小倉山


- GPS
- 00:53
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 259m
- 下り
- 245m
コースタイム
- 山行
- 0:51
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 0:53
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
枝道や分岐多く迷いやすい。 それほど多くのハイカーが入っている様子はないが、踏み跡はしっかりしている。 |
その他周辺情報 | 大河内山荘、渡月橋など一帯は嵐山観光名所多数 |
写真
感想
仕事が終わり、夕方近くになってから雨も小降りになったので、前から気になっていた小倉山に登ることにした。
本年8月、この小倉山で男性が遭難した。未だ行方不明という。警察による捜索中この男性とは別の身元不明の白骨遺体が発見された。
何年か前にも遭難者と思われる遺体がこの山では発見されている。
それだけ迷いやすいところなのだろうか。
日常的に目にする機会の多いこの低山がどれだけ危険な要素があるのか、ちょっとした探究心でトレーニングかたがた登ることにした。
秋雨前線真っ只中の悪天候でも観光客の絶えない喧騒な渡月橋東の幹線道路から野宮神社方面へ。竹林を抜け大河内山荘につきあたると左に折れ、しばらくすると亀山園地に出る。そこから少し登ったところに展望台があり、さらに登ると登山口に到着する。
さっきまでの賑やかさはすっかり消え、誰一人としていない薄暗い山道へ分け入ると、しとしとと樹間の葉に落ちる雨の音と自分の足音だけの静謐な空間に少し寂寞感を覚える。
緩い上り坂だが、ところどころ急傾斜も見受けられる。雨でぬかるんでいるところや木の根の滑りやすそうなところを避けながら急ぎ足でピークを目指すが、作業道とおぼしき多くの枝道に迷いずいぶん時間を費やした。
しばらくすると辺りは霧に包まれ、また急に暗くなり始めた。誰もいないはずなのに誰かに見られているような異様な錯覚に陥りゾッと背筋に悪寒が走る。本降りになりはじめた。
冷たい雨に打たれながら、そこから逃げ出すようにバタバタと大急ぎで駆け出した。
途中また左右にわかれる分岐にぶつかるが、左の登りを信じそこへよじ登るようにして登っていった。
するとシダに覆われた薄い藪道となり、しばらくするとしっかりとした踏み跡の判る鮮明な登山道に合流した。
ピークはすぐそこであった。
眺望の効かない山頂だ。
雨が一段と激しくなりはじめたので、あらかじめ調べておいた二尊院側のルートから下山することにした。
さっきの異様な雰囲気のあるコースはもう通りたくないという気持ちもあった。
帰り道では多少の枝道に迷ったが、おおむね明るくわかりやすいルートだと感じた。
保津川側のルートは枝道や作業道、獣道が多く迷いやすい傾向にあることは確かだ。
低山の気安さから装備も不十分で、単独で入ることの多いこうした里山はやはり遭難の因子が多く、登山者の心構えと事前準備は本当に重要だと改めて考えさせられた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する