冬と春が同居する 唐松岳


- GPS
- 05:19
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 971m
- 下り
- 973m
コースタイム
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:13
天候 | 晴れのち高曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下りは16:30ですが、最上部のグラートクワッドの最終は15:50なので乗り遅れると大変です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はありませんが、丸山ケルンを過ぎると細い尾根になっている場所があり、上りと下りのすれ違いが困難な場所があります。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池(1)
1/25
000地形図
ガイド地図
コンパス
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
|
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感想
厳冬期は終わり、残雪期を迎える唐松岳に登りました。
ゴンドラ乗り場まで路上に雪はなく、すっかり春のようでした。
でもリフトを乗り継いで登った唐松岳はまだ冬でした。
登りでは雪はまだ溶けていないので、高度を稼ぐにつれてふわふわの雪面を楽しむことができました。
風の強い唐松岳ですが、気温が高かったのでゴーグル無し、サングラスと帽子をフェイスマスクで登りきることができました。
さすがに山頂は気温が高くても、風が強くて写真撮影していたら手がすっかりかじかんでしまいました。
それでも山荘近くでカップラーメンを食べて、体を温めたら何とか回復出来ました。
残念ながら剣岳を見るころには高曇りとなってしまいましたが、冬と春が交錯する唐松岳を楽しむことができて良かったです。
冬靴買って、アイゼン買って、冬山に行く装備を整えて、いろいろな積雪期の山を登って、今シーズンの最終目標は積雪期の北アルプスと決めていた。
そしてその時がやってきた。
3月18日(日)の天気予報が微妙に悪かったので躊躇してしまったが、ライブカメラの北アルプスの稜線を見ていくことを決意
八方尾根のゴンドラアダムの始発は休日は7時30分から(平日は8時から)なので、もう少し早く起きればよかったのだが少々出遅れてしまった。
ゴンドラ駅の周辺の無料駐車場は早々に満杯になってしまうので、ちょっと離れた第3無料駐車場に駐車し、歩き始める。
08:09 ほんの少し雲があるが、申し分ない晴天
稜線をよく見ると雪煙が巻き上がっている。天気が良くてもやはり風は強いようだ。
厳冬期ではないので、耐寒装備は十分とは言えないが、風が収まることを期待して登ることにする。
08:31 チケット売り場で登山届を記入して提出して、ゴンドラとリフトの往復券(2,900円)を購入して乗車。始発から1時間ほど経過しているので行列はなくすんなりと乗ることができた。
08:46 ゴンドラを降りて、リフトを2つ乗り継ぎます。
08:55 2つ目のリフトを降りるとこの絶景
この景色を見れただけで降りても悔いは無いくらいいい天気ですが、
08:58 八方池山荘の前では装備を整える人がたくさんいます。
自分もアイゼンとストックを装備して、登山開始
唐松岳山頂までのコースタイムは約4時間20分、のんびり登っていると下りのリフトに間に合わなくなってしまう(最終15:50)ので、頑張って登りましょう。
09:06 前日も含めてかなりの登山者が登ったのでしょう。雪面は踏み固められていて歩くことに不安はない。12本爪アイゼンでなくてもチェーンスパイクでも登れそうな状態でした。
09:22 石神井ケルン通過
気温は測っていませんが、体感的にはマイナス3度くらいかな?
風もそよ風程度、熱くなる体を冷やすにはちょうどいいくらい。
09:24 まだまだ先は長いですが、白い雪と青い空、素晴らしい景色にワクワクします。
09:30 第2ケルン通過
09:35 八方ケルン
五竜と鹿島槍をバックに。
09:40 そろそろ八方池なんですが、見えませんね。
振り返ると上信越の山々を一望
南には遠見尾根と八ヶ岳、南アルプス
そしてだんだんと風は強くなりにけり。
09:43 第三ケルン通過
09:44 露出する蛇紋岩が風の強さを物語るが、本日は時折、突風が吹くくらいなので特に辛いことはない。
シュカブラだ。
09:54 風よけにならない樹林帯へ。
この先にはテントあり。イグルーのように切り出した雪の塊で囲ってあったので、今は風は穏やかですが、やはり強風域なんでしょう。
09:57 登り始めて約1時間、前を行く集団に追いつきました。
10:10 東西南北、どちらを向いても絶景です。
本当に今日は登ってきて良かった。
というわけで今日はここまで、続きは次回に。
10:15 急登の前で休んでいる人発見。
目の前は行列なので、おいらも立ちながら休憩します。
カロリーメイトとチョコで養分補給する。
10:24 夏道にこんな急登はあったかな?
この左側をトラバースするように登るのが夏道だと思う。
10:35 急登を登りきると雪深くなる。
いったん傾斜は緩くなるが、その先はまた急登だ。
10:38 この急登を登り切れば、たぶん丸山ケルン。
10:48 この急登が長かった。
もうすぐ登り切るというところで、雪を巻き上げる突風が吹き荒れる。
フェイスマスクはつけているが、隙間の皮膚があっという間に凍り付きそうになる。
やばい、やばい、天気は良くてもここは北アルプス。油断は禁物だ。
10:50 やっぱり登り切ったら、丸山ケルンだった。
10:50 まだまだ山頂は遠いです。
10:57 山頂に近づくにつれて北アルプスらしさが増してくる。
11:02 唐松岳の山頂が近づいてきた。
11:15 水色パンツの女子は登るの速い。あっという間に抜かれてしまった。
頑張って同じペースで追いかけます。
11:20 まだまだ山頂は遠いなあ…
11:26 だんだんと雲が湧いてきた。
足取りを早めたいが、なかなかペースは上がりません。
11:35 左手にカッコいい五竜岳を見ながら登っていくと、
11:36 さっきまでの丸みを帯びた雪原とうって変わって、北アルプスらしい荒々しい岩肌が露出する。
11:38 ちょっと怖そうな岩場を通過すると、
11:41 目の前にいきなり剣岳が現れました!
夏道と違ってトラバースすることもなく、唐松岳頂上山荘より高い位置にたどり着いてしまいました。
今日はここまで続きは次回に
11:41 剱岳、ど〜ん!
唐松岳も、ど〜ん!
稜線に出たので風は少し強くなりました。でも、辛くなるほどではありません。
雪も積もっていないので、いつもはもっと強い風が吹いているのでしょう。
左にシフトすると、五竜岳がずっしりと構えています。
この絶景を見ながら休憩と思いましたが、山頂はもうすぐなのでこのまま進みます。
11:42 無雪の登山道を少し下ると、
11:44 大きな雪庇があります。近づかないように歩きます。
11:58 強い風の中少しずつ高度を稼いで、
12:05 大勢の登山者でごった返す山頂にたどり着きました。
12:08 順番待ちして、剱岳をバックに撮影してもらいました。
気温はマイナス6度、それほど寒くはありません。
山頂からは360度の大パノラマ、デジイチをザックから取り出して撮影開始!
立山〜剱岳〜白馬岳
五竜岳〜穂高連峰〜槍ヶ岳〜水晶岳〜立山〜剱岳
このゴツゴツとした塊感のある山塊
ついつい楽しくて、撮影を続けてしまいます。
北アルプスだけではなく、上信越の山々
雨飾〜新潟焼山〜火打〜妙高〜高妻〜戸隠〜斑尾〜飯縄〜四阿〜浅間〜八ヶ岳
まで見渡せます。
20分以上撮影していたら、すっかり手足が冷えてしまいました。
気温はそれほど低くはないのですが、風にさらされ続けるとやはりここは北アルプス、ヤバいくらいに冷えてしまいました。
ずっとこの山頂に留まっていたい気持ちもありますが、雲も多くなってきたので、ストックからピッケルに持ち替えて下山開始。
12:38 下山は楽だ。あっという間に山頂が遠くなった。
今日はここまで続きは次回に。
唐松岳頂上山荘の上部へ戻ってくると、風が弱くなりました。
12:43 なので剱岳を目の前に休憩して、
途中の7-11で買ったカップラーメンを食べましょう。
良い景色を眺めながら、
食します。
肉眼では気が付きませんでしたが、八ヶ岳の右側に富士山が写ってました。
ゆっくり腰を下ろして休んで、冷え切った右手が暖まってきたところで下り始めます。
一番怖そうな場所はほんの少し、
13:14 すぐに八方尾根らしい丸みを帯びた雪面になります。
13:19 おいらは下りは速い子、丸山ケルン通過し、
13:28 適度な急坂にヒップそりを持ってくるの忘れたことにちょっと後悔しつつ、
足早に下っていたら、上りでアイゼンの爪をひっかけて、雪面に突っ込んでしまいました。
なだらかな雪面だったので何事もありませんでしたが、油断してました。
13:44 もうすぐ八方池
13:52 第3ケルン通過
このへんに八方池があるはず。
13:58 汗かいている八方ケルンを通過
鹿島槍と五竜を右手に見ながら、
14:10 第2ケルン通過
ここまで下ってくると、雪はかなりガサガサになってます。
膝への負担が少なくていいのですが、ちょっと歩きにくいですね。
14:19 八方池山荘に戻ってきました。
下りは速かったのでリフトの時間には余裕で戻ってこれました。
よかった、よかった。
最後にまた、鹿島槍と五竜の姿を撮影して、リフトに乗ります。
14:49 15時前には下山完了できました。
あとは、
花彩(はないろ)でジェラートを食し、
小川の湯で汗を流して帰りました。
初めての積雪期の北アルプスでしたが、天気も良く気温も高かったので思ったよりも簡単に登ることができました。
この冬に登った山の中では一番行程が長かったので、適度な疲労感があり、眺めも雄大な景色を見ることができ、大満足の唐松岳でした。
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