ帯を歩く。踏み跡は一部不明瞭だがそれ程難しくは無い。 沢の出合いは右に。 その後のルートは沢伝いに旧道の名残を追って詰めていく。 沢の最後の詰めは西にトラバースして尾根に乗り、尾根を登って東にトラバースするよう踏み跡がある。 花戸山のピークは目立たず、うっかりすると見過ごす。 ■花戸山→黒金山の稜線 P1465のみ南側を巻けるが、それ以外のピークは全て地形図の登山道通りに行った方が良い。 特にP1589のピークを南に巻き、ピンクのテープを追ってトラバースすると、猛烈な藪漕ぎになるので注意。 その場合、途中で稜線に向かって直登すると抜けられる。 P1760以西は笹原の踏み跡を進む。途中不明瞭だが稜線を外さなければ大丈夫。 稜線近くは踏み跡が消失する。 P2021の北の稜線の途中に出るようにトラバースするように登るとやがて登山道にぶつかる。 ■黒金山稜線合流→牛首のタル 一部道標が朽ちている部分があるが、整備された登山道なので迷う事は無い。 ■牛首のタル→青笹 最初は笹原のトラバース。 踏み跡は明瞭。 途中の水場はチョロチョロ。 稜線に乗ると気持ちが良いトレイル。 林道はそのまま横断すると下山道への取付きがある。 下部は沢筋で暗い。 民家の脇を抜けて青笹。 |
写真
感想
今年に入り黒金山の稜線に何度か足を運んだが、そろそろネタ切れになって来ていた。
ある日、山と高原地図を凝視していたら、花戸山を経由して黒金山の稜線に至る薄い点線が描かれているルートを発見。
調べてみると、どこにも記録が載っていない廃道のようで、早速計画に取り入れる事にした。
■2011/12/6
いつもの山梨市営交通に乗り芹沢入口で下車する。
この路線の運転手は2人交代のようだが、この日の運転手に「以前、天科で降りなかった?」と言われ、ついに両方の運転手に覚えられてしまったようだ。
この路線の運転手さん制覇(笑)
廃道の取付き部は地図から見て「笛吹権三郎公園」という場所の近辺にあるらしい。
バスを降りて笛吹川を渡ると、足元に「笛吹権三郎」と書いてある横笛を持った白い象が立っていた。
どうやらこの象は「笛吹川」の名前の由来となった悲話の主人公らしい。
http://blogs.yahoo.co.jp/qazxswedcvfr2004jp/49314198.html
笛吹権三郎公園の脇を通り民家を抜けて行くと、高電圧線の張ってある頑丈な柵が現れる。
その柵の向こうが取付きだ。
柵にはカギがかかっていないので、開けて入りしっかり閉めておく。
道は少し荒れた舗装道で、少し歩くと堰堤が現れる。
もう少し歩くと、すぐに未舗装になり、沢筋の薄い踏み跡を辿って行く事になる。
このルートは恐らく廃道で、登山道だった頃の名残が散見されるが、今は殆ど人が通っていないような雰囲気になっている。
沢筋を詰めて行くと、後半踏み跡が殆ど解からなくなる場所があり、少し無理やり詰めていくと、林業用と思われる西に向かうトラバース道が出て来るので、地形図のルートと多少異なるが、そちらを辿る事にした。
トラバース道は、本来辿る予定だった尾根の西の尾根を巻くように付いていたが、あまり巻き過ぎても仕方ないので、途中からそのまま尾根に向かって直登した。
尾根に乗る。
尾根は、かなり広い感じで植林帯の間に踏み跡があり、テープも散見される。
踏み跡は、尾根を登り途中で東の尾根に乗り換えるようにトラバースしており、それに従う。
東の尾根に乗り換えた後も、かなりハッキリした太い踏み跡が尾根の上部に向かって九十九折に付いていて、このルートがかつて登山道であった事が伺える。
標高1420m付近で尾根は、なだらかになり気持ちの良い稜線歩きのルートが現れる。
少し歩くと、花戸山と思われるピークになるが、このピークはハッキリしておらず、GPSなどで確認していないと見逃す
その後軽いアップダウンを経て地形図的にP1465を巻けそうだったので、こちらは巻く。
調子に乗ってP1589の南側を巻こうとしたら、笹薮が段々濃くなり終いには背丈以上の高さで視界も効かず、結構な藪漕ぎになってしまった。
この藪、同じように考えた入山者が以前居たようで、藪の中にはピンクのテープマークが点々と付いていて、藪漕ぎの次の目標の目安として役立った。
ただし、このまま巻き続けるのは時間がかかりそうだった為、ピンクテープに見切りを付け、稜線に直登しなんとか藪を脱出。
ここは最初から地形図の登山道通りに歩いた方が早かったと思う。(テープに誘導されない方が良い)
その先のP1705も、薄い踏み跡があったため巻こうと試みたが、踏み跡は途中で無くなり、やはり稜線に直登する事に。
このルートは全般的に旧登山道の踏み跡が残っているので、あまり横着せずに地形図のルート通りに歩いて方が良さそうだった。
P1705以西の稜線は笹原の中を進むような感じで登る。
笹原に微かに踏み跡が残るが、この辺りになると大分怪しくなって来る。
ただ、地形的には稜線伝いに行けば良いので、登りで利用する分には迷うことは無いだろう。
黒金山の稜線に近付いて来ると、様子が少し変わってくる。
踏み跡らしき物は一切無くなり、斜面は倒木に覆われどこがルートか解からなくなる。
尾根はP2021に向かって続くが、地形図の登山道は少し北側にトラバースするように描かれており、今回は地形図に従うことにした。
ただし、踏み跡は見当たらなく、また稜線に近い所に岩場があったため、割と大きく巻くようにトラバースする事になる。
少し倒木を乗り越えながら進み、ピンクのテープが見えて来たら、西沢渓谷から黒金山に続く登山道に出た。
相変わらず、この登山道は人の往来が無いようで、バリエーションルートのようなメジャールートだ。
途中の藪漕ぎで随分と時間を食ってしまい日が落ちてしまったため、この日は予定していたトサカまでは行かず、前回西沢渓谷から藪漕ぎで上がって来た時に使った平場でビバークする事にした。
■2011/12/7
翌朝6時頃に起床するも、寝不足だったyasuyoが二度寝したいと言い出したので、大烏山・大久保山のルートを短縮し、二度寝する事に。
結局起きたのは午後で、出発は15時に(笑)
元々大烏山経由の短縮ルートにしようと思っていたが、このままじゃ下山も危ういと言う事で、牛首のタルから青笹に下る、超短縮ルートにする。
出発から15分程で牛首のタルに到着、西日の傾く中、青笹方面の尾根にトラバースしながら取り付く。
このルートは、山と高原地図では破線となっているが、ほぼメジャールート並に整備されていて、特に迷うような所は無かった。
途中の水場は辛うじて出ていた。
最終的にヘッドライトを点灯しながら17時半に青笹に到着。
当然バスも無く、塩山に向かってテクテク歩いていると、三富あたりのトンネルの手前で追い越して行った一台の車が止まり、運転していた年配の女性に声をかけられた。
運転の女性:「どこまで行くの?」
我々:「塩山まで」
運転の女性:「そりゃ大変だ乗って行きなさい」
我々:「本当ですか?すごくありがたいです!!」
有り難く塩山まで乗せてもらう事に。
声をかけてくれた女性は三富で「日の出荘」を営む女将さんで、亡くなったご主人はこの地域に猪豚を広めて名物にした方だったとか。
日の出荘は三富の街道から少し入った場所にあり、あまり知られていないそうですが、隠れ家のような場所にあり猪豚料理が名物で、気に入ってリピートする方が多いそうです。
楽天トラベルの口コミにも静かで料理が凄いと書いてあり、とても評判が良いよう。(2012年2月4日現在、予約は出来ないようです。冬季だからかな?)
■楽天トラベル 日の出荘 口コミ
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/40486/review.html
暖かくなり、またこの山域に行く時は、利用させてもらおうかな。
という事で、あっという間に塩山に到着し、無事その日の電車で帰路に付きました。
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