鎖場連続でど緊張の八海山(入道岳往復)


- GPS
- 05:16
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 851m
- 下り
- 831m
コースタイム
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:16
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
薬師岳手前の鎖場は濡れていてとてもスリッピー。八ッ峰は全線で気が抜けず、入道岳手前の急崖も踏み外したらケガではすまないと思います。とにかく危険だらけ。 |
その他周辺情報 | 温泉は小出の「見晴らしの湯 こまみ」さん。600円でシャンプー・ボディソープ付き。とても気持ちのいい温泉です。ただソフトクリームは無かったです。。。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ(薄)
Tシャツ
ズボン
靴下
キネシオロジータープ
グローブ
雨具(上下)
日よけ帽子orヘルメット
タオル
登山靴(夏)
ザック
昼ご飯
行動食(チョコ・塩キャラメル・柿ピー等)
ハイドレーションキット+飲料(3.5ℓ)
地形図
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
JRO登録証
携帯
高度計付腕時計
カメラ(SDカード)
熊鈴
ビニール袋数枚
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
携帯トイレ
虫刺され薬
細引き
エマージェンシーシート
痛み止め
お風呂道具
着替え
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感想
【お山紹介】
今回は八海山。日本二百名山ですね。最高点の標高は一番奥にある入道岳で1,778m。登山ルートは、ロープウェイ(スキー場)、屏風道、新開道の3本。なお屏風道ルートはその険しさに下山での利用が禁止です。
薬師堂までは、比較的気軽に往復できるルート。ここまでは入山者が多いですね。山頂直前のちょっと長い鎖場だけ注意してください。
薬師堂から入道岳は道が険しく、入山者が一気に減ります。八ツ峰は鎖場だらけで、完全に鎖にぶら下がる(ホントはダメですが)ような所ばかりです。久しぶりに腕が疲れました。初心者はやめた方が無難です。
それとヘルメットはあった方がいいですね。転落時に助かる可能性は低いですが、礫岩の山のため、小石が落ちやすそうです。
【地質】
産総研地質図Naviでは、大日岳までは新第三紀中新世の非海成層、礫岩とあります。確かに八ツ峰は全て礫岩でした。雨で滑りやすいわけですね。
一方最高点の入道岳は、中生代後期三畳紀の泥質片岩中にちょこっと分布する苦鉄質片岩とあります。また地質図カタログでは入道岳山頂部は変はんれい岩とあります。
↓産総研地質図Navi
https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#13,37.10817,139.00975
↓産総研地質図カタログ
https://www.gsj.jp/data/50KGM/JPG/GSJ_MAP_G050_07064_1992_200dpi.jpg
【移動】
新潟からは高速を使うのが便利です。1時間半ほど走り、六日町ICで下りて、八海山スキー場を目指してください。六日町ICからは30分程度です。登山者にはバスで来ている方もいらっしゃいました。
【山行】
前日(土曜日)新潟出張で、帰りが最終便に間に合わないことが判明。日曜日の飛行機も夕刻しか空いておらず、「これはもったいない」ということで山行を計画。帰りの便が18:05なので、お風呂に入った上で飛行機に間に合って帰ることができる八海山を選択しました。
時間の制約から、ロープウェイを利用しています。あっという間に高度感が得られる文明の利器、素晴らしいですね。今回の山行は山頂駅からスタートです。
いきなり階段の急登が続きますが、すぐに平坦路に。朝一のロープウェイでしたが、スタートに少し遅れ、先行者でなかなか前に行けない。本州の登山につきものですね。仕方ない。
なんとか前に出させてもらい、そこからは自分のペースで進む。小さなアップダウンを繰り返しながら女人堂に到着。天気が回復してきたことから休憩を短くして薬師岳を目指す。
ここから急登が始まる。途中の鎖場は濡れていて滑りやすい。しかも長く慎重に先を進む。ヒーコラ登り切るとすぐに、祝、薬師岳登頂。信仰のお山なんだね。挨拶して先を進み、あっという間に千本檜小屋に到着。
八ツ峰は雨の後はとにかく滑りやすい、との情報から小屋の管理人さんに登山道の様子を確認。「気をつければ大丈夫ですよ〜」。親切に教えて頂き、ありがとうございました。
時間が無いため先を急ぐ。程なく、八ツ峰と迂回路の分岐到着。看板がないため分かりにくい。先行者は間違えて迂回路から行ったそうな。
八ツ峰に取り付くとすぐに鎖場出現。ここから大日岳までは、それはもう気が抜けない、ど緊張の連続。本来鎖場は鎖に頼らないでサポートだけですが、なんとここでは完全に体重を乗せます。でないととてもとても上り下りが出来ません。90kgの体重、大丈夫???。鎖の先が見えないくらい急斜面が多く、とにかく慎重に進みました。
不動岳、白川岳、摩利支岳と順調?に進み、途中何度も振り返る。すんげえトコ登っているな。で、最後の大日岳に取り付く。なんだこのほぼ直のハシゴ。しかもハシゴから鎖、って。すでに全身疲労です。
そんなこんなで何とか登り切って、祝、大日岳(1720m)登頂!いい眺めですね〜。っちゅうか不動岳からずっと天気が良く、眺めがいい。しばしレリーズタイムに、「晴れ男」復活じゃぁ〜。
時間がないので先を進む。ここで最大の急崖が2回お出迎え。鎖二本を手にへっぴり腰で下りる。疲労で握力が落ちているが下りないと、と頑張り、ぷるぷる震える手足でなんとか下りました。「ふぅぅぅ〜」。
その後最高点の入道岳まで淡々と進みます。途中、ほぼ直崖の縁にある登山道を歩き、ここもやべえ。細枝頼りに安定を図る。
程なく歩き、祝、入道岳(八海山最高点)登頂!甲信越の山並みを期待しましたが、周りは少し雲が多く、ピークがはっきりしない。ここだけ晴れているのかな?それでもレリーズタイム突入。
ここで軽くお昼ご飯。福島から来られた方と少しお話する。車で3時間かけてきたとのこと。本州の3時間移動は疲れますよね。帰りもお気をつけて。
時間がないのでお昼もそこそこに下山開始。もう来ることはないだろう。さようなら、入道岳。
帰りは途中から迂回路を選択。迂回路とは名ばかりで、これまたすごい登山道。急なハシゴを下り、足幅1本分しかないトラバース登山道が出現。鎖はあるものの草に隠れている。皆さんお気をつけください。
千本檜小屋まで戻ると地元の高校の登山学習に出くわす。嫌な予感...案の定、鎖場でしばらく(50人くらい?)待たされる羽目に。仕方ないのは分かっているが...
しかし若い力はすごい。みんな元気にハイスピードで登ってくる。若いっていいなあ。登山、好きになってね。
その後は淡々と下り、ほぼ予定通り13:30くらいに山頂駅に到着。無事の下山に安堵。良かった。これでゆっくりお風呂に入って帰られる。
こんだけ全身運動した登山は初めてかも。無事に帰宅のただ今、絶賛疲労感で、腰にはお友達の湿布が貼られています。
秋がやってきた北海道。今週末はどうしようかな〜。これを考えるのもまた楽しみ。さてさて次回は何処に〜。
コメント
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以前「八海山で八海山を飲む!」という計画を立てましたが
調べると鎖場や険しい登山道、滑落事故も多い山だと知り妄想登山で終わっていました(笑
八海山を飲んであの迂回路を歩いたら確実に滑落しますね(^_^;)
次のお山、楽しみにしています!
ikenoyaさん、おはようございます。コメントありがとうございます!
「八海山で八海山を飲む!」、計画したくなりますね(笑)。麓に酒蔵ありました。寄る時間がなかったのが残念…
山頂で飲んだらめちゃヤバイですね。どちらにも下りられない💦妄想したら滑落しか思いつかないですね。
毎年滑落事故か起きているようです。ほぼ助からないのでないでしょうか。それくらいスゴイ崖の連続でした。
腕力も使うため、全身が筋肉痛です。是非是非、あちらへ行くときはチャレンジしてみてください✌
八海山ですか〜
鎖場がそんなにあるんですね!
私も次のお山楽しみにしてます
tenjinyamaさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
出張でしたが、翌日暇することから一応山道具持っていきまして、前日急遽決めた山行でした。
いやぁ、すんごい鎖場の連続。高いところがダメな人はとても登れないですね💦
二百名山ですが、是非、チャレンジしてみてください。スリル満点です!
新潟出張のついでにで登られてたのですねー。流石です!
八海山を高速道路から見たことあったんですが、こんなに険しいところだと知りませんでした。汗
ご無事でなによりです。お疲れ様でした‼
sayacaさん、こんばんは!コメントありがとうございます!
私も高速からしか見たことがなかったので、いつか登りたいなぁ、と。狙っていたお山の一つです。
とにかく滑落→死なので、緊張しまくり!上半身とお尻の筋肉痛がひどいですね〜。
手前の薬師岳まででも十分なので、無理して八ツ峰まで行かなくても楽しめますよ〜。でもsayacaさんなら行っちゃいそうですね✌
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