尻立山〜マトネ〜アオネバ登山口
新潟県
KS-Mountain
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 302m
- 下り
- 1,172m
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- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:45
ルートはログを取っていなかったので手書きです。
| 天候 | 曇りときどき雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
船
自宅 3:45発ー新潟港 07:20着 新潟港 09:20出港ー両津港 11:50着（佐渡汽船フェリー） 両津港 12:50ードンデン山荘 13:40（ドンデンライナーバス） 【復路】 両津港 09:15発ー新潟港 11:45着（佐渡汽船フェリー） 車は新潟港の駐車場に停めましたが、当日は近くの朱鷺メッセでイベントがあり、駐車場が満車になる恐れがあるとのことで早めに出発しました。 最寄りの立体駐車場は午前7時過ぎの到着時、既に満車だったため隣の平面駐車場を利用しました。 駐車場はいずれも有料ですが、佐渡汽船ターミナルで駐車券を提示すると、駐車料金が800円/日に割引されます。 また、フェリーの2等船室は自由席のため、ネットから時間指定でチケットを予約していても、違う時間帯の船の2等船室に乗るのは問題ないようです（復路は当初は夕方出港の船に乗るつもりでした）。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【登山道概況】 1）ドンデン山荘ー尻立山ードンデン池 部分的に簡易舗装が施してあり、道筋はハッキリしています。 景色も良好です。 2）ドンデン池ー縦走路入口ーアオネバ十字路ーマトネ 部分的に残雪が残っていましたが、先行者によるステップが付けられていたこともあって軽アイゼンは使いませんでした。 特に危険箇所もありません。 3）アオネバ十字路ーアオネバ登山口 沢に沿いながら伸びる道です。 数回、沢を横切りますので雨後は増水に注意が必要になると思います。 歩きにくいところもあまりありませんでした。 【登山ポスト】 アオネバ登山口 ※佐渡トレッキング協会へ登山届をFAXできます 【水場】 ドンデン山荘 【トイレ】 ドンデン山荘・アオネバ登山口 【25,000分の1地形図】 金北山・両津北部 【宿泊】 1）ドンデン山荘 立ち寄り入浴や昼食休憩もできる、山腹にある山荘です。 館内は綺麗で快適に過ごせ、アルコールの自販機もあります。 水道が使えて外にはテント場もあるので、登山者にとって嬉しいものが揃っています。 宿泊人数が多いときは、プラネタリウム室での雑魚寝になるようです。 2）佐渡グランドホテル 加茂湖の畔にある大型ホテル。 建築が万博と同じくらいの時期なので、建物や設備は年季が入っていて昭和の雰囲気がありますが、食事はボリュームがあってお腹が満たされました。 電話で港から送迎を頼むことができ、朝も船の時刻に合わせて港まで送ってもらえます。 |
| その他周辺情報 | �．泪肇諭繕睨婿海鮟珍�する場合、一部自衛隊の敷地を通ることになるため、事前に現地の自衛隊基地へ通行の届出が必要です。届出はFAXでできます。 �▲疋鵐妊鵐薀ぅ福爾閥睨婿灰薀ぅ福爾狼╂畍堕蠅離丱垢覆里如�運行時期に注意。 ��佐渡トレッキング協議会HPに登山道情報があり、計画の参考になります。 �ず甘六垳�式観光情報サイト「さど観光ナビ」から、パンフレットの請求ができます。観光パンフレットのほか、トレッキングマップも入っていて役に立ちました。 |
写真
新潟港から乗ってきた、おけさ丸。車では酔わないけど船では酔わないとは限らず、多少の不安はあったけど平気でした。
荒れなければこんなものなのね。
拍手車では酔わないけど船では酔わないとは限らず、多少の不安はあったけど平気でした。
荒れなければこんなものなのね。
初めて知った♪
佐渡汽船のターミナル。佐渡の玄関なので、お土産店・飲食店などが並び、バスやタクシーが発着しています。
鉄道の駅みたいな立ち位置です。
佐渡の玄関なので、お土産店・飲食店などが並び、バスやタクシーが発着しています。
鉄道の駅みたいな立ち位置です。
お昼の時間なので、両津港で早速昼メシ。やはり佐渡っぽいものを、ということで、ブリ漬け丼にしてみました。
他にもブリのメニューがあったけど、ブリが有名なのかな。
やはり佐渡っぽいものを、ということで、ブリ漬け丼にしてみました。
他にもブリのメニューがあったけど、ブリが有名なのかな。
両津港には、大型のロッカーもあったので、山行中の不要な荷物とかは置いておけそう。観光するときにも、ザック置くのにも使えそうです。
観光するときにも、ザック置くのにも使えそうです。
予想はしていたけれど、完全にガスです・・・。
まずは、ドンデンライナーでドンデン山荘へ向かいます。ドンデンライナーは季節限定の運行で、通年運航しているわけではないので、運行時期は要チェックです。
この他、白雲台と両津港を結ぶ金北山ライナーもあります。
これらのバスを上手く使えば、車を持ってこなくても佐渡を散策できます。
ドンデンライナーは季節限定の運行で、通年運航しているわけではないので、運行時期は要チェックです。
この他、白雲台と両津港を結ぶ金北山ライナーもあります。
これらのバスを上手く使えば、車を持ってこなくても佐渡を散策できます。
ドンデン山荘。大佐渡の山腹にあります。
バスを下りてからここまで少しだけ歩くのですが、強風＆ガスに耐えて歩かなければなりませんでした。
大佐渡の山腹にあります。
バスを下りてからここまで少しだけ歩くのですが、強風＆ガスに耐えて歩かなければなりませんでした。
ガスの切れ間に撮ったものですが、風は相変わらずの強風。
プラネタリウム室。宿泊人数が多い時は、ここも宿泊室になります。
広間に布団を敷いての雑魚寝ですが、全然快適。
外に出る気にならなかったので、ビール飲みながらゴロゴロしました。
宿泊人数が多い時は、ここも宿泊室になります。
広間に布団を敷いての雑魚寝ですが、全然快適。
外に出る気にならなかったので、ビール飲みながらゴロゴロしました。
アルコール自販機があるのでお酒が買えます。
夕食。結構ボリュームのある食事で、お腹一杯になりました。
土日祝日で、この食事が2回ついて快適に寝られるのだから、一泊8,000円しないのは結構安いと思います。
生ビールも勿論飲みました。
うん、また来たいかも。
結構ボリュームのある食事で、お腹一杯になりました。
土日祝日で、この食事が2回ついて快適に寝られるのだから、一泊8,000円しないのは結構安いと思います。
生ビールも勿論飲みました。
うん、また来たいかも。
さて、今日は待ちに待った大佐渡縦走の日・・・なんだけど、まだまだ風とガスで荒れています。どうしようかかなり迷いましたが、山荘の近くを軽く歩いてから下山することにしました。
山荘の付近の稜線だけでもこの風景。
青空がバックになっていれば、かなり良い景色だと思います。
どうしようかかなり迷いましたが、山荘の近くを軽く歩いてから下山することにしました。
山荘の付近の稜線だけでもこの風景。
青空がバックになっていれば、かなり良い景色だと思います。
大佐渡の縦走はここからがハイライトなのですが・・・。
行く手はガスです。この辺りなら視界はまだ悪いわけではなくて、風が強いとはいえ耐えられないほどではないんだけど、ソロなので大事をとって無理をしないと決めました。
この辺りなら視界はまだ悪いわけではなくて、風が強いとはいえ耐えられないほどではないんだけど、ソロなので大事をとって無理をしないと決めました。
こういうとき、どんなポーズをしたら良いのか、誰か教えて〜(^^)
下山路は、アオネバ十字路からアオネバ登山口へ向かうコースを使います。
ドンデンライナーは便利だけど本数は多くありません。幹線道路に出てバスに乗ろうと、ここからさらに歩きバス停を探しましたが、結局両津港まで歩いてしまいました(^_^;)
幹線道路に出てバスに乗ろうと、ここからさらに歩きバス停を探しましたが、結局両津港まで歩いてしまいました(^_^;)
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ(1)
折畳傘(1)
1/25000地形図(1)
ゲイター(1)
シルバコンパス(1)
ダウンジャケット(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料水
ポケットティッシュ(1)
行動食
タオル(1)
レインウェア(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
ウェットティッシュ(1)
腕時計(1)
予備食糧
軽アイゼン(1)
トイレットペーパー(1)
予備靴紐(1)
マグカップ(1)
トレッキングポール
|
|---|---|
| 共同装備 |
医薬品類(1)
エマージェンシーシート(1)
携帯用簡易トイレ(1)
ツェルト(1)
サバイバルシュラフ(1)
調理用バーナー(1)
バーナー用ガス(1)
クッカー(1)
折畳ナイフ(1)
サムスプリント(1)
|
感想
本州に住む人間にとって、「島」というのはどこか遠い存在だ。
きっとそれは単純な距離の問題だけでなく、船か飛行機を使わないと行けないところ、車一つ、電車一つでは行けないところも遠く感じさせる一因となっているのだろう。
そんな遠い存在であった「島」の一つである佐渡島に興味を持ったのは、およそ半年前、去年の秋頃のこと。
佐渡島を縦走した記録をネットのブログで見て、その島らしからぬ広大で雄大な眺めに心を奪われたのだ。
本州広しといえども、同じ眺めを得られるところはそう多くはない。
まして、隣県に属する島であり、しかもその登山道が花の名所だとあれば、その興味が山行計画に変わるまで大した時間は要さなかった。
そして到来したGW。
普段の山行より早起きした僕は、眠い目をこすりながら高速を車で飛ばし、期待を膨らませながら新潟港から船に乗り込んだ。
こうして船に乗ってみるのも新鮮だ。
海なんて休日にドライブでも行かないと見ないし、船に乗った経験といえばせいぜい指で数えられる程度のもの。
気持ちが踊らないはずがない。
そんな気持ちを紛らわすように小説を読んだりスマホをいじったり（船の上でも電波が入るのには感激！）していると、船はいつしか佐渡島の玄関口である両津港へと滑りこんでいた。
しかし、港に降り立ってみると、高鳴る気持ちの様相とは裏腹に、翌日の山行の舞台となる大佐渡の山々には灰色の雲がかかり、風も吹き荒れている。
もしかするとこれは・・・と思いながら、今度は予約しておいたドンデンライナーに乗り込む。
花の見頃のシーズンである5月は、ドンデンライナーを始めとする登山者向けのバスが用意されていて、有難く使わせてもらうことができる。
カーブを曲がるごとにぐんぐんと標高を上げていくバス。
その車窓には雄大な景色が広がり目を楽しませてくれるが、同時に目に入るのは強風にあおられその身を千切らんばかりに揺れる木々や灌木、そして異様に流れの速いガス。
ドンデン山荘にチェックインしたら付近を散策してみるつもりではいたが、この強風ではそんな気は起きず、結局この日は山荘の中でビールを飲みながらダラダラと過ごすことになった。
そして迎えた翌日。
昨日に比べ風の音は鳴りを潜めたとはいえ、それでも依然として強い風がゴウゴウと吹いている。
ああ、これでは縦走は無理そうだな・・・。
とはいえ、折角山装備で来ているし、何も歩かずに下山する気はない。
しばし考えた末、山荘の付近を軽く歩いてから、アオネバ登山口へと下山することにした。
まずはドンデン山荘から尻立山、そしてドンデン池へ。
尻立山の一帯は標高1,000mに満たないが、既に森林限界を超えていて、見晴らしが抜群だ。
低山なのに広々とした稜線、そう、これが佐渡の山の魅力なのである。
無論、青空ならもっと良かったのだが。
ドンデン池を経て、今度はマトネに向かう。
残雪はところどころにあるが、軽アイゼンが必要になるほどではない。
傾斜があっても、先行者がステップを付けてくれているので、比較的容易に歩くことができる。
やはり雪の上をサクサクと歩く感触は心地がいい。
無雪期ではまず味わえない感触は、冬期は低山専門である自分にとってはとても新鮮だ。
残雪の残り具合はおよそ3〜4割といったところか。
雪の上を進む感触を楽しみながら進んでいると、前方の木々の隙間に空が覗いてきて、程なくしてマトネに着いた。
マトネは金北山が見渡せ、縦走のハイライトの入り口とも呼べる場所だ。
計画通りに進められればここからがお楽しみなのだが、相変わらず冷たい強風が吹き付けてくる。
何より、行く手に見える金北山は雲に包まれている。
青空の下の縦走を期待していたのにな・・・。
先へと進んでいく登山者の姿もあるが、生憎ソロで来ている僕は、無理はすべきではないと、ここで引き返すことにした。
良い眺めの場所は、青空の下で歩くに限るのだからと自分の中で未だむずがる気持ちに言い聞かせた僕は、雲に包まれる金北山に再訪を誓い、アオネバ登山口へと至る道に進んだ。
「登山」ではなくて、「下山」になってしまったな・・・そんな気持ちで歩いていると、シラネアオイの大群生が目に飛び込んできた。
しかも一箇所のみならず、次々に現れる。
盛りも盛り、真っ盛りだ。
どれもこれも綺麗で、カメラを向けるのに忙しいほどである。
花を撮ってみたり、渡渉ついでに登山靴を洗ってみたりしながら歩いていると、登山口に着くころには、気持ちはすっかり切り替わっていた。
ガスと風に計画の断念を余儀なくされ、うなだれていた気持ちはもう影を潜めてしまっていた。
リベンジを誓う山がまた一つ増えてしまったけど、当初の計画に沿うことだけが山歩きではない。
山は逃げない。
また来ればいい。
今度は、どういう計画で来ようか。
そんなことを考えながら両津港へと歩を進める僕の足は、軽やかだった。
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