ポンポン山: 雨の日は山に花を求めて


- GPS
- 03:29
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 551m
- 下り
- 537m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り、にわか雨、雹あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし |
写真
感想
ポンポン山に登るのは京都側の善峯寺から登るルートか、大阪側の本山寺からのルートが一般的であろう。これらのルートに比べると、アプローチの便利さという点では遥かに及ばないものの、マイカーを利用して離合がしばし困難な府道を運転する煩瑣を厭わなければ、大原野森林公園からの周回ルートが最も魅力的に思える。上記の一般的なコースに頻繁に現われるトレイル・ランナー達に遭遇することもなく、静かな山歩きを堪能したい方には特にお薦めだ。
この日は近畿一円、日がな雨の予報であり、朝から蕭々と雨が降っている。眺望の期待出来ないこのような日こそ、花を求める山行にもってこいだろう。福寿草といえば鈴鹿の藤原岳が有名なのだが、この大原野森林公園にも福寿草の群生地がある。
大原野の里から見上げると山の上はすっかり雲の中だ。金蔵寺の参道を越えたあたりから道は霧の中へと入っていく。対向車と容易ならざる離合を繰り返し、大原野森林公園に辿り着く。車を駐車場に停めると、しとどに降る雨の中を西尾根ルートへと歩み出す。
アカマツの落葉のせいで、赤い尾根道が続く。尾根から福寿草の観察園へと下る分岐点には何の案内もなく、矢印が記された標識があるのみだ。
いよいよ福寿草観察園に辿り着くと小さなテントがあり、入山の手続きをする。残念ながら福寿草の花はすべて終わってしまったとのこと。確かに何処にも黄色い花は見当たらない。しかし、今回、この福寿草観察園を訪れたのはもう一つの目的があった。注意深く斜面に目を凝らすと、咲いている咲いている‥ネコノメソウ、そしてヤマネコノメソウの大群生である。一見、ありふれた小さな翠の雑草にしか見えないが、よくよく見ると中心に矮小な黄色い花が顔を覗かせている。ネコノメソウに混じって、薄紫色の細長い花が咲いている。キンキエンゴサクのようだ。そして福寿草観察園を辞し、周囲を逍遥すると遂に見つける。此処にしかないという希少種、ヤマシロネコノメソウ。特徴的な方形の萼裂片は可憐な黄色い宝石のようだ。
尾根筋に戻ると、霧の中を一路、ポンポン山の山頂に向かう。いつもは多くの人で賑わうポンポン山の山頂もこの天気のせいだろうか、さすがに今日は誰もいない。やはり霧に遮られて眺望も全くない。気がつくと山頂の周りは馬酔木の大群落である。小さな鈴のように枝から無数に垂れ下がる白い花か目を愉しませてくれた。
山頂を辞すとひとまず釈迦岳方面に東に向かうが、森林公園に戻るべく、左手に分岐する東尾根コースに入る。このコースに入るとそれまでとはガラリと雰囲気が変わって、西尾根コースと同様、アカマツの落葉の敷き詰められた細い尾根道となる。霧のせいで見慣れたは筈のこの山の光景がなんとも幻想的だ。送電線に沿っていくつかの鉄塔の下を行くが、鉄塔の上は霧の中に霞んでいる。風に吹かれて送電線がたてる音がエンジンのように絶え間無く霧の中に鳴り響く。途中、尾根から谷筋に降りると、再びネコノメソウの群落が咲いていた。見渡すと多くの樹々から葉が芽吹き始めていた。もうすぐ新緑の季節だ。
まもなく府道に出て、車路を森林公園まで戻る。最後まで誰にも遭わない山行だった。急速に雲が上に上がっていく。帰りの府道からは京都方面の展望が綺麗だった。今頃は山頂からも見晴らしが得られたかもしれない。
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