竜ヶ岳 元旦、富士山を間近に望む幸せ


- GPS
- 02:50
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 588m
- 下り
- 577m
コースタイム
12:15展望ベンチ12:20
13:10山頂13:20
14:30駐車場
歩行時間2時間40分
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
本栖湖キャンプ場を目指す 本栖湖に面した駐車場は広大 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません 樹林帯は登山者が多いためか凍結箇所が土に紛れ、わかりにくい 吾妻屋から先の日の当たる坂道はぬかるんで滑りやすい箇所あり 笹原上部は凍結しているが、アイゼンがなくても |
写真
感想
あけましておめでとうございます。
今年が皆様にとって良い年でありますように
物事には縁というものがあるのでしょうか?
とすれば、竜ヶ岳に登るに至る経緯にはいささか縁を感じます。
暮れも押し詰まって、思わぬタイヤ騒動をしたことは記録に載せました。
御用とお急ぎでない方は「蓼科山」の記録をお読みいただければと。
大晦日、仕方がないので新しいスタッドレスを購入しようと
店に行ったところ、この型のタイヤは(古いので)もうあまり在庫がないのこと。
調べていただいた結果、茅野市の支店にあると判明、
取り寄せると一週間近くかかると言うので、こちらから出向くことに。
元旦から営業しているのも有難い事でした。
さあ、忙しくなりました。
茅野市からは山梨県まで僅かの距離、登りたい山はたくさんあるけれど、
早朝出発は出来ないので、どの山にしようかと頭を散々悩ませていたところ、
「富士山を眺める山」「干支」、「三時間程度で登れる山」等で、
「竜ヶ岳」が閃いたのです。
決めてみると心もすっきり、ダイヤモンド富士は残念ですが
時間の制約は仕方ない事ですので、あっさり諦めです。
元旦に干支の山から富士山を拝する事が出来るだけでも願ってもない幸運です。
タイヤ交換は三人の方が取りかかり、あっという間に完了。
予定よりかなり早く、再び高速に乗れました。
県境から富士山が見えてきます。
いつも心躍る富士山ですが、殊に今日は…
甲府南ICからは一般道です。時間がかかります。
気持は急くのですが致し方ありません。
本栖湖キャンプ場駐車場に着いたのは11時半近く。
ヤマレコの記録で読んだ通り広い駐車場です。
車を置く場所に困るなんて心配とは無縁です。羨ましい限りです。
ダイヤモンド富士を見終えて
大方の登山者は帰ってしまったのでしょうか、閑散としています。
まあ、これから登る登山者の方がよほど少数派でしょう。
登山口まで、平坦な林の中を歩きます。
焦っているせいでしょうか、かなり入り組んでいるように感じました。
案内標識がしっかりしていて新しく、迷わずに歩けました。有難かったです。
登り始めはつづれ織りのなかなか急坂の造林帯、
会う人、会う人下山の方ばかりで心細くなります。
予定では三時に下山の心積もりなのですが、
ついフォトストップ、足が止まってしまいます。
木製のベンチのある展望台から間近に富士山と対面、
ついに来ました!待っていてくれたかのような富士山でした!
それだけで他に何もいうことがない富士山でした!
大きな存在感で私の全てを包み込んでくれる富士山でした!
富士山から見れば、私の悩みや苦しみなど塵、芥のようなものです。
笹原を緩やかに登り出すと風が次第に強くなります。
天候が変わるのでしょうか?
それともいつもこんな強風が吹いているのでしょうか?
「風衝帯」という言葉を思い出します。
吹き付ける風の為、木が成長できない竜ヶ岳、
富士山から吹き下ろす風を一身に受けているのでしょうか?
見晴らしが良いということは風の厳しさをも物語っているのですね。
山頂の立ち枯れたような木の枝で、
烏さんがのんびり駿河湾を眺めていました。
きっと、ようやく人影が無くなったのを幸い
眺望を楽しみにやってきたのでしょう。
慌てて飛び立っていきました。
驚かせてしまってなんだか可哀想な事をしました。
黒猫を福猫と言いますから、福烏としましょう?
写真を撮っている間にも強風のせいで、身体が急速に冷えてきます。
無風の穏やかな日でしたら、眺望のきく山ですから
視界に入る限りの山々を飽きるまで眺められるでしょうが
時刻も時刻ですし、やはり天気は下り坂のようです。
早く下山した方が良いと判断し、下山開始。
驚いたことに、下山中にまだこれから登って来る方々数人に出会いました。
ごく軽装でしたから、地元の方だと思うのですが
私がラストでなくて良かったと思う反面、ちょっと気がかりでもありました。
ベンチの置かれた展望台まで下って来た時、
既に富士山の山頂付近はすっぽり雲に覆われていました。
あの雲の中では激しい気流が渦巻いているのでしょう。
富士山での冬の遭難は強風が原因と聞いた気がします。
周りの山々もその影響を様々に受けているのではないでしょうか?
そんな風の流れを研究している方々が居ると思いますが
面白そうです。興味が湧いてきます。
樹林帯に入ると風がおさまったように感じます。
いや、実は収まっているのではなく、
風の通り道を外れたか、林の上を風が吹いているという事なのでしょう。
標高差があまりなくても風が全くない状態を経験します。
風は絶えず道を選んで吹き抜けているのかもしれません。
風の通り道、きっとあるのではないかと思います。
また脱線してしまいました。御退屈様でした。
今日の温泉は「道の駅鳴沢」に隣接している「ゆらり」です。
入浴料金はちょっと高めの1200円、プチ贅沢(年に一回ですから)します。
貸しタオル付き、様々な風呂が楽しめ、富士山の見える露天風呂あります。
残念ながら、この頃には山全体が雲に覆われてしまっていました。
思いがけず、間近に富士山を望める山に来られた幸せに感謝です。
人間万事「塞翁が馬」、災いが福となる事も…
明けましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いします
元旦の空は全国的に雲に覆われて・・・と年末の予報で伝えていましたが、見事な富士が迎えてくれましたね!
昔静岡(三島)に住んでいた時は毎日見ていた富士山ですが、関西に住んでいるととても遠い山に思えてしまいます。
kyom4さんが山でふと心を向けた対象を頭の中で動き出すままに解き放ち、そこにご自身の想像や疑問が加わって言葉になっている・・・
なんかうまく言えないのですが後半の気流のくだり、私も書いている
居心地のいい世界ですよ
また覗きにお邪魔します
こちらこそ、今年も宜しくお願いします。例によってとめどもなく放浪しているような私の記録をのぞいてくださって嬉しいです。
monsieurさんの「蛇谷ヶ峰」読ませていただきました。「くつき」とか「安曇川」とか地名がとても懐かしいです
多分、初冬の田園風景を見ながら「くつき」を過ぎ、明王院を目指したのでした。
「安曇川」がどこかはわからないのですが、私も印象に残っている風景があって、またこの道を通って見たいと思った場所が思い出されます。
とても穏やかな緩やかな山に囲まれた静かな集落を幾つも通り過ぎました。
「わかん」は正直歩きにくいです
誰も歩いた跡のない雪の上を歩くのは何故か凄く嬉しくて、動物の足跡と一緒に歩くなんて最高ですね
最近ようやく冬の山が好きになりかけて来たばかりです。以前はやはり道迷い、悪天候が怖くて行ける山はないと思っていました。
でも、monsieurさんのおっしゃるように、道具と技術で夏以上に楽しめるかもしれないとようやく気付いたところです。
恐れず、過信せず、慎重に自分だけの果てしない世界を楽しみたいですね
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