羅臼岳(羅臼温泉ルート)撤退寸前!?


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,714m
コースタイム
天候 | 晴れ(最上部は霧) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし。 |
写真
装備
備考 | 手袋と保温材入り登山靴があれば良かった。スマホを温めるカイロはあって良かった。 |
---|
感想
反省点の見受けられる山行だった。
MSMやGFSの演算では一切下層雲が計算されておらず、
晴天を想定して、多少の強風は気にしていなかった。
(前日の斜里岳がそこまで風が強くなかったのもある)
夏山装備(アイゼン無し、軽登山靴、夏用のトレッキングパンツ、ユニクロのフリース+モンベル雨具上下)で入山したことを後悔した。
毛糸の手袋は車に置いてきてしまった。今日使わなくていつ使うというのだ。
知床連山の稜線に着いた時は、1分暴風に晒されただけで手袋をした指がちぎれそうなほど冷たくなった(雨具の手袋しか持ってなかったせいだが)
そこから羅臼岳までのコースタイムは35分。凍りついた岩場をこの暴風の中登るのは不可能かと思い、「引き返す勇気」という言葉がちらついた。
岩清水で暴風をやり過ごして指先を温めても、今度は足の指が冷たくなった。保温材のない夏用の登山靴だからだ。寒さか、恐怖か。そのうちガタガタ体が震えだした。北海道じゃなきゃ引き返す。あれで進んで何かあったら死ぬ。
手袋が飛ばされれば凍傷確実だし、凍った岩場で足を滑らせて行動不能になれば助けが来ない限り死ぬ。トレースはなく、登山者は期待できそうにない。足を捻って行動が遅くなっただけでも凍傷のリスクが出る。残り標高160mがあそこまで遠く感じたことはない。
何もトラブルが無ければ、強風に晒され続けることが無ければ、おそらく無事に登頂・下山できるのだろうが… 賭けだったが、羅臼岳直下の地形は僕に味方した。
北東から上り詰めるあのルートは、西北西の季節風を見事にかわし、僕を山頂に運んでくれた。
日本百名山51/100
懸念していたヒグマは、影すら見えなかった。
地元の人は「昨日も街中に出てきた」と言うが、おそらく
山に食べ物がなくなり、下におりてきているのだろう。
それにしてもなかなか長いコースだった。
泊場から先が普通の登山の長さで、
泊場から羅臼温泉までが余計なのだ。
標高差1600mは伊達ではなかった。
そういうコースは自分は好きだ。
次は硫黄からの縦走しに来ようと思う。
撤退しなかった山の中では最も。
いや、撤退した御座山よりもハードな山行になった。
体力をつけ、きちんとした装備を背負えるようになろう。
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